自立


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ネットでG7に関する記事を読んでいて、気になるものをみつけた。
再生エネルギーで日本は自立できる
ドイツ経済気候保護省のパトリック・グライヒェン次官へのインタビュー記事だ。

世界中で再生可能エネルギーへの移行が緊急の課題になっているが、次官によると、日本の地形、気候などの地理的な条件は、再生可能エネルギーを生み出すポテンシャルが非常に高いのだという。
また環境省の試算でも、日本の再生可能エネルギーの潜在力は、現在の全電気使用量の2倍もあるという。
それは知らなかった。
これは再生可能エネルギーによる発電を徹底的に進めれば、原発も天然ガスの輸入も必要なくなり、国内でエネルギーをすべて賄える自立した国家になれる、ということだろう。

次官は日本の環境を羨ましいと言うが、その理由は次のようなことだ。

まず緯度の高いドイツより日照時間が長いので、太陽光発電に有利な環境にあるということ。
また海洋国家で長大な海岸線を保持しているので、風力発電にも有利であるということ。
さらには火山国で地熱発電が可能であるということ。(特に地熱はかなりのエネルギーを得ることが出来るようだ)

確かに日本にはすべてが揃っている。
しかしそれらはご存じの通り、自然災害として我々を苦しめてきた要因でもある。
異常気象、巨大地震、津波、火山噴火・・・それぞれが我々の抱える災害とも直結しているのだ。
有利な環境かもしれないが、危険と背中合わせでもあるということだ。
しかし長年一方的にその被害を被ってきたのだから、その力を利用してエネルギーを得られるのだとしたら、ぜひとも活用したいものである。

以前より、災害の巨大エネルギーを逆手にとってエネルギー源として利用できないだろうか・・・などと荒唐無稽なことは考えていた。
たとえば地震の揺れで巨大な発電機を動かし、その電力で津波を半減させる波を発生させる。
迫りくる台風を大量の風車で受けて、発電すると同時にパワーを吸い取ってしまう。
火山口からの噴出物で発電して、残りを地中に返す循環パイプを作る。
まあ漫画のような発想しか出来ないが、目の前で自然界の強大なエネルギーとその被害を見せつけられて、そのまま何もできないというのも悔しい。

個人的には、太陽光発電などは効率がよくなく、いろいろと問題も多いようなので、本当にエコになっているのだろうか・・という疑問はある。
得体の知れない販売業者も出てきたし、深刻な公害問題もあるらしく、専門家からいろいろやばい裏話も聞く。
それでも強引に進めるのは、何かおかしな利権が絡んでいないだろうか・・という疑いを持っていた。
そもそも地面に行くはずのエネルギーを奪い取ってしまうのだから、大量に設置することで自然界に影響は出ないのだろうか。

ただドイツなども、今後は家の屋根の上への太陽光パネルの設置を広げていくらしい。
紹介した記事にもあるが、電力供給をロシアに頼り痛い目に遭ったドイツは、現在輸入している太陽光発電パネルを、(恐らく思想的に危険な国家に生産を頼ると命取りになりかねない、という理由で)急速に国産化するべく進めているという。
それはもっともな話である。
日本も自国での開発を進めない手はないだろう。
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