ずれ


Z9 + NIKKOR Z 24mm f/1.8 S

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居間を区切って母親の部屋を作った。
もともとは二つの部屋だったものを、20年以上前に壁を取っ払い、ひとつに繋げてもらった。
大きな居間として使っていたのだ。
そこに再度、折りたたみドアをつけてもらい、二部屋に分けられるようにした。

新しく出来た母親の部屋で、ベッドの脇に母親のテレビをセットした。
居間のアンテナ線を分岐して、同軸ケーブルをそこまで引っ張ってきた。
これで寝たままの体勢で、のんびりテレビを見ることが出来る。

母親がテレビをオンにして、NHKを見出した。
隣の居間でも、同じくNHKが流れている。
ところが、音声がわずかにずれているではないか・・・

まるでエコーがかかったように音が響く。
わずかな遅延であるが、残響音と同じような効果が出てしまうのだ。
中規模のホールにいるような感じ・・・

これは予想していなかった。
デジタル処理で生じる時間の遅延は、機器によって差があるようだ。
画面が小さい母親のテレビの方がわずかに早い。
同じソニー製なので、リモコンが干渉する可能性はあると思っていたが、音声のずれは考えていなかった。

母親の部屋にいると、けっこう強烈に音声が響く。
「ウ」が「ヴ」になる感じだ。
どこか響きのいい舞台の上で話しているみたいで、無視できないレベルである。

一方僕のいる居間の方では、小さい音で何かゴニョゴニョと聞こえるのだが、そこまでは気にならない。
こちらの方が音が遅れているので、残響として認識されないようだ。

母親に聞いてみると、少し耳が遠いせいもあるが、特に気にならないという。
居間の方でも、そのうち耳が慣れてきた。
ウーム・・・このまま放っておいていいか・・・

デジタルには、こういうアナログ的な対応が必要なのかもしれない(笑)
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