交換


D850 + SIGMA 35mm F1.4 DG HSM

大きな画像

今年初め、会社の照明をすべてLEDに替えたことを書いた。
全部で数百万円かかったが、電気代が安くなるので数年で元が取れる計算だ。
もっともその計算は業者が出したもので、どこまでその通りいくのかはわからない。
いずれにしても今後は電球や蛍光灯など旧来の照明器具は手に入りづらくなっていくので、いつかやらなければならない工事である。

工場内は今まで水銀灯を使っていたので、LEDに交換した効果は大きい。
水銀灯は200℃くらいで発熱するので、天井からストーブを大量にぶら下げているようなものであった。
夏に工場内が極端に暑くなる原因のひとつになっていた。

それらをすべてLEDに交換したことで、50℃程度の発熱にまで落ちた。
今までは空気を暖めてエネルギーを垂れ流しにしていたわけで、これだけでも電気代はかなり下がると思う。
ただし替えたのが真冬だったので、例年より寒さを強く感じることとなった(笑)

また水銀灯は点灯に時間がかかるし、一度切ってしまうと、今度は冷えるまで再度点灯出来ないという欠点がある。
迂闊な人が誤って作業をしている場所の水銀灯を切ってしまうと、再び点灯させるのにかなり時間がかかる。
暗い日などはその間作業がストップしてしまい、けっこう被害が大きかった。

ところがLEDはスイッチをオンオフするだけで、瞬時に点灯消灯が可能である。
普通の部屋の電灯と同じで、気軽に消したり点けたりが出来るようになった。
休み時間にこまめに消灯することが出来るし、休みが終わればすぐに作業を開始することも出来る。

明るさは十分で、眩しいほどだ。
工場全体が見違えるほど明るくなり、商品の点検などの効率が上がった。
手元がよく見えると、社員にはかなり好評である。
数値化は難しいが、仕事の効率の上でかなりプラスになっているだろう。

気になるのは写真撮影の際の光源としてどうかである。
水銀灯の下で撮った商品写真は変な色が乗ってしまい、補正が難しく事実上使えなかった。
特に商品の上面に水銀灯の光、側面には窓からの自然光というように、複数の光が当たる環境で撮った写真は悲惨な結果となる。
そのため重い商品を水銀灯の光の当たらない場所にまで毎回運んで撮影していた。

LED(昼光色)の下で数枚撮ってみたが、カメラのバックモニターで確認する限りでは、おかしな色が乗らず悪くない感じであった。
これならストロボなしでLEDの光源だけでいけるか・・と期待したが、実際にカメラまかせで現像してみると、少し冷たいというか、青白さが強調された画像になる。
やはり多少の補正は必要なようだが、水銀灯のようにとんでもない色が乗るわけではないので何とかなりそうだ。
強い光源が天井に沢山あるので、被写体の全面に程よく光が当たってくれる。
とりあえずは以前よりずっと撮影しやすくなったと感じている。
コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )