35秒


LEICA X1

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クロノグラフというのは、ストップウォッチ機能を備えた時計のことをいう。
多くは向かって右側側面に、竜頭以外にプッシュスイッチを2個備えており、それぞれ計測のオンオフとリセットの役割を果たす。
実生活でストップウォッチを使うことはあまりないから、買った当初は時折動かして遊ぶが、後はほとんど使わない。
事実上の飾りである場合がほとんどだろう。

普通の3針式の時計と違い、クロノグラフの文字盤の中央から伸びる長くて細い針は、ストップウォッチ用の針であり、日常的に秒を刻む針ではない。
そのため通常は12時方向を指したまま動かない。
これが動かないから壊れていると時計を返品しに来て、恥をかく人がいるという。

一般のクロノグラフは、文字盤に小さな秒針のダイヤルが備え付けられているか、あるいは秒の表示機能そのものがないか・・の場合が多い。
しかし長い秒針が動いてくれないと、時計らしくなくて嫌だという人も多いだろう。
僕もそのひとりで、あの時を刻む精密な動きが好きなのである。
そのためにクロノグラフより、普通に秒針が動いてくれる3針式の時計の方に魅力を感じることが多い。

ところでC社のクオーツ式クロノグラフには、この長い秒針が動くものがあるという。
秒針が動いて欲しいという声が多いのか、あるいは動かないというクレームを避けるためか・・・

カタログの写真を見ると、クロノグラフ機能を持つ機種は、長い秒針が真上の12時を向いているものと、斜め下を向いているものの2種類があることがわかる。
メーカーに電話をして確かめたところ、この写真の秒針の位置の違いが、その機種の針が動くか動かないかを表しているという。

その際「カタログの写真で秒針が真上ではなく、35秒か、36秒を指しているものが動く機種です」と説明を受けた。
・・・36秒?
手元のカタログを確かめたら、一応全部35秒になっていた(ただし、微妙に針先の位置がずれているように見えるものはある)が、36秒というのも存在するのだろうか?
写真を撮る時に、なぜ統一しなかったかは不明である(笑)
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