木々の緑が、なかなか頭に描いている色にならない。
Capture4の追加RAW調整のカラー設定で、写真ごとに5つのモードをいろいろ変えて試しているが、往々にして記憶に残っている色と違うものになってしまう。
やけに黄緑色で鮮やかになったり、かと思うと青竹色になってしまったり・・・
深みのあるハッとするような緑色が出せないのだ。

これは僕の腕が悪いのだと思っていたら、多くのデジカメの素子の共通した欠点らしい。
他のカメラで撮った写真を注意深く見てみると、こと緑色に関する限り、たしかにこれはという作例は少ない。
人間の目はもともと緑色の信号への感度が高く、そのためカラーフィルターの色の割合は、青や赤に比べて緑色が多くなっているのだそうだ。
多分緑色はオーディオでいうところの「中域」にあたるからではないかと思う。

どうもこの緑色の再現性が、デジカメのひとつの基準になるようなのだが、話を蒸し返すようだが、ニコンのD2Hsが、この点に関して非常に優れているのだそうだ。
例のLBCASTである。

緑色を撮影することの多い自然写真家の中には、D2Hを絶賛する人がいる。
画素数が少ないので大きく伸ばすのは無理だけれど、色に関しては他のカメラの追従を許さないという。
その差が非常に大きいため、他のカメラに慣れてしまっている人の中には、このカメラの緑色に違和感を持ち、批判する人までいるそうだ。
D2HとD2X、両方持っている人は、普段はD2Hを使い、特別大きく伸ばす時のみD2Xを使うという。

本当か嘘か・・・とにかく早く誰かD2Hsを買ってくれないかと願っているのだが・・・(笑)

D2X+AF-S DXズームニッコールED17-55mmF2.8G
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化け地蔵


並び地蔵は、数ある日光の史跡の中でも、もっとも霊気を感じさせる場所かもしれない。
これは慈眼大師天海の門弟たちが彫ったもので、当初は100体ほどあったというが、明治35年の災害で多くが流されてしまい、そのうち数10体はついにみつからなかった。
このあたりは当時最も被害の大きかった場所のひとつで、土石流によって川の両側がえぐられて崖のように切り立った地形になってしまった。

この地蔵は何度数えても数字が合わず、化け地蔵とも呼ばれているそうだ。
川の側ということもあり空気は湿っぽく、あたりは人気がなくひっそりとしている。
木は生い茂り薄暗く、非常に気味の悪い場所である。
ひとつひとつの地蔵が霊気を放っているように見える。

D2X+AF-S DXズームニッコールED17-55mmF2.8G
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霊場


東照宮ばかりに目が行きがちだが、日光はそれよりはるかに古い歴史を持っている。
ここは中世より修行僧たちの霊場だったのだ。

町を散策してみると、ちょっと奥まったところのあちこちに、古い史跡をみつけることができる。
それをひとつひとつ見てまわるのは楽しいし、何度も通わなければまわりきれないほど奥が深い。
外国からの旅行客に人気があるわけである。

これは慈雲寺の山門。
1654年に憾満ヶ淵を開いた晃海大僧正が創建したが、明治35年の災害で流されてしまい、その後復元されたものだという。
このあたりは大谷川に沿った緑の多い場所で、人もあまり歩いていない。
まさに霊場と呼ぶにふさわしいところだ。
木々の間から急に強い陽の光が差し込み、目もくらむような激しいコントラストの中に建物が浮び上がった。

D2X+AF-S DXズームニッコールED17-55mmF2.8G
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