酔生夢死浪人日記

 日々、思いついたさまざまなことを気ままに綴っていく

晩秋の亀岡から

2008-11-01 12:28:31 | 戯れ言
 実家近くのネットカフェから更新している。9月半ばには引っ越しのシミュレーションまでしていたが、以前と同様の帰省になった。

 メガロポリスで自由を満喫し、孤独も十二分に味わった。眩い光を潜り抜け、濃い闇も体感した。東京で野垂れ死ぬつもりが、五十路になって心境が変化する。「もういいか」が率直な感想で、遠からずUターンの方針に変わりはない。

 俺は熱帯雨林型の関西人だったが、東京で暮らすうち、砂漠に生息する鳴きヤモメの如く乾きに順応していった。ところが最近、“地”を詰めた袋が破れ、底から湿気が染みてくる。東京で死語になった<情>と<義>が妙に恋しい。

 当ブログも一つの例だが、俺は自分を落として語る。女性との会話ではエスカレートし、露悪的、偽悪的にさえなる。漫才のボケに相当するサービス精神だが、関東圏で生まれ育った女性に先日、グサリと抉られた。

 いわく「自分を貶めても許されるのは、さんまや紳助だけ」……。

 関東人には言葉通りに取られても仕方なく、名声や金を持つ関西人のみに有効な手段というのが、彼女の意見だ。「だから東京でモテなかったのか」と俺が呟くと、「理由はそれだけじゃないよ」と更なるパンチを食らった。

 京都に帰って困ることはない。学生の街だから、書店と映画館は揃っている。ライブ環境だけは東京と差があるが、ロックへの関心が薄れつつある今なら気にならない。ネット環境を整え、BSとCSのアンテナが立てば、現在と変わらぬ生活を送ることができる。

 理想の老後は晴耕雨読だ。ソローの「森と生活」に刺激を受けたわけではないが、義弟に土地を借り、自分が食べる野菜ぐらい栽培したい。俳句か短歌を学び、一句できたらブログに載せる。タイトルはいずれ「酔生夢死老人日記」になるだろう。

 などと枯れたことを書いてみたが、煩悩はいまだ衰えない。3強対決の天皇賞を簡単に予想する。

 57㌔で毎日王冠2着のウオッカ、7週連続で安藤勝が追い切りに騎乗したダイワスカーレットは万全の態勢でレースに臨む。府中向きのディープスカイだが、世代のレベルに全幅の信頼を置けない。一角崩しにタスカータソルテに期待する。

 ◎⑭ウオッカ、○⑦ダイワスカーレット、▲⑫タスカータソルテ、△②ディープスカイ、注④アドマイヤモナーク。まともに買ってもつまらないので、馬連は⑫から、3連単は⑭⑫2頭軸で買う予定だ。

 3日には東京砂漠に帰る。あれこれ忙しい月になりそうだ。



コメント (4)
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