酔生夢死浪人日記

 日々、思いついたさまざまなことを気ままに綴っていく

箱根、ラグビー、そして「相棒」~テレビ桟敷の三が日

2008-01-04 01:44:31 | 戯れ言
 三が日はゴロゴロしながらテレビを見ていた。録画しておいた映画やドキュメンタリーより、<生もの>のスポーツを優先したのは致し方ない。

 香山リカ氏によると、最近の若い人は高年層より<誰かの役に立ちたい>という願望が強いという。その傾向にマッチするのが箱根駅伝で、ブレーキになったランナーの悲愴な表情に心打たれる視聴者も多いはずだ。往路終了時、駒大の総合優勝は「既定事実」になっていたが、8区まで楽しめる展開だった。

 順大、東海大、大東大がリタイアしたことで予選会が厳しくなり、必然的に学連選抜のレベルも上がる。今回も4位と健闘したが、優勝が現実のものとなれば制度見直しを問う声も上がるだろう。

 先月末の大統領・議会選挙の結果をめぐり、ケニア各地で衝突が起きている。実業団駅伝、箱根で健脚を見せ付けたケニアの若者たちは、母国の混乱に胸を痛めているに違いない。

 箱根で復活した早大だが、ラグビー大学選手権準決勝では予想外に苦しんだ。超高校級の素材を集めた早大は、関東学院不在の今回、負ける要素はゼロのはずが、帝京大の戦略(FW局地戦)に追い詰められていた。高校ラグビーでは、郷里の伏見工がベスト4に進出した。BKの決め手は素晴らしいが、ラインアウトに難がある。両プロップの負傷もマイナスで、優勝は難しそうだ。

 「ハッスル祭り」には目を覆ったが、「プロレス愛」と「先達への敬意」に満ちたWWE「RAW15周年記念特番」には素直に感動した。アマレス代表クラス、初代タイガーマスク並みのアスリートが高度で危険なシナリオをこなすからこそ、WWEはエンターテインメントとして成立している。プロレスは<虚と実>のつづれ織りだが、「基礎工事」(技術と体力の強化)抜きでは薄っぺらな三文芝居になる。高田延彦は<プロレスの死>を目論んでいるのだろうか。

 「相棒」元日スペシャルには不満が残った。武装闘争が伏線になっていたが、現実の当事者は悔恨に苛まれている。シンパだった女性が爆弾を用いて復讐を試みるという設定は荒唐無稽だし、公安警察が強化された70年以降、爆弾闘争指導者が通産官僚になれるはずもない。政治をストーリーに織り込むなら、十分な準備と学習が必要だと思う。
 
 MONDO21が放送するプロ雀士の闘牌は緊張感たっぷりだが、「割れポン」のインフレ麻雀も実に楽しく、芸能人の強運ぶりにはいつもながら驚かされた。それにしても、運とは実に不思議で不公平だ。不信心で不行跡の俺が冴えないのは当然の報いだが、清く正しく善根を積んでいる者に降りてくるとは限らない。

 仕事始めに向け、そろそろリズムを変えねばならぬ。最初ぐらいビシッと決めたいものだが……。

コメント
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