年頭の誓い～子年に俺は猫になる

　明けましておめでとうございます。皆さまに幸多き年であるよう祈っています。
　
　一年の計を何にしようかな……。しばし元旦考えた。

　07年の目標は恥ずかしながら＜恋でもしようか＞だった。太宰治が「人間は恋と革命のために生まれてきた」（「斜陽」）と言い当てたように、人が心身を焦がすのは恋愛と政治だ。俺は煩悩の塊だが、肝心の燃料が切れていて、恋のマッチもすれなかった。

　08年は設定を曖昧にする。即ち＜子年に俺は猫になる＞……。老いた野良猫がハンターに転じるのも飼い主を見つけるのも難しいが、アンテナを張り巡らせ、しなやかにしたたかに世を渡りたい。

　年末年始はテレビ桟敷で、討論番組、スポーツ、録画済みの映画＆ドキュメンタリーを堪能する。「朝まで生テレビ」より遥かに面白かったのが「大論争！この国の行方を問う」（朝日ニュースター）だった。

　各党の論客に藤原帰一、香山リカ、和田秀樹氏ら文化人が加わり、宮崎哲弥氏の司会の下、本質的な議論が和やかに進行する。異彩を放っていたのが小谷野敦氏だ。知人（作家志望の若い女性）に一読を勧められていたが、早速本屋に走ることにする。
　
　以下に、08年に心待ちしている事柄を挙げてみよう。
　
　総選挙では非自公政権誕生を期待する。政治とはベターな選択の連続であるべきで、新左翼各派でさえ、かつて社共への投票を呼びかけていた。半世紀以上続く＜中国―北朝鮮―日本の一党独裁トライアングル＞から脱却することで、プラス効果が生まれるだろう。

　レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの来日公演（２月）も楽しみだが、４月のフー・ファイターズはチケットを買うかどうか迷っている。フジロック'08は上記２バンドに加えビョーク出演も噂されるなど豪華なラインアップになりそうだが、さすがに今年は参戦する元気はない。

　スポーツならＥＵＲＯ'08で、もちろんオランダを応援する。タレント揃いでＶ最有力だと思うが、結果が出なくても構わない。＜予選グループ敗退⇒ファンバステン退任⇒ライカールト再任⇒ワールドカップ優勝＞のシナリオを期待しているからだ。才能軍団に適した監督は規律のファンバステンではなく、バルセロナでファンタジーを生み出したライカールトだと思う。

　今年も中２日のペースで更新していきたい。ブログという手段がなかったら、フラストレーションがたまり、逆噴射していたかもしれぬ。俺にとってブログとは世界と繋がる手段であり、精神安定剤でもある。お付き合いのほどをよろしくお願いします。