酔生夢死浪人日記

 日々、思いついたさまざまなことを気ままに綴っていく

安田記念は分岐点?~武王朝は続くのか

2008-06-07 00:17:30 | 競馬
 後期高齢者医療制度、米国産牛肉輸入問題に揺れる韓国、米大統領選の行方、パレスチナの未来、サッカー欧州選手権、ノスタルジックなNBAファイナル……。

 俺は社会の底から、バーチャルかつ等距離に世界を見上げている。とりわけ関心がある名人戦は、森内名人が羽生2冠を破って2勝3敗とし、防衛に望みを繋いだ。

 “競馬界の羽生”というべき武豊だが、近藤利一氏(アドマイヤ総帥)の絶縁宣言以来、威光に影が差している。武豊はメイショウサムソンとのコンビで挑んだジャパンCと天皇賞春で、絶対負けたくないアドマイヤ勢の後塵を拝した。

 ポルトフィーノが桜花賞とオークスを回避し、皐月賞(ブラックシェルで6着)、NHKマイル(ファリダットで5着)、ダービー(ブラックシェルで3着)と、武豊はクラシック戦線で不完全燃焼に終わった。ダービーで前をカットしたのが同厩舎のモンテクリスエス(鞍上は弟分の福永)と、巡り合わせも良くない。

 ウオッカを奪う形になった四位が、ディープスカイで2冠を達成する。そのウオッカもVマイルで2着に終わり、<馬の選択は誤らない>という“武神話”も怪しくなってきた。流れが悪いのは国内だけではない。ヴァーミリアンはドバイWCで最下位に沈み、カジノドライヴでベルモントSに参戦する予定が、オーナーサイドの意向で白紙になった。HP上のコメントから、ショックの大きさが窺える。

 安田記念はスズカフェニックスを本命に推す。武ほどの能力と運の持ち主なら、最近の”負債”をこの辺りで返済するとみたからだ。ウオッカは遠征疲れと馬体減が気になるので、他の牝馬とともに消す。

 結論。◎⑰スズカフェニックス、○⑪スーパーホーネット、▲⑦グッドババ、△⑥オーシャンエイプス、注①ハイアーゲーム。馬券は⑰1頭軸の3連複5頭BOXで6点。3連単は⑰1頭軸で<⑰・⑪・⑦><⑰・⑪・⑦・⑥><⑰・⑪・⑦・⑥・①>の19点。

 武王朝を継ぐのは誰だろう。天才の呼び声高いルーキー三浦皇成が、先輩たちを一気にまくる可能性もある。POGでは所属する河野厩舎の馬も選ぶことにする。


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教訓・初心・弔い~ダービー予想の三つのキーワード

2008-06-01 01:16:30 | 競馬
 U2のボノがアフリカ支援を訴えて来日した。福田首相、高村外相にODA増額を訴え、石原都知事と植樹会で同席する。さすが大物とファンは喜んだだろうが、ひねくれ者の俺は<慈善型ロッカー>を称賛する気になれない。

 アフリカの貧困を解決するための方策を挙げてみる。①国連常任理事国が自国の武器輸出を止める、②土地改良に努める、③グローバリズムを否定し地場産業を復活させる、④資源を国有化して得た富を民衆に分配する……。

 <ハイパー資本主義>の良心というべきボノとマドンナは、”覚醒剤”の役割を果たしている。彼らに触発され、乗り越えた者たちが、<社会主義≒反グローバリズム>に則り、①~④の実現に向け世界で奮闘しているからだ。

 さて、本題のダービー。春GⅠは予想をメーンに据えるのを控えてきた。羞恥心がある以上、大外れが続くと多くを語るわけにいかなくなる。日本人的自粛意識も働いた。サイクロンと地震でアジアの人々が苦しむ現在、ギャンブルで浮かれるわけにもいかぬ。俺は古風で和風な人間なのだ。

 <GⅠ的中⇒募金上乗せ>を目論んでいるが、ダービーでも難しそうだ。土曜夜に雨は上がり、日曜は25度まで気温が上がるという。オークスのように内差しが利くのか、人気馬が揃って外に回すのか、午後のレースで騎手の位置取りを確認する必要があるだろう。

 各馬に勝つのと同じぐらい負ける理由がある。悩んでも仕方がないので、ダービーは三つのキーワードで予想する。第1のキーワードは、桜花賞組が上位を占めたオークスの<教訓>だ。皐月賞2、3着のタケミカヅチ、マイネルチャールズを買い、別路線組は切ることにする。

 ディープスカイは最内枠が不安で、坂路調教の走りっぷりからマイラーの可能性もある。前走10㌔減で快勝したアドマイヤコマンドは、中間の状態と母系の血(スプリンター)が気になる。その他、良血揃いの別路線組は、強行ローテでダービー出走にこぎつけており、上がり目に疑問を感じる。サクセスブロッケンが勝てば、芝ダート兼用の怪物誕生に素直に拍手を送りたい。

 第2のキーワードは<初心>だ。皐月賞ではスマイルジャック、フローテーション、キャプテントゥーレ、レインボーペガサスに印を付けた。勝ったキャプテントゥーレは離脱したが、残りの3頭はキープすることにする。

 第3のキーワードは<弔い>だ。レインボーペガサス鞍上の安藤勝(笠松から中央入り)に残念なニュースが飛び込んできた。笠松競馬の廃止が決定的になったという。アンカツには期するものがあるはずだ。ローゼンクロイツが金鯱賞で競走を中止し、安楽死処分になった。橋口厩舎の後輩馬フローテーションにとっても、クロイツに騎乗していた藤岡佑にとっても、ダービーは弔い合戦になる。
 
 結論。◎⑩レインボーペガサス、○⑨マイネルチャールズ、▲⑮フローテーション、△④タケミカヅチ、△⑦スマイルジャック。馬連は⑩から⑨⑮④⑦、⑨から⑮④⑦の計7点。3連複は5頭BOXで計10点。3連単は⑩1頭軸で<⑩・⑨・⑮><⑩・⑨・⑮><⑩・⑨・⑮・④・⑦>の計14点。

 自粛のつもりが、ダラダラ御託を並べてしまった。我慢して呼んでくださった方は、有効な消去法として俺の予想を使ってほしい。


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大混戦の天皇賞~騎士の霊が夢を導く?

2008-05-03 00:22:03 | 競馬
 桃井かおりが紫綬褒章を受章した。「似合わない」が率直な感想だが、映画人は天皇制(ステータス)が好みのようで、左派の新藤兼人監督が文化勲章、ラディカルの大島渚監督が紫綬褒章を下賜されている。<日本的転向>の典型例かもしれない。

 マスコミは皇室に過剰なまで気を使うが、なぜか「春天」はセ-フだ。横やりを入れる皇室支持者もいたはずだが、テレビや新聞から消えることはない。今年の春天は大混戦で軸馬が見つからない。自信度ゼロどころか、マイナス∞の予想を以下に記す。

 ベストは2000㍍、それともステイヤー? 叩き良化型、もしくは鉄砲駆け? 早熟、いや晩成型?……。正体不明のメイショウサムソンは、前々日売り6番人気と意外な低評価だ。昨年暮れの有馬記念、GⅠ3勝のサムソンは1000万下で5、3、5着のレゴラスに先着を許した。<知と理>の正攻法予想の虚しさを教えてくれたサムソンには感謝しているが、今回は見送ることにする。

 プレミアでしのぎを削るマンチェスターUとチェルシーが、欧州CL決勝に駒を進めた。春天もCL同様、レース(試合)で蓄積した心身のスタミナが試される。この10年、秋天もしくは菊花賞出走後、1度しか使ってない馬は複勝圏に来ていない。アサクサキングスとホクトスルタンの4歳組は、ヤワなローテが響くとみた。

 フレンチデピュティ産駒のアドマイヤジュピタは、流れが厳しくなると逃げ切れない。母から晩成ステイヤーの血を引くアドマイヤフジだが、あの馬体(前走538㌔)では燃費が悪そうだ。アイポッパーは前走(阪神大賞典2着)の疲労残りが気になる。3頭まとめて切ることにした。

 1週前追い切りでドリームパスポートと併せたトウショウナイトは、故障発症で安楽死処分となった。パスポートはナイト(騎士)の分まで、夢のゴールへ疾走するだろう。アドマイヤモナークは過去2年の春天で14、9着だった。GⅠではパンチ不足かもしれないが、前年9着から優勝したイングランディーレの例もある。叩き上げの意地を鞍上(安藤勝)ともども見せてほしい。

 結論。◎⑦ドリームパスポート、○③アドマイヤモナーク、▲はGⅠで安定した成績を残す⑩ポップロック、△は距離適性抜群の⑪トウカイトリック(昨年3着)。馬券は⑦③⑩⑪の4頭BOXで、馬連6点、3連複4点。3連単は⑦を軸に、馬場状態や馬体重を考慮して買い足すことにする。

 どのみち当たらないから、好物のイカ天、イモ天をパクつきながら、リラックスして春天を楽しむことにする。勝っても負けても「相棒」劇場版を見に行くつもりだが、混雑を避けるならGW明けが賢明かもしれない。



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皐月賞も大波乱?~地方出身ジョッキーの連勝なるか

2008-04-19 00:13:04 | 競馬
 「てなもんや三度笠」の時次郎、「必殺シリーズ」の中村主水、「はぐれ刑事純情派」の安浦刑事、東宝の「駅前」シリーズ、クレージーキャッツ映画……。物心ついた頃から身近な存在だった藤田まことが、食道がんで入院し、明治座の舞台を降板した。

 最も強烈な印象を受けた出演作は、戦中と戦後を繋ぐ社会派ドラマ「日本の青春」(68年、小林正樹)だ。実年齢(35歳)より10歳上の男の屈曲、悲哀、矜持を、藤田は見事な演技力で表現していた。名優の一刻も早い快復を祈りたい。

 さて、本題。地方出身の小牧がレジネッタで桜花賞を制した。皐月賞の本命はスマイルジャックと決めていたから、「1週早いよ」が本音だが、インタビューで小牧が流した涙に、言葉で表せない何かを感じた。

 <騎手たち、とりわけ若手から嫌がらせ、いじめを受けた>……。

 「武豊TV!~新年会スペシャル」で岩田が衝撃の告白をする。情けない風潮に歯止めを掛けたかったのか、ホストの武豊は問題部分をカットせず、具体名に音を被せて放映させる。同席した四位と武幸も経緯を把握していた。

 警察機構に例えれば競馬学校出身はキャリア官僚、地方出身は叩き上げの刑事だ。エリート意識が強い中央育ちが、<メシのタネ>を奪う腕利き地方騎手を快く思うはずもない。目の肥えたファンは移籍後の小牧の強引な騎乗に批判的だが、正攻法だと包まれる(意図的に?)から、極端な戦術(先行、後方一気)が増えたという見方もできる。

 岩田は<いじられキャラ>で、親分肌の四位と仲がいい。小牧は<ひょうきんキャラ>で、エピソードの数々が「武豊TV!」で紹介されている。地方時代、お山の大将だった両者は、自己防衛のために新キャラを演じているのだろう。日本社会の閉鎖性が競馬界の若手にまで浸透していることに強い失望を覚えた。

 皐月賞は地方出身騎手を応援する。小牧のGⅠ連勝なんて非現実的だが、初志貫徹で本命はスマイルジャックだ。好枠(2番)から先行して楽しませてくれるだろう。内田鞍上のフローテーション、安藤勝を確保したレインボーペガサスも、馬場と展開が向けば浮上のチャンスがある。上記3頭に、決め打ちの川田が駆るキャプテントゥーレを加えたい。

 前々日売り1~3番人気はまとめて切る。気性難のショウナンアルバは、昨年のヴィクトリーのような逃げを打つしか勝機はない。軽い調教で弥生賞を制したマイネルチャールズはハードワークで本番に臨むが、さらに馬体が減れば危険信号だ。ブラックシェルは調教の動きと血統に不安がある。クロフネ産駒はマイル前後がベストだし、人気ほど信頼を置けない。

 結論。◎②スマイルジャック、○⑰フローテーション、▲⑥キャプテントゥーレ、△⑤レインボーペガサス。馬券は4頭BOXで馬連6点、3連複4点。3連単は当日の馬場と馬体重を見て、4頭のいずれかを軸にして買い足すつもりだ。

 今週もまず当たらない。確実なのはレース後、テレビ前で茫然としている自分の姿だけだ。


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仁川で舞え、2輪の黄色いひなげし~第68回桜花賞

2008-04-13 01:40:46 | 競馬
 辺見庸講演会(7日)、MUSE(10日)とハイボルテージの恋文が続いた。ヘトヘトでネタ切れ状態だが、幸い春のGⅠシーズンだ。

 桜花賞を予想する前に、JRAのCMに文句を言いたい。社会が沈没しつつある現在、博打らしく不健全を売りにした方がいい。俺がプロデューサーなら、以下のようなCMを企画する。

 <CLUB KEIBA=援交少女編>
 ○三ノ宮の街。少女(蒼井優、ちょっと厳しいか)が中年男(佐藤浩市)に駆け寄る
 少女の声「おっちゃん、カッコええな。うちと付き合わへん?」
 ○阪神競馬場スタンド。真剣な眼差しで直線の叩き合いを見つめる男と少女。ジャンプして歓喜のハイタッチ
 少女の声「競馬場に連れてかれた。おっちゃん、馬券当てて小遣いくれた。ちょっぴり幸せな気分」
 男と少女の声「不良少女にだって夢はある。4月13日、桜花賞」

 不良少女を花に例えたら、ケシ科というだけで偏見を持たれるひなげしだ。宮沢賢治の「ひのきとひなげし」では、ひなげしの少女たちが悪魔に騙され、阿片の材料を奪われそうになる。ひのきの機転で毒牙を逃れるというストーリーだが、設定に事実誤認がある。日本で咲くひなげしはモルヒネを含んでいないのだ。

 ようやく本題。展開の鍵を握るポルトフィーノの回避で興趣を削がれたが、トールポピー(のっぽのひなげし)とリトルアマポーラ(ちびのひなげし)が5枠に同居している。2輪の黄色いひなげしが仁川で舞うシーンが目に浮かぶようだ。

 ♪丘の上ひなげしの花で 占うのあの人の心 今日もひとり……
 アグネス・チャンの「ひなげしの花」を口ずさんでしまったが、この曲はグリム童話並みに残酷だ。少女は♪来る来ない帰らない帰ると花弁を引きちぎり、恋する人の気持ちを占っているのだから……。

 馬体減とフケの不安を抱えるリトルアマポーラをあえて本命に推す。鞍上は不良っぽい武幸四郎だし、父(アグネスタキオン)は「ひなげしの花」とアグネス繋がりだ。対抗はもちろん、安定感があるトールポピーだ。

 追い切りが軽かったオディールは、体調不安とみて3連単の3着付けまで。確たる軸馬がいない年は、トライアルで人気を裏切った馬が穴を出す。エイムアットビップの巻き返しに期待しよう。単騎逃げ濃厚のデヴェロッペも、ミドルペースで流れたら前残りの可能性がある。

 結論。◎⑨リトルアマポーラ、○⑩トールポピー、▲③エイムアップビップ、△⑤オディール。注①デヴェロッペ。馬券は3連単<⑨・⑩><⑨・⑩・③><⑨・⑩・③・⑤>の8点。3連複は①③⑨、①③⑩、①⑨⑩の3点。馬連とワイドは人気薄の①から印の4頭に流すつもりだ。

 ドカッと当たれば幕張メッセに急行し、当日券でフー・ファイターズを見ることにしよう。これぞまさに、取らぬ狸の皮算用だけど。


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ダイイングメッセージで読む高松宮記念

2008-03-30 00:22:42 | 競馬
 前哨戦での波乱もあり、高松宮記念は春の嵐が吹き荒れそうだ。サンアディユをキーホースに予想することにする。

 音に敏感なサンアディユは、断然人気に推されたオーシャンS(3月8日)でアクシデントに見舞われる。隣の馬がゲートの扉を蹴り、その音に驚いてパニック状態に陥った。大きく出遅れ、シンガリのままゴールする。

 レースとの因果関係はわからないが、サンアディユは翌日、心不全で急死した。馬名(さよならは言わないで)と悲しい最期に、「さよならはダンスの後に」を口ずさむ。
♪何も言わないでちょうだい 黙ってただ踊りましょう だってさよならはつらい ダンスの後にしてね……
 妄想は一気に加速し、早々に相手役を見つけた。
♀「さよならは言わないで」
♂「あなたをもっともっと愛します」

 臭いセリフを振られた彼は、補欠1番手で除外になる。本命馬が消えて気分は萎えたが、ある事実に愕然とした。彼、すなわちアイルラヴァゲインこそ、隣の枠の暴れ馬だったのだ。メロドラマが一転ホラーになる。アイルラヴァゲインの出走が叶わなかったのは、サンアディユの呪いだったのか……。縁起の悪いオーシャンS組はまとめて切ることにした。

 音無厩舎、内田騎手、音に敏感で静謐(サイレンス)が好き……。サンアディユからのダイイングメッセージで、馬を選ぶことにした。音無厩舎の管理馬はいないが、<音無=サイレンス>とこじつけ、サンデーサイレンス産駒のスズカフェニックス、リミットレスビッド、ペールギュントをピックアップする。

 最内枠は不利だが、スズカの能力は頭一つ抜けている。リミットレスの鞍上内田は悲劇の当事者だった。ペールギュントの橋口師は音無師と親友で、サンアディユがアイビスサマーダッシュに勝った時、不在の音無師に代わって表彰台に立った。

 「この3頭で決まり!」と悦に入っていると、テレビで武幸四郎がパフェを食っていた。ミニストップのCMである。「武豊TV!」でおちゃめで危なっかしい素顔がお馴染みの武幸は、今回マルカフェニックスに騎乗する。父ダンスインザダークとくれば、上記の曲名ともサンデーサイレンスとも繋がる。買い目に加えることにした。

 結論。◎①スズカフェニックス、○⑧リミットレスビッド、▲⑪ペールギュント、△⑤マルカフェニックス。馬連と3連単を4頭BOXで買う。結果的に差し、追い込み重視になった。妄想劇場の蜃気楼馬券というべきで、レース後は現実の重さに打ちひしがれているだろう。

 ドバイ競馬をスカパーで無料中継している。デューティフリー(16頭)のアドマイヤオーラは5~8着、ウオッカは10着以下、ワールドカップ(13頭)のヴァーミリアンは2~5着というのが俺の大まかな予想だ。競馬のアウエーはサッカー以上に厳しい。期待しないで楽しむことにする。


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寒風吹き荒ぶ競馬界~龍は燃えるかフェブラリーS

2008-02-24 01:00:37 | 競馬
 「ホースニュース・馬」が廃刊になった。大川慶次郎氏のパーフェクト達成は同紙だったし、その後も井崎脩五郎、阿部幸太郎、丹下日出夫ら個性派予想家を輩出している。競馬文化衰退を象徴する出来事といえるだろう。

 俺より年長の競馬ファンは、60~70年代を懐かしんでいる。寺山修司を筆頭に、競馬について作家が綴った格調高い名文がメディアを賑わせていた。先日、知人の推薦で、競馬小説の始まりとされる織田作之助の「競馬」を読んだ。亡き妻への思いを胸に、競馬に魂を奪われる主人公の鮮烈な生き様が描かれていた。

 90年以降、JRAの健全化戦略で競馬の魔性が薄められ、文化としての貌を失った。デジタル世代に見捨てられ、ファン層の高齢化は著しいが、競馬の将来を悲観的に捉える必要はない。経済が崩壊して世が荒めば、競馬が一獲千金を狙う者たちの受け皿になるかもしれないからだ。たとえ行き着き先が、崖下だったとしても……。
 
 今年最初のGⅠ、フェブラリーSの予想を。自信度はかなり低いが、他にネタが見つからないから、独り善がりで楽しむことにする。

 注目はドラゴンファイヤーだ。ダイワスカーレットの回避で出走権と鞍上(安藤勝)を確保する二重の幸運に恵まれた。調教の動きに疲労が窺える同厩ワイルドワンダーを切り、心身と懐の寒さを<龍の狼煙>で温めたい。フィールドルージュは出遅れ癖を解消した。横山典は内々で脚をため、直線抜け出しを図るはずだ。

 大本命<武豊―ヴァーミリアン>コンビも買わざるをえないが、川崎記念回避(飛節炎)による重め残りが心配だ。人馬ともに面白いのはメイショウトウコンか。「武豊TV」では、優等生の兄と対照的な幸四郎の素顔が紹介されている。腹を括ってインに潜り込めば接戦に持ち込めるだろう。

 結論。◎⑦ドラゴンファイヤー、○④フィールドルージュ、▲⑮ヴァーミリアン、△⑨メイショウトウコン。単勝は⑦1点、馬連は④⑦、⑦⑮、⑦⑨の3点。3連単は<⑦・④・⑮・⑨>のBOXで計24点。

 追悼「ホースニュース・馬」として、井崎、丹下両氏の本命馬の組み合わせで馬連を買うつもりだ。競馬文化の一翼を担ってきた同紙関係者に、「ありがとう、お疲れさま」と声を掛けたい。


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終わり良ければ有馬キネーン

2007-12-22 14:36:31 | 競馬
 まずはお知らせから。パソコンに不具合が発生し、メールを受信できても送信できない。大抵の方はミクシィか携帯で返事できるので支障はないが、復旧までしばしお待ちを。

 さて、本題。あっという間に有馬記念だ。おやじギャグのタイトルで、本命はおわかりいただけたと思う。馬券は日常が冴えない時に的中するものだが、今年は私生活も競馬もパッとしなかった。数百円ケチって数十万円逃したり、ガッツポーズした瞬間に3着馬が入れ替わったり……。3連単特有の泣き笑いならぬ「泣き泣き」に、マゾヒスティックに浸った一年だった。

 3歳牝馬が勝利数の記録を大きく更新した。史上最強世代を象徴するダイワスカーレットとウオッカは、合わせて切ることにした。俺が<女を切れる>のは、競馬ぐらいのものである。百戦錬磨のおじさんたちは、さすがに<スロー⇒ヨーイドン>のスカーレットの十八番を許さないだろう。ウオッカの鋭さは府中向きで、週末の雨も心配だ。

 <幻の鞍上=柴山>と合わせ、ロックドゥカンブを応援する。柴山にとって今年秋は天中殺だった。カンブで菊花賞に挑むものの足を余して3着、天皇賞(エイシンデピュティ騎乗)ではコスモバルクのあおりを受けて降着の憂き目を見る。今回は世界的名手マイケル・キネーンがカンブを駆る。柴山は元相棒の勝利を素直に願っているはずだ。

 メイショウサムソンは俺にとってミステリー馬のままだ。皐月賞と天皇賞秋がベストパフォーマンスなら、中山2500㍍には向かない。今年2度のポン駆けを見ると、3戦目で失速する可能性もある。JC3着は位置取りの差と指摘する声もあり、<サムソン=武豊>にとって有馬は汚名返上の舞台となった。

 義理を欠いては世間を渡れない。昨年お世話になった<ポップロック=ペリエ>に再度期待する。ポップロックは昨年有馬以降、国内GⅠで2⇒3⇒4⇒2着と安定した成績を残している。6歳馬ゆえ突然ガクッときても不思議はないが、湿った馬場がプラスに作用しそうだ。

 '07JRAキャンペーンキャラクターの織田裕二といえば、「椿三十郎」だ。③マツリダゴッホと⑩フサイチパンドラで遊ぼうと思ったら、パンドラが回避する。中山得意のゴッホはそのまま買い目に加えることにした。

 結論。◎⑧ロックドゥカンブ、○⑥ポップロック、▲①メイショウサムソン、△③マツリダゴッホ。馬連は4頭BOXの6点、3連単は<⑧・⑥・①><⑧・⑥・①・③><⑧・⑥・①・③>の18点。

 終わり良ければすべて良しといきたいが、結果はいかに。昨日(21日)落とした1万5000円が回収できれば、俺は十分満足だけど……。


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JC&JCダートは血統予想で

2007-11-24 00:01:43 | 競馬
 マイルCSは<人気馬=実績騎手>をまとめて切ったが、返り討ちでスパッと袈裟斬られた。邪まな心とプリズム化された眼球で世間を見ている以上、競馬だって正解に行き着くはずがない。

 「競馬にも見捨てられたか」とため息をついていたら、先輩からPOG参加を誘われた。第1回指名馬にトウショウボーイが含まれていたというから、日本最古のPOGかもしれない。JC&JCダートは馬選びの予行演習として、血統を軸に予想する。

 まずはJCダートから。ここ数年、A<キングマンボ→エルコンドルパサー>、B<ブライアンズタイム>、C<3歳>がキーワードになっている。ヴァーミリアン(A)、スチューデントカウンシル(A)、ドラゴンファイヤー(B、C)、フリオーソ(B、C)の4頭をピックアップし、JBCクラシックで不利を受けながら3着に入ったサンライズバッカスを買い足すことにした。

 内枠の先行馬有利とみて◎は④フリオーソ。以下、○⑫ドラゴンファイヤー、▲⑦ヴァーミリアン、△②スチューデントカウンシル、注①サンライズバッカス。馬連は④から⑫⑦②①へ4点。3連単は④1頭軸で<④・⑫・⑦><④・⑫・⑦・②・①><④・⑫・⑦・②・①>の計24点。

 JCは<サドラーズウェルズ>をキーワードに、直仔のサデックス、孫のメイショウサムソンとペイパルブル、一族のポップロック(父エリシオはサドラーズの弟)の4頭を選んだ。◎⑩メイショウサムソン、○②ポップロック、▲⑦ペイパルブル、△⑯ザデックス。馬券は⑩1頭軸の3連単で<⑩・②・⑦><⑩・②・⑦・⑯><⑩・②・⑦・⑯>の計14点。

 ポイントを絞ると、妄想が入り込む隙もなく、予想に時間がかからない。片方でも的中すれば、POGに弾みがつくのだけれど……。

 「武豊TV!」で興味深いエピソード披露されていた。菊花賞のレース後、武豊は酒の席で岩田の慰め役に回ったという。アドマイヤ降板騒動の当事者で、リーディング争いを繰り広げる両者だが、周りが騒ぐほどわだかまりはないようだ。

 栗東所属騎手は美浦と違い、仲が良く団結力がある。サークル全体に切磋琢磨と自由闊達のムードが横溢しているからこそ、馬主も素質馬を次々に預けていくのだろう、西高東低の図式は当分覆りそうにない。

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マイルCSはヤングジョッキーで勝負

2007-11-18 00:18:31 | 競馬
 オシム監督入院の報にショックを受けた。旧ユーゴの戦乱を生き抜いた知将は、含蓄に富む言葉で選手、ファン、メディアの心を揺さぶってきた。一日も早い回復を願っている。

 さて、本題。マイルCSは前日売りオッズが示す通り大混戦だ。出馬表を手に、妄想がムラムラ頭をもたげてくる。

 当ブログ一押しといえばカンパニーだ。05年安田記念は本命(5着)、06年宝塚記念は3番手(5着)、同秋天皇賞は対抗(16着)と先物買いしてきたが、常に期待を裏切られてきた。カンパニーは今年3走目だが、同じローテで3着以内に入った馬は、この10年でデュランダルだけだ(04年1着)。カンパニーは今回、見送ることにする。

 ダイワメジャーは直前まで出否未定、スズカフェニックスは中間の動きがいまひとつ、アグネスアークは馬体減、エイシンドーバーは久しぶりと、不安を抱える人気馬が多い。「エイッ」とまとめて切ることにした。
 
 今回はジョッキーの鮮度で馬券を買う。本命は藤岡佑が駆るスーパーホーネットだ。安田記念11着から夏を越し、2連勝と勢いは一番だ。吉田隼鞍上のコイウタは、ヴィクトリアマイルで錚々たる牝馬を破っている。最内枠は不安だが、ロスなく進めば浮上の余地もある。

 ジャパネスク血脈を受け継いでいるのがトウショウカレッジだ。マーク屋池添(京都GⅠで4勝)が一発カマすかもしれない。度胸満点の川田はジョリーダンスとコンビを組む。安田記念1着のダイワが体調不安、2着コンゴウリキシオーが回避なら、3着の同馬が繰り上がっても不思議はない。
 
 結論。◎⑦スーパーホーネット、○①コイウタ、▲⑩トウショウカレッジ、△⑮ジョリーダンス。馬連は4頭ボックスで計6点、3連単も4頭ボックスで計24点。

 「週刊競馬ブック」にフランスからのリポートが掲載されていた。<サンデーサイレンス系は欧州競馬に適性なし>の定説を、ディヴァインライトが種牡馬として覆したという。ディープインパクトの直仔が凱旋門賞で父の無念を晴らすシーンが、いつの日か見られるかもしれない。


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