酔生夢死浪人日記

 日々、思いついたさまざまなことを気ままに綴っていく

教訓・初心・弔い~ダービー予想の三つのキーワード

2008-06-01 01:16:30 | 競馬
 U2のボノがアフリカ支援を訴えて来日した。福田首相、高村外相にODA増額を訴え、石原都知事と植樹会で同席する。さすが大物とファンは喜んだだろうが、ひねくれ者の俺は<慈善型ロッカー>を称賛する気になれない。

 アフリカの貧困を解決するための方策を挙げてみる。①国連常任理事国が自国の武器輸出を止める、②土地改良に努める、③グローバリズムを否定し地場産業を復活させる、④資源を国有化して得た富を民衆に分配する……。

 <ハイパー資本主義>の良心というべきボノとマドンナは、”覚醒剤”の役割を果たしている。彼らに触発され、乗り越えた者たちが、<社会主義≒反グローバリズム>に則り、①~④の実現に向け世界で奮闘しているからだ。

 さて、本題のダービー。春GⅠは予想をメーンに据えるのを控えてきた。羞恥心がある以上、大外れが続くと多くを語るわけにいかなくなる。日本人的自粛意識も働いた。サイクロンと地震でアジアの人々が苦しむ現在、ギャンブルで浮かれるわけにもいかぬ。俺は古風で和風な人間なのだ。

 <GⅠ的中⇒募金上乗せ>を目論んでいるが、ダービーでも難しそうだ。土曜夜に雨は上がり、日曜は25度まで気温が上がるという。オークスのように内差しが利くのか、人気馬が揃って外に回すのか、午後のレースで騎手の位置取りを確認する必要があるだろう。

 各馬に勝つのと同じぐらい負ける理由がある。悩んでも仕方がないので、ダービーは三つのキーワードで予想する。第1のキーワードは、桜花賞組が上位を占めたオークスの<教訓>だ。皐月賞2、3着のタケミカヅチ、マイネルチャールズを買い、別路線組は切ることにする。

 ディープスカイは最内枠が不安で、坂路調教の走りっぷりからマイラーの可能性もある。前走10㌔減で快勝したアドマイヤコマンドは、中間の状態と母系の血(スプリンター)が気になる。その他、良血揃いの別路線組は、強行ローテでダービー出走にこぎつけており、上がり目に疑問を感じる。サクセスブロッケンが勝てば、芝ダート兼用の怪物誕生に素直に拍手を送りたい。

 第2のキーワードは<初心>だ。皐月賞ではスマイルジャック、フローテーション、キャプテントゥーレ、レインボーペガサスに印を付けた。勝ったキャプテントゥーレは離脱したが、残りの3頭はキープすることにする。

 第3のキーワードは<弔い>だ。レインボーペガサス鞍上の安藤勝(笠松から中央入り)に残念なニュースが飛び込んできた。笠松競馬の廃止が決定的になったという。アンカツには期するものがあるはずだ。ローゼンクロイツが金鯱賞で競走を中止し、安楽死処分になった。橋口厩舎の後輩馬フローテーションにとっても、クロイツに騎乗していた藤岡佑にとっても、ダービーは弔い合戦になる。
 
 結論。◎⑩レインボーペガサス、○⑨マイネルチャールズ、▲⑮フローテーション、△④タケミカヅチ、△⑦スマイルジャック。馬連は⑩から⑨⑮④⑦、⑨から⑮④⑦の計7点。3連複は5頭BOXで計10点。3連単は⑩1頭軸で<⑩・⑨・⑮><⑩・⑨・⑮><⑩・⑨・⑮・④・⑦>の計14点。

 自粛のつもりが、ダラダラ御託を並べてしまった。我慢して呼んでくださった方は、有効な消去法として俺の予想を使ってほしい。


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4 コメント

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マドンナとは… (かれん)
2008-06-01 22:46:27
1ファンとして、ボノの今回の行動を追っていますが…
ボノは自分の限界を分かっていて、自分のできる範囲のことを独自の方法でやっている。
その点で「覚醒剤」の役割という意見には同意します。

しかしながらよく言われるように…
食糧がないからと言って食糧を与えるのでは貧困の問題は解決しない。食糧を作る方法を教えなければいけない…という点を考えれば。

マドンナの活動(マラウィの恵まれない子を養子にする…まぁそれだけではなく学校を建てたりもしているようですが)が従来型の「食糧を与える」慈善に見えるのに対し、ボノのEDUN:http://www.fashionbible.net/news/2005-03/03163.html
やRED:
http://www.jcie.or.jp/fgfj/productred/
での活動は、マドンナとは一線を画しているように思えます。

乱筆、長文失礼しました(汗)
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構造をいかに変えるか (酔生夢死浪人)
2008-06-02 00:14:28
 05年、アフリカをテーマにした英サミットに向け、ライブ8が開催されました。ライブ8の主要アーティストは、反グローバリズムを掲げるデモ隊を抑えようとして、「ブレアの犬」と罵声を浴びました。

 ボノ本人もジレンマを抱えているでしょう。アフリカを蝕んでいるのは国連常任理事国から流れる武器であり、グローバリズムによる地場産業の破壊であり、資源・食料・製薬メジャーの利権であることを認識しているはずだから。

 人道支援を超えて構造を変えるためには、社会主義と反グローバリズムを掲げるしかない。ボノならメジャーレーベルやチケットマスターとの契約を解消してもやっていける。レイジのように茨の道を歩んでほしいというのが願望です。

 

 
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U2あってのボノ (かれん)
2008-06-02 08:36:24
政治的主義主張を抜きにして、自ら権力者の懐に飛び込んでいくというボノの独特の手法は、それ自体矛盾をはらんでいて、短所でもあるけれど、そう簡単に変わるとも思えない資本主義の枠組みの中で、できる限り多くの事をするという点では長所であると思います。
ボノ本人はあくまでもU2というバックボーンあってのボノであるという事を十分認識しているはずなので、バンドとバランスを取りつつの個人の活動は色々大変なものもあるのでしょうね…
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ジレンマも (酔生夢死浪人)
2008-06-02 11:41:50
 80年代のU2はラディカルで、「魂の叫び」の全米ツアーでは、保守派、右翼からかなりの圧力や脅迫を受けたようです。

 メッセージを前面に体制に異議を唱えること、100万枚単位でアルバムを売ること……。両者の矛盾に最も苦しんだのはジョン・レノンでしょう。ボノが中道を志向したのも、葛藤の結果だと思います。

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