弁理士の日々

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副島隆彦、佐藤優 「よみがえるロシア帝国」

2022-11-16 10:23:32 | 歴史・社会
欧米の謀略を打ち破り よみがえるロシア帝国
副島隆彦、佐藤優
上記書籍は、副島隆彦氏と佐藤優氏の対談をまとめたものです。たまたま新聞広告で知り、読んでみました。
以下、備忘録として気になった部分を切り取りました。佐藤氏の発言を【佐藤優】欄に、副島氏の発言を【副島隆彦】欄に分けて記載します。

【佐藤優】
《まえがき》
ロシアにどのような理屈があろうとも、武力侵攻はウクライナの主権と領土の一体性を毀損する国際法違反行為であって正しくないと考えている。
他方、私はウクライナのゼレンスキー政権を応援する気持ちにはならない。この政権のウクライナ民族至上主義、ステパン・バンデラのようなナチス・ドイツ協力者を英雄視する姿勢(それが現代のネオナチであるアゾフ連隊の思想的基盤になっている)、18歳から60歳までの男性国民全員の出国を禁じ、最後の1人まで戦えという姿勢にはまったく共感を覚えない。
そもそも、ロシア政府とウクライナ政府が公式に合意した「第2ミンスク合意」に基いて、ウクライナのルハンスク州とドネツク州における親ロシア派武装勢力が実効支配している地域に、ウクライナが特別の統治体制を認める憲法改正を行う。そして、この地域で国際的な監視団の入った自由選挙を行い、その民意に基づいた解決をすれば、今回の戦争を避けることはできた。しかし、ウクライナは頑なに「第2ミンスク合意」の履行を拒否した。その結果、2月24日にロシアによる侵攻を招いたのである。

この対談における私の貢献は、日本や欧米ではほとんど報じられていないロシアの論理について詳しく紹介したことだ。

《開戦前のウクライナ東部の実態》
佐藤氏の無二の親友アレクサンドル・カザコフ君(通称サーシャ)は、2014~18年にドネツク州の前首長の顧問を務めていました。ウクライナ側がロシア系の住民だけではなく、裏切りなどの疑いがあるウクライナ人を殺しているという話を散々聞いていた。

【副島隆彦】
《安倍元総理殺害》
統一教会は内部が4つに分裂している。
安倍元総理襲撃事件が起きたとき、文鮮明の息子で「サンクチュアリ教会」という組織を率いている文亨進が日本に来ていた。山上徹也はサンクチュアリ教会に入っている。
爆発音に驚いて安倍が後ろを振り向き、その後地面にベタッと小さくなった。その後、首から2発、SPが撃った。SPの中のアメリカCIAの息のかかった人物がやったのだ。アメリカのCIAが統一教会の内部分裂を利用して、大きく上から仕組んで安倍晋三を殺した。

《アメリカ政権内勢力地図》
アメリカのバイデン政権では、ブリンケン国務長官(エスタブリッシュ代表)と、ジェイク・サリバン国家安全保障問題担当大統領補佐官=ヴィクトリア・ヌーランド国務次官(ネオコン)の間で大ゲンカが始まっている。
サリバンとヌーランドは、ムーニー、統一教会そのもの。
ヌーランドの夫がロバート・ケーガン、その妹のキンバリー・ケーガンが「戦争研究所」を作って動かしている。
ケーガン一族は明らかに統一教会。これに対して米軍は軍事スパイ衛星の重要な機密情報をタダでくれている。

ヌーランドは現バイデン政権では国務次官、オバマ政権では国務次官補だった。

《ウクライナへのアメリカ政権の関与》
2015年の副島・佐藤対談「崩れゆく世界 生き延びる知恵」(日本文芸社)での副島氏の発言。(2014年に起きたヤヌコヴィッチ政権(親ロ政権)崩壊に絡んで)
『私もあれは計画的なクーデターだと思います。初めから西側が支援していた。ヤヌーコヴィッチ政権が倒れた後に暫定政権ができました。首相はアルセル・ヤツェニュクです。
この男を今でも繰っているのは、アメリカのヴィクトリア・ヌーランド国務次官補です。』

2014年の段階でキッシンジャーはモスクワに自分で飛んでいって、プーチンに、「気をつけろ。ヌーランドが仕組んでいる。おまえはトルコとシリアの国境線で戦争をさせられるぞ」と教えた。

《ウクライナ紛争》
首都キエフのマイダン暴動(2014年2月)で、親ロシアのヤヌコヴィッチ政権を倒されたので、プーチンは急いで2014年の3月にクリミアを併合した。このあと、ロシアは8年間、ずっと経済制裁を喰らって、痛めつけられましたからね。プーチンはイラついたのでしょう。ただし、イラついたら負けです。ましてや殴りかかったら。

ウクライナ侵攻について当初、1週間でロシア軍がさっさと勝つと思っていました。ウクライナもかわいそうだなぁ、と。だが、そんな甘いものではなかった。欧米が全部はじめから虎視眈々と仕組んでいた。8年間、ウクライナ軍に最先端の最高級の兵器を与えて訓練していた。それが、ロシアの戦車隊を次々に吹き飛ばした対戦車用ミサイルのジャベリンですね。
プーチンをおびき出すために、西側はNATOの東方拡大を絶対にやめないと言い続けた。・・・そうやってプーチンを脅して、先に手を出させるという策略をしいた。
2022年1月26日、NATOのストルテンベルグ事務総長が「ロシアからのNATO軍を東方拡大するな要請を、われわれは拒否する」と言ったことだ。あれが最後通牒ですよ。

2月22日の開戦の2日後、アメリカの号令で、EU27カ国、カナダ、オーストラリアは、ロシア国有銀行が各国に預けていた外貨準備高を強制没収(凍結ではない)しました。日本は「そんな法律は我が国にはない」と抵抗し、差し押さえに留めた。日本側の中心人物は秋葉剛男国家安全保障局長でした。

《ブチャ》
4月16日にフランス国家憲兵隊の検視官がブチャに入り、ロシア軍が使っておらず、ウクライナ軍が使っているフレシェット弾というダーツ弾(散弾)が住民の死体から検出されたと発表した。

《悪いのはイギリスとバチカン》(ディープステイト)
(ディープステイトとは)西側を500年前から支配してきた、頂点に隠れている人々のことです。はっきり書くと、ヨーロッパの王族や大貴族たちです。彼らは政治の表面には出てこない。
ディープステイトを構成するのは、カトリックの総本山、ローマ教会だ。そしてもう1つは英国国教会(アングリカン・チャーチ)です。これはイギリス国王と貴族たちだ。これに連なるヨーロッパ各国の王族と貴族。元貴族、それからアメリカの大富豪たち。この連合体がディープステイトだ。
結局のところ、イギリスがアメリカを引きずり込んだのです。イギリスと、それから本当はバチカンが悪いんですよ。
世界最大のワルは、この2つです。70人の英SASが、2021年の11月からゼレンスキーの回りにピタッとついています。・・やはり、全部仕組んでいるのはイギリスです。だからSASがゼレンスキーに「次はこうしろ」「次はこんなふうに演説しろ」と指図している。

《すでに崩壊しているAUKUS》
5月22日、オーストラリアの総選挙で自由党が敗れて労働党政権が発足しました。
アルバジーニ新首相の横にいる外相が中国系の女性でした。オーストラリアは反中国ネットワークから外れたと私は思います。新首相は・・・反中国をやる気はない。つまり実態として、AUKUSさえも壊れたのです。
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