<3714> 奈良県のレッドデータブックの花たち(191)トリガタハンショウヅル(鳥形半鐘蔓) キンポウゲ科
[学名] Clematis tosaensis
[奈良県のカテゴリー] 希少種
[特徴] 山地や丘陵の林縁などに生えるつる性の多年草で、つるは低木状に伸び木質化して他物に絡む。つる性の落葉低木と見る見解もある。葉は3出複葉で、小葉は卵形から狹卵形。先が尖り、縁には粗い鋸歯が見られる。
花期は4~6月で、葉腋から葉柄より短い花柄を伸ばし、その先に淡黄白色の1花を下向きに開く。花は長さが3センチほどの細身の鐘形で、花弁はなく、萼片4個の先が開いて反る。よく似るシロバナハンショウヅル(白花半鐘蔓)は花柄が長く、花に丸みがあり、花が本種よりも白い違いがある。
[分布] 日本の固有種。本州の宮城県以南、四国、九州の北部。
[県内分布] 県北部と一部を除くほぼ全域の暖温帯上部から冷温帯域。
[記事] トリガタハンショウヅル(鳥形半鐘蔓)の名は高知県の鳥形山で最初に見つかったことと花の形状が半鐘に似てつる植物であることによる。 写真は桜井市の山間の草叢で見かけたトリガタハンショウヅルの花(左)と標高約1550メートルの大台ヶ原の花(右)。桜井市の山間の個体より大台ケ原の個体の方が花数が少なく、貧弱に見えた。
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