<3699> 写俳二百句(115) 啓 蟄
梅咲いて梅に魅せられ訪ふものら
五日は二十四節気の啓蟄。冬ごもりの虫が這い出して来る意。春のさきがけ。今年は立春を過ぎて寒く、冬型の気圧配置により日本海側は大雪に見舞われた。このところ暖かく、ウメの花も一気に開き、花にはメジロ、モンシロチョウ、ミツバチなどがやって来て、蜜に与っている姿が見られる。まだ三寒四温の寒暖の波があるに違いないが、この三月初めは春本番への序曲といったところ。まずは、ウメの花に注目が集まる。
梅林やしあはせ分かち合ふものら
花に虫持ちつ持たれつだよつまり
写真はウメの花に蜜を求めてやって来た左からメジロ、ミツバチ、シロチョウ。紅梅より白梅の方が蜜が豊富なのか、白梅が好まれているように感じられる。