<1501> やり直した若草山の山焼き
山を焼く 炎のそれや 春を呼ぶ
奈良・若草山の山焼きが八日の日中行なわれた。先月二十三日夜の山焼きは雨のためほとんどが焼け残り、再度焼いたもの。八日は快晴で、朝方は霜が降り、氷が張るなど厳しい冷え込みだったが、日中は日差しが溢れる山焼き日和だった。
午前九時に県庁職員ら約五十人が麓に集合、北と南の二手に分かれ、山頂から順次焼いて行き、午後四時に全山を焼き尽した。日差しを十分に受けた午後には一層燃えがよくなり、第一展望台より下の草原は焼き初めから十五分ほどで焼いた。
激しく炎を上げて燃える草原に外国人観光客らは驚いた様子で見ていた。「どうしてこんなことをするのですか」と台湾人らしい若者が訊ねて来たので、春を前に草の芽立ちをよくするため」と返事したが、外国ではこのような山焼きはしないのだろうか。それにしてもよく燃え、迫力があった。これはほとんどが焼け残っていたからと思われる。 写真は激しく炎を上げて燃える若草山のススキの枯れ原(左)と朝から日の光が眩しかった。地上は霜が降り、白く輝いていた(奈良公園の飛火野で)。 春の感 どことはなしに 日の光