大和だより ~写詩 写歌 写俳~ 小筥集

日ごろ撮影した写真に詩、短歌、俳句とともに短いコメント(短文)を添えてお送りする「大和だより」の小筥集です。

大和だより ~写詩 写歌 写俳~ 小筥集

2016年02月26日 | 植物

<1519> 咲き始めた春の花

             春が来る 冬を凌いで 確かなる 明るく豊かな 色彩かかげ

 今年はウメの開花が早いと思っていたら、静岡県河津町のカワヅザクラが二週間ほど早く満開を迎えたというニュースがテレビで放映された。という次第で、注意しながらいると、ハンノキは既に花期を終え、萎れた花穂が地面に落ち、その花からバトンを受け取るように公園ではサンシュユが黄色い花を咲かせ始めた。これも早く、気分が急かされるところ、自生するヤブツバキもどんどん咲き出している。もう、この春の勢いは誰にも止めることは出来ない。そんな感じである。

          

 花を見ていると、本当に美しいと感心させられるが、それとともに、その美しさは機能に組み入れられ、植物自体に役立てられているのが見て取れる。これはまさしく自然の配するところであって、何というか、無駄がない。つまり、自然の美しさは無駄のない美しさだということが出来る。 写真は春の花。左からストック、ヤブツバキ、咲き始めたサンシュユ。花はそれぞれであるが、どの花も勢いのある瑞々しい色をしている。

  恵まれて来るもの 恵まれざるに来る もの それぞれにありて 生あり

  欠けたるには 補ひが要る 補ひには 補ふ力  力量が要る