大和だより ~写詩 写歌 写俳~ 小筥集

日ごろ撮影した写真に詩、短歌、俳句とともに短いコメント(短文)を添えてお送りする「大和だより」の小筥集です。

大和だより ~写詩 写歌 写俳~ 小筥集

2016年02月05日 | 写詩・写歌・写俳

<1498> 奈良公園のイノシシによる被害

        冬の奈良何処も彼処もChinese時勢と言へば時勢の姿

 冬場の古都奈良は観光客が少なく、閑古鳥の鳴くシーズンであるが、東大寺の参道から奈良公園一帯にかけては結構人出が見て取れる。その人たちを覗うに、何処も彼処も中華系の人で溢れ、中国語が飛び交っているのがわかる。東大寺の参道辺りで、日本人を探す方が難しいほど、中国語を話す人が多い。言わば、中国さまさまの観光地古都奈良の冬とは言えそうである。

 ところで。話は変わるが、奈良公園の春日野園地で、このところ芝地をイノシシが掘り起こす被害が広範囲に及び悩まされている。公園を管理している奈良県は埋め直しの修復に当たっているが、今日、五日もまた掘り起こしが見られた。どうも、深夜に出没するようで、深いところでは二十センチほども掘られている。どこからやって来るのか。どうして芝地を掘り起こすのか。

                   

 普段はシカの見られるところであるが、イノシシもいるようである。三年ほど前、春日山に隣接する高円山に登ったとき、春であったが、タケノコを掘り起こして食い散らしているのを目撃したことがある。イノシシに違いないと思ったが、今回のことでそれを思い出した。多分、春日野園地の背後の若草山や春日山の一帯にもイノシシが生息しているのだろう。

 被害の対策としては、園地に柵を作るなどは無理だろうから、捕獲する以外に手立てはなさそうであるが、管理に当たる奈良県には知恵が求められるところである。 写真左は掘り起こされた芝地。後方には埋め直して修復した箇所が見える。写真右は掘り起こされ散乱する芝 (ともに奈良公園の春日野園地で)。