大和だより ~写詩 写歌 写俳~ 小筥集

日ごろ撮影した写真に詩、短歌、俳句とともに短いコメント(短文)を添えてお送りする「大和だより」の小筥集です。

大和だより ~写詩 写歌 写俳~ 小筥集

2016年02月25日 | 創作

<1518>  演歌 「古都奈良慕情」の歌詞

      奈良はまづ 奈良公園に 鹿の群 春日御宮 数ある御寺

 ご当地ソングのための作詞を試みた。題名は「古都奈良慕情」。奈良の特徴的な事がらを織り交ぜて男女二人が古都の奈良に魅せられ、春夏秋冬を訪ね歩くという設定による。 なお、歌詞の「一日」は「ひとひ」、「御仏」は「みほとけ」、「掌」は「て」、「宮跡」は「みやあと」、「若宮」は春日若宮おん祭。なお、お水取りは三月一日が本行入りなので春であるが、「お水取りが終われば春が来る」と言われるので、お水取りについては冬の殿という認識によった。  写真は左から藤の花(春日大社の砂ずりの藤)。湧き上がる夏の雲。盧舎那仏である東大寺の本尊大仏さん。師走に行なわれる大和の祭りの殿を担う春日若宮おん祭の行列。春を呼ぶ東大寺二月堂の修二会のお水取りで見られる大松明の運行。

          

               (一)

       馬酔木 桜 藤の花 

          咲き継ぐ春の うららな一日

          奈良公園を そぞろに二人

        歩けば そこここ 鹿の群

        ひととき 戯れ 触れ合う心

          ああ うるわし 古都の奈良

             (二)

        若草 高円 春日山

      あおめる夏の 山並 一日 

       平城宮跡 たたずむ二人

       望めば 白い雲の峰

      ひととき 照らされ 点せる心

      ああ はるけし 古都の奈良

              (三)

      如来 菩薩 盧舎那仏

      いませる秋の えにしの一日

      堂塔 伽藍 訪い行く二人

      仰げば 微笑む 御仏よ

      ひととき 掌合せ 祈れる心

      ああ とうとし 古都の奈良

            (四)

     若宮 山焼き お水取り

     巡りの冬の にぎわう一日

     集える人なか 寄り添う二人

     語れば 幸せ 胸のうち 

     ひととき つのれる 愛しい心

     ああ こよなし 古都の奈良