先日お泊りのオランダのマダム、お遍路さんである。タケノコの季節なので、毎回、夕食にはタケノコご飯をする。歩き遍路をしていると、多分、炊き込みご飯のような味付けご飯は食べる機会が少ないのだろう、必ずと言っていいほど喜んでくださる。お二人は、後ろの衝立や廊下に掛けてある門脇俊一の版画に興味をもたれて、お土産に買って帰りたいとおっしゃるが、近所にある門脇画伯の美術館は大抵閉じている。お客様はインターネットで買うと言っていた。
庭のアケビが満開、いい匂いが漂ってくる。二種類植えると実がよく付くというので、藤棚にピンクの花のとエンジの花の、1本ずつ植えている。前者はゴヨウアケビ、後者は三つ葉アケビというらしい。葉の形でつけられた名で、分かり易い。けれども、こんなにたくさん花が咲くのに、毎年、実は二つ三つしかとれない。山のは、いっぱい成っているのに。
近くの里山、高尾山のヤマザクラ。下から眺めると、谷にヤマザクラのピンクが筋になって下に流れるように見えるのに、その時期が終わってサクラなどないだろうとおもっていたら、頂上に一本、見頃のがあった。ソメイヨシノもヤマザクラも、日本人を喜ばせてくれる。
去年巣があった机の中に、女王バチがまた巣作りを始めた。庭では、アシナガバチが飛び交っている。五つぐらいは巣ができるだろうな。庭木に触るときは気を付けなければ。