Vision&Education

木村貴志の徒然なるままの日記です。

教員のいじめに思う

2019年10月05日 | Weblog
「神戸市須磨区の市立東須磨小学校で、30~40代の教員4人が同僚の20代の男性教員に対し、嫌がらせや暴言などのいじめ行為を繰り返していたとして、市教育委員会が4人の処分を検討していることが市教委への取材でわかった。」

教員のいじめは、今に始まったことではありません。教員が子供をいじめることも珍しくはないと思います。そうした話は今も時々耳にします。

それは学校が子供が大多数を占める閉鎖社会であることから来る病だと私は感じます。私も教員をしていましたが、その中にいれば、社会の常識や厳しさとずれていることがわからなくなるのです。自分が教えることや、自分の在り方が正しいと、過信してしまうのです。

大学生から教員になり、目の前の教科書を熱心に誠実に教えることに埋没してしまうがゆえに、社会に出る子どもたちを教育する教員が、社会に出て必要なことを実体験として理解できていないという、実に残念な状況になるのです。

誤解を恐れずに言うと、そうした子供ばかりの環境に何十年もいれば、社会の厳しさにもまれ、社会性や人格が磨かれていくことが出来にくいのです。

大切なことは、世間の風に当たることです。自らの至らなさを省みて、人としての在り方を磨き続けていくことです。

仕事の厳しさ、人間関係の難しさ、人情の機微、お金の大切さ、世の中の仕組み、きれいなことも汚いこともたくさん見てきた上で、なお、理想を失わず、子どもたちに向き合うことが私は大切だと思います。

その意味で、教えることが教員の仕事と思っているようではだめだと思います。子供の姿からも学び、自分自身が学ぶ姿を常に示していくことの出来る教師が必要だと思います。

私はこのことに関して評論家になってはいけないと思っています。また、多くの教師たちは、誠実に、子どもたちのため、忙しい毎日を過ごしていることも知っています。熱心に頑張っているのです。未熟な親たちへの対応も含め、手のかかる子どもたちに一生懸命向き合っています。

だからこそ、改革の困難を感じているのです。









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