Vision&Education

木村貴志の徒然なるままの日記です。

リーダー不在の悲哀

2024年09月01日 | Weblog

次の日本のリーダーが決まろうとしているのだが、メディアが喧伝している人たちは、アメリカやロシアや中国のリーダーたちと対峙した時に、とても互角に渡り合える人材がいるようには見えない。

私は政治向きのことに対して発言をするつもりはない。なぜなら、政治向きのことには疎く、よくわかっていないからだ。しかし、人間としての迫力や、信義を重んじる心、国家観・世界観・人間観などは、その人の顔つきや言動や立ち居振る舞いから、なんとなく滲み出てきて伝わってくるものだと感じている。

だから、直感的に思うことは、長年の「教育の不毛」によって、国家のリーダーの不在という現象が引き起こされたということである。私は教育を何とかしたい。

良き人間教育の裾野が広がっていないから、頂点も駄目だということだと感じる。結局は、国家間の事といえども、人間と人間の生身のぶつかり合いである。

受験の点数の取り合いばかりしていれば、心身を鍛えていない、喧嘩の仕方も仲直りの仕方も知らない、教養が無い、愛国心が無い、戦う気概が無い、肝が据わっていない、智惠が無い、歴史や文化という背骨が無い、人としてのあるべき道を知らない、責任感も使命感も愛情も感謝心も無い、とないないづくしになるのはわかりきっている。

小利口な人間たちが、したり顔で運営し、私利私欲のことに奔走している国家に、より良い未来があろうとは思えない。

だから、一灯を掲げて暗夜を行くが如く、教育実践を一つ一つ生み出していく。

 

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合宿終了。夏の終わり。

2024年08月26日 | Weblog

24日に、小郡寺子屋「志学舎」の合宿が終わりました。バッカーズ寺子屋、バッカーズ九州寺子屋を含め、三つの寺子屋全ての、今期の夏合宿が終わったことになります。今年も私の夏が終わったような気がしています。

この寺子屋教育の一年間の始まりの合宿は、塾生(10歳~15歳)たちにとっても、とてもハードな三泊四日です。そして、支えてくださる引率スタッフにとってもハードな三泊四日だと思います。なぜなら、できる限り手作りでやる合宿だからです。大人がいかに楽に引率できるかを考えているようでは、本物の体験は作れないのだと、私は痛切に感じてきました。だから、出来合いのもの、予定調和のものは何もない合宿です。だから、子どもより、引率の大人の方が大切な合宿です。その際には、後ろ姿の教育が一番大切になりますから、私自身が誰よりも汗をかこうと思ってやっているプログラムです。

だからこそ、そこに大きな教育的意義が生まれ、大きな成果(子どもたちの成長)が生まれる合宿です。おそらく体感していただかなければ、何をどうしているのか、子どもたちがどのように成長していくのかは、さっぱりわからないと思います。釣り、バーベキュー、陶芸、歴史の学び方、スピーチの仕方、レポートの書き方、全てが既成概念にはないものになっていると思います。

合宿の最終日には、保護者の皆様にお迎えに来ていただき、解散式を行います。四日間の合宿の様子を全てスライドショーでお伝えします。20分ほどのスライドショーです。私は寺子屋での教育の全てをオープンにして良いと考えています。見られて困ることなど何一つないのです。

スライドショーを全員で見た後で、塾生たち一人一人に、スピーチをしてもらいます。テーマは、「萩合宿で、私が感じたこと、気づいたこと、学んだこと」です。自由に、体験したことをどう感じたか、どんなことに気づいたかを心を込めて、メモなどは見ずにスピーチしていくものです。

最後には、保護者の方にもコメントをいただき、実行委員会の方々にもコメントをいただきます。子どもも大人も一体となって学ぶことができる素晴らしい場だと思います。

とにかく事故もなく、無事に3つの寺子屋の合宿が終わりました。これから本格的な学びが始まります。

 

 

 

 

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2024年08月20日 | Weblog

東京から福岡に戻ってきましたが、福岡は雨が降っています。久しぶりの雨です。「五風十雨」という言葉があります。五日ごとに風が吹き、十日ごとに雨が降ることが、農作に都合が良いと言われていて、そこから生まれた言葉です。

日本人は、自然と農耕と共に生きてきました。「五風十雨」のように気候が穏やかであれば、農作物がすくすく成長して、沢山収穫が出来、人々の暮らしを安んずることが出来ます。この言葉は、『論衡』という書物が出典だということです。

人間も自然の一部に過ぎない存在です。野外活動の多い子どもたちとの合宿を三回も実施する八月において、雨は天敵です。しかし、雨音に耳を傾けつつ、植物の喜ぶ声にも耳を傾けられる自分でありたいと思います。

「逆境良し、順境もまた良し」ではありませんが、「晴れも良し、雨もまた良し」と思える自分であろうと思います。

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教育問題

2024年08月19日 | Weblog

「教育問題」とは、「人が人として立派に育たぬこと」を言うのだろうと思います。そして、子どもに大きく影響し、育てているのは、大人の言葉と行動です。

その意味で、教育問題とは、断じて子どもの問題ではなく、大人の問題であるはずです。因果関係から言ってそうでしかありません。

しかし、教育問題はいつも子どもの問題と見なされたり、学校の問題と見なされたり、施設設備や制度の問題と見なされるようです。

そのことに大人が気づいていないことはないと思います。ならば、見て見ぬふりをする卑怯さや、問題をすり替えていく小狡さから、如何にして大人たちが脱却できるかということしか、教育問題の解決方法はないはずです。

教育問題は自分自身の問題だと、己に刃を突きつけたときに、初めて問題は解決に向かうのだろうと思います。

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天命を知る

2024年08月16日 | Weblog

自分で起業して、会社を経営し続けていくには、心からやりたいことを持っていなければなりません。それは、人間や社会に対する、祈りにも似た強烈な願いでもあります。そして、学び続け、人格を磨き続けなければならないと思います。それは厳しい道でもあり、孤独な道でもあり、同志と共に歩む、楽しく充実した道でもあります。

人間教育を生業とし、世の教育をより良いものにしたいと願う会社であれば、尚更のことだと思います。それは、簡単な言葉で言い表せば、志の高さが必要だということです。そうやって懸命に歩いているうちに、自分に与えられた天命というものが見えてくるのだと思います。

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承認欲求について思うこと

2024年08月14日 | Weblog

「自分を見て欲しい」「認めて欲しい」「他人から認められたい」と思っている内は、まだまだ、ものにならないのだと思います。

SNS全盛期ですから、大人たちもPRのために、FacebookやXを大いに活用しています。私も背負っているチームのために活用しなければと思った時期もありました。しかし、どうも私は自己顕示欲が低いようで、すっかり更新しなくなってしまいました。ただ、自分と向き合い、自分の思想を鍛えるために、ブログは書き続けています。

自分がどう見られるかは、若い頃はとても気になっていました。それは当然のことだと思います。今、若者時代が遠い過去になって言えることは、自分がどう見られるかではなく、自分のやりたいこと、やるべき事に、なりふり構わず没頭しているようでなければ、大したものにはならないと言うことです。

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2024年08月11日 | Weblog

バッカーズ寺子屋の四日間の合宿、バッカーズ九州寺子屋の四日間の合宿が終わりました。全力は尽くしましたが、私の能力不足のために、十分なことは出来なかったのかも知れません。

万人に受け入れられる教育はありません。そして、子どもが瞬時に変わる魔法のような教育もありません。ただ、一人一人と真っ直ぐに向き合い、相手に通じる言葉を持つことが出来るように、また、多くの人たちの期待に応えられるように、自分自身を磨いていくだけです。

そして、十年、二十年、三十年と時が経って、その痕跡が少しでも認められるのであれば、望外の喜びです。私はこの道を一歩一歩歩き続けていく以外に特段の望みはありません。

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ブログ更新について

2024年08月05日 | Weblog

思うところあって、今期は、バッカーズ寺子屋、バッカーズ九州寺子屋のブログも積極的に更新しています。こちらのブログはV&E代表としてのブログですが、更新がお留守になっているときには、両寺子屋のブログ更新に勤しんでいる可能性がありますので、そちらもご覧いただければ幸いに存じます。それぞれのサイトから入っていただくと、塾長ブログのアイコンがありますので、そちらからお入りください。よろしくお願い申し上げます。(木村貴志)

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ギアを上げる

2024年07月29日 | Weblog

今年は、私が塾長を務めている全ての寺子屋で、更にギアを上げた感じで、大切なことを全力で伝えていこうと決意しています。塾生の皆さんは、ついてくるのに大変かもしれません。私も還暦を二年も過ぎてしまいました。人間はいつまでも生きてはいませんから、高いパフォーマンスをやれるうちに、全力を尽くしてみたいと思うのです。

この寺子屋が、私のいなくなった未来の社会でも残り続けていることを願います。日本の教育をより良いものにしようという意志を持ち、既成の枠組みに囚われることなく、力強く行動できる若者たちの出現を心から願っています。

それが実現すれば、捨て石のように生きてみようと思った私の人生も、多少は意味があったのだと、笑顔で終わることが出来るのかもしれません。

それにしても、教育とは手間暇のかかるものであり、職人の手仕事のようなものだと思います。日本は近代化と共に、その伝統である手仕事の系譜をかなぐり捨て、効率性と平等性と経済性を重視した工場のような教育で、規格のそろった人間を生産しようとしてきたように感じます。マニュアル化され、誰もが同じように教育できることが善きことだとされてきました。

しかし、それでは「人間」が育たないのです。「人格」の陶冶など望むべくもありません。そこに現代の教育の病根があるように思います。しかし、そこには目を向けず、対処療法的なことをやるばかりだから、一向に教育現場における子どもたちの抱えている苦しみや課題は変わってはいないのだと思います。

 

 

 

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小郡寺子屋「志学舎」第1講座終了

2024年07月28日 | Weblog

小郡寺子屋志学舎の第1講座が終了しました。今日は、中富記念くすり博物館に訪問して、くすりの歴史などについて学んできました。小郡市の生涯学習センターに戻ってきてからの講座の中では、レポートの書き方、和食のマナー、箸使い、硬筆など、色々なことをお伝えしました。これらはすべて、一年間の学びに必要なものであり、人生に必要なものであり、当面、夏の合宿で必要になることです。

受験勉強以外に大切なことが沢山あることに少しずつでも気づいてくださったら良いなと思っています。人生で大切な学び方、教養、考え方などを多感な時期の子どもたちに伝えていくことが本当に大切だと、最近、益々痛感しています。あと何年フルパワーで共に学べるかはわかりませんが、一日一日を大切にしていこうと思います。一人一人を大切にしていこうと思います。

 

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