つきみそう

平成元年に出版した処女歌集の名

水害と輪中 伊勢湾台風から60年

2019-09-09 | 国内旅行

 昨日は、放送大学の研修旅行で、大垣方面に出かけました。テーマは、「水害と輪中 伊勢湾台風から60年」。県内の資料館巡りで、半日コース。午後集合でした。輪中は県外の人には分かりにくいと思います。地区ごとに堤防を周囲にめぐらし、洪水を防ぎます。江戸時代には県内に80カ所くらいありましたが、今は一部だけ残ります。新しい道路網となり消えて行きました。

 木曽川と長良川を分離する大工事はオランダのデレーケの指導によるものでした。その前に何度も木曽川、長良川、揖斐川は氾濫するので、薩摩藩が治水工事をしてくれました。これは16回に及びます。他の藩からも金銭的に多くの援助を受けました。今このことで岐阜県と鹿児島県は姉妹県です。

 伊勢湾台風(昭和34年)の犠牲者は、ほぼ5000人。阪神淡路大震災が起こる前までは、第二次大戦後の自然災害第一位でした。犠牲者3000人以上の台風は、室戸台風(昭和9年)、枕崎台風(昭和20年)とともにこれは3大台風と言われています。伊勢湾台風の国際名がVeraであることを初めて知りました。バスの車内では岐阜大名誉教授の藤田裕一郎先生の話を聞きながら過ごしました。その資料の中に遠縁の安藤萬壽男先生の著書が引用されていました。亡父とは専門分野は違いますが、親友で輪中の本も頂いています。

 8時前の今こちらは晴天ですが、早朝に千葉に上陸した15号台風が関東を北上中。周辺の皆様お気をつけください。

 

 

 資料より 伊勢湾台風の規模

安藤先生の輪中に関する本の一部

大垣市輪中館館長さんの話

海津市歴史民俗資料館館長さんの話

 

右が木曽川で左が長良川 分離工事されました

川の水位を調整すための金廻四間樋の遺構 水中から発掘されたもの

 

コメント (4)
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