つきみそう

平成元年に出版した処女歌集の名

5代将軍綱吉の時代

2018-08-04 | 歴史

 老人会主催の講演会もここ数年はマンネリ化していて、欠席していたのですが、「5代将軍綱吉の時代」と言うテーマで、岐阜聖徳学園教授、加納先生のお話があると聞き、多少の疲れはありましたが、酷暑の昨日、聞きに出かけました。昨日の名古屋は、明治23年観測開始以来最高の40.4度。美濃市も同じでした。当地は名古屋市と美濃市の間にあります。

 5代将軍綱吉は、生類哀れみの法という悪法を作った人ということで有名ですが、そうばかりではなく、多くの功績があるようです。まず儒教を広めたこと。そして学問の奨励。現在の文部科学省のようなものを作りました。そのころ藩は、300ほどありましたが、各藩に藩校を作りました。岡山の閑谷学校に行ったことを思い出して、すごい将軍と思いました。東京にいたとき、足利学校や水戸の弘道館にも行きました。湯島にある学問の殿堂と言われる湯島聖堂も彼が作ったとは、何度も行ったのに知りませんでした。

 次に仏教の保護。貨幣の改鋳もしました。3代家光までは財政にゆとりがあったのですが、金銀の算出も減少してきましたので、やむをえないことと思われます。生類憐れみの令は、悪法と雖も、社会福祉の先鞭をつけています。元禄文化経済の立役者でもあります。

 問題は娘の鶴姫を大切にするあまり、鶴という名前を禁止。「鶴字法度」というもので、全国の地名から鶴の字から別のものに変えられました。井原西鶴すら井原西鵬とペンネームを一時的に変更しました。理由はどうあれこの法はいかがなものかと思います。でもこれまで抱いていた犬将軍から、大将軍へとイメージチェンジしたことは確かです。

 加納正二先生はこの秋、下記の著書を出版されます。私もアマゾンに注文する予定です。(三恵社は夫も教授の時出しています)

「江戸の働き方と文化イノベーション」   三恵社 

 

 

綱吉                                     井原西鶴

 

日本永代蔵                                 八百屋お七

コメント (2)
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