つきみそう

平成元年に出版した処女歌集の名

水の科学;基礎から地球環境まで

2013-05-20 | 学校
 放送大学面接授業「水の科学:基礎から地球環境まで」の講義を二日間に亘って拝聴しました。講師は岐阜大学名誉教授・放送大学客員教授・理学博士・清水宏晏先生です。これまでも俳句や太極拳にてもご活躍のことは、2011.6.5, 2012.7.8, 2012.9.10, 2013,3.29 に書いています。

 二日間充実した講義でどれも紹介したいものばかりですが紙面が限られています。高校の化学の授業の復習から、最先端の情報まで広範囲でした。水の惑星、バーチャルウォーター(仮想水)、水循環、水の特徴ある物性、、生体中の水、水と環境問題、水力発電、海水淡水化の最新装置etc・・・

 空気は公平であるのに、水は不公平であること。水道の蛇口をひねると飲料水が惜しみなく使える日本から、アフリカのチャドは、干ばつのため近くの井戸が干上がり、11kmも離れた井戸まで水汲みに行かねばならない子供がいる国まで・・・学校も行けずに・・・飲料水を確保できない人が10億人もいます。

 地球の水の97.5%は海水。2.5%が貴重な淡水。その中で飲料水に出来るのは、氷河や地下水を除くので、0.01%しかありません。河川や湖沼です。雨量が世界的にも日本は多いこと。それに日本は、水道の漏水率は世界最小。なんとマニラは60%も漏水しています。日本の水に関する技術の素晴らしさは、海水淡水化装置にも言えます。最新の逆浸透膜法は、世界のシェアの7割を占めています。古い方法である蒸発法は、夫が在職中開発に関わっていて、中東から億単位の外貨を稼いでいました。今も40%はその方法ですが、コストがかかるので、中東だけです。

 日本は、世界の中で雨水の利用が少ないこと。急流が多くて貯めにくいこともあり、水は澄んでいるのに香港のように利用する習慣がないのです。そんな中で東京ドームと蔵前の両国国技館は、雨水がトイレに利用されているそうです。作家の椎名誠さんもトイレは雨水とか・・・彼は水に関する本も書かれています。
 世界で最も急流の川は、富山県の常願寺川で、世界で最もゆっくり流れるのはアマゾン川。

 日本の皇太子殿下は、ライフワークとして、水研究をされ、国連で基調講演をされました。世界水フォーラムでも何度も講演をされています。

 清水先生の俳句や、水に関する俳句も公表。文系と理系を両立されていることが素晴らしいです。太極拳も指導者。米国留学中の研究成果も新聞に掲載。メタンハイドレードについては先駆者であるため、7月には東京で講演が予定されています。
 
 先生は来年は定年。この秋と来春は最後の講義となるようです。また、お聞きしたいものです。

 昨日は、第三回高橋尚子杯ぎふ清流マラソンの日。参加者は1万人を超えたと今朝の新聞は伝えていました。丁度バスの窓からゼッケンをつけて走る選手の姿が見えました。UターンするJR岐阜駅の前を通った時、バスの座席は高いので俯瞰して見られたのです。

   
コメント (8)
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