つきみそう

平成元年に出版した処女歌集の名

公民館短歌会 73

2012-02-18 | 短歌
 立春を過ぎても相変わらず厳しい寒さですが、昨日はいつものように公民館短歌会を開催しました。1人欠席でしたが、出席は9人。詠草も多くて、40首。途中でスピードアップし、何とか終了。

瀬をはやみ岩にせかるる滝川のわれてもすゑにあはむとぞおもふ     崇徳院

 百人一首は先月の歌に関連します。保元の乱の首謀者、崇徳天皇の歌。恋の歌なのですが、天皇の地位にこだわる人でした。地位争奪戦に負けた悲運の人。藤原家もその戦いに巻き込まれ、先月はその一族の歌でした。崇徳天皇は長男に生まれながら、父親の鳥羽天皇から疎まれました。何故かといえば、美女と言われた中宮・待賢門院璋子が養父の白川院と通じているという、いまわしい噂があったのです。白川院が崩御されると、鳥羽上皇は、新しい妃の間に生まれた、近衛天皇を三歳で位につけられました。そのため崇徳院は、22歳で譲位させられたのです。そこでこれを不服として保元の乱が勃発。崇徳院は敗れ、流刑となります。9年後に崩御。悲惨な人生でした。

 写真は、九州みやげの九十九島せんぺい。せんべいではありません。今月の歌は、今年の記録的な大雪に関するもの。平成18年以来の豪雪で、昨夜も北国の皆さんは本当に大変でしたね。こちらは岐阜でも南部ですから快晴です。

今月の歌

ニュース見て雪の多さに目を見張る過疎地の人の苦労思ひて      Mさん

     
コメント (8)
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