つきみそう

平成元年に出版した処女歌集の名

前田青邨展

2006-09-18 | 岐阜県
 岐阜県美術館で「生誕120年・前田青邨展」が開催されています。1885年岐阜県中津川市生まれ、上京し、梶田半古に学び、小林古径、安田靫彦らをリードし、昭和天皇の皇后様の日本画の師でした。文化勲章受賞。
 写真は「洞窟の頼朝」。50歳になる前のエネルギーをすべて投入し、3ヶ月間篭りきりで描かれました。あまり力が入りすぎて、洞窟の暗さが出なかったと、述懐されたとか・・・同じ歴史画で大作の「知盛幻生」は、とても86歳の作品とは思えません。
 肖像画は男性のものばかりですが、只1点、女性像があります。高松宮喜久子妃殿下です。皇后様の指導に皇居に出向かれた時、妃殿下に出会い、あまりの美しさに、モデルを乞われたのだそうです。この絵の背景に今も残るシミは青邨の汗で、どうしても除去出来なかったそうです。

 これまで、中津川市の青邨記念館や、岐南町の大松美術館など他でも青邨の作品は何度も見ていますが、一堂にまとめられると感慨深いものがあります。92歳まで現役であったことは素晴らしいの一語に尽きます。10/9までですが、展示替えがあります。
コメント (2)
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