創世記 28章
ヨーロッパを襲っている寒さは、特にアイルランドやイギリス南東部で猛威をふるい、ポーランドなどでは凍死する人も出、ローマでも積雪があったと報じられていました。当地も昨日まではまるで冷凍庫の中にいるような寒さ。窓から見えた金曜日の朝焼けです。
「みことばの光」による聖書通読は、きょうから創世記に戻ってきました。本章は、ベエル・シェバを出てハランへと向かう途中のヤコブが天からのはしごの夢を見、神の語りかけを聞いたという出来事を記しています。
ヤコブは、怒る兄エサウから逃げるようにして父や母から離れなければなりませんでした。そのようなヤコブが野宿の折に見たのが天からのはしごが地に向けて立てられている夢でした。神の使いがそのはしごを上り下りし、主がはしごの上に立ってヤコブに語りかけられたのです。
そこで主がお語りになったことばは、どれほどヤコブを力づけたことでしょうか。それは、この地を与えること、すべての部族がヤコブとその子孫によって祝福されること、再びこの地に連れ帰ること、決して捨てないということでした。そのうちの一つだけでも、このときのヤコブにとってありがたいものでしたが、一つだけではありません。
ヤコブがこの地に戻るのは、この先およそ20年後ですが、それまでの間、ここでの約束をヤコブは苦しいときにこそ思い出して自分を奮い起こしたのではないかと想像するのです。私にもあるときからずっと自分を支えてくれる聖書のことばがあります。くじけそうになるときや投げ出したくなるときに、また、調子よく物事が行っているときにこそ、その聖書の一節を思い起こしては自分の出発点がどこにあるのかを確認します。
このように見ると、私にも天のはしごの経験があるのだということに気づかされます。それは、あなたにも…。