みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

一人で立ち向かう士師

2023年08月25日 | 士師記

士師記 15章

 ゆっくり歩きの散歩の日々ですが、普段歩きとは違う発見があるのがおもしろいと思いました。気づかないで通り過ぎる垣根にも美しい光景が……。

 15章の終わりに、「こうして、サムソンはペリシテ人の時代に20年間イスラエルをさばいた」とあります。この時代、ペリシテ人の圧力は激しく、イスラエル人はそれを「受容」していたことがサムソンとのやりとりの中から見えてきます。「おまえは、ペリシテ人がわれわれの支配者であることを知らないのか」ということばは、何とも情けなく響きます。

 欲望のまま、気の向くままに行動し、ペリシテ人をかき回し、同胞イスラエル人をはらはらさせるということによって、ペリシテ人の手からイスラエルを「救い始める」のです。

 それとともに、ここにはサムソンの優しさも垣間見えるように思います。サムソンはティムナの女を自分の妻だとなおも思っていました。しかし、妻の父親は彼女が別の男性のものになったと伝え、妹を妻とするように提案します。この時、彼は妻の家に復讐することをしません。さらに、ペリシテ人が妻と父とを火で焼くという残忍なことをしたことに憤ります。

 ペリシテ人からは敵として狙われ、同胞からの支援も得られないサムソンは、一人で立ち向かいます。神はそのために必要な力を彼に与えておられたのです。

 ここにはサムソンの祈りがあります。主は彼の祈りに答えられます。ここからも、サムソンの信仰を読むことができます。


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