みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

主の声

2023年11月04日 | 創世記

詩篇 29篇

 街路樹の葉が次第に落ちて行く様子が美しく映ります。来週にはすっかり無くなってしまうことでしょう。

 詩篇29篇は「主に帰せよ」ということばの繰り返しから始まります。それは「栄光と力」「御名の栄光」だとあります。神お一人が持つべきものを神に返すようにと呼びかけているのです。どんなに立派で、どんなに力のある者であっても、人間が横取りするようなことがあってはならないということを、ここから考えます。

 3節から9節には「主の声」という言葉が度々用いられます。ここでは、「主の声」が単なる自然の力ではなくて創造者なる神の力だということを歌っているのです。大水の轟(とどろき)に加えて鳴り響く雷鳴が耳をつんざくばかりのものであるように、主の栄光と力は生ける者たちを圧倒するのです。

 人間の力や知恵が優るように思われるこの世にあって、神はどこにおられるのだろうかと信仰者たちの心も揺さぶられます。しかし、自然の人を圧倒するかのような現象や力に遭遇した時に、栄光と力を主に帰して、「栄光!」と神をたたえる者たちのの中に、自分もいたいと思わされます。

 終わりの部分では、あらゆるものから「栄光」とあがめられる神、主の力は、人を正しくさばき、力と平安を、つまり救いを小さな者たちに与えてくださるとしています。そしてここに、私たちの主イエスのお姿を見ることができました。


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