ヨブ記 36章15−33節
クリスマスカードが届きました。開けてみるとどこかで見たようなイラストが! クリッペ(飼い葉桶)の情景が手書きでていねいに描かれています。宝物です。
エリフはヨブの心をえぐるように語ります。ことばは冷酷な印象さえします。しかし、ヨブが聴き続けているということは心が探られているのです。
17節の「あなたには悪しき者へのさばきが満ちている」ということばはヨブに投げられたものです。エリフはさらに「あなたは、憤って、豊かさに誘い込まれようにせよ」とも言います。
なぜヨブが悪しき者へのさばきに甘んじなければならないのか、それは彼が「あなたは不正をした」と神を訴えたことが高ぶりだなのだと、エリフは考えているのです。またヨブは財産家でもありました。彼は多くの富を自分のためにだけ用いずに必要としている人々に与えることもしていましたが、それでも富は人を高ぶらせる危険をはらんでいます。
この時ヨブは何に目を向けるべきなのか、エリフは神の大きさ、そのみわざをを見るように、そして神をほめたたえるようにと促しています。それは、すでにヨブ自身が大きな苦難に会ったときに行ったことだと思い出します。
理解できない苦しみの中で、神をほめたたえるなどできるものか、それにどんな意味があるのかと考えやすいのですが、理屈ではなく、そうなのです。