マタイの福音書 12章1−8節
激しい雨のあと、空には一気に青空が…。夕焼けが美しい金曜日でした。お願いしていた原稿を引き受けてくださって、心が少し軽くなりました。 引き受けてくださった方々、ありがとうございます!
イエスがメシアとしての働きをする中で、反対する人々の動きも次第に大きくなっています。ここでは、弟子たちが安息日を守っていないと、パリサイ人たちがイエスに文句を言っています。
「安息日を覚えて、これを聖なるものとせよ」は出エジプト記20章8節にある十戒の一つです。ユダヤの人々はこの律法をどのように具体的な生活のさまざまな面に適用すべきかとして、さまざまな規定を作り上げ、それを守ってきました。弟子たちが安息日にしてはならないことをしていると、パリサイ人たちは非難したのです。
イエスは、安息日はどうでもよいなどとは言われません。「安息日を聖なるものとする」とはどのような意味なのかを語っておられます。安息日を彼らに与えられたお方が、この律法の本意を明らかにされたのです。「安息日の主」とのことばをこころに留めたいと思います。
もともとのことばの意味がいつのまにか違ったように受け取られてしまうというのは、私たちの生活の中でも経験することではないでしょうか。7節の「わたしが喜びとするのは真実の愛。いけにえではない」ということばに目が留まりました。旧約聖書ホセア書6章6節をイエスが引用されたものです。形を整えるのに腐心して、本質をどこかに追いやってしまい、冷ややかなものになってはいないかと、心が探られます。