みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

覚えておられたから

2021年12月29日 | 詩篇

詩篇 105篇25−45節

 ここ数日はどんよりとした天候でしたが、ついに昨日夕方、太陽が! 雨が上がったので郵便を投函するために外に出かけました。帰宅するとすぐにまた雨が…。目まぐるしく変化する空です。日本は寒波が襲っていると報じられていますが、お住まいの所はいかがでしょうか。

 詩篇105篇後半では、ヨセフに始まりヤコブと家族がエジプトに来た時代からモーセの時代へと変わります。神がモーセを、そして兄のアロンをご自分の民を約束の地カナンに連れ出される時の様子が歌われているのです。

 25節は、イスラエルの民がエジプトの地で奴隷として苦しめられていた時の様子を描きます。ここでは「主は…」とあります。主がご自分の民を苦しめられる、ご自分の民が苦しむのをお許しになる…。そのようなことを神がするはずがないと思いたいのですが、実際にはこのようなことは起こります。確かにそれによって、彼らが約束の地カナンに戻るということが動き出したのです。

 28−36節には、モーセによって主が行った数々の奇跡が並びます。ここでの主語も「主は…」です。実際にはモーセが動くのですが、神がモーセを、そしてアロンを遣わして事をなさったのです。

 42節の「主がそのしもべアブラハムへの聖なることばを 覚えておられたから」ということばに目が留まります。約束が交わされても長い間事が動かないと、いつしか忘れてしまうのが私たちなのかもしれません。しかし、主は約束を覚えておられます。私が忘れても、主は覚えておられるのです。


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