みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

キリストの日に備えて

2020年02月01日 | ピリピ人への手紙

ピリピ人への手紙 1章1−11節

 2月を迎えました。課題山積みで新しい月を私たちの世界は迎えたのだという思いです。中国で発生した新型コロナウイルスの勢いはなお衰えることがありません。発生地と目されるところでは、十分な治療を受けられないままでいるとも報じられています。神を恐れる者たちは、とりなし続けていきたいと願います。

 きょうから「ピリピ人への手紙」を読みます。ピリピの教会は、パウロの二度目の伝道の旅の折に誕生しました。使徒の働き16章にはその時の様子が記されています。リディアとその家族が最初のクリスチャンとなったということ、投獄されたパウロたちによって看守とその家族が救われたのはこの町においてでした。この手紙でパウロが自分のことに触れているのは、彼とピリピの教会の人々との間の深い結びつきを感じさせます。

 手紙の初めには、あいさつと感謝、そしてパウロがピリピの教会に願っていることがあります。ここからも、彼とピリピの教会の親しさを垣間見ることができます。心に留めたのは、ここでパウロが時、日について言及していることです。5節に「最初の日から今日まで」、6節に「キリスト・イエスの日」、そして10節には「キリストの日」とあります。

 彼の視線は、「キリストの日」にありました。ピリピの人々がキリストの日、つまりキリストが再びおいでになる日に信仰に立っていることができるようにと願い、神にとりなしているのです。目先のことに捕らわれやすい中で、信仰者の視線は常に「キリストの日」にあるのだと教えられます。そうであれば、きょうをどのように歩むだろうか…と。


2011-2024 © Hiroshi Yabuki