みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

時が近いから

2017年12月22日 | ヨハネの黙示録

ヨハネの黙示録 22章1−11節

 11月27日から開かれていた当地のクリスマス市(いち)はきょうで終わりです。前にも書きましたが、この時期はほとんど毎日曇天が続きますので、クリスマス市の輝きをありがたいと思っている人も多いのではないでしょうか。

 ヨハネの黙示録はいよいよ最終章です。きょうの「みことばの光」が書くように、1節からは「まもなくかなたの流れのそばで…」という讃美歌が心に響いてきます。この流れは「いのちの水の川」。神と子羊の御座から出る水はすべてのものにいのちをもたらすのです。イスラエルを旅しますと、南部の荒涼たる荒野と北部の緑豊かな土地とが対照的です。しかも、数時間で荒れ野から潤いの平野へと景色が変わります。水がどれほど大切なものかを伝えてくれる眺めです。

 この都にないものが書かれています。のろわれるものと夜です。「のろい」とは用いたくないことばの一つですが、神との関係が破綻しているところから生じるものです。そして、人との間に軋轢(あつれき)があり、恨(うら)みやのろいがこころに満ちます。この世界には、そのようなものが渦巻いています。けれども、聖なる都(新しいエルサレム)にはそのようなものがありません。このことだけを静かに考えても、なんとすばらしいことだろうかと思わずにいられません。

 「時が近いから」ということばに目が留まります。ここに描かれていることが実現するのは、そんなに遠い先ではない、「すぐに起こるべきこと」なのだとの促しでもあります。「見よ。わたしはすぐに来る」とのことばもあります。「時が近いから」とのことばを、何度も繰り返したいと思います。


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