みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

死が逃げて行く

2017年12月01日 | ヨハネの黙示録

ヨハネの黙示録 9章1−11節

 12月です。3日の日曜日からアドヴェントが始まります。すでに当地ではクリスマスマルクト(クリスマス市)が始まっていますが、私たちはまだ行っていません。寒くて、天候がめまぐるしく変わるので、風邪気味の身にはちょっと…というところです。元気になったら出かけて、レポートします。

 子羊が第七の封印を解くと、天に半時間ほどの静けさが訪れ、その後で御使いが吹く七つのラッパが次々に吹かれていきます。御使いがラッパを吹く度に、地や海、川や天に想像もできないほどの異変が起こるというのは、前章が伝えています。きょうの箇所では、御使いが第五のラッパを吹いた時に起こったことが描かれています。

 天から落ちた星が持っていた鍵で底知れぬ穴を開けると、さそりのように力のあるいなごが穴から立ち上る煙の中から出て来たのです。そして、そのさそりは「額に神の印が押されていない人間」にだけ苦痛を味わわせます。

 五か月という限られた期間ですが、いなごに襲われる人々の苦痛の大きさは、「人々は死を探し求めるが、決して見出すことはない。死ぬことを切に願うが、死は彼らから逃げて行く」ということばに表れています。生き地獄のような経験をするということなのでしょう。

 しかし、いなごは額に神の印を押されている者へは危害を加えません。4節でそのことを言い渡すのがだれかについては書かれていませんが、神がそのように言い渡されるたのです。ここで描かれているのは、「この後必ず起こること」だと4章1節にありました。神がこの世界を終わらせるのだと言っておられるのですから、「終わりのための備えせよ」、というのがここからの、いや、黙示録全体からの一人一人へのメッセージです。

 聞き逃すことがないように…。

写真*冬の紫陽花その2


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