みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

いくつしみの思い出

2017年12月26日 | 詩篇

詩篇 145篇

 当地では「クリスマス第二日」という祝日。24日から1月1日までは概ねお休みモードということかもしれません。久しぶりに年末年始を日本で過ごすことになりました。これをお読みになっている時は機上かもしれません。

 今年は、5年で旧新約聖書全巻を通読する「みことばの光」の5年目。1年目第一巻、2年目第二巻…と読み進めてきた詩篇も、いよいよゴール間近です。

 「みことばの光」が書くように、本篇は初めから終わりまで主への賛美と感謝で貫かれています。頭に浮かんだり、口ずさんだりする詩篇のことばが「ああ、ここにあったのだ」と納得できる詩篇と言ってもよいかもしれません。たとえば、「すべての目はあなたを待ち望んでいます。あなたは 時にかなって 彼らに食事を与えられます」とのことばは、ハインリッヒ・シュッツのコラールで親しまれています。これが本篇の15節にあるのです。

 それとともに、何度も読んでいる詩篇なのに、初めて出会ったように思えることばもあります。「みことばの光」が取り上げている「人々はあなたの豊かないつくしみの思い出をあふれるばかりに語り…」という7節のことばがそれです。「あなたの豊かないつくしみの思い出」とは美しいことばです。

 「あなたにとって『いつくしみの思い出』には、どのようなものがあるだろう」との問いかけを思い巡らしてみました。あの時、この時、いろいろなことが浮かびます。数え切れないほどです。それとともに、自分の欠けや醜さもまた思い起こします。そのような者にもかかわらず、主が顧みてくださるということが、「いつくしみの思い出」としての感謝、賛美へとなるのだと、思います。


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