ルカの福音書 21章20−38節
「これらのことが起こり始めたら、身を起こし、頭を上げなさい。」21章28節
コロナのゆえに、インターネットの通販サイトでいろいろなものを購入する機会が多くなったように思います。けれども、金曜日の繁華街は人でいっぱい。このような制限下だからこ、街を歩き店を訪ねて買い物をしたいという人もいるのかもしれません。
宮が崩される日が来るというイエスの話が続きます。「みことばの光」が書くように、20−24節でイエスが話しておられるのは、紀元70年にエルサレムがローマ軍によって崩壊することについての警告です。ここでイエスは、具体的に悲惨な結末を避けるためにどのように行動すべきかを教えておられます。そしてこの時、イエスの警告どおりにした人は助かったと言われています。
そして、「それから」に始まり25節以下でイエスが語っておられることと24節までの出来事ととの間には大きな時間の隔たりがあります。あるいはこの時、イエスの話を聞いた人たちの間には70年からそれほど遠くない時に、「それから」以下のことが起こるとして、今か今かとイエスの来臨を待っていた人たちもいたことでしょう。
けれども、今に至るまで「それから」以下のことは起こりません。あまりにも自分たちの期待する時にイエスがおいでにならないと、いつしか待ち望むという期待をどこかに置いてしまうようなことも起こります。
そのような中、28節の「身を起こし、頭を上げなさい」との主イエスのことばが心に留まります。空を見上げることが好きです。住まいから見える空はとても広く、最近はまた、飛行機雲が増えてきたように思います。満月や夕焼けの美しさに、それこそ目を見張ることもしばしばです。空を見上げる時、このイエスのことばを忘れないようにしたいと思います。