士師記 12章
きょうから9月。当地では夏が終わったということが空気の変化、日が少しずつ短くなることでわかります。
「みことばの光」では、一か月ぶりに士師記を読みます。士師エフタのことが記されている本章は、それまでの続きとして読みたかったのですが、今回の通読の計画ではぽつんと残された感があります。次回への課題です。
エフライム人はカナンのほぼ中央に割当地を得ていて、他の部族よりもプライドが高かったのでしょうか。かれらは二度も士師が勝利を収めた後で、文句を言うということをしています。
一回目はギデオンがミディアン人との戦いで勝利を収めた後で、なぜ呼びかけなかったのかと激しく責めました。⇒8章1節 その時ギデオンは、エフライム人の心をなだめるように話すことで、彼らの怒りを和らげました。
エフタはそうではありませんでした。「あなたの家をあなたもろとも火で焼き払おう」と彼らが言ったことに怒って、彼らの怒りを斥け、ギルアデの人々と一緒にエフライムと戦ったのです。エフライムがギルアデの人々に「あなたがたはエフライムからの逃亡者だ。ギルアデ人はエフライムとマナセのうちにいるべきだ」と言ったのは、エフタやビルアデの人々に対する明らかな侮辱でした。
エフタの「あなたがたが救ってくれないことが分かったので、私はいのちをかけてアンモン人のところへ進んで行った」ということがが心に留まりました。エフタは確かに欠けのある士師でした。けれども、彼がアンモン人との戦いに自分のいのちをかけたのは偽りのないこと。その時、主の霊が彼に下ったのです。⇒11章29節
ギデオンのように穏やかに収めればよいのに…という思いもある一方で、追い込まれている中で立ち上がったエフタが「いのちをかけて…」ということばが心に残る箇所です。ギデオンはギデオン、エフタはエフタなのだと…。