安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係
今日からモチ米の稲刈りを始めた。
やや強めの風が吹く晴天で、先日に引き続き「稲刈り日和」となった。
今のコンバインの力からすれば二日程度で済ませられる面積だが、乾燥機の
処理能力が追い付かないので、四日間を見込んでいる。

11時から始めて昼食休憩を挟み3時には稲刈りを終えた。
そこまでは快調だったが、その後に疲れがドッと出て脚が重くなり、気力も
萎えてしまった。
昨日一日中続いた肉体労働と寝不足の後遺症かと思われ、その後のルーティン
をこなすのが大変だった。
夕食時、新米を前にして半年振りに日本酒に癒しを求めた。
昨日の遅れを挽回すべく一日中頑張り続け、午後七時過ぎにようやく終えることが出来た。

一袋30kgの玄米を一日中運ぶ体力が無いことは昨日述べたが、下の写真はその体力不足を
補うツール。

左は、一袋しか運べないが高い所まで持ち上げてくれるため、積み上げる際の「上げ下ろし」
の負担を解消してくれる。
一方、右は「動力式一輪車」とも言える運搬機で、一度に4~5袋を運ぶことが出来る。
どちらも、「持って移動する」負担を無くしてくれる優れもので、ケースバイケースで
使い分けている。
残念ながら、最後に収納する石倉にはスロープが無いので、入口まで運搬車或いは軽トラを
利用し、中へは「100%人力のみ」で運ぶのが大きな負担となっている。
それが「いずれ解決すべき課題」として残っている。
通常、三連休の最終日の売行きは芳しくない。
それに雨が追い打ちを掛けた。
それを予測して土、日よりも数を絞り込んで出荷したが、いずれの産直でも
僅かながら「売れ残り」が発生した。
天気が悪いと出足が鈍るだけでなく気持ちまで沈み、しかも、財布の紐も固く
なるようだ。

午後からウルチ米の「米作り」を始めた。
今日、明日で終わらせる予定だったが、途中で雑用が入り中断してしまった。
遅れ分を明日中に挽回しなければならない。
就農当初は一袋30kgの玄米を一日に百袋以上も持ち運びしたものだったが、
残念ながら今は体力的に厳しい。
更には、年々重さが増し、一袋40kg程度に感じられるようになった。
稲刈りでコンバインのグレンタンクに貯められた籾は、
軽トラのコンテナ ⇒ 乾燥機 ⇒ 備蓄庫 ⇒ 籾摺調製機を経由し、玄米となる。
一昨日で稲刈りを終えたウルチ米は乾燥を終え、今は総て備蓄庫に入っている。
後半戦のモチ米の稲刈りを始めるためには、ウルチと混じるのを防ぐため、コンバインと
乾燥機に残留しているウルチ米を取り除くことが必要なことから、大型コンプレッサーを
使って吹き飛ばした。
昔は、どこの農家もウルチ米とモチ米の両方を作付けしていたが、コンバイン登場後
「モチ米作りを止める農家」が多くなったのは、ウルチとモチが混じるのを防ぐ作業が
大変なためだった。
明日、明後日と雨の予報なので、二日間でウルチ米の「米作り」をして、備蓄庫を空に
すれば、後顧の憂い無く「モチ米の稲刈り」をスタートできそうだ。

鶏には朝夕二回、新鮮な井戸水を与えている。
或る養鶏農家から、「美味しい卵作りのためには餌と水がポイント」とのアドバイスを
受け実践している。
(追伸)
大相撲は御嶽海が優勝決定戦で貴景勝を破って二度目の優勝を飾った。
御嶽海の「気合勝ち」のような一番だった。
負けた貴景勝の控室での悔しそうな顔をTVが映していたが、この敗戦は
貴景勝に「大きな飛躍」をもたらす契機となるに違いない。
今年も多賀城の叔父が庭木の剪定を行ってくれているが、丁度稲刈りが始まった日と重なった
ため、満足なモテナシも出来ないままとなっている。

叔父はマメかつ手先が器用で、この種の仕事を得意としているが、元々はソフトボールの
国体選手(投手)で、10年前までは私をキャッチャーに投球練習をし「若さ」を誇示した
したものだった。
しかし、二年前から急に体力の衰えを見せ始め、「薪割り」等の力仕事は避けるようになった。
丁度10歳違いの叔父の「衰え」は、10年後の自分を見るかのようで、「生涯現役」が
「言うは易く、行うは難し」の厳しい現実を認めざるを得ない思いがしている。