人並み以上に女性に強い関心を持ちつつも、「男女七歳にして席を同じうせず」を実直に守り、
女の子と会話する機会を持たないまま子供時代を過ごした。
そのため、高校一年の時のクラスメイトだったのMさんとは一度も会話することは無かった。
たまたま同総会で半世紀振りに顔を合わせたのがキッカケとなり親交が始まった。
数年前、同級生四人で担任だった田村先生の墓参に田老町に向かう車中で、通学に苦労した
高校時代の思い出話しをしていたが、当時「美人でおとなしく清純な人」との印象しかなかった
彼女の意外な一面を知る機会となった。
50歳を過ぎてから一念発起し、全くの素人から「カラオケスナック」を開業し、持ち前の気配りで
経営は順調に推移していた。
「70歳までは頑張る」と言っていたが、70歳になったら「まだまだ頑張れる」と前言を翻すのを
頼もしく感じていた。
そんな彼女の夢を新型コロナが挫いてしまった。
「店もアパートも引き払い八千代市の娘の所に転居しました」と挨拶状が届き、驚くと共に寂しさ
を禁ずることが出来なかった。

麦刈りは不可となったが、一ヶ月振りの本格的な雨で田畑は勿論のこと野山も活力を得たようだ。
その象徴とも言えるエグネのミョウガ。