チームメイト

高校時代の部活(バレーボール)で一緒に汗を流したS君とは高校卒業以来会ったことがなかった。
就職して千葉で長年暮らしていたが定年退職後に一関に戻り「厳美に新居を構えた」と風の便りで聞いていた。
近くなので「いずれ挨拶に行かねば」と思っていたら、たまたま彼の方が偶然我が家を訪れ半世紀振りに再会を
果たすことが出来た。


(雪が降っても来春まで延ばせない唯一の仕事が「土運び」だったが、軽トラダンプ四往復で午前中に完了した)

それは土運びをしたダンプの洗車をしている時だった。
門口の途中に車を停めて歩いてくる姿を見た時に直ぐにS君だと気付いたが、彼は私が名乗るまで分らなかった。

奥様も一緒で、立ち話し後に「次の用事があるから」と帰ろうとするのを無理に引き止めお茶を飲みながら
「新旧入り混じった話題」で盛り上がった。
もっとも大半は私が速射砲のようにまくし立てていたのでS君の奥様は呆れ果てていたようだった。

暫しの懇談後「近い内に一献傾ける」約束をしてS君夫妻を見送った。