shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

「ラヴァーズ・コンチェルト」特集

2009-08-17 | Cover Songs
 私にはお気に入りの音楽ブログがいくつかあって、ブックマークに入れていつも楽しませてもらっているのだが、音楽の趣味が似ているせいか、時々取り上げるネタがバッティングしたり、微妙にカスッたりすることがある。この「ラヴァーズ・コンチェルト」も実は「タミー」の次の “聴き比べ大会” 候補に考えていて、何の気なしに shoppgirl姐さんのブログを見ると、この曲のサラ・ヴォーン版が取り上げられていてビックリ... (゜o゜)、そーいえば以前ユーミン盤をアップした直後に姐さんのブログを見て、いきなりユーミンの記事が目に飛び込んできた時も腰を抜かしそうになったが、やっぱり偶然の一致ってあるもんですね(^.^) ということで、ほとぼりが冷めるのを待っていた(笑)のだが、もうそろそろエエかな? 私がこの曲にハマったのはスプリームズによるカヴァー・ヴァージョンを聴いてからで、 “スプリームズはシングルだけ” という俗説を木っ端微塵に吹き飛ばす素晴らしさ。それ以降この曲のカヴァーをコツコツと集め出したのだが、元歌であるバッハのメヌエットや定番のサラ・ヴォーン、オリジナルのトイズといった曲の出自に関しては姐さんの記事(←リンク張らせていただきます)をご覧いただくとして、ここでは私が個人的に愛聴しているヴァージョンをいくつかご紹介:

①The Supremes
 オリジナルのトイズをすぐにカヴァーしたのが同じガール・グループのスプリームズ。ダイアナの第一声 “ハ~ウ ジェントリザ レィ~ン♪” からしてもうヴォーカルの吸引力が月とスッポンほど違う。バック・コーラスも同様だ。よってトイズの存在が完全に消し飛んでしまったのも仕方のないことだろう。このスプリームズのヴァージョンこそ私の知る限りベスト・オブ・ザ・ベストなのだ。
The Supremes - A Lover's Concerto (Originally by The Toys) [I Hear A Symphony - 1966]


②Lennon Sisters
 レノン・シスターズといっても別にジョン・レノンの親類縁者でもなければ隠し子でもない。こちらはアメリカのレノンさんたちだ。彼女らはアネットも出演していた子供用テレビ番組「ミッキーマウス・クラブ」で1955年にデビューした四姉妹。その明るく美しいコーラス・ハーモニーはウキウキするような曲調との相性もバッチリで、この曲の隠れた名唱としてオススメだ。
レノンシスターズ


③ザ・ピーナッツ
 これはとってもレアなザ・ピーナッツ版ラバコンで、この名曲を彼女らの歌声で聴ける幸せを何と表現しよう? 特に 2nd ヴァースのアタマでハモるパートなんかもう涙ちょちょぎれる素晴らしさだ。ただ、唯一の汚点は1分45秒以降に登場するゲスト・ヴォーカルの布施明が出しゃばりすぎで鬱陶しいこと。遠慮するっちゅーことを知らんのか、コイツは(>_<) まぁどーせ渡辺プロの差し金だろうが、ザ・ピーナッツ単独か、声質の近い女性シンガーとの共演で聴きたかった。
ラヴァーズ・コンチェルト


④Pearls
 パールズは70年代前半にイギリスでブイブイいわしとった2人組ガール・ユニットで、60'sオールディーズを70's風な音作りでカヴァーしていた。その歌声は “チープなアバ” という感じで、バックの薄っぺらいサウンドはいかにも70's。このCDはわりと好きなのだが、ええかげんなマスタリングのせいで音が割れまくるのが難点。
パールズ


⑤薬師丸ひろ子
 私は80年代の一時期、薬師丸ひろ子にハマッてたことがあってCDも数枚持っているのだが、この曲はそんな彼女の作品中最も好きなナンバー。彼女の伸びやかで透明感溢れる歌声が希望に満ちた曲想とベストなマッチングを見せ、心を洗われるような、すがすがしい気分にしてくれる。凡百のJ-Pop シンガーたちとは激しく一線を画す歌唱力といい、包み込むような唱法といい、ホンマに癒されます... (≧▽≦)
Hiroko Yakushimaru : A LOVERS CONCERTO
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