shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

Out There Japan Tour Volume 1 [CD] + Tokyo Dome 2013 2nd Night [DVD-R] / Paul McCartney

2013-12-29 | Paul McCartney
 今年も残すところあと3日となり世間は正月の準備で慌ただしそうだが、私は溜めておいた有休を駆使した12連休の真っ最中で相も変わらずブート盤を観たり聴いたりしながらポール三昧の毎日だ。初めのうちは自分が参戦した大阪2日目の音源ばかり集めて聴き比べては悦に入っていたのだが、日によって演奏や MC が微妙に違うこともあり、段々と他の日の音源や映像にも手を出し始めて今やすっかりブート地獄のドロ沼に... いや、桃源郷に足を踏み入れてしまった。
 ブートレッグは正規音源のようにアマゾンや YouTube で試聴ができないためハズレを引く危険性も少なくないが、当たった時の満足感はハンパない、まさにハイリスク・ハイリターンなアイテムだ。音の良さで言えばシルフの大阪2日目やピカデリーの東京2日目なんかが最高の “当たり” だったが、コスト・パフォーマンスという点では大阪2日間と福岡の計3公演の模様をプレス盤6CDに収めて5,800円という戦略的価格でリリースされた(←1枚1,000円切ってます!)ライトハウスの「Out There Japan Tour Volume 1」が最強だろう。ライトハウス(以下LHと略す)製のポールといえば200枚の在庫が一晩で売り切れたという「Out There In Osaka: First Night」の超高音質ぶりがネット上で評判になっていたが、その LH が自信を持って送り出したのがこの6枚組プレス盤というワケだ。
 メーカー・インフォも自信満々で、“プレス CD でのリリースに値する最高レベルのステレオ・オーディエンス・マスターを独自に入手。大阪初日は先週完売した「Out There In Osaka: First Night」とは別の極上マスター。これが前半3公演の究極のマスターであると断言します。すべて同一録音者が同一機材でレコーディングを敢行した高品質マスターで、 録音ポジションは全てアリーナのPA卓付近の前方席。クリアで安定した音質、どっしりとした迫力と広がりのある音像は大阪と福岡で似通っており、全体の統一感も上々。過度な周りのオーディエンスの拍手やラウドな歓声に邪魔されることがないという、奇跡的に優れた音源集になっています。とにかく3公演通して驚きのハイクオリティ・サウンド、それでいて、回りの優良オーディエンスの皆さん達にも恵まれ、耳障りな観客も皆無のトラブルレス&ストレス・フリー。恐らくこれ以上のマスターは今後出てこないのではないかと断言できるほどの内容です。” とのこと。そう、オーディエンス録音は “回りの優良オーディエンスの皆さん達(笑)” に恵まれることが何よりも重要なのだ。
 実際に聴いてみると看板に偽りナシの高音質で、音圧は低めながらドームの反響を上手く拾ったバランスの良いサウンドに仕上がっている。音が近くて演奏がダイレクトに捉えられていたピカデリーやド迫力重低音が魅力のシルフのような強烈な個性には欠けるが、非常に聴きやすい万人向けの音作りといえそうだ。アホバカ・オーディエンスの奇声に悩まされずにすむのもポイントが高い。
The Long And Winding Road Osaka 1st

Nineteen Hundred And Eighty Five Osaka 2nd


 オーディエンスと言えば面白かったのが福岡編で、「オブ・ラ・ディ・オブ・ラ・ダ」が終わった直後のこと、コーフンした男性が “ポール最高!” と叫ぶとそれが聞こえたのか即座にポールが“サイコー!”と反応、 “今、サイコーって言うてくれた! 鳥肌立った!!” と声を上ずらせる彼に “たまたまかもしれんよ...” と冷静に言い放つ(笑)連れの女性らしき声、そこへポールがもう一度 “サイコー!!!” と叫ぶ... “わぁ~また言うてくれた!!!” とその男性は大感激... (≧▽≦) とまぁこんなホノボノとしたやり取りがバッチリ CD に収録されているのだ。 “優良オーディエンス” とは言えないが、こういう罪のないのは許せますな。
Ob La Di, Ob La Da Fukuoka



 この盤は同タイトルの Vol. 2(東京編)と共に Kent という浜松のブート屋さん(←半年前にみながわさんから教えていただいた「Wings Over America Ⅱ」を買ったお店です...)から通販で買ったのだが、ラッキーなことに「Vol. 1」には「Soundcheck In Osaka Day 2」というCD-Rと「Tokyo Dome 2013 2nd Night」というDVD-Rが、「Vol. 2」には「2nd Night In Tokyo Dome ~Full Tracks Edition~」という2枚組DVD-Rがそれぞれ “ボーナス・ディスク” として付属、しかも “2枚購入でもう1枚無料アイテムをプレゼント” というキャンペーン中とのことで、ジョージの1991年東京ドーム公演2日目の模様を収めた「フロント・ロウ」というCD-Rまで “ギフト・アイテム” としてタダで貰えてしまったのだ。 “ボーナス” や “ギフト” という言葉に弱い私はこれですっかり味をしめ(←ショップの思うツボやな...)、12月は Kent さんからポール関係のブツを大量に買い込んでしまった(笑)
 上記のボーナス・ディスクの中でも一番嬉しかったのが東京2日目の映像を収録したDVD-R「Tokyo Dome 2013 2nd Night」。収録時間は75分で18曲とセトリの半分ぐらいしか入っていないのだが、1階3塁側スタンド席からの安定感抜群のショット(←ピカデリーの手ブレしまくり映像よりも遥かにイイ!!)でステージ全体と横の巨大スクリーンを捉えていてめっちゃ見やすいところが◎。ズームを使ってのポールのクローズアップもバッチリ撮れており、有象無象のオーディエンス・ショットとは激しく一線を画す素晴らしさ... これでもし全曲収録されていたら5,000円の値を付けてもガンガン売れそうなぐらいクオリティーの高い映像集だ。ポール・ファンの方はあるうちにゲットしましょう。
Paul McCartney Back In The USSR Live in Japan @東京ドーム 2013,11,19

Paul McCartney Live And Let Die Tokyo, Japan

Paul McCartney Hey Jude @Tokyo Dome 11,19,2013


【おまけ】今回のポール公演について様々な感想が YouTube にアップされているが、その中で一番ビートルズへの愛情を感じたのが志村けん師匠のコメント。ホンマに好きやねんなぁ...というのが伝わってきて嬉しくなります。
志村けん「ポールマッカートニー(ビートルズ)を熱く語る」


トイウコトデ ソロソロ コトシモ オワリデス。イママデ ヨンデクレテ ドモ アリガトー。マタ アイマショウ...(^.^)
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Out There Osaka 2nd / Paul McCartney

2013-12-24 | Paul McCartney
 ここのところすっかり西新宿モード全開でポール日本公演関係のブート盤を買い漁っているせいかここもだんだん海賊盤業者の回し者のようなブログになってきたが、今日も懲りずにまたまた大阪公演2日目のオーディエンス録音盤を取り上げたい。良識ある堅気の音楽ファンからは同じ日のライヴを何種類も買うてどないすんねん!と言われそうだが、たとえ演奏は同じでも録音位置や機材が違えばかなり違った音になるのがオーディエンス録音の面白いところ。レーベルによってマスタリングの方向性も違うし、“聴き比べ” が大好きな私にとってこんな楽しいことはない。
 この「Out There Osaka 2nd」はブート・ファンの間で “永久保存がっちりプレス盤” の謳い文句で有名な(笑)ピカデリー・サーカス・レーベルからリリースされており、その音質は以前取り上げたシルフ盤と並んでネット上でもかなり高い評価を受けている。このレーベルの煽り文句って真偽のほどは別にして読んでてホンマに面白いのだが、今回も “正真正銘の最前列録音” “サウンドチェック音源も完全収録” “全セットに福岡公演完全収録映像プレス DVD 付” と相変わらず鼻息の荒いこと...(笑)
 自分としては大阪2日目の高音質録音盤というだけで聴きたくなってくるし、ライヴ映像を1公演丸ごとコンプリート収録した DVD が付くというのも購買意欲をそそられる。欲を言えば「Osaka 2nd」には大阪公演の DVD を付けてほしかったところだが、無いものは仕方がない。前にも書いたが、たとえ福岡とはいえ映像はあった方がエエぞう...(^.^)  ただ、ファンの中にはこのピカデリー盤を複数公演分買う人も少なからずいるはずで、そうするとこの特典 DVD がダブることになる。全公演の映像が用意できないのなら福岡の映像は単品 DVD としてリリースし、その分 CD の値段を安く抑えてくれた方がファンとしてはありがたいのだが。
 この盤はピカデリーの本拠地であるワンダーラストというショップから通販で買ったのだが、届いたクロネコの袋からブツを取り出してみるとジャケットに写ったポールの背景の色が赤ではなくオレンジ色だ。え?何これ? ジャケット右下に目をやると「Osaka 2nd」ではなく「Tokyo 2nd」となっているではないか! 何という初歩的ミス(>_<)  私が欲しかったのは自分が行った大阪2日目であって東京2日目ではない。
 早速ショップにメールでクレームを入れると30分も経たないうちに返信がきて平謝りされ、すぐに「Osaka 2nd」を送ります、「Tokyo 2nd」はそのままお納めくださいとのこと。このショップのように通販でトラブった時に迅速に誠意ある対応をしてくれると後味の悪さは微塵もない。おまけに「Tokyo 2nd」までタダで貰えるなんてホンマにエエんかいな。因みにこの東京2日目というのはセットリストが3曲も変更された日で、私としては「ジェット」「シングス・ウィー・セッド・トゥデイ」「アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア」が良い音で聴けて大ラッキーだ(^o^)丿
 翌日無事大阪盤が届いたので、早速音をチェック。さすがは VIP シートの最前列、しかも PA スピーカーの真ん前という凄いポジションでの録音だけあって実にクリアーな音でドーム特有の反響音が全く感じられない(←これは「サムシング」の手拍子を聴けばよくわかるが、私のいたスタンド席とはまったく聞こえ方が違うのにビックリ...) 最前列ということでウザいチャットや下品な奇声をほとんど拾っていないのが何よりも嬉しい。これって周りの環境に左右されるので運任せな要素が大きいが、オーディエンス録音では一番大事なポイントだと思う。
 音の傾向としてはかなりハイ寄りの録音になっており、ウチのシステム(プライマー+マッキン240+ヴァレンシア)では中低域がスカスカでシャリシャリした薄っぺらい音に聞こえてしまう。ちょうどノートパソコンのスピーカーで聴いているかのような芯の無い音だ。そういう意味では以前取り上げたシルフ盤とは対極にあるサウンドであり、とにかく高域の切れ込みを重視したピカデリー盤か、しっかり音を作り込んで中低域にリッチな厚みを持たせたシルフ盤かということになるが、このあたりはハッキリと好みの分かれるところだろう。ハッキリ言って私はこのピカデリー大阪2日目盤の音は好きではない。
エイト・デイズ・ア・ウィーク

サムシング


 念のためにもう1枚の「Tokyo 2nd」の方も聴いてみると、コレがもう同じレーベルとは思えないくらい凄い音でサウンドのバランスも完璧。「ブラックバード」なんかまるでサウンドボード録音かと間違いそうなぐらいリアルな音で入っており、最前列というよりも鉄柵の前で録音したんやないかと思うような生々しいサウンド(←最後の紙吹雪の噴射音凄すぎ...)が楽しめる(≧▽≦)  ピカデリー盤は録音日によって当たり外れがあるのかもしれない。「Osaka 2nd」はヘタレ録音盤だったが、「Tokyo 2nd」の方は強烈にオススメです。
ブラックバード


 ディスク3に入っているサウンドチェックはいわゆるひとつのリハーサルなのだが、みながわ最高顧問のお気に入り曲「ハニー・ドント」、今回のツアーでセトリ落ちしたものの本番さながらの熱演で聴かせる「ジュニアズ・ファーム」、最近では意外な選曲と言っていい「レッティング・ゴー」、ピアノのサウンドチェックにピッタリの「Cムーン」、ウクレレの響きをじっくりと確かめながら歌う「ラム・オン」など聴き所満載だ。
ハニー・ドント


 特典 DVD の映像はアリーナ席前方右側からワン・カメラでの撮影で、ズームを使った至近距離ショットが楽しめる。前列の人の頭が邪魔になるところもあるが(←ちょうど連なった山の上に月が出ているような感じでポールの尊顔が拝める...)、同じピカデリーの東京初日 DVD よりは手ブレが少なく安定した映像が楽しめる。画面はワイド対応ではないものの音もめっちゃ良いし、「オール・トゥゲザー・ナウ」で “Sail the ship♪” の入るタイミングを間違えてシレッと2回繰り返して歌うシーンもバッチリ映っている。これで最後の四股が映っていたら言うことナシなんやけど...(^.^) 
 とまぁ色々好き勝手な事を書いてきたが、福岡公演は大阪と違ってかなり規制が厳しかったらしいので、そんな中でこの至近距離撮影を成功させたピカデリーは十分称賛に値すると思うし、この DVD はファンにとってはかけがえのない1枚になること間違いなし。やっぱり映像はあった方が... もうエエか(笑)
All Together Now 福岡公演 ポール・マッカートニー Paul McCartney 2013 11 15


【おまけ】ポール・マッカートニー・ファンの同志のみなさん、下のサイトでポール(ビートルズ含む)のDJリミックス音源を無料でダウンロードできます。丸いオレンジの右斜め上にあるDownloadを今すぐクリック!
http://soundcloud.com/embassydjs/chris-holmes-beatles-paul

【おまけ2】ツギノ ウタハ ムーンドリームスサンノ タメデス!
アビーロード・メドレー


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Out There Tokyo Dome First Day [DVD] / Paul McCartney

2013-12-20 | Paul McCartney
 先週の日曜日、突然テレビが壊れた。ちょうどお昼過ぎからポールの大阪公演DVDを観て大いに盛り上がった後、一旦テレビを消してルンルン気分で晩ごはんのカレーを作り、気分転換に次は任侠映画でも観ようかと再びテレビをつけたところ、画面にはモラモラが出るだけで何も映らない。あちゃー、ついに壊れたか...(>_<)
 私がこの三菱29C XA11 というブラウン管テレビを買ったのはちょうど2000年夏の終わり頃のことで、当時の私にとって29型は初の大画面テレビだったこともあり、テレビが届いた日に観たF1ベルギーGPでハッキネンとシューマッハが周回遅れを挟んでスリー・ワイド状態でケメルストレートを駆け上がってくる映像のド迫力に大コーフンしたのを今でもよく覚えている。それ以来13年間にわたって地デジ化という世間の流れにも背を向けながらこのテレビを愛用してきたのだが、壊れてしまったものは仕方がない。
 私はハイビジョン放送云々には何の興味も無いし、持ってるDVDソフトの画質もアナログテレビ基準のものばかりなので高解像度テレビなんか買ったら粗が目立つだけやろうと思い、最初はこのブラウン管テレビを修理に出したろかと思ったのだが、親や友人に相談すると “何考えてんねん!” “ありえへん!” と猛反対され、以前古いエアコンを修理に出して1年も経たないうちにまた壊れたのを思い出したこともあって、ブラウン管の修理は諦めて新しいのを買うことにした。
 その翌日、買い物ついでに立ち寄ったケーズデンキで液晶テレビを色々見て回り、ソニーのブラビアが一番きれいだったのでそれを第一希望に決定、家に帰って価格コムで値段を調べてみると通販最安値はケーズより2万円以上安い! 32型か42型かで迷ったが、あまり値段が違わないのでどーせなら大きい方が良いだろうと(←痛恨の判断ミス!) BRAVIA KDL-42W650A という機種をオーダーした。5年保証を付けて72,251円だった。
 常日頃テレビ番組を全くと言ってもいいほど見ない私が新しいテレビの購入を急いだのにはワケがある。実は予約してあったポールの東京公演初日DVD「OUT THERE TOKYO DOME FIRST DAY」が12/14(土)に届くことになっており、ブツが届いたのに観れないなどという情けない事態だけは何としても避けたかったのだ。テレビが届く金曜日は有休を取って(!)万全の態勢でセッティングを試みたのだが、HDMI端子とかD端子とか無線LAN接続とかがサッパリ分からず悪戦苦闘... 赤白黄のピンプラグは1系統しかないし、一体今のテレビはどーなってんねん(>_<)  お昼前の11時頃に作業を始めたのに、絵と音が出たのは夕方4時すぎだった(汗)
 精神的にかなり疲弊しながらも “これでポールが観れる!” とばかりに前日届いた「BONNAROO FESTIVAL 2013」のDVDを観てみたのだが、ウェブブロードキャスト映像ということもあってかめちゃくちゃ粗い画質が露わになり大ショック! 焦って他のDVDも取っ替え引っ替えチェックしてみたがどれもこれもヒドイもので、観れば観るほどストレスが溜まってしまう。やっぱり32型にしておくべきやったかと後悔したが後の祭りで、音楽モノから任侠モノに至るまで自分の手持ちのDVDコレクションすべてがゴミと化したかのように感じた私は目の前が真っ暗になった。その後、画面調節でワイド切り換えをオフにして左右幅を縮めることによって何とか観れるようになったが、それでもストレスフリーには程遠い。古いDVDソフト用に小型のテレビをもう1台欲しいなぁ...
 かなり前置きが長くなってしまったが、ここからが本題だ。今回のポール日本公演に関しては、ブートCD はありとあらゆるメーカーが出しており “百花繚乱より取り見取り” 状態なのだが、映像DVDについては以前取り上げた YouTube から無断流用した映像を繋げただけのものがチラホラというお寒い状況で、そこへ降って湧いたように登場したのがこのDVDというワケだ。リリースしたのはあのピカデリー・サーカス・レーベル。ワン・カメラで1公演まるごと収録というのは、現時点では私の知る限りコレの他には同じピカデリーの福岡とライトハウスのギフト・アイテムになっている東京2日目の計3種類しかなく、そういう意味ではこのDVDのリリースはまさに快挙と言っていいだろう。
 メーカー・インフォから抜粋すると、 “本作は東京ドーム3連続公演初日を高画質オーディエンス・ショットにて完全収録。オーディエンス・ショットといって侮ることなかれ、開演前の会場の様子から、照明が暗転してポールが登場する瞬間のワクワク感、音源だけではわからない当日の様子が克明に記録されている。アリーナから撮影された福岡公演の映像もあるが、本作はそれとは別にステージ上の動き、ポールの表情、演出など全体的な雰囲気を重視する撮影となっており、まるで当日その場にいるような感覚に襲われる素晴らしい作品。今回のツアーで初めて採り上げる事となったナンバー「Eight Days A Week」や「All Together Now」ではどのようなスクリーン映像が演出としてなされるのか、「Paperback Writer」のエンディングではフロントの3人が各々ギターをアンプに近付けて音を歪ませる様子、「Blackbird」と「Here Today」では、ステージがせり上がり高い立方体の上にポールが乗り、その足元にスクリーンが設置され、まるで滝の流れる上で演奏しているような演出、「Live And Let Die」で立ち上る炎、炸裂するマグネシウム、白煙に包まれるステージ、迫力満点の当日の会場の様子が手にとるようにわかります。そして最後のアビーロード・メドレーでは、ギターソロをポールがひとりひとり、次は君の番、次は僕ね、といったふうに指差しながらソロをとっていく様子なども克明に記録されています。” とのこと。ここまで煽られて買わなければポール・ファンではない。
 届いたDVDは2枚組で、もちろん“永久保存がっちりプレス盤”(笑) 撮影は1階スタンド右側から行われており、ズームを使ってかなり近くまで寄ったショットを中心に構成されているので、コンサートの時に自分がスタンド席から見た米粒のようなステージ上の動きが大画面で手に取るようにわかるのが何よりも嬉しい。「ヘイ・ジュード」でバックのスクリーンに映し出されるオーディエンスの幸せそうな顔を見ていると、あの日の自分の幸福感が蘇えってきて何とも言えないハッピーな気分になれる。YouTube からの寄せ集め映像集ではこうはいかない。
 たまにカメラの前を人影が横切る箇所があったり(←私はあまり気にならないが...)、曲によっては手ブレが激しくて観ていて頭がクラクラしてくる箇所がいくつかあるのも事実だが(←Disc 2 になるとかなり安定してきて見やすい...)、それでも全体的に見れば隠し撮りオーディエンス・ショットとしてはかなり優秀な部類に入るだろう。自分が行った大阪公演もこんな DVD があったらなぁと思わせるこの「OUT THERE TOKYO DOME FIRST DAY」、画質は非常に良好だしピカデリーらしく音もメチャクチャ良いので、東京初日に参加された方にとっては一生の宝物になること間違いなし。みながわさん、如何でしょう?
Paul McCartney  Get Back 18th Novemver 2013 Tokyo Dome

Paul McCartney  And I Love Her 18th Novemver 2013 Tokyo Dome

Paul McCartney Day Tripper / Hi,Hi,Hi 18th Novemver 2013 Tokyo Dome
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復活!マッシュアップ・ビートルズ特集

2013-12-14 | Mashup
 私が勤めている職場には外人さんの同僚がいる。オーストラリア出身のアンジェラ嬢だ。彼女はこの8月に日本に来たばかりなのだが、初対面の時に “ビートルズが大好き” と自己紹介するとそこからロックの話で盛り上がり、あっという間に仲良しになった。母国から送ってきたジャムを彼女がくれたので、お返しに自家製マッシュアップ・ビートルズ CD-R を作ってプレゼントするとめっちゃ喜んでくれた。ということで今日はちょっと趣向を変えて、その CD-R 作成過程で新たに見つけたビートルズ・マッシュアップの傑作をいくつか紹介しようと思う。

①「I Saw Her Standing There」+「Enter Sandman」(Metallica)
 メタリカとビートルズの組み合わせというのはあのビータリカ登場以降は特に驚くべきものではないが、YouTubeでこの「ホェン・アイ・ソー・サンドマン・スタンディング・ゼア」の動画を見つけた時はそのあまりの完成度の高さに唸ってしまった。そしてこのモノクロ・ビデオの面白いこと! まるでメタリカが時空を超えて過去へ戻りエド・サリバン・ショーでビートルズと共演しているかのような錯覚に陥ってしまうほどだ。アイドルとは程遠いコワモテ・ジェイムズに女の子たちがキャーキャー熱狂しているかのように見せる映像編集にもクソワロタwww
WHEN I SAW SANDMAN STANDING THERE- Metallica vs. Beatles MASHUP


②「Come Together」+「Ghostbusters」(Ray Parker Jr.)
 マッシュアップ素材として人気抜群の「ゴーストバスターズ」はもちろんビートルズ・ナンバーとの相性もバッチリ。「ゴーストバスターズ」のリズムに乗って「カム・トゥゲザー」を歌うジョンの映像を見て思わず大爆笑したビートルズ・ファンは私だけではないだろう。さりげなくウイングスのポールまで登場してジョンの幽霊退治に力を貸している。後半部の“Come together♪... Ghostbusters!” のコール&レスポンス波状攻撃も楽しい(^.^)  それにしても「ゴーストバスターズ」ってホンマにどんな曲にも合うよなぁ...
Beatle Busters -The Beatles vs Ray Parker Jr. mashup


③「Octopus's Garden」+「Heart Of Glass」(Blondie)
 マッシュアップの成否は聴いた瞬間に笑えるかどうかの一点に尽きると思うのだが、そういう意味ではこの「ハート・オブ・オクトパス」なんか傑作の部類に入るだろう。リンゴもデボラ・ハリーもそのヴォーカルに何とも言えないユルさがあるせいかマッシュアップの相性もバッチリだ。「オクトパス」は確かペトゥラ・クラークの「ダウンタウン」との組み合わせも面白かったし、どうやらマッシュアップ・ネタとして、リンゴのヴォーカル曲の中ではこの「オクトパス・ガーデン」が引っ張りダコのようだ(^.^)
Blondie The Beatles mashup


④「For No One」+「Blitzkrieg Bop」(Ramones)
 ブリティッシュ・パンクとは激しく一線を画す正統派のロックンロール・バンド、ラモーンズはビートルズとの相性が悪かろうはずがないが、まさか「フォー・ノー・ワン」との組み合わせでくるとは思わなんだ(゜o゜)  そしてそれが又絶妙にマッチしているのだからマッシュアップって本当に面白い。パンクルズ(←最近音沙汰ないけど何してるんやろ?)もビックリのマッシュアップ・マスターピースだ。
Mighty Mike - For no bop


⑤「Let It Be」+「Heal The World」(Michael Jackson)
 60's と80's を代表する2大アーティストのバラッドを絶妙にマッシュアップした感動モノの逸品がコレ。ちょっと音質は良くないけれど、2つの曲が見事に融合していてビックリだ(゜o゜) しかも曲調だけでなくその歌詞の世界までもがあたかも1つの曲のように違和感なく融けあっているのだからマッシュアップの世界は奥が深い。まさにまいったまいったまいけるじゃくそんである。
Mashup - Let it Heal The World - Michael Jackson vs Beatles
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Out There Tour 2013 ~Just Like I Need You~ / Paul McCartney

2013-12-11 | Paul McCartney
 今日もポール大阪公演のブート盤を取り上げる。大阪2日目は自分が観に行ったこともあって思い入れもハンパなく、前回アップした「Osaka Second Night」ですっかり味をしめた私は “今回のアウト・ゼア・ジャパン・ツアーの思い出になる音源、映像を徹底的にいったれ!” とばかりにネットで情報収集し、高音質ブート盤CD やら DVD やらを買いまくっているのだ。私は昔あるレコード店のご主人から “shiotch7さんの通った後はぺんぺん草も生えてへん焼け野原状態ですね” と笑われたことがあるぐらい一旦マニア魂に火がつくと歯止めが効かなくなる性格なのでこれまでブートレッグにだけは手を出さないように自制してきたつもりだが、ついに魔界に墜ちてしまったようだ(笑)
 私がチェックしているブート・ショップはいくつかあるが、情報収集に一番役に立つのが JUNK HEADZ というお店の HP である。ここの値付けは他店より2~3割高いので絶対に買うことはないが(笑) 情報の速さと量の多さはピカイチなので、まずここのHPを見て狙いを付けた盤をネット検索し、一番安いお店で買うことにしている。ちょうど家電量販店で現物を見てから価格コムで最安ショップを探してそこで買うようなものだ。
 試しにここで今回のポール日本公演関係のアイテムを数えてみたら何と24種類もあった。メーカー・インフォを読むとどれもこれも自画自賛の嵐(←当たり前)で笑ってしまうが、その中からお目当ての盤を見つけるにはそれなりの知識と経験でもって行間を読まねばならない。あれやこれやと散々迷った挙句、私が選んだのが Sylph というレーベルから出ている「Just Like I Need You」というタイトルの商品で、 “アリーナ最前ブロックから収録されたオリジナルマスターを使用し、ポールのヴォーカルやバンド演奏もリアルなのはもちろんのこと、他では味わえないリッチで厚みのある低域が気持ちいいダイナミックなライヴサウンドを再現! アコースティックセットで生じる音量レベルの調整などの丁寧なマスターリングも施された、ライヴの熱気がダイレクトに伝わる超エクセレントな逸品!” とのこと。プレス盤でないのが惜しまれるが、ネット上の口コミによるとこのレーベルは高音質で評判らしい。
 当然 CD-Rに 4,000円も払う気はないのでヤフオクで探すとちょうどタイミング良く1枚出ていたので即ウォッチ、ネットでの高評価とは裏腹に -R盤ということで敬遠されてるのか、結局ショップのほぼ半値の2,180円でゲット出来た。同時期に出ていた Lighthouse 製の「Out There In Osaka First Night」なんてプレス盤で200枚限定ナンバー入り(←これってあんまり意味ないと思うけど...)のせいか5,000円近くまで高騰する修羅場オークションになっていたことを考えればめっちゃ得した気分だ。出来るだけ良いモノを安く買いたい私としては何と言ってもコスパが最優先なんである。
 届いたCD-R の音は口コミ通りの素晴らしさで、凡百のオーディエンス録音盤とは激しく一線を画すダイナミックなサウンドがめっちゃ気持ちイイ(^o^)丿 少し音をいじり過ぎの感が無きにしも非ずだが、とにかくまるでカブリつきで聴いているかのようなド迫力で、アンプのヴォリュームを通常レベルより更に上げていくとアルテック・ヴァレンシアの38cmウーハーが生み出す重低音が音の塊となってドドーッと押し寄せ、リスニング・ルームが京セラドーム最前列に早変わり(^o^)丿 躍動感溢れる「オブラディ・オブラダ」を聴けば誰でも一緒に歌いたくなるだろうし、「死ぬのは奴らだ」の爆音なんかもう腰を抜かしそうになるぐらい凄まじい。ジャズで言えばルディ・ヴァン・ゲルダーが録ったような迫力満点のサウンドに仕上がっており、聴いていて楽しいことこの上ない。10段階評価なら文句なしに9点あげたい高音質録音盤だ。敢えてマイナスポイントを挙げれば、「オール・マイ・ラヴィング」の1分44秒あたりで音が僅かに揺れる(?)ような箇所があるのと、曲と曲の間で近くの男性オーディエンスのチャットがウザい箇所が2,3あることぐらいか。低い声でボソボソ喋られるとかえって気になるんよね。男のおしゃべりは嫌われるでぇ...<`ヘ´> 
 とにかくポールの大阪弁のMCを聴いてるとあの日の感動がリアルに蘇ってきてたまらんたまらん(≧▽≦)  聞くところによると、東京ドームが真っ赤に染まった最終日の東京公演を来春スカパーで放送するらしいので、そちらの方もめっちゃ楽しみ...(^.^)  ポールは帰っちゃったけど、私のポール後夜祭はまだまだ続きそうだ。

※その後 Sylph の大阪初日と福岡も入手したが、どちらも周りのオーディエンスの奇声を結構拾っている(特に福岡が酷い...)ので要注意。Sylph を買うならこの大阪2日目がオススメです。 (12.23追記)

All My Loving (Sylph盤)

Ob-La-Di, Ob-La-Da (Sylph盤)

Live And Let Die (Sylph盤)
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Osaka Second Night / Paul McCartney

2013-12-06 | Paul McCartney
 前回ポール公演のライヴ・レポートを4回連続でアップしてから随分ご無沙汰しちゃいましたが、皆さんお元気にしてはりましたか? 私は別に燃え尽きて白い灰になっていたわけではなく、 日々 YouTube にアップされるポール日本公演のオーディエンスショット映像をネチネチとチェックしてダウンロードし、その中から厳選した大阪ライヴの音源をセトリ順に CD-R に焼いて楽しんどりました(^o^)丿 今回のポール日本公演に関して shoppgirl姐さんがご自身のブログで “時間の経過と共に感動が薄れるのではなく、より心に響き続けている” とおっしゃっていたが私もまったく同感で、自家製大阪ライヴCD-Rを聴いたり夏から秋にかけて行われたアウト・ゼア・USツアーのブートDVDを見たりして、12月に入った今も “アウト・ゼア・ジャパン・ツアー後夜祭” 状態の毎日なのだ。
 しかし来る日も来る日も YouTube からかき集めたショボイDL音源集を聴いていると、“もっと良い音で、コンプリート・セットが聴きたい” と思うようになってくる。そんなこちらの気持ちを見透かしたかのように今回の日本公演の模様を収録したブート CD が早くも市場に出回り始めた。コンサートからまだそんなに経ってないというのに、業者さん仕事早過ぎwww  まぁポール11年ぶりの来日ということで彼らにしても千載一遇のチャンス、絶好のかき入れ時なのだろう。私としては少なくとも自分が参戦した大阪2日目の音源は永久保存版として出来るだけクオリティーの高いものを手に入れたい。奈良に住んでいる私は残念ながら “西新宿までちょっとポールのブートを探しに...” というワケにもいかないので、とりあえずヤフオクで “Paul McCartney Osaka CD” で検索してみた。
 すると例のバンザイ・ポーズのポールが写った真っ赤なジャケット写真が目を引く「Out There Japan Tour 2013 Osaka Second Night」という3CDR+1DVDRの商品が網に引っ掛かってきた。セラーはその筋では有名なコピー業者だ。 CDRの音質については “高音質デジタル・オーディエンス録音でコンサート完全収録” としか書かれていないし、DVDRの方も全曲収録じゃなく “モバイルも含む各種AUD映像にて至近距離からの良好映像も収録” というメーカー・インフォから察するに YouTube から拾い集めた中途半端な映像のコンピレーションぽい。もう少し待てばもっとクオリティーの高い音質や画質のものが出てくるだろうが、一刻も早くあの日の感動をYouTube の小さな画面ではなくテレビの大画面で再び味わいたい私は悠長に待つ気など毛頭ない。もっと良いのが出たらそれも買えばいいだけの話だ。その時点では大阪公演のブートは他に出ていなかったし2,480円と値段が手頃なこともあって、私は即買いを決めた。
 届いたブツはやはりピッカピカのコピー(レプリカ)盤。CDRに入っている音は、演奏がやや遠めで低音がブーミーに響き周囲のオーディエンスのチャットも所々入ってはいるが、ドーム特有の残響音は許容範囲レベルで(←どちらかというとスタンドで聴いていた私の記憶に近い音だ...)、オーディエンス録音としてはそこそこ良好な部類に入ると思う。10段階評価なら6.5~7という感じだが、このCDRはオマケみたいなモンなので私としては問題ない。
 DVDの方は私の予想通り YouTube にアップされてる映像の中から使えそうなモノを厳選してかき集めましたという感じで、その多くが私が自分のブログに貼り付けた映像とかぶっていたのには笑ってしまった。ブート屋さんはもう何でもアリやな...(>_<)  だから曲のアタマが切れていたり途中で終わってしまったりという映像もいくつかあるが、それらを上手~く繋いでちゃんと見れる作品に仕立て上げてあって、あの日のコンサートを追体験するためのメモリアル・アイテムとしてはコレで十分だと思う。音声のみの CD は色んなメーカーからリリースされているが、大阪公演2日目の映像が(たとえ断片的であれ)楽しめるブート DVD は私の知る限り現時点ではコレしかない。やっぱり映像はあった方がエエぞう(^.^)

【おまけ】ポール来日関連の映像で印象に残ったものをまとめてみました。ポール・ファンの皆さん、一緒に思い出に浸りましょう(^o^)丿
①はっぴ姿で来日!
大歓声 千人が出迎え マッカートニーさん来日


②このDVDの最後に入ってる「TV Special Report」は3つ目に貼り付けた「週刊人物大辞典」でした(^.^)
201311/13 pm6:37 ポール・マッカートニーTVニュース1

2013 11/13 pm6:48 ポール・マッカートニー大阪公演初日のTVニュース2

Paul McCartney | 2013来日ニュース


③偶然居合わせた人はホンマにラッキーやなぁ...
ポールマッカートニーが博多駅へ!


④まさか九州場所でポール・コールが聞けるとは...
ポール・マッカートニー 相撲観戦 (HD),Paul McCartney appreciated Sumo(HD)


⑤ステージを降りしなに四股を踏むサー・ポールにご注目(←4分18秒あたり)
Paul McCartney - ...Carry That Weight / The End - Fukuoka - Nov.15th, 2013


⑥ポールのハーモニカにニッコリ笑った少女の笑顔が最高にキュート(←1分50秒あたり)
ポールマッカートニー 東京公演で被災者を招待 素敵なサプライズ


⑦ケネディ駐日大使もプライベートでドーム参戦って... ポール凄いな(゜o゜)
めざまし ポール日本公演にケネディ駐日大使!ポール大相撲に懸賞金!!


⑧この懸賞金の垂れ幕欲しい...
Paul McCartney offered winnig bonus for a sumo battle to promote his new song "NEW"


⑨圧巻!真っ赤に染まる東京ドーム(≧▽≦) 
Paul McCartney Yesterday サプライズ Japan Tour @東京ドーム 2013,11,21
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