shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

東京レコ屋巡り弾丸ツアー (Pt. 2)

2014-05-27 | Paul McCartney
 ユニオン新宿本館を出ると雨はまだ降っていたが、いきなりの収穫に足取りも軽く(←単純!)、紀伊国屋横にある中古センターへと向かう。このお店はレコ屋が入っているとは思えないような大きなビルの3Fにあり、エレベーターを降りて店内に入るとちょうど大阪日本橋のディスクピアみたいにワンフロアにCDとレコードが見やすく並べられている。まずはビートルズ関係のCDをチェック、ポールのスーパーデラックス・エディションからブートレッグに至るまで、在庫量はかなり豊富だし値付けもかなりリーズナブルだ。モノはついでとアナログLPのコーナーを覗くと、「プリーズ・プリーズ・ミー」の金パロ盤や「ラム」のブラジル・モノラル盤、「バンド・オン・ザ・ラン」のUKオリジ・ラウドカット盤といったマニア垂涎の逸品が壁面を飾っている。今回はたまたま欲しい盤がなかったので何も買わなかったが、CD・アナログ共にコレクターにとっては要チェックなお店と言えるだろう。
 さぁ、次はいよいよ本日のメインである西入りだ。外に出ると雨が少し弱くなっている。ラッキー(^.^)  東口から西口への通路を抜けるとユニクロの前に出た。ここから道路沿いに北上し、ダイカンプラザ9Fのライトハウスを目指す。“プラザ” というから私は色んなお店が入ったショッピングセンターみたいなビルを予想していたのだが、いざ行ってみるとごく普通のマンションである。ホンマにここでエエんかいな... と不安に思いながら入居パネルを確認すると905号室に LIGHTHOUSE とある。ちょうど数年前に閉店した横浜の“日本一高いジャズ廃盤専門店”「ディービーズ」みたいな感じだ。早速エレベーターで9Fまで上がり、905号室を探すとすぐに見つかった。ホンマにマンションの一室で、入口のところに「ライトハウス」という表札(?)が掛かっている。
 中に入ると所狭しとCDやDVDが棚一面に並べられており、中にはKENTの通販リストにも載ってないような珍しい盤もいっぱいあって、それだけでコーフンしてしまう。私が行った時、狭い店内には中年女性の先客が一人いて、店主の方に今回のポールの公演中止について熱っぽく(笑)語っていらっしゃる。どうやらポールの熱心なファンらしいのだが、例の “深酒ツイート” やら “ポール仮病説” にかなりご立腹のようで、店主に対して一方的に思いのたけをぶちまけておられる真っ最中だ。 “自分の友人が武道館チケットを取るために愛用のギターを手放したのに公演中止だなんてカワイソすぎる...” だとか、“これでキョードーとポールの関係にヒビが入ったけれど、ウドーとポールは90年の来日時にポール側がウドーに声すらかけなかったことでウドーの社長が激怒しそれ以来絶縁状態やからもうポールを呼ぶプロモーターはいないだろう...” だとか、興味深い話がポンポン飛び出してくる。耳ダンボ状態(笑)の私は彼女の話が気になってCD棚に全然集中できない。
 結局30分ほど喋りまくってスッキリしたのか、その女性は何も買わずに帰って行った。さぁ、これで猟盤に集中できるぞと思ったのも束の間、今度は私と私と同年代っぽいオッチャンが入ってきた。どうやら常連さんのようで、“今日は武道館に行くつもりで有休取ったけど中止になってしまい、友人はみんな働いてて遊ぶ相手もいないから、やけ買いしに来ました...” と店長に話している。“うわー、自分とまったく同じやわ...” と心の中で呟く私。ひょっとして今日はこんなビートルズ・ファンが街に溢れているのだろうか??? しかしちょっと待て。私は他人の話を聞くためにはるばる東京まで来たのではない。自分のミッションに集中せねば...
 LHと言えば何と言ってもギフト・アイテムである。実は前もってお店のHPで “今週のギフト” を確認して目を付けてあったのが「アビー・ロード」の回収日本盤(CP35-3016)をそのままコピーしたCD-Rだ。ギフトの切り替えは水/木で、次週のラインナップには入っていないのでちょうどこの日がラスト・チャンス。LH製の盤を2枚買えば貰えるので(←本末転倒やな...)私はポールのコーナーをチェックし、まだ持っていなかった「ティーンエイジ・キャンサー・トラスト2012」と「バック・イン・ザ・USA」をチョイス、段ボール箱の中に無造作に積まれてあったギフト盤の中から選んだこの「アビー・ロードCP35-3016」と共にレジへ持っていった。しめて9,200円也。


 「ティーンエイジ・キャンサー・トラスト2012」はロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで行われたロジャー・ダルトリー主催のチャリティー・イベントのオーディエンス録音盤で、去年の “アウト・ゼア・ツアー” では演らなかった「ザ・ナイト・ビフォア」や「アイヴ・ガッタ・フィーリング」といったナンバーが聴けるのが嬉しい。ただ、演奏はカチッとまとまっていて申し分ないのだが、ポールの歌声に浸って油断しているとテーパーのすぐ右横にいたと思しきオーディエンスのフォーフォーという雄叫びがかなり大きな音でスピーカーから飛び出してきてビックリさせられる。オマエはレイザーラモンか! EV大阪2日目盤や福岡盤の時にも書いたが、私はこのHGみたいな叫び声が大嫌いなので、残念ながらこのCDはNGだ。ボーナス・ディスクとして付属していたYouTubeからの寄せ集め映像集DVD-Rの方にはこのウザい雄叫びは入っていないので、私はそちらの方で楽しんでいる。特にロン・ウッドやポール・ウェラーが参加した「ゲット・バック」のノリノリの演奏は必見だろう。
Paul McCartney, Roger Daltrey, Ronnie Wood and Paul Weller playing Get Back HD




 「バック・イン・ザ・USA」は1989年の北米ツアー初日にあたる11月23日のLAフォーラムでのライヴの模様をバッチリ収録したオーディエンス録音盤で、上記の「ティーンエイジ・キャンサー・トラスト2012」とは対照的なオーディエンス・ノイズ・フリーな録音環境のおかげでポールの歌と演奏を安心して楽しめるところが◎。絶好調ポールの勢いのあるヴォーカルをダイレクトに捉えたオンな録音がたまらんたまらん(^o^)丿  この時期のライヴでしか聴けない「エボニー・アンド・アイボリー」がめっちゃ貴重やし、大好きな「マイ・ブレイヴ・フェイス」も入っていて言うことナシの1枚だ。ボーナス・ディスクの「ローズモント1989・サード・ナイト」は音質的には劣るものの、「フラワーズ・イン・ザ・ダート」を上手くパロったジャケット・デザインが気に入っている。
Paul McCartney - L.A. Forum (November 23 & 29, 1989)



             
 そして今回のギフト・アイテムである「アビー・ロード」の回収盤 CP35-3016 についてだが、メーカー・インフォを要約すると、 “ビートルズ最初のCDといえば日本だけで1983年に発売された「Abbey Road」で、しかもそれがリリース直後に本国EMIからのクレームによって回収されてしまいました。CD化の際に使用したマスター・テープに余計なマスタリングを施さずにフラットな状態で収録したことにより元のマスター・テープに近い音で収録されているという幻のCDです。今回はそんなファン垂涎の1枚をEQ処理一切なしで復刻しました” とのこと。
 実を言うと、私は前々からコレを聴いてみたかったのだが、入手が超困難なコレクターズアイテム(←ヤフオクではウン万円のプレミア価格!)化していたせいもあってすっかり諦めていたのだ。それをCD-Rとはいえタダで貰えるとは... (^.^)  実際に2009年リマスター盤と聴き比べてみると音圧では負けているが、アンプのヴォリュームを上げていくとシャープで抜けの良いクリアーなサウンドがスピーカーから飛び出してきて実に気持ちが良い。私的にはどっちもアリやな... という感じで、ちょうど気分によってファッションを変えるような感覚で両方楽しんでいきたいと思う。やっぱりライトハウスはエエなぁ...(^.^)  (つづく)
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東京レコ屋巡り弾丸ツアー (Pt. 1)

2014-05-24 | Rock & Pops (80's)
 今日は朝からセブンイレブンまで武道館チケットの払い戻しに行ってきた。今回の中止に絡む払い戻しのトラブルをいくつか耳にしていたので、事前に店に電話して確認済み... 悪名高いやらずボッタクリ手数料(システム利用料・発券手数料・特別販売利用料)も全額返金されて一安心だ。帰りの車の中で “ホンマやったら今頃は日焼け止め塗って長居に向かってるはずやのになぁ...” などとついつい考えてしまう。
 まぁ国立2日目が吹っ飛んだ時点でこうなりそうな嫌な予感はしていたのだが、いざ中止になってみるとやっぱり大ショック(>_<)  “日本公演すべて中止” の公式発表が出た火曜の朝、私はちょうど仕事の真っ最中で、たまたま非番だったT君がヤフー・ニュースで武道館中止を知りK氏に相談... “あんなに楽しみにしてはったのに、僕こんな残酷なこと、とてもよう言いませんわ... 代わりに教えてあげてください...” ということでK氏がパソコンにかじりついてる私の背後に忍び寄り、“もう聞かはりましたか? ポールのニュース...” と囁く。その瞬間、私は全身の力が抜け “やっぱり中止になったん?” と返すのが精一杯。“明日はどうしやはるんですか?” とK氏。今更有休を取り消して仕事する気にはなれず、キャンセル不可の団参券も勿体ないので、“とりあえず行ってくるわ...” と私。職場の仲間たちがまるで腫れ物にでも触るように気を遣ってくれるのが却って申し訳ない。
 ということでこの水曜日、東京へ行ってきた。本来なら “大コーフンの武道館日帰りツアー” になるところだったが、一転して “傷心レコ屋巡りツアー” に。ポール・ファンの涙雨なのか朝から天気も荒れ模様だったし、意気消沈していて遠出する気分ではなかったが、家にじっとしていると余計に落ち込んでしまいそうだったので気分転換のつもりで行ってみることにした。
 当日は昼過ぎに新宿に到着。雨に煙る武道館を見に行こうかとも思ったが、気持ちが凹みそうなのでやめた。前日夕方にネットにアップされていた武道館前の物販(←キョードー必死やな...)に行列を作るファンの写真がまるでお通夜の記帳に並んでるような暗~い雰囲気やったし、私としてはもう過去は振り返らずに前だけを向いていきたいからだ。それにせっかく東京まで来た(←12年ぶり!)のだから楽しまなければ!
 久々の新宿駅はまるで迷路のようで、本当は西口に出たかったが地上に上がると東口だった。まぁ雨も降ってることやし、予定を変更して駅東に展開するディスクユニオンから攻めることにした。まず最初に入ったのが前々から行ってみたかった昭和歌謡館だ。一歩足を踏み入れるとそこはまさに別世界で、壁には昭和歌謡のカルト系激レア・シングルのオリジナル盤が一面に飾ってあり、みながわさんがブログで紹介しておられたザ・キューピッツの激レア・シングル「バザズ天国」も41,000円の正札が付けられて誇らしげにあたりをヘイゲイしている。“こんなん関西には売ってへんなぁ...” と思いながらその横を見ると梅木マリの「銀座のバカンス」が何と13万円だ。シングル盤のくせに武道館チケットより高いというのが凄い。結局ここでは何も買わなかったが、レコードやCD以外にも懐かしいブロマイドや書籍類も豊富に揃っており、昭和歌謡マニアにとってはたまらないお店だと思う。
 5FのHM館には目ぼしいブツが無かったので、相変わらず雨が降り続く中を新宿本館へと向かう。目指すは5Fの中古ロック・コーナーだ。店内に入るといきなり “ポール再来日記念!ポール・マッカートニー2014来日公演チケットご提示で関連作中古/輸入品が10% OFF!!” の張り紙が目に飛び込んできた。今となっては実に皮肉なキャンペーンである。ビートルズ関連はすべて持っている盤ばかりだったので入り口横の新入荷コーナーを覗くと、Out Of Print で入手困難なDCC盤が数枚、金色の背表紙を見せながら並んでいるではないか! DCC盤というのは DCC Compact Classics社がリリースした高音質CDのことで、アマゾン・マーケットプレイスでは5桁の価格で取り引きされていて中々手が出なかったのだが、私が探していたカーズの「ハートビート・シティ」とエイジアの1stアルバムのDCC盤が共に2,800円という良心的な値付けで出ていたのだ。これはラッキーや(^o^)丿 家を出る時は “雨降ってるし、イマイチ気分乗らへんなー(>_<)” と思っていたが、DCCの廃盤2枚ゲットで俄然ヤル気が出てきた。さぁ、この調子で西入りだ!  (つづく)
Cars "You Might Think" Director Approved Version

19 Asia Heat Of The Moment
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Tokyo Dome 2013 HD / Paul McCartney 【追記アリ】

2014-05-17 | Paul McCartney
 今日はポール国立公演の初日、いよいよ待ちに待ったマッカートニー・ウイークの始まり始まり(^o^)丿 この週末、東京方面は “ポール晴れ” のようでヨカッタヨカッタ。同志のみなさん、思う存分楽しんできてくださいネ! 私は来週の上京に向けて有休も取ったし、仕事の方の根回しもバッチリ... あとは新幹線チケットを買いにいかねばと奈良の金券ショップを検索していると、長居の一件でお世話になったH姐さんが天理教団参券なるものを教えて下さった。何でもそっちの方が金券ショップよりも断然お得らしい。早速JTBの知り合いに電話してチケットを手配してもらう。おかげで近鉄と新幹線併せて交通費が4,000円ほど浮いた勘定だ。生まれて初めて奈良に住んでてラッキーって思ったわ(笑)
 それにしてもあと4日で武道館だなんてめっちゃ胸熱(≧▽≦) 急な参戦決定でまだ心の準備が出来ていないのだが、この土日でしっかり休んで心身共にリフレッシュし、万全の状態で武道館に臨みたい。週間予報を見ると水曜日の東京は雨らしいが、屋内なので問題ナシ。今もコレを書きながら “もうサウンドチェック始まってる頃やなー” “今日のオープニングはやっぱり「ヴィーナス・アンド・マース」かなー” などと妄想し、気がつけば魂は一足先に東京へ行ってしまっている(笑) 席は良くないけれど、ポールと一緒に歌ったり手拍子したりして思いっ切り楽しんでくるつもりです。10万円席の人達は宝石をジャラジャラ鳴らしてくださいな(笑)
Paul McCartney - Venus and Mars / Jet (Rotterdam, 2012)


 前置きが長くなってしまったが、ここからが本題だ。以前東京ドーム最終公演SBD音源の “ルビジウム・マスター” 盤が話題になっていたが、chusanさんが “音が良い!” と仰っていたそのルビジウム盤(3,700円)と手持ちのGreen Apple盤(1,000円)で SBD対決をしてみたくなってGW前に宝盤レコードでゲットした。
 聴き比べの方法は至ってシンプル... 2台のCDプレイヤーにそれぞれのCDを入れ、オープニングの「エイト・デイズ・ア・ウイーク」から同期させて再生し、プリアンプでCD1とCD2を切り替えながら聴き比べてみたのだが、“どーせスカパーから落としたSBD音源なんやから大して違わんやろ...” という予想に反してかなり興味深い結果が出た。
 一聴してすぐにわかるのは音圧の違いで、GA盤の方がルビジ盤よりも2~3割増し音が大きく迫力がある。音のバランス的にはややハイ上がりで切れ込みが鋭い印象だ。一方ルビジ盤の方は高域の伸びと共に音に厚みと柔らかさがあって奥行き感に溢れ、聴感上非常にナチュラルで聴きやすいサウンドに仕上がっている。ここは人によって好みが分かれそうだが、例えるならGA盤は音圧競争が激しかった頃のデジタル・リマスタリングCD、ルビジ盤はその対極にあるアナログに近いマスタリングを施した高音質CDといった按配だ。これがみながわさんが仰っていたルビジウム効果というやつか...(-。-)y-゜゜゜
 まぁウチのヴィンテージ・システム(真空管アンプ+巨大スピーカー)との相性も大きいと思うが、大音量で長時間聴くということを考えると私的にはルビジ盤の方に軍配を上げたい。ディスク3の最後に例の“ウリウリ~♪” が収録されているのもうれしい(^.^)  まぁ音に拘るならルビジ盤、コスパ優先ならGA盤ということになるだろう。
Eight Days A Week [Rubidium Master]


 ボーナス・ディスクとして付いているBD-Rの画質は3月にスカチャンで録画したものと変わらず。4Kカメラで収録ということで異次元の高画質を期待していたため(←素人考え丸出し)、放送当時は “4K4Kって大騒ぎしてるけど何やこの程度か...” と少しガッカリし、“ウチのアンテナ、角度がおかしいのとちゃうか?” と疑心暗鬼になっていたのだが、この “FULL HD 1080”盤と同レベルだったのでその点に関しては一安心(←何じゃそりゃ?)... 画面右上の “スカチャン・マーク” の部分には例の“バンザイ・ポール” 画像がきっちりと被せてあった(笑)

【5/17 17:15 追記】
 これをアップした直後に衝撃的なニュースが飛び込んできた。今日のポール国立公演が延期になったというのだ。何でもポールがウイルス性炎症でダウンしたとのこと。ウイルス性炎症って、ノロウイルスちゃうの? ポール、大丈夫なん? 長旅の疲れもあったのだろうが、齢が齢だけに心配だ。アホバカ・キョードーは一体何を食べさせたんや! ボッタクリ商法でガッポリ儲けとるんやから、せめて酸素チェンバーぐらい用意せんかい、このクソバカタレが!!!  とにかく今はただ、ポールの回復を祈りたいと思う。Get well soon, Paul!!!
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ポールの武道館チケットが当たったー \(^o^)/

2014-05-14 | Paul McCartney
 先週の金曜日に生協から長居のチケットが届いた。結果はアリーナのH16ブロック... ってほとんど最後尾やがな...(*_*)  う~ん、やっぱり生協ではエエ席取るの無理やったか... 正直言うと “案外VIP席の近くやったりして...” などと淡~い期待を抱いていたのだが(笑)、世間はそんなに甘くなかったということだ。まぁ日本でポールのコンサートの良席をゲット出来る確率なんて宝くじに当たるようなものなので、観に行けるだけでも良しとしなければ。とにかくチケットを取って下さったH姐さんに感謝感謝である。それはそうと、アリーナの後ろの方ってちゃんとステージ見えるんかいな??? 私は昔大阪城ホールへエイジアを見に行った時にアリーナ後方でほとんど何も見えへんかった嫌~な思い出があるので、それだけが心配だ。
 そして土曜の朝起きてみるといきなり新聞の全面広告(←約5,000万円かかるらしい...)に「ポール・マッカートニー」「日本武道館」の文字が躍っている。え? 何それ??? という感じで私は一瞬我が目を疑ったが、真っ黒な背景の中に神々しく浮かび上がる写真はまごうことなき武道館だ。再来日の噂が盛り上がっていた3月半ば頃、ネット上では国立や長居と共に “5・21武道館” 説がまことしやかに囁かれていたのでもしかしたらと思ってはいたが、結局正式発表時には武道館の武の字もなかったし、そのまま何の動きも無く5月を迎えたので “やっぱり屋外スタジアム用と武道館用の2種類のステージ・セットを持ち込むのは無理やもんな...” とすっかり油断していた。
 それが公演10日前になっての緊急発表... 世間ではその高額なチケット価格設定が話題になっているが、そんなことよりもファンを無視したムチャクチャなチケット販売の仕方に釈然としないモノを感じてしまう。ホンマにキョードー東京のやることは何から何までムカつくわヽ(`Д´)ノ こんなクソ会社とっとと潰れてしまえ!!!
 話をポールと武道館に戻そう。とにかくビートルズ・ファンにとってポールを聖地・武道館で観れるなんて感涙モノのスーパーウルトラビッグイベント! 私としては参戦したいのは山々だったが、運が悪いことに来週の水曜には自分が起案した仕事が入ってしまっているし、VIP取れなかった反動でポールのブートをガンガン買いまくったせいで財布もスッカラカンだ。もっと早くわかっていたら仕事もお金も何とかなったかもしれないという忸怩たる思いで週末を過ごしたが、まぁ長居もあるしということで、一旦は武道館参戦の夢を諦めた。
 しかし週末中ずーっと、寝ても覚めても武道館の事がアタマから離れない。大好きな「ラム」や「バンド・オン・ザ・ラン」を聴いて気持ちを静めようとするがむしろ逆効果(笑)で、“ラストは「アイム・ダウン」かな?” とか “ひょっとしてセトリ全曲ビートルズ・ナンバーで固めたりして...” とか “MCで例のマイク・スタンドの事とか言うかな?” とか、どんどん妄想が膨らんでゆく。そして月曜朝の出勤時、ビートルズの武道館ライヴを聴こうとしてオープニングの「ロックンロール・ミュージック」のイントロが “ジャジャジャジャ♪” と車の中に鳴り響いた瞬間、私の中で何かが弾けた。
 “武道館でポールを観れる最初で最後のチャンス(多分...)を逃してたまるか!” “仕事なんて知ったこっちゃない!” “ 金なんか何とでもなるわい!”... ということでビートルズ至上主義者の本性を露わにした私は、職場に着いてすぐにチケぴのWEB抽選に申し込んだ。さすがに10万円+往復新幹線代はちょっと無理なので、B席一点狙いで勝負。どーせ良い席は関係者やらアホバカ芸能人やらが確保して我々一般庶民にはロクな席は回ってこないシステムになっているのだろうし、アリーナやS席でクソみたいな席をつかまされるぐらいなら、 “武道館へ生ポールを聴きに行く” “ビートルズゆかりの地でポールと共に楽しいひと時を過ごす” と最初から割り切っていった方がスッキリする。参加者1万人のうちの1人として、歴史の目撃者になれればそれだけで満足だ。
 結果発表は水曜の午後6時... VIPの時に協力してくれた仲良しのT君にこの話をすると、“その時はぜひ僕も呼んでください。結果をみんなで見ましょうよ!” とのこと。どうやら4・17のリベンジを楽しみにしているようだ(笑)
 で、発表当日の今日も朝から大音響でビートルズ武道館ライヴを聴きながら颯爽と出勤したが、当然のことながら朝から全然仕事にならない。VIPで大騒ぎした部屋でT君と “グレープ缶、もうすぐやなー。” と騒いでいると、同僚のK氏とY嬢が大笑い。ホンマにウチの課は楽しい職場やわ(^.^)  そしていよいよ運命の夕方6時... コンピューターの周りにT君、K氏、Y嬢が集まってきた。緑色で「結果待ち」と出ている画面を見たY嬢が “これ、どーなるんですか?” と聞いてきたので “当選やったら赤字で、落選やったらグレーで表示されるねん!” と説明しながら F5 を連打する私。数秒ごとにキーを打って7~8回ぐらい更新したその時、画面に赤い文字が現れた。
 “当選ですやん!!!!!” と大はしゃぎするT君。 “やりましたねー!”“おめでとうございますー!” と拍手してくれるK氏とY嬢。そんな中 “うそやろ... ホンマに?” と事態が信じられずにフリーズする私。“ほら、ここにちゃんと赤で「当選」って出てますよ!” とT君に言われ、やっと我に返った私は “うぉー、やったー!!!!!” と雄叫びをあげ(←今思い出すとめっちゃ恥ずかしい...)、3人と次々にハグ(笑)  感極まって “何か涙出てきた...” とウルウルしていると奥の部屋から “エライにぎやかやなぁ... 何か当たったんか?” と言いながらK部長が出てこられた。私が心底尊敬している上司だ。 “やかましゅうしてすんません。実はポール・マッカートニーの武道館チケット当たりましてん!” と言うと、“へぇー、凄いやん。良かったなぁ...” と一緒に喜んで下さった。ホンマにエエ人や(^.^)  結局7時前まで仲良しの同僚たちとワイワイ騒いでルンルン気分で帰途につき、途中セブンイレブンに寄って発券してきた。あ~嬉しい(^o^)丿
 というようなワケで、来週の水曜は1日有休を取って(←仕事はT君が変わってくれました。ホンマにエエ後輩に恵まれたなぁ... T君の好きな東京バナナ買って帰るからね!)日帰りでブドーカンを満喫してまいります。時間があればついでに西新宿も行ってみたいが、これから半年ほどはブート断ちせなアカンのでやっぱりやめとこ(>_<)  百ブーは一見にしかず(←“100枚のブートを買うよりも1回生ポールを見る方がいい” の意)やからね。行くぜー、トーキョー!!!!!
1966年以来、48年ぶりに「日本武道館(5/21)」のステージに立つ!ポールよりコメント到着!

Beatles 1966 Live In Japan Part 1

Beatles 1966 Live In Japan Part 2
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The Compleat Beatles 日本語ナレーション入りDVD-R / The Beatles

2014-05-09 | The Beatles
 今年のGWは前回取り上げた「ハード・デイズ・ナイト」の日本語吹き替え版を始めとしてビートルズ関連のDVDを片っ端から見まくるという “ビートルズ三昧” の日々だった。「ヘルプ」の吹き替え版は残念ながらサルベージできなかったが(←家のどっかにあるはずやねんけど...)、その代わりに偶然発掘(?)した “かまやつひろしのナレーション入りレットイットビー” や “ビートルズ日本公演再々放送” といった懐かしいVHSテープなど、毎日2~3本のペースでビートルズ作品を堪能、間近に迫ったポール来日公演に向けて大いにリフレッシュできた。今日はそんな中から「コンプリート・ビートルズ」の日本語ナレーション入りDVD-Rを取り上げよう。
 これは1982年に制作されたビートルズ・ドキュメンタリー作品で、ビートルズ自身の手によって「アンソロジー」が作られるまではこの「コンプリート・ビートルズ」こそがビートルズの歴史をまとめた映像作品の定番中の定番だった。しかしアップルがビートルズ関連の音と映像を独占的に扱うようになった今では他社が制作した「コンプリート・ビートルズ」のDVD化はほぼ絶望的で、観たければ中古のVHSかレーザーディスクで探すしかない。そんな中、LH系ブート・ショップの “ギフト・アイテム” として先週登場したのが「コンプリート・ビートルズ」の日本語ナレーション版DVD-Rで、私はワーナーホームビデオから発売されたVHS版を持ってはいたが、日本語のナレーションを聞いてみたくてポールの「Tokyo 2002 2nd Night」購入時のギフト・アイテムに選んだ。
 この “日本語ナレーション入り”「コンプリート・ビートルズ」は元々1983年にNHKが「ビートルズのすべて」という邦題を付けて放送したものだが、今回ギフト・アイテムとしてDVD-R化されたのは約120分あったオリジナル版を大胆にも70分(!)に再編集して1993年に再放送された短縮ヴァージョン。本編を挟むように番組の最初と最後に入っている財津和夫と浅井慎平の対談なんかやめて(←いかにもNHKらしいつまらん番組作りやな...)その分本編を増やせよと言いたくなるが、秘書、じゃなかったアシスタントの岡部まりさんの若かりし頃のお姿が拝めるからまぁエエか...(笑)
 ナレーションは江守徹で、彼本来の味のある語り口が実にエエ感じ(^.^) やっぱり字幕より吹き替え/日本語ナレーション入りの方が断然見やすい。内容的には既出の映像を上手く編集して(←武道館公演から「イエスタデイ」「ノーウェア・マン」「イフ・アイ・ニーディッド・サムワン」と3曲も観れるのが嬉しいし、それも7月1日の、いわゆる “ホワイト・スーツ・デイ” の映像を使っているのが興味深い...)見事なドキュメンタリー作品として成立させている。
 特に要所要所で登場するジョージ・マーティン御大(←この人若い頃からあんまり雰囲気変わらんね...)のインタビューはさすが “5人目のビートル” と言われるだけあって他のインタビュイー達とは言葉の重みが違う。ビートルズ研究が進んだ今となっては特に目新しい発見はないが、やれアウト・ゼア・ツアーだ、オン・ザ・ラン・ツアーだと最近ライヴDVDばかり見ていたこともあってか、ビートルズの歴史をシンプルに分かりやすく整理した映像作品であるこの「コンプリート・ビートルズ」は実に新鮮に感じられて面白く、時間を忘れて画面に釘付けになってしまった。画質も文句なしに綺麗で、発色の薄いレーザーディスクなんかよりも遥かに見やすい。
 下に貼ったYouTubeの「ビートルズのすべて」は何故か5~7だけが“Apple Corps Ltdさんのコンテンツが含まれていてブロック”されて抜けているのが残念だが、それでもこの作品の出来の良さは十分伝わってくるのではないかと思う。
ビートルズのすべて1

ビートルズのすべて2

ビートルズのすべて3

ビートルズのすべて4

ビートルズのすべて8

ビートルズのすべて9


【欠落部分が見たい人はこちら↓】
http://www.dailymotion.com/video/x107o19_08-14-the-complete-beatles-japanese-subtitles_shortfilms
http://www.dailymotion.com/video/x107o21_09-14-the-complete-beatles-japanese-subtitles_shortfilms
http://www.dailymotion.com/video/x107o2e_10-14-the-complete-beatles-japanese-subtitles_shortfilms
http://www.dailymotion.com/video/x107o2s_11-14-the-complete-beatles-japanese-subtitles_shortfilms
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A Hard Day's Night 日本語吹き替え版 DVD-R / The Beatles

2014-05-04 | The Beatles
 私がよく利用しているブートレッグの通販ショップKentではCDを2枚買うと常時20種類ぐらい用意されている “ギフト・アイテム” の中から好きな盤を1枚もらえるという嬉しいシステムがある。80~90年代にテレビ放送された貴重な音楽特番のビデオをマニアから提供してもらってそれらをDVD-R化し、無料の “ギフト・アイテム” として販売促進に繋げるという実に上手いやり方だ。ここのところストーンズやクラプトン、ディランといった来日アーティストのタイトルが中心だったが(←6月は又ポール一色になりそう...)、そんな中で私はビートルズ関連の盤を何枚かゲットした。4月は目が回るほど忙しくて未だじっくりと見れてなかったので、今日はそんな中から映画「ハード・デイズ・ナイト」の珍しい日本語吹き替え版を見ることにした。
 ビートルズ映画に “吹き替え版” が存在するということ自体、今ではちょっと考えられないことだが、この日本語吹き替え版が放送された1979年当時はテレビで平日の深夜とか日曜の午後とかの時間帯に普通にビートルズ映画をやっていたのだ。テレビで映画を放送するとなると当然字幕はNGで日本語吹き替え版が作られることになるがビートルズも例外ではなく、ジョン=ロジャー・ムーアの吹き替えでおなじみの広川太一郎、ポール=うっかり八兵衛こと高橋元太郎、ジョージ=スタトレDS9のヴィック・フォンテーンの声が絶品だった堀勝之祐、リンゴ=元ロカビリー歌手の鈴木ヤスシという面々が吹き替えを担当、コレはコレでぴったりハマっていて中々面白い。特に広川氏の吹き替えはジョンの飄々とした感じを上手く表現していると思う。
 画質はトラッキングノイズがやや目立つものの、見て楽しむだけなら十分許容範囲内だ。むしろタダでこんな貴重な映像が観れてラッキーと言うべきだろう。それより何よりビックリしたのが映画のタイトルで、「ビートルズがやって“来た”ヤァ!ヤァ!ヤァ!」となっている。まぁそれだけおおらかな時代だったということか...(^.^)  尚、何ヶ所かカットされてトータル71分と少し短くなっているが、これは多分テレビの放送枠に入れるための処置だと思う。
 この映画を観るのは久しぶりだが、字幕であれ吹き替えであれ本当に何度見ても面白いし、何よりも若きビートルズのパワーがハンパない。特に「テル・ミー・ホワイ」や「キャント・バイ・ミー・ラヴ」といったアップテンポのナンバーが生み出すエネルギーの奔流は凄まじく、TV画面一杯に躍動するビートルズからは当時の彼らの勢いがダイレクトに伝わってくる。YouTubeに画質の良いのがアップされてたので(←途中までしかないのが残念!)興味のある方はどーぞ!
The Beatles - A Hard Day's Night (Japanese Dub) - 日本語吹替版






 このDVD-Rの最後にはボーナス・トラックとして「HELP! 4人はアイドル」の予告編が収録されている。吹き替えメンバーはポールの声が石川五右衛門や花形満でおなじみの井上真樹夫に変わっている他は上記のメンツなのだが、カイリ教の司祭の声がヤッターマンのドクロベエだったのには大笑い(^o^)丿 この滝口順平という人の声は人間国宝級のインパクトがありますな。それと、土居まさるのミスマッチなナレーションもいかにも昭和という感じで笑えます(^.^)
 実はこの放送は録画して何度も観た覚えがあるのだが、整理が悪くて現在行方不明という情けなさ(*_*)  物置き部屋に山と積まれたVHSテープの山を見ると気持ちが萎えてしまうが、何とか頑張ってこのGW中にサルベージしたいと思う。尚、こっちの方はニコニコ動画に少しだけアップされてたので貼っときます。
ビートルズ HELP!4人はアイドル 日本語吹き替え



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