goo blog サービス終了のお知らせ 

shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

【2023年版】オーディオ・フレッシュン・アップ!~CAIG D5~

2023-08-20 | その他

 先週末はちょうどお盆の5連休でしかも台風が近畿直撃ということもあって家にこもってレコード三昧しようと(←お盆じゃなくても台風来なくてもするくせに...)テンションアゲアゲ状態だった。昼過ぎまで寝て(←目覚ましかけへん生活最高や!!!)レコード・クリーニングしながら次から次へとレコードを聴きまくるという、まさにこの世の極楽と言える2日間を過ごし、連休3日目にあたる13日の日曜日に事件は起きた(←大袈裟な...)。
 うちの家は何故か埃がたまりやすくてちょっとでも気を抜くと雪化粧みたいな感じで薄っすらと埃が積もってしまう。当然レコードプレイヤー周辺も例外ではなく、レコード盤が静電気を帯びていると埃をガンガン吸い寄せてしまって片面聴き終わるころには針先に埃がたまりまくるなんていう悲惨なことにもなりかねないので定期的な掃除は欠かせない。
 私はその日、残り3日間も気持ち良くレコ三昧しようとレコードを聴き始める前にプレイヤー周辺をキレイに掃除したのだが、その時にプレイヤーと昇圧トランスを繋ぐコネクターが外れてしまい、慌てて手探りで差し込もうとゴソゴソやってた時に(←このズサンな性格がアカンのよね...)カプラー部の線が切れてしまったのだ。この部分は脆弱な作りになっているのでこれまでは気を付けていたのだが、その時は魔がさしたというか、連休で気が緩んでいたのだろう。
 私は焦った。これは相当めちゃくちゃ激しくヤバい... このままではレコードが聴けないではないか。そうかと言って自分ではんだ付けなんかよーせんし、そもそも家にそんな道具もないし、どないしよ... (+_+) いつもならこんな時はすぐにオーディオ南海に電話するところだが、よりにもよってお盆の真っ最中である。私は目の前が真っ暗になった。とりあえずその日はCDを聴いて過ごしたが、自分のつまらないミスで断線させてしまった後悔で頭が一杯で、とてもじゃないが音楽を楽しむような気分にはなれなかった。
 翌14日の月曜日に私は意を決してダメ元でオーディオ南海に電話してみた。ちょうど台風が紀伊半島目前に迫っていたあの日である。幸いなことに尾崎さんがすぐに携帯に出られたので事情を事細かに説明して “お盆が明けたらご都合の付く日に出張修理をお願いできますか?” と尋ねたところ、“実は今日から休みにして三重へ里帰りしようと思うてたんやけど、台風がまともに来るから帰れなくなってヒマなんですよ。台風直撃は明日やろうからよければ今日行ったげましょか?” とのこと。何たる幸運! 私はぜひお願いします、とその申し出に飛びついた。
 その日の午後、尾崎さんは足元の悪い中をわざわざ奈良まで来て下さった。さっそく問題のコネクター部分(5本ある線のうち2本切れてた...)をはんだ付けしていただき(←プレイヤーを外してラックを動かす時間が無かったので無理な姿勢で作業しづらそうやった... ホンマにすんません...)音出しチェックをするが、どこか接触が悪い箇所があるらしくていまいち音が安定しない。
 すると尾崎さんはすべての接点の通電を再チェックし、更に “せっかく来たんやから、接点全部クリーニングしといてあげますわ。” とカバンをゴソゴソやって1本のスプレー缶を取り出された。“何ですか、それは?” と尋ねると“接点復活スプレーです。普通のヤツよりも遥かに強力ですよ。僕の秘密兵器です。” とのこと。綿棒にシュッと一吹きして(←噴射が強力なので直接吹き付けるのはNGとのこと...)プレイヤー ⇔ トランス ⇔ プリアンプ ⇔ メインアンプ を繋ぐ接点をゴシゴシ、更にカートリッジとヘッドシェルのコネクター部を念入りにクリーニングして下さり、再び音出しを行ったのだが、出てきた音を聴いて私は腰を抜かすほどビックリした。
 音の描写をする時に私はよく低音がスベったとか高音がコロんだとかいう表現をするのだが、尾崎さんのクリーニングによって音の全帯域のエネルギー感が飛躍的にアップ、さっきまでのヘタレな音は一体何やってん?と言いたくなるくらいの変わりようだ。例えるならくたびれた中古車から新車に乗り換えたような感じ、あるいは中高年が20歳の頃に若返ったような感じ、とでも言えばいいのか。“さっきの音とエライ違いですね” とコーフン気味に私が言うと “半年に1回ぐらいはこーやってクリーニングしてやった方がエエですよ。特に shiotchさんとこみたいなヴィンテージ・オーディオには効果テキメンですわ。” と仰る。“そのスプレー、銘柄を教えてください。アマゾンとかで買えますか?” と訊くと “これね、ケイグ(CAIG)の D5 っていうやつです。ネットで2,000円台で買えますよ。” とのことだったので、尾崎さんが帰られた後すぐにアマゾンで注文。2,750円をたまたまセール中ということで13%オフの2,400円で買えてラッキーした。
 その日の晩から連休最終日にかけて、私は好きなレコードを聴きまくった。特に超の付く愛聴盤ばかり選りすぐって聴いてみたのだが、どのレコードもみなそれまで以上にもの凄い音で鳴ってくれるのが嬉しくてたまらない。「With The Beatles」の -7N盤はラウドカットみたいな音で朗々と鳴るし、真正ラウドカットの -1N盤なんかもう思わずぶっ飛びそうなくらい強烈な “スーパーウルトラハイパー・ラウドカット(笑)” レベルの凄まじい音で鳴ってくれて大喜びだ。
 私のしょーもないやらかしのせいでレコードが聴けなくなり、一時はどうなることかと心配したものの、台風で尾崎さんの時間に空きが出来たおかげげで被害を最小限にとどめることができ、しかもオーディオ・システムの音まで若返ったという、まさに “災い転じて福となす” を地で行く今回の出来事だった。しかし何よりもまず、お盆休みでしかも台風という悪条件にもかかわらず嫌な顔一つせずに奈良くんだりまで来て下さった尾崎さんに感謝したい。レコード・マニアたるもの、持つべきものは親切で信頼できるオーディオ屋さんですな。
【店主トーク】皆さんへのお願い~接点復活剤などの使用について

アルテックのスピーカーを買った日

2023-06-04 | その他
 前回、愛機アルテック・ヴァレンシア復活の話を書いていて、このスピーカーを買った時のことを思い出した。購入日は1999年7月22日だから今から約24年前のことになる。過去のことはどんどん忘れていくのだが、音楽関連の記憶だけは何故か鮮明に頭の中に残っている。しかも幸いなことに当時の感動を書きなぐったノートが出てきたので、今回はそれを元に今現在の視点から見て加筆修正し、我が音楽日記であるこのブログに記しておきたいと思う。
 私は高校→大学→社会人と、ずっとサンスイのプリメイン・アンプとケンウッドのスピーカーという国産オーディオの組み合わせで音楽を聴いていた。しかし、初めて行ったオーディオ・ショーでJBLの最新スピーカーを聴いてから、何とか自宅でもあの凄まじい音を全身で浴びたいという想いに取りつかれ、絶対にJBLの大型ホーンスピーカーを買うぞと固く心に誓ったのだった。
 しかしデカいスピーカーを駆動するにはそれなりのアンプを使わねばならない。当然セパレート型である。スピーカーがJBLとくればアンプはマッキントッシュと決まっている(←決まってないってwww)。オーディオに興味を持ち始めた頃から “JBL + マッキン” の組み合わせには強い憧れを抱いていたし、ジャズ喫茶の薄暗い空間にほんのり浮かび上がるブルーの文字には抗しがたい魅力があった。そんなこんなで色々調べていた時に知り合いに紹介されたのが大阪の西田辺にある「オーディオ南海」というお店だった。
 早速お店に行ってみると、平日の昼間だというのに数人のマニアらしき人たちで賑わっている。奥の方を見ると巨大なスピーカーがたくさん並んでおり、EMT、ガラードといったアナログ・プレイヤーやマッキンのアンプなんかもゴロゴロしている。どれもこれも銘機ばかりだ。まるでお店自体がヴィンテージ・オーディオ・ショーの会場のような感じでその雰囲気に圧倒されていると、奥からご主人の尾崎さんが出てこられた。
 私が ①大きなヴィンテージ・スピーカーで60年代ロックンロールと50年代ハードバップジャズをガツン!とくるヤクザな音で聴きたい... クラシックやECM系ジャズのような眠たい音楽は大嫌い、②スピーカーの第一希望はJBL4344、アンプはマッキントッシュで、とこちらの希望を伝えたところ、“インスト専門ですか?それともヴォーカルも聴かれますか?” と訊かれたので “もちろんヴォーカルも聴きます。ペギー・リーやドリス・デイみたいな温かみのある女性ヴォーカルが好きです。” と答えた。すると、“でしたらJBLも悪くはないですが、中低域を重視したアルテックの方が好みに合うかもしれませんね。幸いお好みにピッタリ合いそうなヴァレンシアという機種があるので、ご希望のJBLと聴き比べてから決められたら如何ですか? それと、古い音楽を中心に聴かれるようですから、アンプは真空管タイプがいいでしょう。” と仰った。
 私はお言葉に甘えて持参した愛聴盤を試聴させてもらうことにした。愛聴盤と言っても当時の私はまだオリジナル盤LPなど持ってはおらず、聴くのは専らCD... というオーディオ初心者である。尾崎さんはマッキンのプリとパワーの組み合わせにリンのCDプレイヤー(!)を繋いで、JBLとアルテックを比較試聴させて下さった。
 まず「Art Pepper Meets The Rhythm Section」ではアルトの音色自体もCDのデジタル臭さなど微塵も感じさせない柔らかい音にビックリ。自宅のシステムでは奥の方に引っ込んでいたペッパーが前へ出てきてマイルスのリズム隊と“闘って” いるのが手に取るようにわかる。マッキン240がヴァレンシアの38cmウーファーを楽々と動かしてポール・チェンバースのベースを活き活きと躍動させているのだ。中高音域を受け持つホーンも抜群で、フィリー・ジョー・ジョーンズのスネアがスコーン!と気持ちの良い音を立てる。
 興奮した私は用意してきたCDを次々とかけていく。ジョニー・グリフィンの「The Kerry Dancers」ではテナーの音が実にゆったりと深い。朗々と鳴るのである。さすがは中低域に強いアルテックだけのことはある。テナーの表現力ではJBLに対して一日の長がある感じだ。マイルスの「Walkin'」ではケニー・クラークの高速ブラッシュ・ワークが超気持ちイイヽ(^o^)丿 このホーン・ツイーターの音はめっちゃ気に入った。「Ray Bryant Trio」ではアイク・アイザックスのグ~ンと沈み込むようなベース地の底から響いてくるような感じである。いやはやさすがは巨大ウーファーだ。ズンズンではなくズゥ~ンズゥ~ンと迫ってくるのだ。このようにどの盤を聴いても、ドライでシャープな切れ味一辺倒のJBLよりも濃厚で官能的な音を発するアルテック・ヴァレンシアの方が圧倒的に気に入り、マッキン240と共に一括購入したのだった。
 あの日から四半世紀、アルテック・ヴァレンシアは来る日も来る日も爆音を発して私を楽しませてくれたのだが、最近ラウドカット盤ばかり聴いて負荷をかけ過ぎたせいか(←もちろん冗談ですwww)長年にわたる勤続疲労で高域コンデンサーがとうとう逝ってしまったというワケだ。まぁいくら音の良いレコードを手に入れてもオーディオ機器が不調では宝の持ち腐れというもの。モノラル盤ばかり聴いて過ごしたこの1ヶ月(笑)でそのことを身に沁みて痛感させられたが、幸いなことに、交換した右スピーカー・ネットワークのエイジングもうまくいったようで、まるでスピーカーが若返ったかのように(?)パワーアップしてて快調そのもの(^.^) 今晩あたり久しぶりにブルーノートのヴァンゲルダー祭りでもやるか...(笑)

リターン・オブ・ジ・アルテック・ヴァレンシア

2023-05-28 | その他
 私の日常生活における最優先事項は “大好きな音楽を良い音で聴く” ことに尽きる。ところが去年の後半あたりから時々オーディオの調子が悪くなることがあり、右スピーカーから音が出なかったりとか、出ても高音域が弱かったりとかで気にはなっていたのだが、何故か次には普通に直っていたりしたので忙しさにかまけてついつい放置して(←これが一番アカンのよね...)しまっていた。
 悪いことに今年に入ってからもその症状は変わらず、ついに先日右スピーカーから高音が全く出なくなってしまった。これはヤバい。とりあえずは片チャンネルだけでモノラル・レコードばかり聴くようにしたが、まさか一生モノラル盤ばかりを聴いて過ごすわけにもいかない。焦った私はこのスピーカーを買った「オーディオ南海」に電話して店主の尾崎さんに助けを求めた。
 尾崎さんはヴィンテージ・オーディオ界で “関西にこの人あり” と言われるほどの存在で、先日も関東のマニアから交通費を出すからと泣きつかれてスピーカーの修理に行ってきたばかりというプロ中のプロである。事情を説明すると、とりあえず実際に音を聴いて診断しましょうとのことで往診に来て下さった。
 まず音を出ししてプリ→パワーの順にコードを差し替えたり接点復活剤で磨いたりしながら対照実験を繰り返して原因を絞り込んでいく。アンプはプリ、パワー共に正常に機能していることがわかり、やはり右スピーカーのどこかが悪いに違いないという結論に達してリア・パネルを外された。私にとってはブラックボックスみたいな存在のスピーカーの中を初めて拝むことができて興味津々(゜o゜)  一番可能性が高いのがボイスコイルとのことで、持参された正常動作品と交換されて音出し確認してみたが、やはり高音域が出ない。
 そうなると後はもうネットワークしか考えられないということで、“一度持ち帰って交換修理になります。その間は左スピーカーだけになりますけどいいですか?” と仰ったので、時間とお金はいくらかかってもかまいませんので、なんとかもう一度 “あの音” が聴けるようにして下さい... とお願いし、すべてを尾崎さんに託した。
 それから待つこと3週間、ついに尾崎さんから “やっぱり高域のコンデンサーが死んでましたわ。似たような音の特性を持った物に交換したので持って行きます。” と連絡が入り、再度往診していただいた。ウチのヴァレンシアは1967年に発売された最初期型モデルで、“かれこれもう50年以上も現役バリバリで頑張ってきたんやから、むしろようもった方やと思いますよ。” と仰りながら新しいネットワークを装着して下さり、早速音出し確認することに。試聴盤のチョイスは “スモール・コンボをバックにしたヴォーカルが一番わかりやすいのでそっち系で...” と仰ったのを聞いて真っ先に頭に浮かんだのが女性ヴォーカル屈指の愛聴盤である「Helen Merrill」だった。ヘレン・メリルのかすれ気味なハスキー・ヴォイス、オシー・ジョンソンの瀟洒なブラッシュ、そしてこれ以上ないくらい煌びやかな音で歌心溢れるプレイを聴かせるクリフォード・ブラウンのトランペットと、高音域を試すならやはりコレしかないという確信を持って私はエマーシーのオリジナル盤をターンテーブルに乗せた。果たして我が愛機の高音域は蘇えるのか? 音が出たとしても左右の音のバランスは大丈夫なのか? 音が出るまでの数秒間はまさにハラハラドキドキで、まるで悠久のように感じられた。
 結果としては、確かに右チャンネルの高音域は戻ったが、まだ完全復活とは言えず若干左チャンネルよりも弱い感じがする。そのことを尾崎さんに伝えると、“いや、まだ今付けたばっかりやからねぇ... エージングで音が馴染んできたら大丈夫やと思いますけど、もし万が一1週間たっても変わらんかったら電話下さい。調整しにきますから。” とのこと。後片付けを終えて二人でレコードを聴きながらお茶しているうちにも右チャンの音がどんどん戻ってきて、尾崎さんが帰られる頃にはクリフォード・ブラウンのトランペットが右スピーカーからもピヒャーッと迸り出るようになった。私が大喜びしていると尾崎さんも “大丈夫そうやねぇ... よかったよかった(^.^)” と我が事のように喜んで下さった。修理代も超良心的なお値段で、ホンマにもう西田辺に足を向けて寝れませんわ。
 尾崎さんが帰られた後、私はこれまでの鬱憤を晴らすかのようにレコードを聴きまくった。「With The Beatles」や「Rubber Soul」のラウドカット盤を手始めに(←やっぱりそうなりますわな...)、ビートルズのUKオリジナル1G盤や「Led Zeppelin Ⅱ」RLホット・ミックス盤、ジャズではブルーノートの「Sonny Rollins Vol.2」「Moanin'」「Us Three」など、とにかく思いつく限りの轟音爆音盤を立て続けに聴きながらエージングを促している毎日で、その成果なのか(?)これぞアルテック!という感じのダイナミックでパンチのあるサウンドが完全復活してきて大喜びヽ(^o^)丿 まぁ今回は尾崎さんのおかげで何とか事なきを得たが、元はと言えば私のズボラな性格が招いたこと... レコードも大事やけど、それを鳴らすオーディオも常日頃からちゃーんとケアせなアカンなぁという教訓が骨身に沁みた出来事だった。

【2022年版】レコード・フレッシュン・アップ!~HumminGuru~

2022-01-01 | その他
 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。新年一発目のブログはレコードではなくレコードクリーナーの話。今年も “大好きな音楽を良い音で聴く” ことに拘っていきたいと思います。
*********************************************************************
 私はレコードの音溝にこびり付いた汚れを取るのに長い間コニシのボンドを使ってきたが、2年前にアマゾンで超音波式洗浄機を買ってからは届いたレコードをすべてその機械を使って洗浄してきた。超音波というハイテク(?)を使っているだけあって確かに盤面はピカピカになるのだが、水を大量に使うので台所でしか作業できないし、1枚1枚乾燥させて磨き上げていくのも結構手間がかかる。それに盤面を拭くことで冬場は静電気が生じ、せっかくピカピカにしてもまた埃が付着してしまうことも少なくない。
 私にとってのレコードクリーナーの理想形は何と言っても洗浄から乾燥まで1台ですべてやってくれる全自動機のKLAUDIO社製「CLN-200」で、レコードを聴く直前にリスニングルームでササっとクリーニングしてそのままターンテーブルに乗せれるところがめちゃくちゃ羨ましかったが、一般庶民には手の届かない70万円という価格がネックになって手も足も出なかった。
 ところが2か月ほど前、YouTubeでレコードクリーニング関連の動画を見ていて HumminGuru 超音波レコードクリーナーというのを見つけた。早速見てみるとこれがもう実によくできていて、水を人間の手で注ぐプロセス以外は「CLN-200」とほぼ変わらない全自動型。特に2台の小型ファンによって乾燥までやってくれるところに大いに魅かれたが、何よりも凄いのはこれだけの機能を持っていながら「CLN-200」の約1/15という低価格を実現したことで、そのコスパはまさにインクレディブルと言っていい。
HumminGuru 超音波レコードクリーナー キックスターター 日本語字幕


 調べてみると、これは元オーディメーカー勤務の人が始めた香港の HappyWellTech という会社のクラウドファンディング商品で、すでに目標を達成して早期割引価格の4万円ほど(送料込み)で一部のマニアに販売済みとのこと。“これは絶対欲しいなぁ...” と思った私は販売元に直接メールして次回の一般予約注文開始日を教えてもらい、首尾よく手に入れることが出来た。お値段は本体に10インチと7インチ用アダプターを付けて送料込みで54,800円(←届いてから2週間ほど経ってからFedExから請求書が届いて関税2,400円と特別取扱手数料1,000円支払うハメになったのが気分悪いけど、こればっかりはしゃあないか...)。まぁこれで手持ちの何千枚というレコードをこれからず~っと良い音で聴いていけると思えば安い投資である。
 商品が届いたのは12月の初めだったが、英語の商品マニュアルに “水道水や浄水器の水ではなく精製水を使うように” という指示があったのでその日のクリーニングは諦め、ヨドバシの通販で精製水を購入。コンセントも3ピンプラグだったので2ピンプラグへの変換アダプターも同時購入となり、結局水とアダプターが届いてようやく初クリーニングと相成った。
 このクリーナーを手にしてまず驚いたのは予想していた以上に軽量コンパクトだったことで、他の洗浄機と違って筐体がプラスチック製というのが軽量化と低価格化に大いに貢献していることは間違いない。気を付けなければいけないのは、レコード挿入口のところになぜか分厚い段ボールが挟み込んであってコレが中々抜けなかったこと。強引に引き抜こうとするとレコードを支える両端部分(←当然脆いプラスチック)を破損してしまう危険性があるので注意が必要だ。
ハミングルーのレコードクリーナー開封レビューです。


 早速手持ちのレコードで洗浄効果を試す。第1号は手元にあった「Let It Be」のイスラエル盤だ。このレコードは中性洗剤による手洗いの後、初代の超音波洗浄機で既にクリーニング済みなので、更に音質が向上するのか、それともあまり変わらないかの実験台にはちょうど良い。
 クリーニングは予想していた以上に簡単で、autoモードを使って洗浄5分+乾燥10分で一丁上がり。クリーニングが完了してレコードを取り出すと、まるで新品のようにピッカピカに光り輝いていてビックリ。旧式のは超音波が一方向から5枚のレコードに盤面に平行に当たっていたのに対し、この HumminGuru はレコード1枚ずつに両側から、しかも垂直に直接超音波振動を与えることが出来るので洗浄効果が大きいのだろう。ただ、乾燥処理後もまだ盤面に水滴が数滴残っていたので(←静粛性を上げるためにファンの出力を下げざるを得なかったのか...)シルコットのプレミアム・コットンで丁寧に拭き取り、更に10分ほど自然乾燥させて完了だ。
 実際にレコードに針を落として聴いてみてまず感心したのは無音部分のノイズが激減したことで、これはおそらく音溝の中の細かい埃が取れただけでなく盤に帯電していた静電気もバッチリ取り除かれたからではないかと思う。そしてもう一つ印象的だったのが、音圧が上がったように感じられたことで、音の粒立ちが良くなりクリアーでパワフルなサウンドが楽しめるようになったのだ。これはもう買って大正解である。私のようなレコード・ジャンキーにとっては必需品と言っていいかもしれない。
 私は1枚目の「Let It Be」の試聴チェックをしながら同時進行でその日に届いた「Led ZeppelinⅡ」のイスラエル盤をクリーニング。リスニングルームに居ながらにして洗浄できるというこの効率の良さは予想以上にデカい。水は一旦排水されて水タンクに戻った精製水をフィルターでろ過して再利用するのだが、メーカーに問い合わせるとレコード5~6枚ごとに水を換えればそれで充分とのこと。一見給水時に水がこぼれそうに思えるが、ツルツル加工でしかも給水口に角度がついているので余程ぞんざいに扱わない限り水が外へこぼれることはない。とにかく日常使いで全く不満・不自由を感じさせない、ユーザー目線で使い勝手の良さを徹底的に追求した素晴らしい製品だと思う。
 その後も届いたばかりのレコードを次々とクリーニング。このペースで洗浄していくと毎日精製水を買うハメになりそうなので(←水代だけで毎月3,000円も払ってられへん!)、思い切って「Pure Maker」という精製水製造器を購入。卓上型のくせに結構デカいのが玉にキズだが(←F1の優勝トロフィーくらいのデカさ... これのどこがコンパクトやねん!)、コスパを考えると毎回水を買うよりもこっちの方が断然安上がり。これで今年の正月は水代を気にせずに超音波洗浄したピカピカのレコードで音楽三昧できそうだ。

レコ針フレッシュン・アップ! ~カートリッジ2個を一気買い~

2019-12-21 | その他
 ビートルズUKオリジナルのスタンパー・コードが若い盤を集めだしてから “最高のレコードは最良の音で聴きたい” という思いがより一層強くなり、スピーカーやプレーヤーの下にインシュレーターを噛ましたり、超音波洗浄機を導入してレコード盤をクリーンアップしたりと、この12月はレコードの音質向上のことばかり考えて過ごしてきたが、 “音のフレッシュン・アップ” プロジェクト(?)もいよいよ最終ステージに突入だ。
 私がレコード針の交換を思いついたのは、先日B-SELSでSさんと喋っていた時に “このお店の音ってホンマにエエですねぇ...” という私の言葉に対し、Sさんが “アンプもスピーカーもウチは全然お金かかってないですよ。まぁレコード針は2か月ごとに変えてますけどね。” と仰ったのを聞いて、“そういうたらウチは全然針変えてへんがな... ヤバいわ... どないしよ...(>_<)” と思ったのがきっかけだった。この何年か、いや、もう10年以上もの間、音源であるレコードを手に入れることだけに集中して、それらを再生するオーディオ・システムは全くと言っていいほどケアしていなかったからだ。
 帰って早速針先を見ると、ステレオ針もモノ針も一目でわかるくらいくたびれている。そりゃあ10年以上も交換せずに使い続けていれば針先なんて摩耗でもうボロボロだろう。そんな針で大切な大切なレコードを聴いてきたと思うと何だかゾーッとしてきて一刻も早く針を変えねば!と思った。
 私が現在使っているオルトフォン・カートリッジは針先交換サービスを行っているのでHPで交換代金を確認すると、何と1本6万円近くかかると書いてある。それやったらいっその事、カートリッジごと新品に買い替えた方がいい。私は筋金入りのオルトフォン信者なので、ステレオもモノもこれまで愛用してきた型の後継機種にしようと決めた。
 まずモノラル・カートリッジだが、これはもう今使っているCG25Diのシェル部分が上位機種と同じウッド素材へと改良されたCG25DiMkII の一択だ。しかし値段を見ると 91,980円で、針先ユニット交換57,000円との35,000円の差は結構デカい。私はどちらにするか悩みに悩んだ末に、やはり思い切ってシェル部分がアップグレードされた MkIIにしようと決断。値段が値段なのでヨドバシの夏ボ一括でいくしかないかと思いながら念のためアマゾンも確認してみると、何とマーケットプレイスに新品が 66,000円で出ているのを発見。何という幸運! 針交換料金に9,000円上乗せした値段でアップグレードされた新品が買えるのだ。これを逃す手はない。私はその場で買いを決めた(←分割払いやけど...)。
 驚いたことに注文した翌日にカートリッジが届いた。AudioOneさん、仕事が早い(^.^) 手に持った質感はズシリと重く、前モデルよりも高級感に溢れている。私はウキウキワクワクしながらカートリッジを届いたばかりの新品に付け替え、早速音をチェック。盤は数日前にイギリスから届いたばかりのピカピカ盤「Beatles For Sale(モノラルの 1G/1RM)」で、超音波洗浄によってほとんどノイズレスになっている。盤に針を落とすと数秒間の無音状態を経てスピーカーからいきなりジョンの “This happened once before♪” という歌声が勢いよく飛び出してきて私はぶったまげた。何という生々しさ... まるでジョンがスピーカーから顔を出して私に向かって歌っているかのような錯覚を覚えるほどリアリティーに溢れ、唾が飛んできそうなくらい音が近いのだ。こいつは凄い、いや凄すぎる!!! これは間違いなくウチのアルテック・ヴァレンシアが発したベストのサウンドだ。
私は大コーフンしながら「Please Please Me」「With The Beatles」... と、ビートルズのモノラル盤を順にかけていくが、どれもこれもみな今まで聴いてきたのは何やったんや???と言いたくなるくらいリアルな音で鳴る。一切の装飾音という贅肉を削ぎ落としたような、どっしりと腰の据わった質実剛健なサウンドとでも言えばいいのか。とにかくこのカートリッジは買って大正解だった\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/
 結局その日から超音波洗浄はビートルズだけでは飽き足らず、ロネッツ、エルヴィス、ベンチャーズから50年代ブルーノートのジャズLPに至るまで、モノラル・レコード一色になったのだが、特に50年代のLPは余程汚れがひどかったのか水の汚れ方がハンパなく、底の方に黒い沈殿物が溜ってちょっとビビった(笑) 超音波洗浄と新しい針のダブル効果なのか、ほぼノイズレス状態でエルヴィスのシャウトやRVGの骨太サウンドがスピーカーから迸り出てくる快感はとても言葉では言い表せない。
 これですっかり調子に乗った私はステレオ・カートリッジも買い替えてやろうと考え、 “古いロックやジャズを聴くなら丸針、クラシックなら楕円針” という我がオーディオ師匠Oさんの教えに従い、オルトフォンSPU(Stereo Pick Up)の丸針の中で最もコスパの高いSPU #1Sを買うことに決めた。
 このカートリッジは定価63,800円だが、最安値.comで調べるとオーディオ・ユニオンの通販で54,550円となっている。何と針交換するよりも安い値段でアップグレードされた新品カートリッジが買えるのだ。しかもユニオンなら夏ボ一括が使えるではないか! まだ12月の半ばやっちゅーのに支払いは来年の8月やなんてもう最高である。私は小躍りしながら即決購入した。
 驚いたことにこちらも注文した翌日にカートリッジが届いた。オーディオ・ユニオンさんも仕事が早い(^.^) 見た目は前機種とほとんど変わらないが、サイドには誇らしげに“#1” の2文字が刻まれている。メーカー・インフォによると“かつてのオールドサウンドに最大限に拘り、当時を思わせる図太いサウンド、豊かな低域など、完璧なまでの「THE SPUサウンド」となっています” とのこと。う~ん、素晴らしい!!!
 最初の試聴盤には「Abbey Road」1H盤をチョイス... A①「Come Together」のリンゴのドラムがこれまで聴いたことがないような音で鳴ったのにまずビックリ。まるで初めてニンバス盤を聴いた時のように、リンゴの手の動きやドラムの皮が振動する空気感、更にポールのベースのズシリと腹に響いてくる揺れなど、音の解像度が大きく向上したのだからビックリするやら嬉しいやら。この日もモノ・カートリッジが届いた日と同じように時の経つのも忘れて手持ちの盤を片っ端から聴きまくり、布団に入った時には時計の針は既に午前4時を回っていた。
 結局約12万円の出費で(分割払いと夏ボ一括払いやけど...)1週間のうちにモノラルとステレオ両方のカートリッジを買い替え、我がリスニングルームの音は大きく向上... かくして今回の“サウンド・フレッシュン・アップ” 作戦は大成功と相成った。めでたしめでたし...(^.^)

レコード・フレッシュン・アップ!② ~自己流超音波洗浄~

2019-12-16 | その他
 レコードのノイズがほとんど無くなったのが嬉しくて、手持ちのレコードを取っ換え引っ換えクリーニングする毎日だ。しかし私は全くの予備知識ゼロの状態から衝動買いに近い形でこのレコード洗浄機を買って結果的にたまたま上手くいったが、コレを読んで今回初めて興味を持たれた方の中には何種類もある機種の中から一体何を基準に自分にピッタリなものを選べばいいのか迷ってしまうという人もおられると思うので、購入時に重視すべきと私が考えるポイントをいくつか挙げてみたい。購入を考えている方の参考になれば幸いである。  
 まずは超音波洗浄機本体についてだ。普通はヒーターとタイマーの2種類のボタン(or つまみ)があるのだが、ヒーターは1℃上げるのに1~2分はかかるので200wであろうが300wであろうがハッキリ言って使い物にならない。私はまず洗浄槽に半分までシーガルフォーで濾過した浄水を張り、残りはやかんで沸かした熱湯を安全水位線まで入れ、水温を35~37℃くらいのぬるま湯にしてから洗浄している。そういう意味では実際の水温をデジタル表示してくれる機種が断然使いやすいだろう。タイマーはボタン式でもつまみ式でも使いやすそうな方を選べばいいと思う。 
 それと、私の機種にはもう一つ「脱気」(Degas)というボタンがあって何のことやらさっぱり分からず ネットで調べてみたところ、“超音波の音圧強度を向上させ、洗浄効果を格段にアップさせる新機能” とのこと。洗浄時間に特に決まりは無いようなので、私は “超音波5分+脱気3分+超音波2分”  の計10分洗浄しているが、今のところそれでほぼ完璧にノイズが取れている。
  超音波の強度については150wか180wかのどちらかがほとんどで私のは150wだが、必要とあれば脱気機能でパワーアップできるので150wで十分だ。尚、30w~180wまで出力を自在に変えれる機種もあるが、レコード洗浄に出力可変など不要だろう。余計な機能が付いていれば故障因子が増えるだけだ。 
 それと、ほとんどの機種には本体横に排水バルブが付いており(←これが無いとキツイ...)それに繋げる短いホースを買わねばと思ったが、わざわざホームセンターまで行くのも面倒くさかったので一計を案じ、台所の流し台の横に置いてバルブを開くとホースなんかなくても小便小僧のように(笑)シンクに向けて排水してくれるので全く問題ない。横にガスコンロとシーガルフォーがあるのでめちゃくちゃ便利だ。 
 次はレコードの回転装置についてだ。たいていの機種は一度に4枚か5枚洗浄できるようになっており洗浄可能枚数については大きな差はないが(←私は “神棚盤” を洗う時はレコード間にある程度のスペースがあった方が超音波がよく当たるのではと考え1回につき3枚ずつ、それ以外の盤は5枚ずつ洗っている)、一番目立った違いと言えばレーベルカバーの作りだ。ほとんどの機種が白い樹脂製のカバーを採用しているのに対し、私のWEWU製のは日本のナガオカ製と同じようにシリコンゴムでレーベルに水滴が付かないように工夫されているのでこちらの方が安心度は高い。ただ、実際にやってみるとゴムが無くてもレーベルはほとんど濡れないし、ちょっと濡れてもタオルでサッと拭いたらしまいなので実際はどちらを選んでも関係なさそうなのだが... 
 私は12インチLPだけでなくシングル盤も洗浄しようと思って試してみたが、レーベルカバーが7インチ盤には大きすぎて使えず一旦断念。他社のレーベルカバーを調べてみても7インチ盤にピッタリの直径10cmのが商品化されていないようなので(←需要ないんやろな...)、何かエエもんはないかと考えてパッと閃いたのがコルクのコースターだ。アマゾンで調べるとちょうどピッタリの大きさのが300円で出ていたのでそいつを購入。中心部分に電動ドリルで穴をあけてシングル盤の間に挟むと立派な自家製レーベルカバーの出来上がりだ。 
 しかし、実際に何枚もレコードの付け外しをしてみるとレーベルカバーなんかよりも遥かに大事だと思えるのがレコードをはめる際にレコードホルダーの高さを自在に上下させる工夫がされているかどうかだ。私が買った機種にはこの上昇下降機能があるのでレコードの設置がめちゃくちゃ楽ちん(^.^)  盤が水に半分浸かった状態でレコードの付け外しをするなんて考えたくもない。 
 最後になるが、レコードの超音波洗浄で是非とも必要になってくるのがレコードの乾燥用スタンドだ。初めて超音波洗浄をやった日はこれが無くてめっちゃ不自由し、結局壁に立てかけて乾かしたので、その翌日すぐにアマゾンで検索すると2~3種類ほどあるにはあったが、どれもこれも数千円というボッタクリ価格が付いている。私は仕方なく3,000円ほどする5枚立て用(arte: RC-DS)を1つ買ったが底が浅くてレコードのホールド能力が低かったので100均のディッシュ・スタンドで代用しようと考え、ダイソー、セリア、キャンドゥ3社の皿立てを比較、その中ではセリアの皿立てが一番レコードの乾燥用に向いているように思えたので3つほど購入して使っている。もちろん3,000円の専用スタンドに比べると少し使いにくいが、コスパを考えれば文句は言えない。何にせよ、色々手を尽くして少しでもレコードの音が良くなればレコード・コレクターという人種はハッピーなんである。今年の冬休みは愛聴盤の超音波洗浄に明け暮れる日々になりそうだ(^.^) 

レコード・フレッシュン・アップ!① ~超音波洗浄機買った~

2019-12-13 | その他
 先月の末にスタビライザーやらインシュレーターやらを導入して音質アップを図ったことはこのブログにも書いたが、いくら再生システムが良くなっても肝心のレコードの状態が良くなくては音質向上は望めない。ついこの間もB-SELSのSさんに水道水でレコードを洗うことの重要性を教わり、木工用ボンド一辺倒から少し進化して精製水を使ったり中性洗剤を少し混ぜたりと、レコード洗浄初心者として悪戦苦闘している毎日だ。 
 そんな折にテレビでたまたま目にしたのがレコード・マニアのオーディオルーム訪問みたいな番組だった。その人は米KLAUDIO社の「CLN-200」という超音波式レコード・クリーナーを使用しており、洗浄から乾燥まですべて1台でこなしてしまうという説明を聞いて “おぉ、コレめっちゃ良さそうやん!” と思わず身を乗り出したのだが、値段を聞いてビックリ...  何と70万円である(゜o゜) 因みにヤフオクで “神洗浄” とかいうパワーワード(笑)を駆使した自画自賛キャッチコピーで笑わせてくれる某セラー(←自分に negative評価を入れた買い手に対するコメントがめっちゃオモロイので是非見てあげてくださいwww)が使用しているのがこの機械だ。  
 そんなお金があれば欲しいレコードが何枚買えることか... ゴールド・パーロフォンのステレオ盤すら買えるかもしれないというのに、レコード洗浄機1台に70万円もかけるなんて本末転倒もいいところ。しかしダメ元で「超音波レコード洗浄機」でググってみると、結構色んな機種が数万円という手の届く値段から出ているではないか。オリジナル盤1~2枚の値段なら検討する価値は十分ありそうだ。 
 ネット上の「超音波レコード洗浄機」に関する記事を総合すると、まず超音波洗浄界(?)の頂点に君臨するのが先の「CLN-200」で、それに続くのが日本の BELLDREAMというメーカー製の「US-60V」という機種で約20万円。それ以下となるとほとんどが中国製で、洗浄機とレコード回転装置のセットで4~5万円というところが大体の相場らしい。私は中国製で良いのがあれば買おうと考えてアマゾンの商品ページを詳細に調べた結果、WEWUの回転装置とGT SONIC-R6 という洗浄機のセット(45,000円)が良さそうだったのでそれを購入した。 
 オーダーした2日後に洗浄機が、さらにその2日後に回転装置がそれぞれ別便で届いた。回転装置は組み立て式で、説明書の日本語がかなり怪しかったが(笑)適当に触っているうちに簡単に組み上がった。早速その日からレコード洗浄を開始、1G盤やニンバス盤といった高音質盤を中心に1週間で約100枚ほどを超音波洗浄したが、結果は私の予想を遥かに超える大当たりで、どの盤もみんなピッカピカに光り輝いている。実際に針を落としてみてもまるで薄皮を1枚も2枚も剥いだかのように音がクリアーになり、不快なサーフェス・ノイズが大幅に軽減。無音部分なんかもうめちゃくちゃ静かでビックリしたほどだ。 
 まぁよくよく考えてみれば私の手持ちのレコードなんてほとんどすべてが50~70年前に出た中古盤であり、その間に何人もの所有者の手を経て私のところにやってきたレコードばかりなのだがら、ミクロン・レベルの汚れがこびり付いていて当然。これまでの私はそういった汚れによって劣化した音を聴いていたことになるが、これからはスッピン状態の音溝をトレースしたレコード本来の音を聴いていけるのだと思うと嬉しくてたまらない。まるで手持ちのブランド品が新品同様の輝きを取り戻して大喜びする女性のような(?)心境である。もちろん70万円の機械なら全自動で乾燥までやってくれるが、1枚1枚自分の手で磨き上げ、乾燥台に立てていくという手間をかけるだけで65万円も節約できるのだから中国製で十分だと思う。 (つづく)

オーディオ・フレッシュン・アップ!

2019-11-27 | その他
 今日はレコードではなくオーディオの話である。私は今のリスニング・システムが完成して以来この20年ほどずーっとオーディオ関係にはまったく手を付けずに放置してきたのだが、各国盤蒐集が一段落して UKオリジナルの最初期プレス盤にターゲットが移り、“量より質” 路線に舵を切ったこの夏あたりから “もっともっと良い音でレコードを聴きたい!” という思いが強くなった。そして少し前にテレビでレコード・マニアのオーディオルーム訪問みたいな番組をやっていたのを見てスイッチが入り、今回久々に自分のシステムを見直すことにしたというワケだ。
 まず最初に目を付けたのは音の入り口である。今使っているオルトフォン・カートリッジの音はとても気に入っているので、とりあえずバランス・チェックから始めようとオルトフォンの針圧計を購入。大昔に調整したきりで長いことテキトーな目分量で針圧調節してきたのだが、実際にデジタルで測ってみると結構数値が狂っていてビックリ。これではせっかく状態の良いレコードを手に入れても盤に余計な負担をかけて傷めてしまう。即刻再調整したが、これからは定期的にチェックすることにしよう。
 次は水平出しである。今回は端子をすべてクリーニングするために結線をバラしてセッティングの最適化を目指したので、この機会にオーディオの基本であるターンテーブルの水平確認をしっかりやっておこうと考えたのだ。しかしアマゾンで水準器を色々調べてみても帯に短しタスキに長しでどれが良いのかよく分からない。そこで私は一石二鳥を狙って水準器付きのスタビライザーを買うことに決め、ウィボーというメーカーのが良さそうだったのでそいつを購入。ちょうどアマゾンのマスターカード入会で5,000ポイントもらえるというキャンペーンをやっていたのでそれを利用して実質タダで水準器付きディスク・スタビライザーをゲットした。
 私が買ったのは重さが300gのものだが、重すぎず軽すぎずで手に持った時の質感もめっちゃエエ感じだ。まず最初にターンテーブルに乗せて水平を測ってみたところ、変な傾きもなく一安心。実を言うと私はこれまでスタビライザーというものを使ったことがなくてこれがスタビ初体験なのだが、音質向上効果についてはよくわからなかったというのが正直なところ。ただ、手持ちのレコードの中には少し反った盤も当然あるわけで、そういう盤の再生には有効だろう。
 そして最後はインシュレーターである。私の部屋(というか家全体)は床の作りがめちゃくちゃヤワいので床の振動については前々から気になっていたのだが、これまではレコード収集にかまけて何も手を打ってこなかった。私はやると決めたら徹底的にやる主義なのでこの機会を利用して狂信的なくらいに共振を排除しようと決意。これも全く商品知識がなかったのでアマゾンで色々調べてみたところ、ハネナイトというゴムを使った東京防音の「THI-425」とオーディオテクニカの「AT6098」が良さそうだったので、両方とも購入。4個入りの「THI-425」の方をガラード401(レコードプレイヤー)の脚に、8個入りの「AT6098」の方をアルテック・ヴァレンシア(スピーカー)の脚に使ってやろうと考えたのだ。これで先の水準器付きスタビと併せて計5,000円也(←ポイント使用で実質タダやけど...)
 まず防音の「THI-425」をガラードの脚にかまして音出ししてみたところ、音像定位が良くなってビックリ。逆に言えばこれまでいかに有害な振動を拾ったまま聴いていたかということになるのだが、とにかくたったの700円の投資でこの変わりようは凄いコスパである。インシュレーターってホンマに効くもんなんやねぇ...
 これですっかり気を良くした私は今度は巨大スピーカーの足元にも防振対策をしてやろうとテクニカの「AT6098」を手にしたのだが、ここで大問題が発生。一人で持ち上げるにはウチのスピーカーはあまりにも大きく、重すぎたのだ。しかしスピーカーの下にインシュレーターをかますだけのために助っ人を頼むワケにもいかない。しゃあないので私は渾身の力を込めてスピーカーを持ち上げ(←もうちょっとで指を挟みそうになった... 危ない危ない)、スピーカー台と脚との間に「AT6098」を設置。無理な体勢で重量スピーカーを持ち上げたので今は首の筋肉が痛いが、音質向上のためならこの程度の痛みなど些細なことである。
 これで一応セッティングが決まったので色んな盤を取っ替え引っ替えしながら音出ししてみたところ、音の解像度が上がりエネルギー感もアップするなど、しっかりと音質の向上を実感。特に「With The Beatles」や「Rubber Soul」、それにシングルの「Paperback Writer」といったUKラウドカット盤や、ドイツDMM盤のような爆裂サウンドのレコードではアルテック・ヴァレンシアの38cmコーン型ウーファーがその実力を存分に発揮し、“ズゥゥ~ン” と響く重低音が気持ち良いことこの上ない。これは明らかにテクニカの「AT6098」効果だろう。ビートルズ以外では「Led Zeppelin Ⅳ」のインド盤や「Queen Greatest Hits」のドイツ盤が凄まじい音で私を驚かせてくれた。
 これで今回のオーディオ・フレッシュン・アップ作戦は一旦終了。私としてはほとんどお金をかけずに愛聴盤の数々が更に良い音で聴けるようになって大満足だ。ただ、まだまだ改善の余地はありそうなので、これからも更なる音質向上を目指していきたいと思う。

surface 2 買いましたー (^o^)丿

2014-03-02 | その他
 スカパーのポールが観れることが決まって安心したのか、はたまた出費を最小限に抑えることができて気が大きくなったのか、先週タブレットなるものを衝動買いしてしまった。ケータイ嫌いでスマホすら持っていない私がいきなりタブレットなどというハイテク機器を買ったので仲良しの同僚たちはビックリしていたが、これにはちゃんとした理由がある。ウインドウズXPのサポートがこの4月に終了するということで、母親のボケ防止のために渡してあったノーパソを消費税が上がる前に買い替えようと思いつき、どーせならマウスが苦手なオカン(←この前なんかマウスの背中部分をパッドにグリグリ押し付けながら “何やコレ、全然動かへんで! 壊れとんのとちゃうか?” とわめいてた...)にはタッチパネルのタブレットの方がエエかもとネットで色々調べていたのだが、アンドロイドとかネクサスとかアプリとか、出てくる単語が意味不明で何のことやらサッパリわからず途方に暮れていた(>_<)
 そこでコンピューターに詳しい同僚に相談してみたところ、その場でアップルの iPad 2 とマイクロソフトの surface 2 をカバンから取り出して色々説明してくれたのだ。そもそもタブレットを2台も持ち歩いとるところからして凄いと思うが、彼の説明では多種多様なアプリが売りの iPad 2 よりもパソコンの延長線上にある surface 2 の方が私のニーズ、つまりインターネット閲覧専用機... にピッタリとのことだったので早速価格コムで最安ショップを調べその場で即決、ラッキーなことにヨドバシ.comで在庫最後の1台を首尾よくゲットできた。
 タブレットが届いてまだ1週間しか経ってないがインターネット関係は一通りマスターできたようで、色んなサイトをサクサク見れるようになり超快適... タブレットがこんな便利なモンやとは思わんかった(^o^)丿 通販やオークションのサイトではタッチパネルの方が縦にズラリと並んだCD一覧を見易いので、Kent や Lighthouse の HP で探している盤を見つけるのがめっちゃ楽になったのだ。ロック画面やスタート画面はデフォルトのマイクロソフト・オリジナルからポールの画像にカスタマイズしてテンションもアップ(←この1週間こんなことばかりやってました...)、とにかく届いた日の晩にはもうこのタブレットを使ってCDをオーダーできたし、母も大喜びで触りまくっているしで、この surface 2 は買って大正解だった。そんなこんなで母親に使い方を教えるつもりで色々触っているうちに今ではすっかり私の方がハマってしまっている(笑) コレを使うて今まで以上にCDやDVDをガンガン買いまくったるぞー\(^o^)/
 とまぁこのようにタブレット本体に関しては今のところ大満足なのだが、 “商品パッケージ” として考えると一つ重大な欠陥がある。これだけ色んな機能を備えているにもかかわらず、使い方をわかりやすく説明したマニュアルが付属していないのだ。去年買ったソニーのブラビアもそうだったが、今時の電化製品ってマニュアルが付いてないのが当たり前なのだろうか? 私は昭和の人間なので使い方を事細かに説明した参考書みたいなマニュアルが付いてないと困るのだ。結局、色々触りまくって試行錯誤を繰り返しながら何とかネットだけは見れるようになったので私的には結果オーライだが、SkyDrive やら何やらといった surface 2 の多種多様な機能をフルに使いこなしたい人にとってはさぞかし大変なことだろう。XPや7の時みたいに「surface 2 の裏ワザ100」みたいなド素人向けの解説本出してくれへんかなぁ...
【Surface 2】ハマる、ひろがる。Surface 2 新登場!

小林可夢偉、鈴鹿で初表彰台\(^o^)/

2012-10-08 | その他
 小林可夢偉がついにやった!!! 今日行われたF1日本GP で並み居る強豪たちを抑えて見事に自身初の表彰台をゲットしたのだ。鈴鹿での日本人表彰台は1990年の鈴木亜久里以来で(←セナ・プロが1コーナーで絡んでクラッシュしたあのレースね...)、何と22年ぶりの快挙である。音楽とVシネマとF1だけが楽しみの私としてはこの大ニュースをブログで取り上げないワケにはいかない。
 今日の可夢偉はとにかく冷静沈着でキッチリと仕事をした。まずは不安視されていたスタートをばっちりキメて、 “フレンチ・ミサイル” 、 “サーキットの通り魔” 、 “オープニングラップの狂人” などの異名を取るロマン・グロージャンの特攻を難なくかわし、中盤以降は1周コンマ5秒は速いマクラーレンのジェンソン・バトンとの熾烈なバトルを制して(←あびる優vs道端ジェシカの代理戦争やな...)堂々の3位フィニッシュ(^o^)丿 タイヤ選択がスベッたとかピット戦略がコロンだとかではなく、トップチームとのガチンコ勝負で堂々と勝ち取った表彰台というところに価値がある(o^-')b
 それにしてもオープニングラップは危機一髪だった。これまでもチームメイトのキミ・ライコネンとチャンピオン争いをしているフェルナンド・アロンソやルイス・ハミルトンといったライバル達を特攻で片っ端から撃墜してきたグロージャン... 今回は可夢偉の隣の4番グリッドからスタートするということでグロージャン・ミサイルのとばっちりを受けないかと内心ヒヤヒヤものだったが、好スタートを切った可夢偉に抜かれたマーク・ウェバーが代わりに撃墜されたということで、一歩間違えればスパの二の舞になっていたかもしれないと思うとゾッとする。
 グロージャンはレース後のインタビューで “横に並んだペレスに気を取られて前をちゃんと見ていなかった...” とほざいたらしいが、250キロ・オーバーでコーナーに突っ込んで行くのに前見てへんて... ホンマにアブナイ奴っちゃのう(>_<) この流れで行くとひょっとして次の標的はセバスチャン・ベッテルか???  とにかく5戦を残して僅か4点差という大接戦のチャンピオンシップのカギを握るかもしれないこの男、まさに問答無用の仕事師である。
 話を可夢偉に戻そう。最初のピット・アウト直後にトロ・ロッソに前を塞がれてフェラーリのマッサに先行を許してしまったのが悔やまれるが、非力なザウバーのマシンでバトンの猛追を何とか抑えきったその熱い走りにはゾクゾクさせられたし、2台がテール・トゥ・ノーズ状態でゴールした時は思わず快哉を叫んでしまった。
 レース終了後、興奮のるつぼと化したグランド・スタンドから自然と湧き起ったカムイ・コールの中、ポディウムで晴れやかな笑顔を見せる可夢偉。今年は様々な不運が重なってストレスの溜まるシーズンだっただけに、表彰台で喜びを爆発させる彼の姿を見ていて私は思わず目頭が熱くなった。偉大な夢を可能にする男、可夢偉がいつか表彰台の真ん中に立って勝利のシャンパンをあびるように(!)飲む姿を是非とも見てみたいものだ。



【おまけ】これはひどい...(゜o゜)
Romain Grosjean Crash Compilation

タイヤ交換した(^o^)丿

2011-04-14 | その他
 去年の今頃はちょうど遠隔地への転勤でわたわたしていたが、やっとのことで遠距離通勤にも慣れてきてやりたい放題の音楽放蕩生活に入りかけた矢先、この4月からいきなり全然知らないセクションのチーフを任されてしまった。何という横暴な人事... まさに Oh My God, Jesus Christ Superstar (>_<)である。そのせいで仕事量が一気に増え、この2週間は “It's been a hard day's night, and I've been working like a dog♪” というヤァ!ヤァ!ヤァ!な毎日でゆっくり音楽に浸る暇がない(T_T) レコードを買うために働いていると言っても過言ではない私としては本末転倒というか非常に不本意なことだが、仕事から帰ってきたらもうクタクタで、“I should be sleeping like a log (-_-)zzz” 状態だ。早よゴールデン・ウイークにならんかな... 仕事の事なんか忘れて朝から晩まで浴びるほどロック聴きたいな... (≧▽≦)

 今日は久々に車ネタでいこう。去年の夏に買った愛車 135i が早くも車検を迎えるのでディーラーに見積もりを出してもらったところ、我が目を疑うような数字が返ってきた。常日頃のアグレッシヴなドライヴィングがたたってタイヤは4本ともほぼスリック状態と化しており、タイヤを換えないと車検は通りませんとのこと。で、タイヤ4本込みで車検費用が何と421,853円! はぁ??? よんじゅうにまんえん、ってか? 善良な一市民をつかまえて何をボッタクッてんねん! ホンマにもう、あり得へんわ...
 BMW車はパンクしても時速80km 以下でなら平気で走れるという特殊な “ラン・フラット・タイヤ” が標準装備になっているのだが、これが4本で252,252円というアホバカ・プライスなのが大問題。私はこれまで28年間車に乗ってきたがパンクしたのは3年前のわずか1回のみ。ということは、確率的に言えばあと25年間はパンクしないことになる(のかな???) ディーラーは “足回りのセッティングとか、ラン・フラット・タイヤに合わせてあるので普通のラジアルに換えるとバランスが崩れかねません” とあくまでも高価なタイヤを売りつけようとする。ネットで色々調べて普通のラジアル・タイヤでも全く支障が無い(どころかメリットの方が大きい...)ことを知っていた私は “タイヤは他所で換えます!” とキッパリ断り、職場近くのタイヤ館に車を持ち込んだ。
 私の 135i はフロントが 215/40 R18、リアが 245/35 R18 という特殊なサイズ設定になっておりラン・フラット以外ではその両方を満たす製品が無いとのことだったので、色々調べてもらった結果、フロントを playz、リアを potenza S001 という組み合わせでいくことにした。リアの方がソフトなコンパウンドなので私のドライヴィング・スタイルに合っているとのこと。結局タイヤ4本が工賃込みで165,000円也。ディーラーでラン・フラットに換えるよりも9万円近く安い。9万円あったら LP 何十枚買えることか...
 実際にラン・フラットからノーマル・ラジアルに履き替えた感想としては、
①乗り心地が格段に良くなった。路面からの突き上げが激減したせいか、体の疲労度が全然違う。毎日の通勤が快適ラクチン・クルージングになった(^.^)
②車の挙動がシャープになった。例えるなら鉛の靴から軽いランニング・シューズに履き替えたような感じとでも言えばいいのか、人車一体オン・ザ・レール感覚で狙ったラインを意のままにトレースしてくれるのが嬉しい。気分はもう、レッドブルで鈴鹿のS字を軽快に駆け抜けるセバスチャン・ベッテルだ(^o^)丿
③燃費が良くなった。バネ下重量が大きくダウンしたおかげで、ストップ&ゴーの繰り返しが多い街中走行が中心の私には効果テキメン!前はリッター7.0前後だったのが今は悪くても8.0、上手くすれば8.3ぐらいまで伸びる。まぁコレでも今時のエコ・カーに比べたら論外ですけど...
 このようにタイヤを交換して以降、私は実に快適なドライヴィングを楽しんでいる。タイヤ館たわらもとのフロント・マネージャー松塚さんの適切なアドバイスに感謝感謝だ。私の場合はメーカーお仕着せのラン・フラット・タイヤをやめて大正解だった(^o^)丿 やっぱり車はタイヤで決まる部分が大きいですね。

Roadfly.com - BMW 1 Series 135i Coupe Car Review on Track
コメント (2)

今日から 135i ♪

2010-07-17 | その他
 昨日は 135i の納車前日ということで落ち着かない一日を過ごしたが、先代セヴンとの別れはさすがに万感胸に迫るものがあった。16年もの長きにわたって私の良き相棒として一緒に走り回ってくれたのだ。ドライバーの私にはセヴンが走る姿を客観的に見る機会は滅多になかったので、引き取りに来たマツダの人の運転で去っていくセヴンを見送るのは何だか妙な気分だったが、私は感慨に浸りながらもその姿をしっかりと目に焼き付けた。ありがとう、セヴン... 良い人に巡り合ってくれぃ(T_T)/~~~
 そして今日、BMWの方が 135i で迎えに来られ、私の運転でDラーに向かうことに。シート合わせもそこそこに、いよいよ出撃である。試乗せずに買ったのでホンマのホンマに初走行だ。このエンジン、アイドリング時でもボボボボ♪と結構大きな音がするが、先代セヴンのロータリーの音に慣れていることもあって、直6ツイン・ターボの野太いサウンドは格別な味わいだ。それにしてもテールパイプ太っ(゜o゜)
 走り出してまず戸惑ったのがギアの位置。バックギアが左奥にあるため1速と間違えそうでちょっと不安(-.-) まぁそのうち慣れると思うけど、それまでは慎重にギアチェンジしないといけない。しかも最初のコーナー左折時にウインカーを出そうとしていきなりワイパーを動かしてしまい、焦ってエンストするという大失態(恥) 日本車と外車ではウインカーとワイパーのレバー位置が左右逆やなんて全然知らんかったし、それは輸入右ハンドル車でも同じとのこと。私のは MT 車なので左手めっちゃ忙しいやん(>_<) コレも慣れるしかないが、身に染み付いたクセは中々直らず、Dラーに着くまでに何回もワイパーを作動させてしまった...快晴やというのに(笑)
 乗り心地はランフラットタイヤとは思えないぐらい快適で、それまでのトレノ改やセヴンに比べるとまるで高級サルーンという感じ。まだアクセルを全開にしていないこともあるが、それにしても車内は拍子抜けするぐらい静かで快適そのものだ。前がちょっと開けた時に右足にジワッと力を込めてみるとスルスルッと加速、セヴンのような暴力的な加速感(?)とは違い、その “速さを感じさせない速さ” に大器の片鱗が感じられる。さすがはアウトバーン仕込み、今後が大いに楽しみだ(^o^)丿
 何とか無事Dラーに着き、車の使い方について色々と説明を受ける。必要最低限のボタンしか付いていなかったセヴンと違い、スイッチ類が多すぎてアホな私には使いこなせそうにない(>_<) 特にオーディオ、ナビ、エアコンetc を一括して制御する iDrive システムは使い方が複雑でワケが分からないが、私はナビを使わないので CD さえちゃんと聴ければ問題ない。肝心のサウンドの方は、純正オーディオの音質がネット上でボロクソに言われていたのでかなり心配していたのだが、ラッキーなことにメーカーオプションのハイファイ・サウンド・システムにグレードアップされており、量感豊かな中低音にキレの良い高音と、予想していたよりも遥かに良い音が聴けて大満足だヽ(^o^)丿
 結局1時間弱で納車手続きは完了、帰路は少し慣れてきて一度もワイパーを作動させずに帰宅出来たが、それにしてもまるで装甲車にでも乗っているかのような(←乗ったことないけど...)凄い剛性感だ。華奢でしなやかな走りが身上のセヴンとの一番の違いはココだろう。それと、F1でも使われているブレンボというメーカー製のブレーキがこれまた強烈で、後続車のない所でブレーキ・テストをしてみたが、その効き方はハンパではない。全開走行が楽しみだ(^o^)丿
 そして本日最後の関門が車庫入れである。ウチは狭いガレージにアタマから突っ込む形でしかも斜めに止めるので、門扉やカーポートのピラーに擦らないように慎重にハンドルを切らねばならない。車幅感覚がセヴンとはビミョーに違うので正直ビクビクものだったが何とか成功。いくら何でも納車日に家のガレージで擦ったら世間の笑い物になってしまう。
 もう慣らしの必要も無いので3連休の残り2日でたっぷり走り込もうと思うが、近場ではアクセルを床まで踏み抜いてお馬さん306頭に全力疾走してもらう道がない...(>_<) やっぱり真夜中に京奈和道を走るしかないか(←エエ歳して走り屋かよ...)。でもその前にまず高性能レーダー買いに行こ(^.^)

※さっきオカンを迎えに行った時のこと、室内灯のスイッチを押し間違え、いきなりサンルーフが開いてビックリ(゜o゜) ハイテク装備は苦手やわ(*_*)

街乗りではほとんど無敵っぽいですね(^.^)↓
370z vs Cayman, 135i & s2000 400m Test
コメント (4)

135i がやってくる ヤァ! ヤァ! ヤァ!

2010-07-16 | その他
 車の売買契約書に判をついて以降、役所やDラー、そして大嫌いな警察を行き来して印鑑証明や車庫証明の申請といった面倒臭い手続きに忙殺される日々が続いた。車庫証明は4時半までに行かんとアカンので仕方なく有給取って行ったのだが、その時に冗談で “ケーサツに出頭してきますわ” って言ったら同僚に本気にされてしもうた。 “ワシは犯罪者か!” って言うたら “毎日スピード違反してるやん...” と言われグーの根も出なかった(>_<) まぁそんなこんなでついに明日 135i が我が家にやってくる(^o^)丿 まさにヤァ!ヤァ!ヤァ!である。
 それにしても16年ぶりに車を買い替えるということで、最初は見積りを見てもリサイクル料金がスベッただの、下取り代行費用がコロンだだのと、もうワケのわからんことだらけだ。昔はそんなモンなかったのに、それぞれが万単位で計上されているのにビックリ(゜o゜) 特に呆れたのが “希望ナンバー” という項目で、プレート取得に4,200円、代行手数料に10,500円と、併せて15,000円近くかかるらしい。あほくさ(-.-) よく街中で 11-11 とか 77-77 とかいうゾロ目を付けてイキがってるバカ丸出しのヤンキー(←死語か?)を見かけるが、あんな無意味なことに金を使う神経がわからない。
 しかしもっと凄いのが車庫証明取得代行手数料というヤツで、何と18,900円ときたもんだ(笑) 自分で手続きしたらタダやから完全なボッタクリ価格やね(>_<) コレって暴力バーの “頼んでもいないフルーツ盛り合わせ2万円” となんら変わらない。それでも何の疑問も抱かずに払ってしまう人、結構多いんやろなぁ... 外車Dラー恐るべし!車を買う時は蓮舫にでもなったつもりで無駄な出費はビシビシ仕分けしないといけない(^.^)
 で、肝心の 135i 本体は先々週の金曜に長野から奈良に届いており(←回送代4万円也...)、本契約を済ませた後にDラーの駐車場でその艶やかな御姿を拝ませてもらったのだが、約20台ぐらい置いてあるBMWはすべて白か黒で(←何でも赤は不人気色でリセール・バリューが低いらしい...)、その中で我がセドナ・レッド嬢は渋~い赤が夕陽に映えて一際目立っていた。聞くところによるとこのセドナ・レッド・メタリックという色は太陽光線の強さによって色合いが変わるらしいので今から大いに楽しみだ。内装の赤いレザーシートもめっちゃカッコエエし、もうテンション上がりまくり。担当セールスの方にも “そんだけ喜んでもろたら私も嬉しいですわ!” と笑われてしまった。
 お調子モンの私はあの日以降ますます妄想癖が悪化、 “メーカーの言う通り 25,000kmまでオイル交換不要なんやろか?” とか、 “ランフラット・タイヤってホンマにパンクしても走れるんかいな?” とか、“ iDrive ってゆうコンピューター制御システムに組み込まれてるカーオーディオは外してグレードアップできるんやろか?” とかいった素朴な疑問で頭が一杯になり、ネットでBMWオーナーのブログを読んだりアマゾンで専門誌を買ったりしてお勉強。すべてが未知の世界なので興味深いことだらけだったが、そんなこんなで明日いよいよ納車の日を迎えるのだ。
 そーいえばこの前友人から “レッドブルのセバスチャン・ベッテルみたいに新しい車に名前付けへんの?” と聞かれた。ベッテルは “船と同じように車にも女性の名前を付けようと思ったんだ。セクシーだしね。” と分かったような分らんようなことを言って自分のマシンに Kate's Dirty Sister(ケイトの淫らな妹)や Lucious Liz(官能的なリズ)、そして Randy Mandy(淫らなマンディ)といった名前を付けていたが、それも中々面白そうだ(←なんか “淫ら” ばっかりやん...)。私もこの3連休を使ってじっくり名前を考えてみるとしよう。

日本制作の名作CM「クルミ割りカラス篇」↓


こっちはアメリカ版CM↓

四代目は BMW 135i

2010-07-04 | その他
 外車というとまず頭に浮かぶのは「高いくせに壊れやすい」というネガティヴ・イメージ。いくらスタイルがカッコ良くってもしょっちゅう壊れていてはハナシにならない。そこでメーカー保証の付いた認定中古車に狙いを絞ることにした。中古車なら値段は国産とあんまり変わらんし(← GT-R や Z の新車より安い...)、保証付きだから万一故障しても安心だ。ただ、フランス車やイタリア車は理不尽な壊れ方をするし、アメ車はデカすぎるしで論外... となると狙いはやはりドイツ車しかない。
 私は1980年代からの F1 ファンで、特にポルシェと BMW に強い憧れがあり(←いくらシューマッハが乗っててもメルセデス・ベンツはオッサンかヤーサンの車というイメージしかない...)、とりあえずネットでこの両メーカーの車を検索。ポルシェ911は中古でもめっちゃ高いので予算的にアウト。ボクスターは不便な2シーターなので(←真っ赤なポルシェ~♪に乗ってみたかったけど...)泣く泣く除外した。そもそもポルシェの中古車はそのほとんどが左ハンドル。私には実用性を犠牲にしてまで日本で左ハンドル車を選ぶ神経が分からない。
 もう一方の雄 BMW は認定中古車一覧で “右ハンドル、MT” を条件に検索すると、私の予算内でこの条件を満たすのはわずか9台しかなかったが、その中に1台だけ “ハッとする” 車があった。クーペ・スタイルのコンパクト・ボディに 3.0Lの直列6気筒DOHC パラレル・ツインターボ・エンジンを搭載した 135i である。エンジンは7,000回転までストレスなく一気に回り、最大出力306馬力は先代の RX-7 (255馬力)をも軽く凌ぐというモンスター・マシンだ。しかも街乗りでは馬力よりも遥かに重要な最大トルクが驚異の40.8kgmで、しかもそれを1,300回転で発生し、5,000回転まで続くというから凄まじい。セドナ・レッド・メタリックと呼ばれる、ちょっとオレンジ・ブラウンがかった落ち着きのある赤色のボディに赤いレザー・シートの組み合わせもめっちゃシックでカッコイイ!!! やっぱり車は赤に限るね...(^.^)
 こーなるともう仕事なんか全く手につかない。頭の中は “絹のように滑らかに回る” と言われる “シルキー6” エンジンへの妄想で一杯だ(笑) ただ、私が目を付けた1台は取り扱いが長野のディーラーなので試乗しに行くにしてもめっちゃ遠いし、アフター・ケアとかを考えると色々とややこしそうだ。たまたま先週の金曜に有休が取れたので、とりあえず県内のディーラーを廻ってみることにした。
 最初に行った郡山の認定中古車センターは対応がイマイチだったので聞きたいことだけ聞いて早々に切り上げる。押しつけがましいセールスは大嫌いだ。しかし次に行った奈良本社のディーラーは中々エエ雰囲気で、対応してくれた方も律儀そのもの。BMW の MT は超希少で(←まぁ普通はオートマに乗るわな...)320i という車種が1台あるだけということだったが、残念ながらパワーは156馬力、最大トルクも20.4kgmしかない。つまり RX-7 から100馬力ダウンなワケで、コレではいくら何でも物足りない(>_<)
 そこでダメもとで他県ディーラーの車を取り寄せてもらえないかと打診してみたところ快く応じて下さり、上の方で話を着けていただいた。ホンマに言うてみるモンやねぇ...(^.^) 結局トントン拍子に話がまとまり、昨日本契約を済ませてきた。まぁ赤の 135i なら先代の FD も心おきなく引退できるだろう。これから四代目襲名、じゃなかった納車の日まで、色んな手続きやら何やらで忙しくなりそうだ(^o^)丿

BMW 135i


BMW 135i vs M3 E92 DRAG RACE

コメント (4)

三代目 RX-7 引退 ~ Thank you, FD!!! ~

2010-07-03 | その他
 このブログは基本的に自分がその時にハマっている盤を紹介する音楽ブログの形態を取っているが、自分の日記代わりの側面もあるのでたまには音楽以外のことも書いてみようと思う。ということで今日は音楽ではなく車の話です。興味のない方はスルーして下さい。
 私の愛車は赤の RX-7(FD)で、もうかなり長い間乗ってきたが、ついに車を買い替えることにした。正直言って1ヶ月くらい前までは買い替えなんてまったく考えてもいなかったのだが、先月京奈和道を走っていた時にオイル警告灯が点灯し、“2月に交換したばっかりやのに何で???” と思ってチェックするとオイル漏れが発覚(゜o゜) プーリーもヘタッてきててベルトが滑り気味やしマツダの脆弱な塗装のおかげで色も褪せてきているしで、試しに知り合いの車屋さんに部品交換+全塗装で見積もってもらうと40万近くかかるらしい。セヴンも新車で購入してから16年になり、走行距離も軽く10万キロを超えた。これまでも、まだ5万キロを超えたぐらいの時にエンジンブローしたこと(←レーシングカーじゃあるまいし...)やハンドブレーキのワイヤーが切れたこと(←あり得へん...)など、数々のトラブルを乗り越えて連れ添ってきたが、事ここに至ってはいよいよ潮時かもしれない。セヴンよ、これまで本当にありがとう(^o^)丿
 しかし最愛のセヴンの後継車となるとコレが非常に難しい。維持費を考えると国産車がベストに決まっているが、ネットで色々調べてみてもロクな車がない。私はスポーツカー以外は眼中にないので、今人気のエコカーやワゴン車なんかは最初から対象外だ。セヴンを買った1990年代には NSX や MR-2 のようにまだまだカッコイイ流線型の車が多く、どれにするか結構悩んだものだったが、今の日本車はどれもこれも判で押したように醜いズングリムックリなスタイルばかりでガッカリ。車を単なる移動手段と割り切れればそれでいいかもしれないが、私の車選びの基準はあくまでも “ハッとする” こと(←成長せぇへんなぁ...)。私にとってはクラウンもパジェロもダイハツミゼットも(笑)みな同じ鉄の塊にしか過ぎない。要するに “一目惚れ” するような車でないと大枚を叩く価値が無いのだ。極論だが(←このブログは極論・私見・偏見の塊やけど...笑)車はいくら速くても美しくなければ意味がないと固く信じている。
 メーカー別に言うと、まずマツダは正直言ってもうこりごり。雨が降った後にリアのトランクを開けるとそこに溜まった雨水がドッと車内に入ってくるという設計ミスとしか思えないような造りといい、ちゃっちくて壊れやすい内装といい、もしセヴンじゃなかったらとっくの昔に売り飛ばしていただろう。トヨタは全然カッコイイ車が無いのでパス。日産には GT-R やフェアレディZがあるが、いかんせんデカくて重いし、スタイルもあまり好みではないので×。ホンダはシビック・タイプRなんか V-TEC エンジンがめっちゃ良さそうなのだがやはりスタイルがイマイチなので×。NSX(←国産車では断トツの美しさだと思う...)の中古車も考えたが、悲しいことにウチの狭いガレージには入りそうにない。まさか車に合わせて家を潰すというワケにもいかないので諦める。スバルのインプレッサや三菱のランエボあたりが選択肢の中では一番マシなのだが、前から見た時の車の顔がどーしても好きになれない。こんなん乗るぐらいやったらセヴンを全塗装した方がいいとさえ思ってしまう。しゃあないので同額の予算で買える外車も一応調べてみることにした。 (つづく)

εfini RX-7 TV CM


Mazda RX 7 VS Nissan Skyline R34 GT R in a touge battle