shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

「悲しき天使」特集①【海外編】

2024-06-02 | Oldies (50's & 60's)

 私は「悲しき天使」という曲が大好きだ。この曲の本家メリー・ホプキンは英語以外にフランス語、スペイン語、イタリア語、ドイツ語のヴァージョンを吹き込んでいるが、今回は彼女と同時代に活躍したヨーロッパの女性シンガーに絞って私の好きなヴァージョンを集めてみた。

①Gogliola Cinquetti
 ジリオラ・チンクエッティーは60年代に活躍したフレンチ/イタリアン女性歌手の中でも屈指の歌唱力と美貌を併せ持つシンガーで、かくいう私も彼女の大ファンなのだが、そんな彼女が母語のイタリア語で歌い上げる「Quelli Erano I Giorni」には雑念を忘れて聴き入ってしまう吸引力がある。彼女の歌声はまさにザ・ワン・アンド・オンリーの素晴らしさだ。
「悲しき天使 QUELLI ERANO I GIORNI」ジリオラ・チンクエッティ GIGLIOLA CINQUETTI


②Vicky
 ヴィッキーがフランス語で歌う「Le Temps des fleurs」はメリー・ホプキンの仏語ヴァージョンに比べるとより濃厚な味わいで好き嫌いが分かれそうだが、私は結構好き。哀愁舞い散るこの曲のメロディーと情感のこもった伸びやかなヴィッキーの歌声の相性はバッチリだが、さらにフランス語独特の響きも相まってインパクト抜群のカヴァー・ヴァージョンに仕上がっている。
「悲しき天使 Le Temps des fleurs」ヴィッキー Vicky Leandros


③Sandi Shaw
 サンディー・ショーはチンクエッティ―やヴィッキーに比べると日本での知名度はイマイチ低いかもしれないが、本国イギリスではスウィンギング・ロンドン時代を代表する人気ポップ・シンガーであり、その落ち着いた歌いっぷりとキュートな歌声の微妙なバランスが独特な魅力を持っている。たまにはメリー・ホプキン以外の英語ヴァージョンを聴いてみたいというマニアにオススメの逸品だ。
Those Were The Days' - Sandie Shaw 1968


④Dalida
 ダリダはイタリアで生まれエジプトのカイロで移民として育ったフランス人(←何じゃそりゃ?)シンガーで、日本ではあまり知られていないかもしれないが、フランスでは “国民的歌手” と言っても過言ではない絶大な人気を誇るレジェンドだ。そんな彼女によるこの仏語カヴァーは歌の上手さもさることながら、その圧倒的な存在感に魅了されること間違いなし。女性歌手でこれほどのオーラを纏っている人は中々いないと思う。
Dalida - Le temps des fleurs (Mary Hopkins - Those were the days)
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