shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

Revolver UK Stereo 1st Press盤 (Dr. Robert 表記)

2018-12-30 | The Beatles
 私は年の終わりが近づくと“1年間頑張った自分へのご褒美” として、高価なレコードを買うことにしている。去年は確か美空ひばり「ジャズを歌う」のオリジナル盤で、その前の年はビートルズのエスキモー・カヴァーだったが、今年はビートルズの「リヴォルヴァー」のUKオリジナル・真正1stプレス盤である。
 「リヴォルヴァー」といえばビートルズの全アルバムの中でも最も愛聴していると言っても過言ではない1枚で、もちろんUKオリジナル盤の 1stプレス(モノラル盤はマト -2/-1、ステレオ盤は -1/-1)は既に持っているのだが、悲しいことにステレオ盤の方に3ヶ所ほど “ポン!” と音に出る傷があり(← EX+って書いてあるから買ったのに、あの + は何なん???)、それがず~っと気になっていた。
 そのためにこの盤はこれまでも何度か買い直しを考えたことがあるのだが、傷ありとはいえ既に持っているのに同じ盤を買うのは贅沢ではないかと躊躇し、結局買い替えずに傷のある場所を飛ばして聴く(←貧乏くさ...)ようにしてきたのだった。しかし毎回毎回それでは精神衛生上よろしくないし、いちいち針を上げるのも面倒くさい。そのせいで聴くのが億劫になるようではまさに本末転倒というもの。しかも音質も両面マト1の1stプレスにしてはそれほど大したことないと感じていたのでそろそろ潮時と考え、どうせなら同じマト1でもメタルマザーやスタンパーのコード№が若い盤を狙うことにした。
 念のために横野さんのHPで確認すると、「リヴォルヴァー」UKステレオ盤の真の 1stプレスはセンター・レーベルのB面4曲目が “Dr. Robert” 表記となっており、“Doctor Robert” 表記になっている私の手持ち盤は同じマト1でも 2ndプレスとのこと。なーるほど、そーやったんか... 「ドクター・ロバート」問題については確かにどっかで聞いたことはあったが、モノ偏重主義者の私はステレオ盤ということであまり気にしていなかったのだ。反省せねば...(>_<)
 ということで早速 Discogsと eBayで検索してみるとそれぞれ1枚ずつ出品されていた。一方は盤質 VGで€100(約13,000円だが送料が€36というボッタクリ料金のためトータルで約17,000円)、もう一方は盤質 EXで£120(約16,800円だが送料£15込みでも約19,000円)ということで、音質重視の私は当然盤質EXの後者に決定。プレイ・グレードの説明に“emits a clean sound with no audible background crackles/clicks... has some occasional touches of very low level background surface noise.”(チリパチ音無しのクリーンな音質で、サーフェス・ノイズの類もほとんど気にならないレベル)とあったのでそれを信用することにした。
 イギリスから1週間で届いたこのレコードに恐る恐る(←前回の苦い経験があるのでホンマに大丈夫かいなと懐疑的になってた...)針を落とすとセラーの説明通りのクリアーな音がスピーカーから飛び出してきて一安心。確かにチリパチ音ひとつしないピカピカ盤だ。しかし何よりも私を喜ばせたのはその音質で、ただノイズレスでクリアーなだけでなく、音に芯があるというか、私好みの腰の据わったダイナミックなサウンドが炸裂するのだからたまらない(≧▽≦) これこれ、やっぱりUK盤はこーでなくっちゃ... という感じの、濃厚一発官能二発なサウンドだ。2ndプレス盤と聴き比べてみたところ、一番の違いはベースの音で、量感もキレ味も断然 1stプレス盤の方が勝っている。これで2万円なら安い買い物だ。やっぱりUK盤はエエね(^.^)

ということで、思い返せばジミー・ジョーンズやジョルジュ・アルヴァニタス、そしてゼップの青ロゴ盤といった超稀少垂涎盤を手に入れて大喜びしたのが遠い昔に思えるぐらい9月の「エジプト・ステーション」リリースのインパクトが絶大で、それに伴うフレッシュン・アップ・ツアーで11月に来日したポールが全部持っていった感のある2018年でした。まだまだしばらくはポール祭りが続きそうな当ブログですが、宜しければ来年もお付き合いください。それでは皆さん、どうぞよいお年を(^o^)丿

Wings Over Europe / Paul McCartney & Wings

2018-12-25 | Paul McCartney
 先週ハイレゾ音源で手に入れた「Wings 1971-73」はCD7枚分のヴォリュームがあり、それぞれ聴き応え十分の内容だったが、中でも断トツに気に入ったのは未発表ライヴ音源集の「Wings Over Europe」だ。この数日間は両国と名古屋のライヴをも凌ぐヘビロテぶりで、家でも車でもこのウイングス・ライヴばかり聴いている。
 トラックリストには1972年に行われたUKツアーとヨーロッパ・ツアーのうち、 ニューカッスル(イギリス)、フローニンゲン(オランダ... 綴りは“グロ人間”...笑)、ハーグ(オランダ)、アントワープ(ベルギー)、ベルリン(ドイツ)の5公演から計20曲が選ばれている。内訳は1stソロの「マッカートニー」から1曲、「ラム」から2曲、「ワイルド・ライフ」から4曲、「レッソ・ローズ・スピードウェイ」から2曲、アルバム未収録のシングル盤から4曲、カヴァーが2曲、そして未発表曲が5曲という構成だ。
 このアルバムの第1印象は、ウイングスの演奏がかなりアグレッシヴにガンガンくるなぁというもので、スタジオ録音のアルバムやシングルではキレイキレイに纏まりすぎな部分も随所に見られたが、ここでは “ライヴ・バンド” としてのノリを重視したグルーヴィーな演奏が展開されている。
 大急ぎで作ったと言われる「ワイルド・ライフ」収録の「マンボ」なんか演奏の重心を下げてハードボイルドに迫ってくるし、“歌詞にちょっと問題アリってことでイギリスでは放送禁止を喰らったけど、ここ(オランダ)じゃ大丈夫だよね。”というポールのMCで始まる「アイルランドに平和を」なんかもスタジオ録音のシングル盤よりもロック魂溢れるこっちの演奏の方が断然カッコいい。「マイ・ラヴ」のような激甘バラッドですらそうなのだからコレはもうたまらんですわ(^o^)丿
Paul McCartney & Wings - Mumbo (Live In Antwerp 1972) (2018 Remaster)

Paul McCartney & Wings - Give Ireland Back To The Irish (Live In Groningen 1972) (2018 Remaster)

Paul McCartney & Wings - My Love (Live In Hague 1972) (2018 Remaster)


 そしてそんな “アグレッシヴさ” に拍車をかけているのが、こちらの予想を遥かに超えた“音の良さ” だ。この時期のポールのライヴ音源はブートの劣悪な音が先入観として私の脳内に刷り込まれているせいもあるが、それにしてもこの音は凄い。私にとってのポールのライヴはどうしてもリアルタイムで聴いた「Wings Over America」の “あのホワーッと広がるユル~い音” が基準になってしまうので、その対極に位置するような “オンで生々しい音” がスピーカーから飛び出してきた時は腰を抜かしそうになった。特にドラムの音が3次元的に屹立しており、それが演奏に更なる推進力を与えているように聞こえるのだ。
 これまで色んなライヴ盤で耳にしてきた名曲「メイビー・アイム・アメイズド」だが、このヴァージョンで聴けるポールの伸びやかな歌声の瑞々しさにはマジで心が震えるほど感動するし、「メアリーの子羊」のようなメルヘンチックな童謡ですらデニー・シーウェルのへヴィーでダイナミックなドラミングによって十分傾聴に値するナンバーとなっている。とにかく良い音で聴けば演奏がもっともっと良く聞こえるというお手本のようなサウンドだ。
Paul McCartney & Wings - Maybe I'm Amazed (Live In Groningen 1972) (2018 Remaster)

Paul McCartney & Wings - Mary Had A Little Lamb (Live In Hague 1972) (2018 Remaster)


 同じことは「ラム」収録の2曲にも言える。特に「イート・アット・ホーム」なんかアルバムに入っているスタジオ録音ヴァージョンはポール流 “ポップンロール” の典型であり、そのせいで頭の固いロック評論家連中からボロクソに叩かれたのだが、1分近いギター・ソロで始まるこのライヴ・ヴァージョンを聴けばその圧倒的なグルーヴに参りましたと平伏すだろう。「スマイル・アウェイ」もライヴでバリバリのロックンロールに仕上がっているが、スタジオ録音盤で目立ちまくっていたリンダのバック・コーラスが控えめになってしまうのだけが残念(>_<) リンダの大ファン(←大名盤「ラム」への彼女の貢献は計り知れない...)を自負する私としては痛し痒しというか、贅沢な悩みではある(笑)
Paul McCartney & Wings - Eat At Home (Live In Hague 1972) (2018 Remaster)


 もう一つ面白かったのはこの時期ならではのテンポ設定によるアレンジの違いが楽しめることで、後に「Wings Over America」でイケイケの超高速アッパー・チューンとしてアンコールを盛り上げることになる「ソイリー」や「ハイ・ハイ・ハイ」が、ここではテンポを落として演奏されているのに注目。特に後者は T.Rex を彷彿とさせるブギウギ調で演奏されていて実に面白い。「コールド・カッツ」にも入っていたブギーな「ベスト・フレンド」も同様だ。
Paul McCartney & Wings - Soily (Live In Berlin 1972) (2018 Remaster)

Paul McCartney & Wings - Hi Hi Hi (Live In Hague 1972) (2018 Remaster)

Paul McCartney & Wings - Best Friend (Live In Antwerp 1972) (2018 Remaster)


 それと、アレンジ違いというほどではないが、同じライヴ・ヴァージョンでも公式盤(←シングル「マイ・ラヴ」のB面)とは違うテイクが楽しめる「ザ・メス」も超オススメ。そしてビートルズ時代を彷彿とさせる「ロング・トール・サリー」の超絶シャウトには言葉を失うこと間違いなし。とにかく熱いのだ。ロックなウイングスのロックなライヴ... 何でこんな素晴らしいライヴ盤を単体でリリースしないのか不思議でならない。すべてのポール・ファン必聴と言えるこのライヴ・アルバムをごく少数のマニアしか楽しめないというのは実に勿体ないことだと思う。幸いなことにYouTubeにほぼ全曲アップされているので、ファンは消される前に速攻でチェックしましょう(^.^)
Paul McCartney & Wings - The Mess (Live In Berlin 1972) (2018 Remaster)

Paul McCartney & Wings - Long Tall Sally (Live In Groningen 1972) (2018 Remaster)

ハイレゾ・ダウンロードで楽しむ「Wings 1971-73」

2018-12-21 | Paul McCartney
 先月のポール来日時にライヴチケット代や新幹線代に加え、思い出作りのグッズ代やらポール・ロスを癒すためのブート代やらで青天井の予算を組んで湯水のようにお金を使ってしまったこともあって財布がほとんど空っぽになってしまったのだが、それに追い打ちをかけるように「ホワイト・アルバム」の50周年盤や「イマジン」のアルティメイト・コレクション、そしてポールのアーカイヴ・コレクション(それも2枚同時!)がドドーッとリリースされ、ファンとしては嬉しい反面、発売時期をズラすとかもーちょっとファンのお財布事情も考えてくれたらエエのに、と恨めしく思ったものだった。
 結局本家本元であるビートルズの「ホワイト・アルバム」を最優先し、ソロ作品に関してはまたお金が出来てから... と悠長に考え、70年代ポールの隠れ名盤である「ワイルド・ライフ」と「レッド・ローズ・スピードウェイ」の2枚に当時のウイングスの未発表ライヴ音源20曲(!)をコンパイルしたファン垂涎の1枚「ウイングス・オーヴァー・ヨーロッパ」を加えた豪華ボックス・セット「ウイングス 1971-73 スーパー・デラックス・エディション」は12月に入ってからでもまだ十分間に合うとタカをくくっていた。
 それからしばらくは両国&名古屋ブートやらリトグラフ額装やらでバタバタしていてポールのスパデラのことはすっかり忘れていたのだが、12月の初めに paulmccartney.com から届いたニュースレターに “WILD LIFE, RED ROSE SPEEDWAY + WINGS 1971-73 OUT NOW!” とあったので、“おぉ、出たか。ほな未発表ライヴ付きの一番高いヤツ買うたろ...” と思って「BUY 'WINGS 1971-73' SUPER DELUXE」のリンクをクリックすると、日本の UNIVERSAL MUSIC STORE に繋がり、しかも肝心のブツは「在庫なし」とのこと。“えぇ~、6万円もするセットが予約完売ってマジか???” とショックを受け、慌てて国内外の色んなサイトを調べて何とか手に入れようとしたのだが時すでに遅しでどこにも売っていない。聞くところによると予約開始と同時に瞬殺だったようで、自分の読みの甘さを悔やんだが既に後の祭り...(*_*) どうやら追加生産はなさそうな雰囲気やしヤフオクで出たとしてもとんでもない値段になりそうだったので、とりあえずこまめに eBayをチェックして網を張ることにした。
 すると発売翌日に早速1セット出品されたのだがその落札価格が£1,450という狂気の世界(゜o゜)  日本円で20万円オーバーって、いくら何でもエグすぎる。更にその翌日には$1,000(11万円!)スタートのブツが出品され早速ビッドが集中するなど、とてもじゃないがついていけない。興味本位でヤフオクを見てみたら、残り21時間の時点で52ビッド / 16万円まで上がっている。私は “あ~、もうコレは絶対に無理やな...(>_<)” と戦意喪失しながらも未練がましく毎日のチェックだけは一応続けていた。
 そして迎えた昨日、ちょうど午前中の仕事が一段落してコーヒーを飲みながら休憩がてらにネットを見ていた時のこと、このボックスセットのことが気になってeBayの国別ローカル・サイトを片っ端からチェックしていたら、eBayカナダ(!)に“Wings 1971-73 All 3 Audio Cards” というのがあったのでもしやと思って見てみると、何とボックス・セットに付いているハイレゾのダウンロード・コードが商品として堂々と出品されているではないか! しかもその価格が75カナダドルで、日本円に換算すると約6,300円という安さ。それって正規の値段の1/10やん... しかも今ではアホみたいなプレミアが付いてて現物の入手はほぼ不可能と言っていい。それをネットのダウンロードとは言え、オフィシャル、それもハイレゾの超高音質で手に入れる千載一遇のチャンスが目の前に転がっているのだ。これを逃したら一生後悔する(←大袈裟な...)だろう。私は迷わず BUY IT NOW をクリックし、支払いを済ませた。
 その日の午後は仕事もほとんど手につかず、ソワソワしながら家に帰るとセラーから3枚のDLカード裏側の写真がメールで届いていた。私はすぐにそこに載っていたダウンロード・コードをネットで入力、ファイル・サイズが大きいせいか「ワイルド・ライフ」は3つ、「レッド・ローズ・スピードウェイ」は5つ、そして「ウイングス 1971-73」は2つと計10のファイルをダウンロードするのにパソコン2台を駆使して5時間ほどかかったが、夜中の2時にようやくすべてのDLを終了し、それから解凍してVUプレイヤーにインポートしてスピーカーから音出しに成功したのは何と真夜中の3時過ぎ(笑)だった。一応次の日も仕事があるので30分ほど聴いてからふとんに入った。
 そして今日も睡眠不足などどこ吹く風でハイ・テンションのままいそいそと帰宅。晩飯も喰わずにさっきからずーっと聴いているのだがまだまだCD7枚分全部は聴けていない。しかし現時点でハッキリ言えるのは “買って良かったぁ...(^o^)丿” ということ。特にヨーロッパ・ライヴの音源が素晴らしく、ポールの声がビックリするほど若々しくて、もうそれだけで涙ちょちょぎれるのだが、そんなポールのしっとりと潤いを含んだ歌声が 96kHz/24bit というスーパーウルトラ高音質で巨大スピーカーから迸り出てくるのだ。音質的には「ウイングス・オーヴァー・アメリカ」よりも遥かに上で、まるでポールが目の前で歌っているかのような錯覚すらおぼえるこのライヴ、まさに “でらサイコー!!!” と快哉を叫びたくなる家宝級の逸品である。このセットを買いそびれて悶々としている同志のみなさんも、とりあえず私のように音源だけでも手に入れて楽しんでみてはいかがだろうか?

【追記】ヤフー知恵袋で見つけた Helium Audio Converter というフリーソフトを使ってハイレゾFLACファイルの MP3化に成功、早速CDに焼いて明日から通勤の車中でガンガン聴くぞ~

【サプライズ】ポールのロンドン公演にリンゴ登場!!!

2018-12-18 | Paul McCartney
 ポールのフレッシュンアップ・ツアーは日本での4公演を終えた後、半月ほどのインターバルを置いて11月の末からヨーロッパ・レグに突入。フランス、デンマーク、ポーランド、オーストリアときていよいよ母国イギリスに凱旋、12日のリヴァプール、14日のグラスゴーに続いて16日のロンドン O2アリーナがポールにとって2018年最後のライヴというワケだ。
 私はイギリスまでポールを追っかけて行きたい気持ちをグッと抑えながら毎日 YouTubeでポールのライヴ映像をチェックしていたのだが、12日のリヴァプール公演では地元の子供たち(LIPA Youth Choir)をステージに上げて「ワンダフル・クリスマスタイム」を歌うというサプライズ演出があってめっちゃ羨ましい想いをしたところだった。
Paul McCartney - Wonderful Christmas Time (Liverpool 2018) with LIPA youth choir


 しかし千秋楽のロンドンO2アリーナではそれとは比べものにならないくらい超ド級のビッグ・サプライズが用意されていた。アンコールで「バースデー」に続いて「ワンダフル・クリスマスタイム」を子供達(←ここではCapital Children's Choir)と一緒にポールが歌い終えると、ステージにもう1台のドラム・キットが運び込まれたのだ。
 まず “We've got a little surprise for you. It's a surprise for us, actually, it only happened today. First of all, I'd like to introduce the fantastic member of the Rolling Stones, Ronnie Wood!” とポールがロニー・ウッドを呼び込む(←確か2011年のオン・ザ・ラン・ツアーの時もO2アリーナでロニーが飛び入りして「ゲット・バック」演ったよな...)。そしてもう一人... “Ladies and gentlemen, the ever-fantastic Mr. Ringo Starr!” というポールの紹介とともに、な、な、なんとリンゴが駆け足でステージに登場。ロニーやポールとハグを交わすと割れんばかりの大歓声で迎えるオーディエンスにピース・サインで応えた後、ドラムセットの前に座って刻み始めたのは “タッタカ タッタカ~♪” というあのリズム... 「ゲット・バック」だ! うわ~、コレはたまらん! ヤバい、ヤバすぎる... (≧▽≦) 70歳を過ぎた3人が生み出すこのグルーヴ... 最高ではないか! ヘフナー・ベースを抱えて歌うポールの後ろでタイトなリズムを刻むリンゴ... ビートルズ・ファンはこの絵だけで飯3杯は食えるんやで。
 演奏を終えたリンゴがポールやロニーと抱擁を交わした後、オーディエンスに向かって “I don't know about you, but that was a thrill for me!” と叫んでいたのも印象的で、観客もリンゴ・コールで応えていた。それにしても1年の最後の最後にホンマにエエもん観れましたわ。ポールとリンゴに感謝!!!
 余談だが、YouTubeでこの動画を満喫してルンルン気分で下へ降りると、何と台所でオカンが黄色いリンゴをむいていた(←これホンマの話です!)。“このリンゴ、めっちゃ甘いで。食べるか?” “もらうわ。リンゴ最高や(^.^)”
Paul McCartney & Ringo Starr & Ronnie Wood - Get Back [Live at O2 Arena, London - 16-12-2018]


↓別アングル2連発! “Amazing!” とか “Oh my God!” とか観客のコーフンがハンパない
Ringo Starr and Ronnie Wood join Paul McCartney on stage to perform Get Back at London O2

Paul McCartney, Ringo Starr, Ronnie Wood - Get Back - London O2 16th December 2018

リトグラフを飾ってテンション上がった(^.^)

2018-12-14 | Paul McCartney
 日が短くなったせいか12月に入ってから時が経つのが特に速く感じられ、気がつけば今年も残すところあと僅か。仕事の方もようやく一段落して時間の余裕が出来てきたので、先月買ったポールのリトグラフを部屋に飾ることにした。両国リトグラフ(限定400)の方は当日売り切れで買えなかったのだが、あの浮世絵ヴァージョンのポールがどうしても欲しくて後日メルカリで首尾良くゲット。現地で買えた名古屋リトグラフ(限定700)と2枚並べてリビングにドドーン!と飾ってやろうと考えたのだ。
 このリトグラフは額に入れて飾るのが良さそうに思えるのだが、具体的に何をどーすればいいのかがよく分からない。というワケで、職場で絵に詳しい同僚に “リトグラフ買ったんで部屋に飾りたいんやけど、額縁ってどこで買えばいいの?” と尋ねたところ、“画材屋さんに行って頼めばちゃーんと額装してくれはりますよ。” とのこと。へぇ~、「額装」っていうんか... 「画材屋」っていう言葉も初めて聞いたわ... やっぱり詳しい人に聞くのが手っ取り早いなぁ... と感心していると “で、誰の作品を買われたんですか?” と聞かれたので待ってましたとばかりに “ポール・マッカートニー!” とドヤ顔で答えると “ビートルズの?” と怪訝な顔をされてしまった。あのなぁ、このワシがピカソやゴッホを飾るわけないやろが...(笑)
 早速 “画材屋 / 奈良” で検索。3つほどお店が出てきたのでそれぞれのHPをチェックすると “額装は作品創りの最終過程であり、額縁は作品の衣装です。額縁によって作品の雰囲気が大きく変わり、作品の価値を更に高めてくれます。” と書いてある。う~ん、確かに。何ちゅーても気品溢れる英国紳士、サー・ポール・マッカートニー様やからね(^.^)  それと、額と絵の間にマットという化粧厚紙を入れるということも恥ずかしながら初めて知った。リトグラフ1枚飾るのも中々大変そうだ。私は取りあえず一番コスパが良さそうな「ガクブチの大和」というお店に行ってみることにした。
 しかし一旦行くと決めたらもう頭の中は額縁のことで一杯で仕事どころではない。結局私はおとなしく週末まで待つことが出来ず、その次の日に昼から有休を取り(←もう有休ほとんど残ってない...)、2枚のリトグラフ持参でお店に直行した。中に入るとかなり年配のおばちゃんが一人でテキパキとお客の応対をしておられる。画材屋初体験の私が恐る恐る “あの~、このリトグラフを額装してもらえますか?” と言いながら絵を見せると “あれまぁ、ビートルズやね。で、額の色はどうします? デザインの希望とかありますか? ガラスとアクリルありますけどどっちにします? ご予算はどのくらい?” と矢継ぎ早に質問されてタジタジ(*_*)
 開き直った私が “絵に関しては全くのド素人なので色もデザインも全てお任せします。とにかくカッコ良く仕上げて下さい。” と言うと “そうやねぇ...” と言いながらササッとサイズを測り、奥の方から2枚の額縁を持ってこられた。おぉ、色もデザインもぴったりだ。めっちゃカッコエエやん... と喜んでいると “サイズが中途半端なので上と下それぞれ2ミリずつ切ることになるけどいいですか?” と仰る。“えっ、コレを切ってまうんか?” と思わず絶句する私。すると近くにいたこの店の常連らしきおばちゃんが “切ったらアカンて! せっかくの絵やのに、ねぇ。切るのはもったいないわ。” と加勢(笑)してくれたので、思い切って “額縁を一回り大きなサイズにして、絵のまわりに白いマット紙をあてがっていただけませんか?” と言うと、“ちょっと高くなるけど、いい?” と言いながら奥から別の額縁を持ってこられた。おぉ、こげ茶色の額縁が両国ポールのデザインにめっちゃ合うとるやん...(^.^)  これは完璧やね! もう一方の名古屋ポールはデザイン的に上下2ミリずつ切っても問題なさそうだったので、元の大きさの方をオーダー。黒が効いた配色のデザインが黒ブチと絶妙にマッチしている。
 アクリルとガラスは軽いアクリルの方が1,000円高くなるとのことだがここは迷わずアクリルをチョイス。結局名古屋ポールの方が4,500円、両国ポールの方が5,500円で、2枚併せて1万円ポッキリで極上の額装が完成ヽ(^o^)丿 仕上がりまでに数日かかるとのことだったので、会計を済ませてルンルン気分でお店を後にした。
 後日、出来上がった額を受け取りに行ったのだが、お店で完成品を見せられた時に思わず “うわぁ~、めっちゃカッコエエわ(≧▽≦)” と声を上げてしまうくらい素晴らしい仕上がりで、おばちゃんに丁重にお礼を言って速攻で帰宅し、あらかじめ決めておいたリビングの特等席に2枚を飾ると部屋の雰囲気にジャストフィット。もうテンション上がりまくりで気分はすっかりビートルズ・ミュージアムだ。綺麗に額装されたリトグラフを眺めながらポール来日公演の思い出に浸る喜びはまさに priceless!!

The John Lennon Video Collection

2018-12-07 | John Lennon
 今年も12月8日がやってきた。おそらくビートルズ・ファンが1年で一番落ち込む日だと思うが、毎年この日が近づくとファンは在りし日のジョンに思いを馳せながら、気に入っているレコードやCDを引っ張り出してきて、その素晴らしい歌声に酔いしれるのである。
 しかし私のような人間がジョン・レノンのソロ作品を楽しむ時は注意が必要だ。何故かって? 1968年以降のジョンにはオノ・ヨーコという背後霊が付きまとっているからである。クラプトンと共演したトロントでのライヴ盤などその最たるものだと思うが(←ヨーコの奇声をキレイさっぱり消し去った「トロント・ライヴ」を出してくれたら1万円でも買いまっせ!)、いくらジョンが素晴らしくてもヨーコの奇声を聞かされるぐらいなら(←ホンマに気持ち悪ぅてブツブツ出るわ...)他の盤を聴いた方がエエな... となり、ヨーコ臭の無い「ロックンロール」ばかりがターンテーブルに乗ることになる。
 それは映像関連でも全く同じで、例えばジョンのソロ・イヤーズのビデオ・クリップを集めた「ジョン・レノン・ビデオ・コレクション」を見ようと思っても、ほとんどの作品にヨーコが出てくるので、結局「スリッピン・アンド・スライディン」と「スタンド・バイ・ミー」しか見れないのが困りもの。それにしてもこの2曲、まさに水を得た魚のように活き活きと躍動するジョンが最高ではないか! 裏を返せば、ヨーコの呪縛から解放されたジョン・レノンがいかに凄いかをこの2曲が雄弁に物語っているとも言えるワケで、オリジナルであろうがカヴァーであろうがジョンにはヨーコと決別してひたすらロックンロール路線を極めてほしかったと思う。
Slippin' and Slidin' - John Lennon

"stand by me" john lennon live 1975


 私が持っている「ビデオ・コレクション」はライトハウス(←西新宿のブート屋さん)が廃盤レーザーディスクをデジタル化したギフトDVD-Rで(←こういう企画はめっちゃありがたい...)、これにはメインとなるオフィシャル映像集の他に、死の当日に行われたインタビュー(←音声だけやけどコレがめっちゃ泣けます...)と、1972年にジョンが出演したTV番組「マイク・ダグラス・ショー」の映像もボーナス収録されているのだが、見どころは何と言ってもジョンとチャック・ベリーが共演する「メンフィス・テネシー」と「ジョニー・ビー・グッド」の2曲。特に冒頭でジョンが “「チャック・ベリー」はロックンロールの別名。50年代、彼の音楽は全世代に愛された。メッセージは「ロックンロール万歳」”とチャック・ベリーを紹介するシーンが超カッコイイ(^o^)丿
Chuck Berry & John Lennon (1972) HQ


 ただ、この素晴らしい共演に水を差したのがヨーコで、サルのおもちゃみたいに太鼓だけ叩いていればいいものを、何をトチ狂ったか(←まぁいつも狂ってるけど...)身の程知らずにも例の奇声をブチかましてせっかくの名演を壊しにかかるという暴挙に出たのだ(>_<)  その瞬間のチャック・ベリーの表情をスローで捉えた映像がコレ↓ う~ん、わかりやすい...(笑) 
INCREDIBLE! Chuck Berry and John Lennon REACTION to the senseless screams of YOKO ONO


 しかし “幸いなことに、危険を察知したサウンド・エンジニアがヨーコのマイク音声をオフにした” とテロップにあるように、2曲目の「ジョニー・ビー・グッド」ではヨーコの奇声に邪魔されずに2人のロック・レジェンドの共演を心ゆくまで楽しむことが出来てメデタシメデタシ。ヨーコ抜きのジョンの音楽をもっともっと聴きたかったなぁ...