少し前にAIが作ったフレディ・マーキュリーが歌う「おジャ魔女カーニバル」を取り上げたが、その時に出てきた関連動画の中に例のカップヌードルCMがあって、懐かしさにつられて “日清のこのシリーズ、ホンマにオモロかったなぁ...” と他の動画も見ていくうちに “折角やから自分のブログで特集したろ...” と思いついた。このシリーズはものすごい数のCMが製作されているようだが、今回はそんな中から私的に強烈なインパクトを受けたもの4つに絞ってみた。
①Freddie Mercury
カップヌードルのパロディーCMと聞いて真っ先に頭に浮かぶのがフレディーのこれ。最初見た時は一瞬本物が歌ってるのかと思ったぐらい完成度が高い。このCMが作られた時にはフレディーは既に亡くなってたわけで、歌っているのはフレディーのそっくりさんということになるのだが、それにしてもその容姿といい、歌声といい、本物と瓜二つで笑ってしまう。いくらフレディーが大の親日家だったとはいえ、よくもまぁこんなふざけた企画(?)にOKが出たものだとは思うが、とにかくこのアイデアを思い付いた担当者は本当に凄いと思うし、AIの出現より遥か前にこのCMを作り上げた日清の製作チームは称賛に値するだろう。フレディーが歌う1人称 “わし” が妙にしっくりくるのは私だけかな?
日清 カップヌードル CM 「フレディマーキュリー(クイーン)」篇
②James Brown
ジェームズ・ブラウンといえば何はさておき “ゲロッパ!” の「Sex Machine」である。ゼップの「Whole Lotta Love」とのマッシュアップ動画を見てすっかりこの曲が気に入った私はすぐにUSオリジナル・シングル盤を買ったのだが、初めてオルトフォンのモノ針で鳴らした時の物凄い爆音はまさに衝撃的といえるもので、改めてモノラルの45回転パワーの凄まじさを思い知らされた。フレディーの時とは違ってこのCMでは物マネではなくJB本人を起用し、味噌味ヌードルの宣伝で “ミソッパ!” と歌わせてる(←こんな超大物に頼む方も頼む方だが快諾したJBもオモロすぎる...)ところがミソ(笑) オリジナル・リリースから20年経ったリメイクとはいえ、“ミソッパ”“カニッパ”を連呼して異様なグルーヴを生み出しているあたり、さすがはJBだ。
【なつかCM】日清カップヌードル MISOPPA! James Brown ジェームス・ブラウン×2
James Brown vs Led Zeppelin Whole Lotta Sex Machine
③GLAY
私はJ-POPには興味がないので GLAY のことはあまりよく知らないのだが、「HOWEVER」という曲はそんな私ですら知っている大ヒット曲。この曲が流行っていた頃は色んな場所でよく耳にしたものだ。それがある時テレビのCMでいきなりGLAYが出てきてこの曲を歌い始めたからてっきりCDか何かの宣伝かと思ったら、途中から “と~つぜん 話は変わりますが あなたは夜中 腹が減ること ないですかかぁ~♪” と歌詞が改変され、最後にカップヌードルが画面一杯にドーン!と出てきたのを見て、“日清、またやりよった!” と大笑いさせてもらった。自らの大ヒット曲をこんなCMのために替え歌にする GLAY というバンドの懐の深さとユーモアのセンスが好きだ。
『カップヌードル 替え歌CM第3弾』 GLAY「HOWEVER」 30秒編
④Bon Jovi
カップヌードルCMに出てきた数々の替え歌の中で私が一番好きなのがボン・ジョヴィの「You Give Love A Bad Name」だ。最初は普通に英語で歌っていたのがサビに移るといきなり “息子さ~んは中3でぇ~♪” と日本語詞に差し替えられた(←ヴォーカルはWANDSの上杉昇だが、全然違和感を感じさせない編集が凄い...)のには大笑いヽ(^o^)丿 受験勉強とかお母さんが夜食作るとか、めちゃくちゃ身近なネタに親近感を覚えるが、ボン・ジョヴィ側もよぉこんなんにOKを出したなぁと感心してしまう。“息子さん” “中3” “お母さん” と韻を踏みまくってるのも良くできているし、最後の “拗ねぇ~たぁ” っていうオチも面白いが、私的には “してぇ~たぁ~♪” “わすれぇ~たぁ~♪” の後追いバック・コーラスまで日本語でしっかりと作りこまれていることに感心させられた。尚、世界中で大ヒットしたこの曲は色んな形でリリースされているが、私はEU盤でリリースされたこの12インチ・シングルのジャケットが断トツで魅力的だと思う。
日清 カップヌードル Bon Jovi CM 息子さーん
【おまけ】永瀬正敏が出てたこのシリーズも好きやったなぁ... 特にエルヴィスが残り汁を飲むシーンはクッソワロタヽ(^o^)丿
20世紀カップヌードル 永瀬正敏