夜更かしをしたせいで昨日は朝から眠くて眠くて仕事中に何度か意識が飛んでしまったのだが、昼休みにメールをチェックしていてB’z Party から冬のドームツアーのお知らせが来ているのを見つけ、いっぺんに頭がシャキーッとした。普通ならUNITE #02が終わって7月に入ったあたりで発表になると予想していたのだが、例の松本さんの病気のこともあってオフィシャル・サイトは稲ソロ・ブルーレイの話題ばかりでドームの“ド”の字も出てこなかったので、ひょっとして延期... 最悪中止とかなったらイヤやなぁと内心恐れていたのだ。ツアーをやるってことは松本さんは大丈夫ということだからまずは一安心。それにツアーの日程が分かるまでは迂闊に有休を消費するわけにはいかなかったので、早よ発表してくれーと思っていたのだ。
早速日程を見てみると名古屋、福岡、東京、大阪の4会場で(←札幌がなかったのは予想外...)すべて2デイズの計8公演だ。驚いたのはすべて土日開催だということで、平日の遠征を覚悟していた私は有休に余裕が出来て大喜び。私としてはまず大阪は何が何でも行きたいし、1ヶ月以上も間が空くので今回は名古屋も行く気満々だ。ただ、名古屋の初日は松本さんの復活記念日みたいな感じで倍率が上がりそうだし、大阪の2日目も千秋楽ということで応募が殺到しそうな予感がする。クリスマスが近いことから特別に「いつメリ」がセットインするかもという期待値も高そうだし。そういうワケで、万が一大阪・名古屋を外した場合に備えて福岡か東京のどちらかを第3希望で押さえておくことも考え中なのだが、今回札幌が外されたせいで、ただでさえ人口の多い関東圏に加えて北海道・東北勢が東京ドームに殺到する可能性が非常に高いことを考えると福岡の方が当選可能性は高そうだ。
もう一つ悩ましいのが席種の選択だ。今回はプレミアム、SS、S、Aの4種類に分かれており、どの席を狙うかを決めるのが非常に難しい。最速受付はヴァーミリオンカードを持っているファンクラブメンバーのみということで(←ぴあカードを持ってる人だけが申し込めるチケぴの「プレリザーブ先行」みたいなモン)そこに書いてある席種選択の説明が複雑すぎて何度読んでもよくわからない。私はヴァーミリオンカードを持ってないので今のところ直接関係は無いのだが、もし今後のB’z TICKET一次や二次、セブン-イレブンWEB抽選先行でもこの方式(一席種一公演ってどういうこと???)やったら当選確率下がるなぁと不安でいっぱいだ。まぁ今自分に出来ることは8/7から始まるB’z TICKET一次申し込みに向けて、毎日徳を積むくらいしかないか...
ツアー・タイトルはFYOPということだが、現時点ではそれが何を意味するのかについて公式説明はない。私なりに考えてみたのだが、YとOは Your Own でまず間違いないだろう。ということはPは名詞で、Fはそれを目的語とする動詞の命令文という推測が成り立つ。そこで最初に頭に浮かんだのがFind Your Own Pleasure.(自分自身の楽しみを見つけよ)で、それかFind Your Own Path.(自分の道を切り拓け)みたいな感じで動詞は Find かなと思ったのだが、FYOPがフィーチャーされた抽象画のようなイメージ画像を見ると手が心臓のようなものをつかんでいるように見えたので、Feel Your Own Pulse.(自分の鼓動を感じよ)もアリかと思うようになった。「熱き鼓動の果て」や「PULSE」といった過去の曲のタイトルが頭をよぎったのだ。いや、待てよ、確かアサヒ・スーパードライのCMに使われた新曲「FMP」は Follow My Passion だった。ツアー直前にリリースされるであろうニュー・アルバムにも収録されるはずなので、FYOPは Follow Your Own Passion.(自分が夢中になれるものに人生を捧げなさい)というファンに向けてのメッセージではないか。そういえば以前ここでも取り上げた新曲「恐るるなかれ灰は灰に」の歌詞も同じようなメッセージを含んでいたっけ。ということはやはり Follow Your Own Passion. の可能性が最も高いと思われるが、これに関してはいずれB’z側から何らかの説明があるだろう。果たして私の考察は当たっているだろうか?
①正面衝突(2004)
稲葉浩志というヴォーカリストの真骨頂はノリの良いロックンロール曲においてこそ発揮されると信じている私にとって、ソロ第1作「マグマ」や第2作「志庵」がいわゆるひとつの “寸止め状態” に思えたのはそういうアッパーなキラー・チューンが見当たらなかったからなのだが、第3作「Peace Of Mind」に収められたこの「正面衝突」にはそれまでの作品には無かったエネルギーが満ち満ちており、“ついに来たか!”と大喜びしたものだ。その突き抜けたような感じは痛快無比で、まるで水を得た魚のように縦横無尽に疾走し、その圧倒的な歌唱力と表現力で聴く者をイナバ・ワールドにグイグイ引き込んでいくところに痺れてしまう。“正面衝突~♪”と“Show me the way~♪”の波状攻撃で強烈なインパクトを生むフックのカッコ良さは最強だ(^o^)丿
稲葉浩志 / 正面衝突
③羽(2016)
「名探偵コナン」のために書かれたこの「羽」は「Okay」に続く5枚目のシングルで、風雲急を告げるようなイントロに続いて “乾いた冷たい風~♪” と稲葉さんのヴォーカルがスーッと入ってくるところがもう鳥肌もの。アップテンポで畳み掛けるように稲葉節が炸裂しまくり、ラウドネスの高崎晃が弾くカッコ良いギターソロを経て、一気呵成にエンディングまで疾走するという、どこを切っても文句のつけようのないスーパーウルトラ・キラー・チューンだ。尚、稲葉さんは2023年に THE FIRST TAKE という YouTube の企画で DURAN のエモーショナルなギター伴奏をバックにこの曲のアコースティック・ヴァージョンを披露しているのだが、これがまたオリジナル・ヴァージョンに勝るとも劣らないカッコ良さで、改めて稲葉浩志というヴォーカリストの凄みを実感させてもらった。それにしても4:39からの “君を忘れなぁぁぁぁ~い♪” のロングトーンは全盛期のアクセル・ローズをも凌ぐような凄まじさで、これが還暦を迎える男の喉なのかと心底驚かされた。ついでと言っちゃ何だが、この曲での稲葉さんの歌唱テクニックの凄さをボイストレーナーの人がわかりやすく解説した動画を見つけたので興味のある方はどーぞ。
稲葉浩志 / 羽
稲葉浩志 - 羽 feat. DURAN / THE FIRST TAKE
【稲葉浩志 - 羽】高音を超連発…レジェンドの風格。ボイストレーナーが解説&リアクション【THE FIRST TAKE】
④Stray Hearts(2024)
昨年出た稲葉さんの最新アルバム「只者」はヴァラエティーに富んだ内容で、しかもそれぞれの楽曲のクオリティーも高いという愛聴盤なのだが、そんな中でも特に気に入っているのがこの「Stray Hearts」だ。ヴィンテージな味わいのディック・デイル風ギターが印象的な歌謡ロックで、全編を通して古き良き昭和の薫りが立ち込めているところが気に入っている。この曲も③と同じYouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」で見ることが出来るのだが、“一発撮りのパフォーマンスを鮮明に切り取る” が売りのこの企画にピッタリの圧倒的な歌唱は何度観てもため息が出るほど素晴らしい。“生歌がCD音源を超える瞬間” を聴き逃すべからずだ。尚、この曲も③とは別のボイストレーナーの人が歌唱テクニックを分析した興味深い動画を見つけたので貼っときます。
稲葉浩志 - Stray Hearts / THE FIRST TAKE
①Tell Your Story Walkin’(1994)
スティーヴィー・サラスといえば何はさておきデビュー・アルバムの「Stevie Salas Colorcode」...という風潮が強いが、私的にはファンク色の強い 1st はあまり好みではなく、サラスがロックなギターを自由奔放に弾きまくっている 2nd アルバム「Back From The Living」の方が断然好きで、サラスでどれか1枚と言われれば迷うことなくこの 2nd を挙げたい。そんな「Back From The Living」の中でもベストと私が信じて疑わないのが1曲目に入っているこの「Tell Your Story Walkin’」だ。イントロのワウワウからギンギンに歪んだギター入ってくるあたりのカッコ良さはまさにサラスの真骨頂といえるもので、彼が次から次へと繰り出してくるへヴィーなグルーヴは鳥肌モノだ。
Tell Your Story Walkin'
②Head On Collision(2006)
アルバム「Be What It Is」収録曲の中で圧倒的に素晴らしいのがこの「Head On Collision」だ。この曲は元々B’zの稲葉さんのソロ・アルバム「Peace Of Mind」(2004)に収められていた「正面衝突」という曲を二人で英語詞に書き換えて新たに録音した英語ヴァージョンで、稲葉さんもヴォーカルで参加しており、他の楽曲とは激しく一線を画す凄まじいまでのエネルギーの奔流で聴く者を圧倒する。この時点では10年後に二人で INABA/SALAS というユニットを結成してライヴ・ツアーまでやるなんてことは誰も予想していなかったと思うが、このセッションが二人の本格的なコラボレーションの始まりだったことを考えれば非常に重要な意味を持つ1曲だ。エッジの効いたアッパーなロック・チューンとしてのカッコ良さは唯一無比だ。
Head on Collision
③Block Rockin’(2009)
サラスのアルバム「Set It On Blast!!」にはB’zの松本さんが1曲ゲスト参加しており、前作「Be What It Is」の稲葉さんに続いて2作連続でB’zメンバーとのコラボということで話題になったが、その楽曲というのがこの「Block Rockin’」で、サラスの自由奔放なプレイと松ちゃんの綿密なプレイの邂逅が化学変化を起こし、畳み掛けるようなノリが超絶気持ち良いイケイケのハードロック・ナンバーに仕上がっている。3番の歌詞(3:11~)にフジロックで出会った日本人ホステスを口説いた話 “I said I think it’s love and I mean it, baby.”(愛してる、本気だぜって言ったんだ)が出てくるのだが、その時の彼女の返し “Just stop it Stevie, you’re so SUKEBE!”(やめてよ、スティーヴィー、あなたってホントにスケベね!)のラインは何度聴いても大爆笑。こんな面白エピソードまで歌にしてしまうあたりにもスティーヴィーのユーモアのセンスが表れている。
Block Rocking
④Police On My Back(2010)
この「Police On My Back」は1983年に「Electric Avunue」で大ヒットを飛ばしたエディ・グラント(←「Flashdance」と「Every Breath You Take」に抑えられての5週連続全米2位というめっちゃ不憫な曲として強く印象に残っている...)が書いた曲で、元々は彼が所属していたイギリスの異人種混成バンド、イコールズが1967年にリリースした “ゆるふわ” なソウル・ポップ・ソングがオリジナルなのだが、我々ロック・ファンにとってはクラッシュがこの曲を換骨奪胎してバリバリのロックンロールとしてカバーしたヴァージョン(←1980年にリリースした3枚組大作「Sandinista!」に収録)こそが決定版。サラスのこのヴァージョンもクラッシュへのリスペクトに溢れた切れ味鋭いアッパー・チューンになっている。ここでヴォーカルを担当しているのはまごうことなき稲葉浩志その人なのだが、2017年のイナバサラス・ツアーのアンコール・ナンバーとしてこの曲のイントロをサラスが弾き始めた時はアドレナリンが出まくって超ヤバかった。オリジナル詞の “Could you help me” の部分を敢えて “Tasukete!” と日本語にしたセンスもさすがの一言だ。
Police on My Back
前回はイナバサラス神戸公演の感想を書いたが、とにかくめちゃくちゃ楽しかったのであの感動をもう一度!と思い、昨日ライブビューイングに行ってきた。TOHOシネマズ橿原まで映画を観に行くのはビートルズの「Eight Days A Week」以来9年ぶりだと思うが(←次回は県北部に住むファンのために郡山イオンでもやってくれ~)、結論から言ってしまうと、ちょうど1週間前に体験した生ライヴを補完するのに最適のイベントで、わざわざ橿原くんだりまで行った甲斐があったというものだ。
急遽参戦を決めたこともあって、ファンクラブやチケぴの前売りは既に終了しており、チケットは劇場個々での一般販売で買うしかなく、ネット購入解禁の金曜夜0時ジャストに販売ページにアクセスしたところ、座席の後方7割ほどが既に前売りで完全に埋まっており、空いているのは前方席5列のみ。私はその中から通路に面したD列ド真ん中の席を確保、とりあえず前方が無人で視界を遮るものが何も無いのが良い。あとはスクリーンが近すぎないことを祈るのみだ。
今回のライブビューイングは衛星回線を使って23日の La La Arena TOKYO-BAY公演を全国の映画館で同時中継するもので、基本的には映画館でライヴ映画を観るような感じ。私はライビュ初体験なので、普通の映画と同じように静かにスクリーンを観ているだけなのか、それとも手拍子とかするもんなのか、あるいは立ち上がって踊ったり手を振り上げたりするもんなのかが全くわからないが、通路に面しているおかげで座ったままで脚を延ばすことも立ち上がって踊ることもできるので問題ない。まぁ何事においても “初体験” というのはワクワクするものだ。
当日は気温が20℃を超える陽気で、イナサラの半袖Tシャツの上からサマーパーカーを羽織って橿原へと向かう。ちょうど4時過ぎに着いたのだが久々すぎて駐車場への入り方がよくわからず、映画館から少し離れた場所に停めてしまって結局は入場時間ちょうどぐらいに会場入り。スクリーンが思っていたほどデカくなかったので(←ちょっと肩透かしを食った感じ...)D席なのに圧迫感がほとんどない。因みに興味本位で予約で埋まっている最後列に行ってみたところ、そっちの方がやや見やすそうではあったが、それほど大きな違いはない。
INABA / SALAS “the First of the Last Big Tours 2020” 中止公演プロモーション動画<for J-LODlive2>
5時を過ぎてスクリーンにはララ・アリーナの会場が映し出されたのだが、アリーナの造りは私が体験した神戸ワールド記念ホールに似ていて何となく懐かしさすら覚える。ステージ上では例のオープニングのシルエットによるメンバー登場から「Burning Love」がスタート。神戸の時は踊って手を振り上げるのに全集中だったので、今回はその時に見逃した細かい部分を色々と見れて実に面白い。又、生で観た時はどうしても稲葉さんを中心に目で追っていたが、ライビュではカメラが捉えた各メンバーのスーパーテクニックを至近距離から存分に見れたのが大きな収穫だ。
メンバー個々で一番目立っていたのは何と言ってもベースのアルマンドで、稲葉さんが仰る通り全身がリズムの塊のように強烈無比なスラッピングを聞かせてくれたのにはブッ飛んだ。この人は性格も超陽気らしく、メンバー紹介時にエア吹き矢(?)を稲葉さんに放ち、それを受けて “やられた~” とばかりに倒れる稲葉さんとの絡み(←2人ともめっちゃ楽しそう...)が実に微笑ましく、ホンマにバンド・メンバー同士の仲がエエねんなぁというのがヒシヒシと伝わってきた。
ドラムのマットも超スゴ腕で、彼が叩き出す正確無比で重いビートがビシバシきまりまくり、アルマンドと組んで生み出す弾けるようなリズムはまさに圧巻の一言。この人もアルマンドと同じく陽気そのもので(←2人とも新幹線で騒ぎすぎて注意されるくらいやし...)ライヴが終わった後の退場時に「TROPHY」のサビのコーラスを歌いながらステージを降りるところなんか実に面白かった。
メンバーの中で稲葉さんが「革ジャンが似合うイケメン!」と絶賛していたキーボードのサムのドアップをスクリーンで初めてみたが、噂通りの超イケメンで大いに納得。しかもメンバー紹介時に「前回のツアーから8年になります」と流暢な日本語で答えたのにはビックリ。日本語能力検定2級取得はダテやなかったんやと納得させられるくらい自然な日本語を話していた。
そしてもう一人の主役であるスティーヴィー・サラスは1週間前のガラガラ声が嘘のように絶好調で、ワウペダルとカッティング・ギターを駆使して超絶無比なグルーヴを生み出している。ただ、調子に乗りすぎて「パンデミックの時は辛かったけど帰ってこれて嬉しい」と言う時に fuckin' pandemic と口走ってしまったのには大笑い。ライビュで放送禁止用語を衛星回線に乗せてしまうサラスと、それを直訳せずにサラッと意訳する稲葉さんの対比が面白かった。でもこれでこの日の映像は円盤化できんくなっちゃいましたな...(笑)
音楽的なことを言うと、稲葉さんのソロ曲の中でも一二を争う名曲「正面衝突」の中間部にサラスのソロ曲「Do Your Own Thang」を挟み込む斬新なアレンジで聴かせてくれたところにこのイナバサラスというユニットの真価を見た思いがする。稲葉さんとサラスという2人の異なった音楽性が化学変化を起こして他では聞けない唯一無比の音楽を生み出しているのだ。グルーヴがめちゃくちゃ凄いのにオーバーファンクに陥ることがないのは一緒に歌えるくらいキャッチーでメロディアスなサビとアイデア溢れるアレンジが絶妙に効いているからだろう。それにしてもステージの半分以上を長袖シャツで頑張った稲葉さんもさすがに当日の暑さがかなり堪えたようで、いつもよりも汗の量がハンパなかったように見えた。
今回のライビュで唯一残念だったのは、映画館の音響がプアーで音がモコモコしてこもっていたこと。これに関してはもっと凄いサウンドを期待していっただけに何じゃこりゃ?感が強く、正直ウチのアルテックの方が数段エエ音しとるわいとガッカリさせられた。まぁ映画館によって音響の当たり外れがあるのは仕方ないことだとは思うが、少なくともTOHOシネマズ橿原の音は大ハズレだった。それと、後ろの席のオバハン2人組がペチャクチャ喋っとったのもウザかった。腹が立ったので露骨に迷惑そうな仕草で席を横に移ったら静かになったが(笑)このあたりがライブビューイングの難しいところなのかもしれない。
イナバサラスの今回の公演は観に行ったファンの満足度はハンパなしに高くてネット上でも大絶賛されている。しかしメンバーがみんな引っ張りだこでスケジュールを合わせるのが至難の業らしく、イナサラとしての今後の活動は稲葉さん曰く “神のみぞ知る” とのことだが、こんなに素晴らしいユニットがこれっきりだなんて絶対に勿体ない。神戸で稲葉さんが「又会いましょう!」と仰っていた言葉を信じて、この1週間で目と耳に焼き付けたライヴの思い出とそのうちリリースされるであろう今回のライヴ・ツアーのBlu-ray/DVDで渇きを癒しながら彼らとの再会を楽しみに待つとしよう。
【INABA/SALASライブ感想】ネタバレあり/ララアリーナTOKYO-BAY公演レポ!
イナバサラスの魅力は何と言っても B’zとも稲ソロとも違う独特のグルーヴにあると思うのだが、そういう点で一押しなのが③「Burning Love」と⑤「Lightning」だ。どちらの曲もライヴ映えしそうなバリバリのロック・ナンバーで、やっぱりイナサラはこうでなくっちゃと思ってしまう。“B’zのヴォーカリスト稲葉浩志” という枠から解き放たれた稲葉さんと、ファンキーなグルーヴを生み出すギター・プレイが売りのサラスの邂逅によって新たに生まれるケミストリーがとてもクールで心地良い。
今回のツアーのタイトル「Never Goodbye Only Hello」の元となるフレーズが出てくる⑥「Only Hello part 1」と⑦「Only Hello part 2」は元々1つの楽曲だったものがどんどん発展してこのような形に落ち着いたらしいが、稲葉さんのヴォーカリストとしての資質の高さを存分に味わうことのできるナンバーだ。特に⑦「Only Hello part 2」で同じメロディーを繰り返し積み重ねながら大きなグルーヴを生み出していくところやそのサウンド・プロダクションが「Abbey Road」期のビートルズっぽくてめちゃくちゃ気に入っている。
INABA / SALAS "ONLY HELLO part1"