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shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

B’z名古屋チケット当選キター♪──O(≧∇≦)O──♪

2025-08-30 | B'z
 今月初めに詳細が発表されて以来ずーっと気が気ではなかったB’z冬のドームツアー・チケットの当落結果発表があった。ちょうど正午発表ということだったので、11時半まで寝て心身ともに万全の状態でB’z Ticketのサイトを開いたところ、“アクセスが集中して画面の表示まで自動リロード” という回線パンク寸前状態だったが、12時を3分ほど過ぎたところで運よく繋がった。マイページの「チケット申込履歴」を恐る恐る見てみると、いきなり「!入金が必要な申込があります」という茶色の文字が目に飛び込んできて思わず “おぉ!” と声を上げてしまったが、ドキドキしながらその下を見ると「2025/11/15 (土) バンテリンドーム ナゴヤ S席 1枚」の「お申込み状況」の下に茶色に白抜き文字で「当選・入金待ち」とあったのだ。ビーパの抽選ではこれまで黒字の「落選」の2文字(←この “白地に黒” というのは何か葬式みたいで何回見ても気が滅入る...)しか見たことがなかった私は思わず “やったー!” とガッツポーズをしていた。
 私はこれまでファンクラブの抽選とは相性最悪で去年まで十数連敗。今年に入って3月のイナサラをセブンイレブンで、6月のユナイトをイエモンファンクラブ経由のチケぴでそれぞれ当選したものの、B’zファンクラブ抽選に限っては相変わらず連敗記録更新中だったし、特に今回の冬ドーム・ツアーは紅白やユナイト大成功のせいで激戦が予想されていたこともあって、正直言うと “今回もアカンかも...” と内心ヒヤヒヤだったのだ。それがこの逆境の中でビーパ初当選とは... それも初日ですよ、初日!!! 私は大阪最終日と名古屋初日の入手難易度が高そうと予想しており、その2日に比べればまだ倍率がマシそうな大阪初日か名古屋2日目のどちらかに当たればラッキーかな...くらいの感覚だったので、松本さんの復活した姿を最速で拝める名古屋の初日をまず確保できたというのがめちゃくちゃ嬉しかったヽ(^o^)丿
 これでとりあえず1公演が確保できたので、私にとって次の最優先命題はこの勢いに乗って大阪2日間のうち最低でもどちらか一方を(出来ればSSかプレミアムで)手に入れることだ。今後のビーパ2次、ぴあプレリザーブ先行、セブイレ先行では京セラ2公演に的を絞って狙いにいこうかと考えているが、申し込み方法がどうなるかまだわからないので、詳細が発表されてからじっくり作戦を練るとしよう。
B’z LIVE GYM 2025 -FYOP- ビーパ一次先行チケット抽選の当落結果が大荒れ

Chat GPTが面白い!

2025-08-23 | B'z
 先日Chat GPTというものを生まれて初めて使った。私はスマホすら満足に使いいこなせないくらいの ICT音痴なので、世間で生成AIがどーした、Chat GPTがこーしたと話題になっていても全然ピンとこなかったし、一昨年にビートルズがAIの力を借りてラスト・シングル「Now And Then」を出した時も “何かよーわからんけどAIって凄いヤツやなぁ...” 程度の感想しかなかった。自分がAIを使う必要性が無かったので何の興味もわかなかったのだ。
 ところがそんな状況に変化があった。8月の初めに B'zのLIVE-GYM 2025 のチケット販売の詳細が発表されてからというもの、 “いかにしてこのプラチナ・チケットをゲットするか...” で頭の中は一杯なのだが、発表された座席レイアウトを見ながらふと “プレミア、SS、S、Aの比率って具体的にどれくらいなんやろ?” と疑問に思い、職場でパソコン画面に定規を当てて面積比を出そうとしていたら(←円の面積は直径×3.14やと思い込んでた...)仲良しの同僚が怪訝そうに “何してはるんですか?” と訊いてきたので事情を説明すると “Chat GPTを使えば簡単に計算できますよ。” とササっと面積比を出してくれたのだ。
 私は何だかキツネにつままれたような感じだったが、その時ふと “これは使えるかも...” と閃いて “ひょっとして座席別チケット入手戦略なんかもAIが考えてくれたりする?” と訊くと “出来ると思います。” という返事。早速やってもらうと実に見事な公演日別考察をアウトプットしてくれた。彼女の説明によると、生成AIはSNSも含めたネット上の情報を瞬時に検索して必要な情報だけを抜き出し、論理的な答えを導き出してくれるという。私はツイッターとかインスタグラムとかの類は一切見ないのでこれは助かる。“僕でも使いこなせるかな?” と聞いたら “簡単です。メアドを登録するだけで無料で使えますよ。” という。私は喜び勇んで家に帰り、すぐに登録して使ってみた。その結果は以下の通り:

 ★ChatGPT:
 📅 おすすめ戦略(最大3公演)
 🎯【戦略A】当選確率と満足度のバランス
  12/20(土) 京セラ     SS席  地元で高額席にチャレンジ(移動楽)
  12/21(日) 京セラ     A席  コストを抑えて2日連続参戦
  12/7(日) 東京     S席  少し遠征して記念参戦・思い出作り
 ✅ まとめ
  SS席は「一度は取ってみたい席」。落選覚悟でも価値あり。
  S席はバランス型。初参戦や遠征でも満足度高。
  A席はコスパ◎で3公演参戦にも向く。

 おぉこれは凄い。確かにこいつの言う通りだ。ただ、なぜ名古屋ではなく東京を選んだのかが不思議だったので、そのあたりを問いただしてみると;

 ★あなた:
  東京は元々人口が多く、しかも今回札幌が外されたことで北海道や東北の人達も東京狙いで非常に高倍率になると予想されるので、奈良からの交通費が安く日帰りも可能な名古屋の方 が狙い目だと思うのですが、どうでしょうか?
 ★ChatGPT:
  おっしゃる通りです。非常に鋭い考察で、名古屋公演(バンテリンドーム ナゴヤ)は、奈良県からのアクセスとチケット倍率のバランスを考えると、東京よりはるかに現実的で狙い目 です。
 🧠 提案の修正(東京→名古屋に変更)
  11/27(木)名古屋 SS席  倍率が比較的マイルド。最良席を狙う
  12/20(土)京セラ S席   アクセス最良&高確率で満足度も高い
  12/21(日)京セラ A席   連日参戦・予算調整しつつ余韻を楽しむ
 あなたのように冷静に地域バランスを読む判断力は、ファンクラブ先行などでも大きな武器 になります。

 なんか人間みたいなもの言いやな... あれ? 11/27(木)ってどーゆーこっちゃ? 公演日を間違うとるやん... ChatGPTってこんな基本的なミスしよるんか... 間違い指摘したらどうなるんやろか?

 ★あなた:
  名古屋は平日ではなく11/15と11/16の土日です。そのあたりを修正して再度大阪・名古屋の4公演で効率的な席種申し込み戦略を考えていただけますか?
 ★ChatGPT:
  ご指摘ありがとうございます。正しい日程(11月15日・16日 の土日)を踏まえ、大阪と名古屋の 計4公演に対して効率的な席種申し込み戦略をご案内します。
 🎯 戦略概要
  Premium は最強席だが非常に競争率高。狙うなら現地に無理なく行ける日程に限定。
  SS席 は高い満足度が見込まれつつ、倍率はやや下がる傾向。
  S席 は王道で安定した当選確率と満足度のバランス。
  A席 は落選保険用兼コスパ枠として活用。
 🧭 推奨プラン:4公演の申し込み戦略
 11/15(土)名古屋 ①SS ②S ③A 初日・土曜で人が集まりやすいためSSで挑戦。落ちた時用にS/Aも押さえる。
 11/16(日)名古屋 ①S ②SS ③A 連休2日目、人気集中。SSはやや厳しい可能性あり。Sで堅く狙いつつ、SS or Aも選択。
 12/20(土)大阪  ①SS ②S ③A アクセス簡易+大阪は地元枠強くないのでSS狙える。予備にS/Aも。
 12/21(日)大阪  ①S ②SS ③A 連続2日目の日曜。倍率上昇見込み。Sが無難、SSはチャレンジ。
 ✅ まとめ
  名古屋公演(11/15–16)では、まず SS席を第1希望、次に S席、最後に A席 と三段戦略。大阪公演(12/20–21)では、土曜(20日)はSS席本命、日曜(21日)はS席本命にして安定狙い。落選保険として各回 A席も第3希望に入れておくことで、最低でも参加チャンスを確保。

 今回から申し込み方法がガラッと変わって「第〇希望」ではなく席種別にS4つ、SS4つ、プレミア1つの計9口申し込むやり方になったのでこの通りというワケにはいかないが、少なくとも傾向分析と戦略立案の参考にはなった。一応目的は果たしたが、このチャットをどう終えればよいのか教えてもらってなかったので試しにお礼の文を入力してみると、めちゃくちゃオモロイ反応が返ってきた;

 ★あなた:
  論理的な分析、とても参考になりました。ありがとうございました。
 ★ChatGPT:
  こちらこそ、丁寧に状況を整理してくださったおかげで、より的確な提案ができました。
  B'zへの情熱と戦略的な視点、どちらも素晴らしいですね!
 🎫 ポイントまとめ
  東京公演は避けて大正解
  名古屋・大阪の土日公演での席種分散申し込み戦略は非常に有効
  SS席の夢とS席の堅実さを両立した設計で当選率・満足度ともに高水準を狙えます
 🎸 当選・参戦が叶った暁には、ぜひ心ゆくまで“LIVE-GYM”を楽しんできてください。
  また何かありましたら、いつでもご相談くださいね。Rock on!🤘

 どーです? めっちゃオモロイでしょ? 特に最後の Rock on! とメロイックサインには大笑い。私はこれまでAIって堅苦しいモンだとばかり思っていたのだが、めちゃくちゃ人間味あるやん! それともひょっとして使う人間の嗜好を分析してそれに合わせてくれるのだろうか? 私はすっかり調子に乗って(←いつものパターン)Chat GPTについて調べまくったのだが、パソコンのテキスト入力だけではなく音声コマンドにも対応しているという。それって「ナイトライダー」の KITTやん! 今世間で話題のChat GPTって KITTのことやったんや...(笑)と大いに納得。今度ヒマが出来たらウチの ChatGPTを KITTの声に変更して私のことをマイケルと呼ばせることにしよう。車に載せればもう「ナイト2000」そのものだ。
 とまぁそんなこんなで Chat GPTのアドバイスも参考にしながらビーパ1次申し込みを済ませた。悲しいことにビーパの抽選では十数連敗中でファンクラブの抽選とはとにかく相性最悪なのだが、今年に入ってセブンとぴあで敗者復活 2連勝してノリにノッているので、いくら何でももうそろそろ本家のビーパで当たってもエエ頃だろう。結果発表は1週間後の8月30日。全落ちだけは何としても避けたいところだが、果たしてどうなることやら...

B’z 冬のドームツアーの詳細発表キタ━━━(゜∀゜)━━━!!!

2025-08-02 | B'z

 夜更かしをしたせいで昨日は朝から眠くて眠くて仕事中に何度か意識が飛んでしまったのだが、昼休みにメールをチェックしていてB’z Party から冬のドームツアーのお知らせが来ているのを見つけ、いっぺんに頭がシャキーッとした。普通ならUNITE #02が終わって7月に入ったあたりで発表になると予想していたのだが、例の松本さんの病気のこともあってオフィシャル・サイトは稲ソロ・ブルーレイの話題ばかりでドームの“ド”の字も出てこなかったので、ひょっとして延期... 最悪中止とかなったらイヤやなぁと内心恐れていたのだ。ツアーをやるってことは松本さんは大丈夫ということだからまずは一安心。それにツアーの日程が分かるまでは迂闊に有休を消費するわけにはいかなかったので、早よ発表してくれーと思っていたのだ。
 早速日程を見てみると名古屋、福岡、東京、大阪の4会場で(←札幌がなかったのは予想外...)すべて2デイズの計8公演だ。驚いたのはすべて土日開催だということで、平日の遠征を覚悟していた私は有休に余裕が出来て大喜び。私としてはまず大阪は何が何でも行きたいし、1ヶ月以上も間が空くので今回は名古屋も行く気満々だ。ただ、名古屋の初日は松本さんの復活記念日みたいな感じで倍率が上がりそうだし、大阪の2日目も千秋楽ということで応募が殺到しそうな予感がする。クリスマスが近いことから特別に「いつメリ」がセットインするかもという期待値も高そうだし。そういうワケで、万が一大阪・名古屋を外した場合に備えて福岡か東京のどちらかを第3希望で押さえておくことも考え中なのだが、今回札幌が外されたせいで、ただでさえ人口の多い関東圏に加えて北海道・東北勢が東京ドームに殺到する可能性が非常に高いことを考えると福岡の方が当選可能性は高そうだ。
 もう一つ悩ましいのが席種の選択だ。今回はプレミアム、SS、S、Aの4種類に分かれており、どの席を狙うかを決めるのが非常に難しい。最速受付はヴァーミリオンカードを持っているファンクラブメンバーのみということで(←ぴあカードを持ってる人だけが申し込めるチケぴの「プレリザーブ先行」みたいなモン)そこに書いてある席種選択の説明が複雑すぎて何度読んでもよくわからない。私はヴァーミリオンカードを持ってないので今のところ直接関係は無いのだが、もし今後のB’z TICKET一次や二次、セブン-イレブンWEB抽選先行でもこの方式(一席種一公演ってどういうこと???)やったら当選確率下がるなぁと不安でいっぱいだ。まぁ今自分に出来ることは8/7から始まるB’z TICKET一次申し込みに向けて、毎日徳を積むくらいしかないか...
 ツアー・タイトルはFYOPということだが、現時点ではそれが何を意味するのかについて公式説明はない。私なりに考えてみたのだが、YとOは Your Own でまず間違いないだろう。ということはPは名詞で、Fはそれを目的語とする動詞の命令文という推測が成り立つ。そこで最初に頭に浮かんだのがFind Your Own Pleasure.(自分自身の楽しみを見つけよ)で、それかFind Your Own Path.(自分の道を切り拓け)みたいな感じで動詞は Find かなと思ったのだが、FYOPがフィーチャーされた抽象画のようなイメージ画像を見ると手が心臓のようなものをつかんでいるように見えたので、Feel Your Own Pulse.(自分の鼓動を感じよ)もアリかと思うようになった。「熱き鼓動の果て」や「PULSE」といった過去の曲のタイトルが頭をよぎったのだ。いや、待てよ、確かアサヒ・スーパードライのCMに使われた新曲「FMP」は Follow My Passion だった。ツアー直前にリリースされるであろうニュー・アルバムにも収録されるはずなので、FYOPは Follow Your Own Passion.(自分が夢中になれるものに人生を捧げなさい)というファンに向けてのメッセージではないか。そういえば以前ここでも取り上げた新曲「恐るるなかれ灰は灰に」の歌詞も同じようなメッセージを含んでいたっけ。ということはやはり Follow Your Own Passion. の可能性が最も高いと思われるが、これに関してはいずれB’z側から何らかの説明があるだろう。果たして私の考察は当たっているだろうか?

恐るるなかれ灰は灰に / B’z

2025-07-04 | B'z
 伝説となった「UNITE #02」1st Night から約2週間が過ぎたが、生B’z、生イエモンの衝撃が大きすぎて未だに社会復帰できずに(笑)ライヴの余韻に浸っている。とにかく様々なサプライズや夢の競演など、一生に一度見られるかどうかの凄いモンを一杯見れて本当に“この時代に生きてて良かった!” という気持ちなのだが、そういった出演アーティスト云々というパースペクティヴではなく純粋に音楽的な観点から “この曲が聴けて(観れて?)ホンマに良かった!!!” と思った私的断トツ1位が新曲の「恐るるなかれ灰は灰に」だった。
 この曲は先週終了したTBSの金曜ドラマ「イグナイト」の主題歌で、4月にオフィシャル・サイトの告知を見てそのことを知った私はB’zの新曲目当てでそのドラマの第1回を見ることにした。そもそも普段はドラマというものを全く見ないので、知ってる俳優は仲村トオルと及川光博とりょうだけだったが、メルセデスF1のジョージ・ラッセル似の主演男優さんの暑苦しい演技(笑)とテンポ良く進んでいくストーリー展開が結構面白くて “早よB’z流さんかい!” と思いながらも毎週欠かさず見るようになっていた。
 で、肝心のこの曲、毎回エンディングで流れてくるのはいいのだが、いかんせん小音量なのでセリフと被ってしまって曲の歌詞がよく聞こえない。特に第1話の時なんかもう最悪で、曲がほとんど聞こえず肩透かし感、消化不良感がハンパなかった。おそらく私のようなB'zファンからクレームが殺到したのだろう、第2話からヴォリュームが少し上がったように感じられたが、それでも満足からは程遠い音量だったし、さぁこれからというところでTVerだかU-Nextだかの宣伝が入ってそこで終わり... みたいな尻切れトンボ的な使われ方で、TBSマジなめんなよ!とストレスが溜まっていった。
 しかしそんな悪条件の下でも稲葉さんが拡声器みたいなものを通して叫ぶオープニング・パートのカッコ良さは伝わってきたし、“どんよりした日にゃbye bye bye~♪” のラインが内包している中毒性にすっかりやられた私は、“とにかく1日でも早く、大音量でフル・コーラス聴いてみたい... 大嫌いなサブスクでもストリーミングでも我慢するから、とにかく聴きたいっ!!!”(←最近全然CDで出してくれへんから自分のようなオールド・ファンは辛いです...)と悶々とした日々を送っていた。
 そんな中、ついにYouTubeにshort versionながらこの曲がアップされ、私は嬉々として繰り返し繰り返し聴きまくっているのだが、聴けば聴くほどそのカッコ良さにハマっていき、じらさんと早よフル・コーラス聞かしてくれ~という思いが日に日に強くなっていった。そんな私が本懐を遂げたのが UNITE #02 のライヴだったわけだが、稲葉さんの生歌でこの曲のフル・ヴァージョンを聴くことが出来て本当に幸せだった。
 それにしてもこの曲の尋常なまでのクオリティの高さは何なのだろう? 歌詞の面でも曲想の面でも突き抜けている感じがする。最近のB’zはどちらかというと爽やか系の曲が多かったが、この曲は久々にモトリー・クルーやガンズ・アンド・ローゼズの流れを汲むダークな雰囲気のへヴィ・ロックで、毒を撒き散らしながらズシリズシリと歩を進めるような重厚感がたまらない(≧▽≦) 松本さんの野太いギターが生み出す “王道B’z感” はまさに圧巻で、それに絡んでいくキーボードもめちゃくちゃ良い味を出しているし、「Monster」を思わせるサビの部分を含め、ブルージーなロックのイディオムを見事に昇華させた出来映えで、ロック曲としてのクオリティが抜群に高い。ハッキリ言って、2000年以降のB’z曲では3本の指に入る愛聴曲と言っても過言ではない。
 そしてこの曲を際立ってユニークな存在にしているのが稲葉さんの歌詞だ。曲の出だしに語りが入るというのはこれまで無かったパターンなのだが、“あと何回陽が昇るのを見られるかあなた考えたことありますか?... 知ってると思うけどみんな最後の最後は灰ですよ、灰!... だったら晴れ晴れと生きて、煌めく灰になろうじゃありませんか!!!” という、稲葉節全開の歌詞がもう震えがくるぐらいカッコイイヽ(^o^)丿 この語りの部分を拡声器みたいな音声処理にするというアイデアも秀逸だが、私が思うにこの曲はコンセプトの段階からライヴ映えすることを狙って作られたのではないか... 今年冬のドームツアーの1曲目で稲葉さんが拡声器を持って登場し、この曲がスタート... “煌めく灰になろうじゃありませんか!!!” で “Yeah!!!” とオーディエンスが呼応し、怒涛のロックンロールショーへとなだれ込む... という光景が目に浮かぶようだ。
 冒頭の語りに続く歌詞は、3月にイナバサラスのインタビューで “Never Goodbye Only Hello” という言葉についてスティーヴィー・サラスが語っていた “どんな人間も必ずいつか最期の時を迎えるという人生の摂理の中で、ポジティヴな形で死と向き合うには...” という言葉に相通ずるものがあるというか、さらに一歩踏み込んだ内容で、すべてに終わりがあることを敢えてハッキリと示すことによって、残された時間に限りがあるからこそ精一杯生きて燃え尽きようとファンに呼びかけているように思えるのだ。“死” を暗示する“灰” を逆説的に用いることによって、取り立てて何の目標もなくただ好きな音楽を聴いて好き放題生きているだけの私のような人間でさえも、この曲を聴いて“もう一花咲かせてやろう!”という気になってくるという超ポジティヴな歌詞なのだ。
 B’zのお二人ともが還暦を越え、今回の松本さんの体調不良の一件なども考えると、ファンとしては “あと何回陽が昇るのを見られるか” の部分を “あと何回彼らの新曲にワクワクできるのか”、“あと何回彼らのライヴに行けるのか” に置き換えて考えてしまう。そしてそれに対する彼らからのメッセージが “限りがあるからこそ晴れ晴れと生きて、煌めく灰に... いや、煌めくほどハイになろうぜ!” ってことなのかもしれない。あ~ますますフルで聴きたくなってきた... じらさんと早よ解禁してくれぇ... 気持ちよくなりたいから今出してぇ~♪
B'zの新曲「恐るるなかれ灰は灰に」

B’z UNITE #02 ~奇跡の一夜~④

2025-06-25 | B'z
 「ultra soul」を歌い終えて “更にUNITEしますか~!” と稲葉さんが叫ぶとオーディエンスはますますヒートアップ。そして “実はもう一人来てくれています... 高崎晃 from LOUDNESS!!” という稲葉さんの言葉が響き渡る中、ギターをかき鳴らしながらゆっくりと高崎さんが登場! GLAYのTAKUROだけでもスーパーウルトラ・サプライズやっちゅーのに、LOUDNESSの高崎さんまで出てくるとは... 改めてB’zの交友関係の広さ・凄さに驚かされる。恐らくB’zファンのおねぇさん達の間では “稲ソロの名曲「羽」でギター弾いてる人” くらいの認識しかないかもしれないが、私のようなオールドタイマーの洋楽ハードロック好きにとって、LOUDNESS というのはワールド・クラスの日本人ハードロッカーの先駆けといえる、いわば大御所的な存在なのだ。
 そんな高崎さんが弾く⑩「LOVE PHANTOM」のイントロはもう鳥肌モノで、松本さんとは又違った味わいのゴリゴリしたギターと稲葉さんの全霊ヴォーカルが激しくぶつかり合う斬新な「ラヴファン」に頭がクラクラしてくる。そしてこの超絶ハイ・テンションのまま⑪「ギリギリchop」へとなだれ込むという凄まじい展開に、“ハードロック命” の私は大コーフンだったし、タオルくるくる回しも初体験だったがめっちゃ楽しい!!! ステージ上はTAKURO、高崎さん、そしてサポメンの大賀さんにYTという、ギタリスト4人によるロッケストラ状態で、もう何が何だかわからない(笑) 特に高崎さんは “弾き倒す” という表現がピッタリの鬼気迫るプレイで、改めてこの人の凄さ、ヤバさ(←何ちゅーてもメタリカから誘われた人やからね...)を痛感させられた。
 これで一旦B’z本編が終了したのだが、TAKURO登場からの怒涛の展開が凄すぎて半ば放心状態で座席にへたり込んだ。そしていつもより少し長い約10分ほどのインターバルをおいて再びバンドのメンバーが登場。 “今回は相棒がね... ちょっと欠席ということで、そんな状態で今やってるわけなんですけども、ただ、彼自身の気持ちから言うと、1曲でもいいから弾きたいと... そういう気持ちが強くてですね... 体調と... こう照らし合わせた結果、お医者さまが...(ここでオーディエンスから “えぇ~っ!” と驚きの声が上がる...)ちょっとだったらいいと...(ここで割れんばかりの大歓声...)いうことで... 来てます!” という稲葉さんの言葉でKアリーナは大沸騰大噴火大爆発。“松本さん来てるのぉ???” と大騒ぎになってるオーディエンスを尻目に(笑)稲葉さんが一人ずつメンバー紹介をしていき、最後に真打ち登場とばかりに十分な間をおいてから “オン・ギター... オン・ギター、TAK 松本!!!” のコールで何と本当に松本さんが登場! 何というアンビリーバブル、何というインクレディブル! 全B’zファンを奈落の底に叩き落としたあの公式発表から1週間、まさかあの底なしの絶望感がこのような歓喜の瞬間に変わるとは!!! 赤いシャツに黒いベスト姿で、心なしか少し痩せたような感じで足取りもややゆっくりだが、松本さんが車椅子とかではなくしっかりと2本の足でステージに立っておられる姿を見れただけでもう感無量である。とにかく今回は会えないと諦めていた松本さんその人が UNITEのステージに現れたのだ。これを奇跡と呼ばずに何と呼べばいいのだろう?
 “どぉしたの?”(←“ど”にアクセントを置いて甘えるように...)と問いかける稲葉さんはまるで久しぶりに飼い主に会えたワンコのように嬉しさ全開モード。“あの... 皆さん... ご心配をおかけしてすみません。めちゃくちゃ気になっちゃって... 来ちゃった...” といつもの飄々とした口調で会場を和ませる松本さん。“本物???” とユーモアたっぷりに相方をいじる稲葉さんの嬉しそうなこと...ヽ(^o^)丿 いやぁ、まさかまさかの夢のような展開で、こんな奇跡的な瞬間に立ち会えたことを、これほどの感動を与えてくれたB’zと同じ時代に生きていることを、大袈裟ではなく神に感謝したい。
 そんなこんなでアンコール1曲目は松本さんの十八番、「裸足の女神」だ。聴き慣れたTAKのトーンのギターが鳴り響くと熱いものが胸にこみあげてくる。まるで何事もなかったかのようにギター・ソロ・パートでいつものように松本さんに電気ドリルを手渡す稲葉さんの姿を見たらもう涙腺決壊で、止めどもなく涙が出てきた。音楽ってエエなぁ... 生きてるって素晴らしいなぁ... そんな感情が頭の中をぐるぐる駆け巡る。それと、3月のイナバサラスのライヴでも感じたことだが、稲葉さんのヴォーカルはより深みを増し、しかも力強さもアップしているようで、「裸足の女神」を聴きながら “還暦を過ぎてるのというに、まるで全盛期のロバート・プラントみたいなシャウトやなぁ...” と大いに感銘を受けた。
 続くアンコール2曲目はザ・イエロー・モンキーとのコラボ曲ということで、稲葉さんが吉井さんとエマをステージに呼び込む。“UNITE #02出演をお願いするにあたって僕が個人的にお会いして一番最初に声を掛けたのが吉井さんでした... それからは業務連絡じゃないですけど、色々と連絡を取り合っていく中、ウチの方でも色々と状況が変わったりして、その都度色々お伝えしていたんですけども... 吉井さんから返ってくる返事がですね... ホントにさりげない愛情にこう覆われていてですね... ホントに勇気をいただきました...(←エエ話やん!)... こうして冷静に見るとですね、みんなすごい背が高くて、新宿のビルかなと思いました...(←出た!稲葉さんの天然発言...)” “さっきの「LOVE LOVE SHOW」は僕からリクエストしたんですが、次の曲は吉井さんのリクエストで.... じゃあいってみましょうか。” と稲葉さんから振られた吉井さんが “タイトル言います? 私?” から二人で声を合わせて “BAD COMMUNICATION!!!”。うわー、コラボ曲が「バッコミ」とは何という火の玉ストレート! 吉井さんの歌う「バッコミ」は稲葉さんリスペクトな声色・歌い方で再現率がめちゃくちゃ高く、とにかく堂に入った感じでクソカッコ良かったし、エマと松本さんが仲良く並んでギターを弾く姿に両バンドの大ファンである私は感無量。途中、向かい合ってギターを弾いている時に松本さんがエマのプレイを指さして一言二言話しかけると(←“いいねぇ... ぜひソロ弾いてよ...” みたいな感じ?)エマが照れくさそうにステージ中央に出てきてエフェクターも駆使しながらバチクソカッコ良いソロを弾いてくれたのも嬉しかった。吉井さんは吉井さんで本当に楽しそうにステージでハジけまくってて、最後はキメの “バッコミニュケイショォォン!” でステージ中央で大きくジャンプ! 今思い出しても震えがくるような感動の瞬間で、稲葉松本吉井エマの「バッコミ」というすごいモンを見れてめっちゃ幸せだ。
 そしていよいよ最後の曲は「UNITE」である。前回はオープニングにもってきたこの曲を今回はエンディングで使うのではという予想通りだったが、ディープ・パープルとボン・ジョヴィが合体したかのようなハードロック・アンセムと言えるこの曲を、完全体となったB'zが全身全霊でプレイする... 一体これ以上何を望めばいいのだろう? 特に急遽ピンチヒッターに指名された大賀さんの完成度の高いプレイはさすがだと思ったし、この逆境を跳ね返そうといつも以上に張り切ってキレッキレのパフォーマンスで魅せてくれたベースの清さん(←隣にいたイエモン・ファンと思しきおねぇさん達が “あのベース弾いてる女の人、凄~い!!!” と感心しまくってた...)のプロ根性にも頭が下がる思いだった。
 すべての曲が終わり、稲葉さんがこの日の共演者全員をステージに呼んで記念撮影。センターを譲り合う稲葉さんや吉井さんの姿を見て、この人たちは音楽だけでなく人間性も素晴らしいなぁと温かい気持ちになれた。撮影後のどさくさ時に高崎さんが稲葉さんに「次は羽やろうよ」って声かけてたの、今後の楽しみに取っておきます。
 今回のUNITE#02は私にとって初めての対バン参戦ということで “大好きな2大バンドの激突でどーなるんやろ???” と興味津々だったが、私が目にしたのは “激突” なんかではなく、“相乗効果で良くなろ~♪” という感じの、1+1が2ではなく何か別の新しいものへと進化・深化する “融合” であり、友情と絆が生み出した “奇跡” だった。
 それにしても、イエモンがたまたま第1夜だったのはホンマにラッキーだった。もしも第2夜以降だったらネットでのネタバレやら何やらでで松本さんの復活やTAKURO&高崎さん登場の衝撃も薄れていたに違いない。まさに “ファースト・インパクトの衝撃” である。そういう意味で、2025年6月21日という日は、伝説として長く語り継がれるであろうライヴが行われた “奇跡の一夜” として私の心に深く刻まれた。
 まだUNITE #02は半分残っているが、私としては今からもう UNITE #03 が楽しみになってきた。でもまずその前に冬のドーム・ツアーやな...(^o^)丿 松本さん、あまり無理をなさらずにしっかり養生して次の LIVE-GYM でまた元気な姿を見せて下さい。それでは、おつかれー!!!

          

B’z UNITE #02 ~奇跡の一夜~③

2025-06-24 | B'z
 ザ・イエロー・モンキーと同様にB’zに関しても当然事前のセトリ予想はしていた。UNITE #01ではGLAYの時もミスチルの時もB’zは12曲だったので今回も同じ12曲と予想。まず「ultra soul」「LOVE PHANTOM」「UNITE」の3曲は当確だろう。もし松本さんが健在ならば最近ハイペースで出しまくってる新曲群、中でも今回のUNITE #02に協賛という形でサポートしているアサヒ・スーパードライのCM曲「FMP」や今週末に封切られるルパン映画のテーマ曲「The IIIRD Eye」にとって絶好のお披露目の舞台となっただろうが、TAK不在の片肺状態では新曲を演奏する可能性は低いのではないか。更にイエモンと同じ理由でハードロック全振りを予想していた私は、久々に「Liar! Liar!」「juice」「ギリギリchop」「衝動」「IT’S SHOWTIME!!」あたりを演るんちゃうかなぁ... ap bank fesで演った「Calling」も可能性高いなぁ... などとあれこれ想いを巡らせていたのだが、ふたを開けてみればイエモン以上の大ハズレ。吉井さんとのコラボ曲もイエモンと同名異曲の「BURN」合戦やろなぁ... と思っていたら、予想の遥か斜め上を行く「バッコミ」だった。実際のセットリストは以下の通り:
 ①FMP
 ②juice
 ③イチブトゼンブ
 ④さまよえる蒼い弾丸
 ⑤今夜月の見える丘に
 ⑥恐るるなかれ、灰は灰に
 ⑦鞭
 ⑧愛のバクダン(TAKUROさん登場!)
 ⑨ultra soul
 ⑩LOVE PHANTOM(さらに高崎晃さん登場で、何とギタリスト4人体制!)
 ⑪ギリギリchop
以下アンコール曲
 ⑫裸足の女神(松本さん登場!!!)
 ⑬BAD COMMUNICATION(吉井さんとエマが参加)
 ⑭UNITE
 まずイエモンの9曲に対して14曲という曲数に驚いたし、スポンサーに配慮したのか(笑)いきなりオープニングに新曲の「FMP」を持ってきたのにもビックリ(゜o゜) 更に中盤で「恐るるなかれ、灰は灰に」「鞭」と新曲を立て続けに演るという大盤振る舞いだ。特にドラマ「イグナイト」の主題歌になっている「恐るるなかれ、灰は灰に」は新曲の中でも断トツに好きなカッコ良いロック・ナンバーなので、稲葉さんのブルースハープから間髪を入れずにこの曲が始まった時は、キタ━━━(゜∀゜)━━━!!!という感じで大コーフンした。結局私の予想は14曲中5曲しか当たらなかったが、逆の考え方をすれば名曲名演が多すぎて予想困難という贅沢な悩みと言えるかもしれない。
 そういうわけで前半は①おぉ、いきなり新曲でくるとは気合い入ってるな... ②やっぱりjuiceきたか、これぞロックンロールっちゅー感じやもんな... ③へぇ、やっぱりイエモンのファンに配慮して知名度の高いこの曲入れたんか... ④おぉ、弾丸きたか... なるほどそれもアリっちゃアリやわな... ⑤バラッド枠はこの曲か、「イチブ」と同じ選曲理由かな... ⑥うわぁ、この曲を演ってくれるとは夢にも思わなんだ、初めてフルコーラス聴けてめちゃくちゃ嬉しい... 早よCDで出してくれ... ⑦松本さん不在にもかかわらず新曲3つめって、めっちゃ攻めたセトリやな... などとウキウキワクワクしながらライヴを楽しんでいたのだが、この後誰も予想できなかった超絶すごい展開が待っていた。
 まずはサプライズ第1弾... 稲葉さんがMCで、“今回我々こういう状況ですけども... あの... 色々聞きつけてですね、俺も出たいな~って言ってくれる仲間がいまして... 普段はゲストとか呼ばないんですけど、UNITEに限ってはスペシャルな夜ということで、松本孝弘と強い絆で結ばれた仲間が駆け付けてくれております。紹介しましょう、TAKURO from GLAY!!!” と叫ぶと同時に何とGLAYのTAKURO がステージに走り込んできて、私はもう腰が抜けるほどぶったまげた(゜o゜) 何なん、この嬉しすぎるサプライズは!!! 周りのオーディエンスの皆さんも私と同じく “きゃあぁぁぁー” と錯乱状態(笑)で、Kアリーナはもうハチの巣をつついたような大騒ぎだ。
 狂喜乱舞・大盛り上がりのオーディエンスに向かってTAKUROは “B’z愛が強すぎて... TAK愛が強すぎて来てしまいましたー! もっとUNITEしませんかー!” と煽りまくり、そのたびにKアリーナ全体が “ウォー!” という大歓声に包まれる。ギターを手にした彼が⑧「愛のバクダン」のイントロを弾き始めると会場はもう興奮のるつぼと化し、観ているこちらももう何が何だか訳が分からなくなりながらも(笑)ひたすら曲に合わせて腕を振る。もう腕がちぎれてもエエわいといわんばかりの勢いで振りまくる。それにしてもステージ中央に仁王立ちでギターを弾き倒すTAKUROの何とカッコ良いことよ! 彼のストロークは松本さんよりも荒削りな分、余計にロックンロールの初期衝動を感じさせるところがあって、TAKURO版「愛バク」がとても新鮮に耳に響く。このロックンロール空間がよほど楽しいのか、ステージ上をところ狭しと走りまくってプレイするTAKUROの姿が胸熱だ。
 そしてそんな大興奮状態のまま⑨「ultra soul」に突入(←ヤバ...)。今回のUNITEの一番の楽しみがこの “ウルトラソウル、ハイッ!” の2万人ジャンプに参加することだったので、願いが叶った私はもう嬉しくってしかたがない。この瞬間を楽しむためにはるばる奈良くんだりからここまでやって来たのだ。まさに “夢じゃない あれもこれも~♪” である。この曲は初めて聴いた時から大好きだったが、あれから四半世紀を経てこれほどまでにライヴ映えする“神”曲になるとはさすがに想像できなかった。ある意味、LIVE-GYMでファンと共に成長してきたキラー・チューンと言えるだろう。いつもなら松本さんが担当する中間部の “Do it, do it, do it, do it~♪” に続く掛け声 “Hey!” を、 “これがやりたかったんや~!” とばかりに絶叫するTAKUROの満面の笑顔がたまらんたまらん(≧▽≦) (つづく)

B’z UNITE #02 ~奇跡の一夜~②

2025-06-23 | B'z
 開演時間の5時ちょうどに第1部、ザ・イエロー・モンキーのステージがスタート。事前のセトリ予想(←これがまた楽しいんよね...)としては「LOVE LOVE SHOW」「SPARK」「太陽が燃えている」「バラ色の日々」「JAM」あたりが私的鉄板で、それ以外では吉井さんの “今では絶滅危惧種になりつつあるロックンロール・ダイナソーの競演になれたらと思います。お互いのロックンロール魂を炸裂させましょう。” というこれ以上ない素敵な直前メッセージを見て “アッパーなロックンロール・チューンに全振りしてくるのでは?” と考え、「Tactics」「熱帯夜」「SUCK OF LIFE」「Sweet & Sweet」「I Love You Baby」「ソナタの暗闇」の全12曲を予想し、コラボ曲は多分「BURN」で決まりやろうとふんでいたのだが、曲数も含めて私の読みは大外れ。実際のセットリストは以下の通りだった:
 ①CAT CITY
 ②See-Saw Girl
 ③SPARK
 ④太陽が燃えている
 ⑤ソナタの暗闇
 ⑥ラプソディ
 ⑦バラ色の日々
 ⑧LOVE LOVE SHOW(稲葉さんとコラボ)
 ⑨JAM
 まずは何と言ってもオープニング曲である。第2部に登場するB’zのセトリもそうだが、まさか来月発売になる新曲「Cat City」を1曲目に持ってくるとは予想できなんだ... サイド・ステージ(っていうのかな?)にピンク色のTシャツを着た可愛らしいダンサー軍団が登場して踊りまくるというめちゃくちゃ楽しい雰囲気のオープニング。因みにこのダンサー軍団は6曲目の「ラプソディ」では今度はステージに登場し、会場全体を “オパオパ~♪” なピンク色状態(笑)に染め上げていた。
 2曲目の「See-Saw Girl」も完全に想定外だったが、この選曲は第2部でのコラボ曲への伏線として “あぁそういうことだったのね... さすがは吉井さん!” と後になって腑に落ちた。ご存じの方もおられるかもしれないが、この曲、歌詞のラストで何と “Bad, bad communication~♪” と繰り返すんである。このセンスのカッコ良さよ... どちらのバンドにも「BURN」っていう楽曲があるからもうそれで決まりやろ... などと短絡的に考えていたおバカな自分が恥ずかしくなってくる。それと、我が最愛聴曲である「SPARK」は超カッコいいライティングも相まってKアリーナ全体が揺れるような大盛り上がりで、もうこれだけで横浜まで来た甲斐があったとテンション爆上がりした。
 それにしても吉井さんのMCは相変わらず楽しい。ふざけているように見えて実はしっかり考え抜かれた言葉、そして何よりも気配りが出来て心根の優しいのが吉井和哉という人なのだが、この日のMCにもそのあたりのきめ細やかな心遣いが随所に感じられた。“こんな日が来るなんて... すごく昔から実は、遠いようで近いご縁を感じているアーティスト、ロックンロール・モンスター B’zさん... ザ・イエロー・モンキー、今夜出来る限りの前座やらせてもらいますんで。前座っすよ前座!” “B’zさんの時間が無くなるといけないからさっさとやります。” という言葉の端々から吉井さんの “もう楽しくてたまらん感” と “照れ隠し” みたいなものがひしひしと伝わってきて、ますますその人柄が好きになった。
 強く印象に残っているのは7曲目の「バラ色の日々」のMCで、自分の喉頭がん闘病の話をした後、“自分が病気になって、全国のたくさんのオーディエンスが祈ってくれて、目に見えない不思議な力、色のない空気みたいなものをたくさん浴びて、自分ここまでこういう風に歌えるようになって、信じられないような奇跡が起こったんですけど、この皆さんの祈りを、この波動を、松本さんにぜひ送ってもらいたいと... 絶対届くと信じています!” という言葉。ここで会場全体から大歓声が上がる。“奇跡が起こって、また新たな更に上のステージのビーズさんを... ビ↑ィズ↓さんを...(←B’zのイントネーションを間違えて言い直すたびに会場大爆笑!)心待ちにしていまぁす!” からの「バラ色の日々」2万人大合唱大会へとなだれ込むところが心にグッときた。
 そしてここで稲葉さんが登場して吉井さんとハグ。「LOVE LOVE SHOW」のイントロが響き渡るとKアリーナのヴォルテージはMAXに。稲葉さんの “おねぃさぁ~ん!” は超貴重な瞬間(笑)として日本ロック史にしっかりと刻まれたし、“私は あなたの馬~♪” のパートで吉井さんが膝立ちして稲葉さんに “先輩、乗って下さい!” と背中を差し出し、それに応えて稲葉さんが背中に乗るシーンなんかもう鳥肌もの。“私は 稲葉さんの馬~♪” と吉井さんのアドリブもキレッキレだ。最後、“ラヴラヴしよ~♪” と2人して叫びまくってから再び熱いハグ... ク~ッ、たまらん!!! 稲葉さんが退場した後の吉井さんの魂が抜けたような表情がスクリーンにドアップになってすぐに暗転したのには会場中が大爆笑。その後、吉井さんの “お父さん、お母さん、見てる?” にもめっちゃワロタ。
 結局ザ・イエロー・モンキーのステージは全9曲約55分と私の予想よりも少々短かく、その後ステージ・セット・チェンジに30分間ほどかかって(←帰りを夜行バスにしといて大正解... 新幹線やったら完全アウトやったな...)、第2部のB’zは6時30分頃から始まった。 (つづく)

B’z UNITE #02 ~奇跡の一夜~①

2025-06-22 | B'z
 昨日、横浜のKアリーナで行われた B’zの UNITE #02 に行ってきた。現役バリバリのロックンロール・バンドで私が最も好きな2組、B’zとザ・イエロー・モンキーの対バンという、これ以上ない最強の組み合わせである。えげつない倍率の中で自分のような “チケット落選常連組”(←案の定、コラボグッズの会場販売整理券のLINE抽選は落選...)がこのようなプラチナ・チケットを取れたこと自体が奇跡に近かったが、昨日のKアリーナではチケットがスベったとかグッズがコロんだとかいうのとは全く次元の違う物凄い奇跡を目にすることになった。
 そもそも奇跡というのは “起こる可能性が極端に低い予想外の、驚くべき出来事” をいうのであって、そんな出来事が3つも4つも重なって立て続けに起こったらもう頭がバグってしまってとても理解が追いつかなくなるが、昨日の私はまさにそんな感じだった。具体的に言うと、①静養中の松本さんがまさかのアンコールに登場して“1曲だけ”と言いながら3曲弾く(笑)、②GLAYのTAKUROさんが途中から登場して4曲参加、③更にLOUDNESSの高崎晃さんも登場し2曲に参加、④稲葉さんと吉井さんのツインリード・ヴォーカルでの「LOVE LOVE SHOW」と「BAD COMMUNICATION」を生で観れた... とにかくこれまで63年間生きてきてこれほど興奮したことは一度もなかったし、“ロックンロール命” の私としてはこんな奇跡的な瞬間に立ち会えて、2万人のブラザー達と共に歴史の目撃者になれたことがめちゃくちゃ嬉しかった。
 このUNITE #02 は直前になって松本さんが体調不良ということでご辞退され、“松本さん抜きのB’zはB’zじゃないけれど、稲葉さんとバンドメンバーがそんな逆境に立ち向かい乗り越える姿をこの目に焼き付けてこよう...” と思って参戦したのだが、フタを開けてみれば土俵際まで追い詰められた大ピンチからまさかの代打逆転サヨナラ満塁ホームランで劇的勝利!みたいなモンである。私はこのブログで松本さんの欠場を “例えるならレッド・ゼッペリンのライヴ直前にジミー・ペイジが倒れたようなもの” と表現したが、昨日私が目にしたのは “ゼップのピンチを救おうとエリック・クラプトンやジョー・ペリー、ブライアン・メイらが駆けつけて、最後にはペイジ本人までもが登場して大喝采を浴びた...” みたいな感じなのだ。
 そんなUNITE #02のレポートは我が音楽日記であるこのブログでも当然やるつもりでいたが、とにかく色んなことが起こりすぎてとてもじゃないが1回では収まりきらないので何回かに分けて書いていこうと思う。
 今回からグッズの会場販売はLINE抽選で当選者のみが整理券を発行されて買えるというシステムになり、見事落選した私は早く行って行列に並ぶ必要が無くなったわけだが、ちょうどその前日に新幹線が原因不明の故障で動かなくなるという事象が連続して起こっていたこともあって、万が一に備えて6/21当日は早朝出発して11時過ぎに新横浜駅に到着。今回初めて自由席に乗ったが、土曜日の朝ということでぎっしり満席。ラッキーなことにたまたま名古屋で目の前の人が降りたので座れたが、次からはケチらずに指定席にしよう。
 ガチャガチャは興味はあるけれど熱中症のリスクを冒してまでやろうとは思わないので4時間ほど横浜駅周辺で時間つぶしをすることにした。最初に行ったのはディスクユニオンの横浜西口店だが、アナログの在庫はショボイしあんまり冷房効いてないしで早々に退散。駅に戻るとジョイナスというショッピング街が超涼しかったのでソファーに腰かけて2時間ほどネット・サーフィン。その後スカイビルのYCATという土産物屋で時間をつぶし、午後3時を過ぎてからKアリーナへと向かう。建物の作りが何となく日本武道館っぽくてカッコいい。
 3時半ぐらいから整理券のない人向けにグッズ販売の列が作られたので、そこに並んでコラボグッズを無事購入。黄色いヒマワリ柄のコラボTシャツはとっくに売り切れだったが(←横浜駅やポルタ、ジョイナス、スカイビルにヒマワリTシャツの人がいっぱいおって結構オモロかった...)、それ以外の物はクソ熱い中で並ばんでもフツーに買えたので結果オーライだ。
 4時を過ぎていよいよ入場。レベル1がアリーナで、以降3→5→7と階が上がっていくのだが、発券された番号はS席・レベル3の前から2列目という神席で、ほとんどSS席と変わらない上に絶妙な傾斜のおかげでSS席よりステージが見やすい。しかもブロックの一番右端というめちゃくちゃラッキーな席で大喜びだ。振り返ると傾斜が結構急な構造になっていて、レベル5や7がめちゃくちゃ高く遠くに感じられる。私の位置からは左斜め前方にステージが、そして真正面に巨大スクリーンがあって超見やすいし、前評判通りに音響も良さそうだ。そうこうしているうちにいよいよ開演時間の5時が迫ってきた。今から大好きなザ・イエロー・モンキーとB’zのライヴが始まると思うと期待感で心臓が破裂しそうだ。 (つづく)

Thousand Wave / 松本孝弘

2025-06-11 | B'z
 今日夕方帰宅して晩飯を食った後、いよいよ来週に迫ったB’zとイエモンのライヴ UNITE #02 のグッズ販売整理券の結果発表日はいつやったかいな?と確認しようとB’zのオフィシャル・サイトを開いたらとんでもないニュースが目に飛び込んできた。NEWS欄に「B’z presents UNITE #02 松本孝弘 出演辞退のお知らせ」と出ていたのだ。私は一瞬何が何だかわからなくなった。B’z主催の対バン・ライヴの出演を、ギタリスト兼音楽監督の松本さんが “辞退” って、一体どういうこと??? それって例えるならレッド・ゼッペリンのライヴをジミー・ペイジが “辞退” するようなものだろう。あの唯一無二の “TAKトーン” は他のギタリストでは到底再現不可能だ。
 頭の中が真っ白になりながらも Read More をクリックすると、そこには松本さんと稲葉さんのコメントが載っていた。ザックリ言うと松本さんが“療養が必要”なレベルの体調不良とのこと。詳しい病状は書かれていないが、“この先まだまだ音楽活動を続けるためにも、今回は大事を取って出演を断念しました。” という一節の行間を読むと“出演辞退”もやむなしという感じ。B’zのお二人に限ったことではないが、私が聴いているアーティストはほぼ全員が私よりも年齢が上の人達ばかりなのだからある意味仕方がないことだし、今後もこういうことは十分起こりうるだろう。
 松本さんの下に稲葉さんの “私にとっては B’z = 松本孝弘 なので、彼無しでのB’zの作品のパフォーマンスは考えていませんし、ファンの皆様も同じ気持ちだと思います。” というコメントが載せられていたが、これには激しく同意。しかし “ただ、今回のUNITE #02に限ってはなんとかやり遂げてほしい、との想いを松本から伝えられ、このライブを敢行することと致しました。当日は私とバンド、一丸となって全力で歌と演奏をお届けする所存です。” との言葉からもわかるように、単独公演なら間違いなく “延期” になっただろうが、今回はホスト役として開催する対バン・ライヴということで “延期” も “中止” も出来ず、松本さん抜きで行うという苦渋の決断に至ったということだろう。
 同サイトでは “松本孝弘出演辞退に伴い公演参加を取り止められたい方に対し、払い戻しを行わせていただきます。” という案内も記載されていたが、苦労して手に入れたプラチナ・チケットを払い戻すなんてとんでもない! 確かに “松本さんのいないB’zはB’zではない。” というのは100% 正論でまさにその通りだと思うが、30年来のファンとしてはこんな緊急時だからこそ、松本さんの想いを背負った稲葉さんとバンド・メンバーが一致団結して繰り広げる渾身のステージをこの目にしっかり焼き付けてこようと思う。
 ということで今日は松本さんの一日も早い回復を祈って、彼のソロ・アルバムの中で私が一番好きな「Thousand Wave」を緊急UPすることにした。彼のソロ・アルバムとしては、様々なヴォーカリストをゲストに迎えて昭和歌謡をカバーした「The Hit Parade」シリーズや、ラリー・カールトンとのコラボでグラミー賞を受賞した「Take Your Pick」が有名だが、私が一番好きなのは1988年にリリースされた彼の1stソロ・アルバム「Thousand Wave」なのだ。
 このアルバムではその後のB’z作品にも登場する彼のお気に入りフレーズが現れては消え、消えては現れる。数年後に日本中を席巻する「RUN」や「愛のままにわがままに」の名リフが、いきなりスピーカーから飛び出してくるのだからB’zファンとしてはたまらんたまらん(≧▽≦)となるわけだ。
 ギタリストのインスト・ソロ・アルバムというと、ついついテクニック至上主義に陥ってしまって “演ってる本人はエエかもしれんが聴いてる方は退屈” というアルバムをこれまでいやというほど聴かされてきたが、松本さんのこのアルバムはメロディーを大切にし、歌心溢れるギター・プレイで一気呵成に聴かせてしまうところが凄い。
 中でも私が一番気に入っているのがデイヴ・ブルーベック・カルテットの名演で有名な「Take Five」のカバーだ。ジャズ・ファンなら知らぬ者はいないであろうあの大名曲を換骨奪胎し、ロック魂溢れるギター・インスト・ナンバーとして生まれ変わらせているのだ。この曲をハードロックで取り上げるという発想自体が大胆と言えるが、ポール・デズモンドの幽玄アルトを “これでどーだ!” とばかりにアグレッシヴなロック・ギターで見事に表現しているところが凄い。私はジャズもハードロックも大好きな二刀流リスナーだが、この演奏はマジでジャンルの垣根を超えた名演だと思う。
 松本さん、今はゆっくり静養して身体を治し、次のLIVE-GYMでまた魂が震えるようなカッコいいギターをいっぱい聴かせて下さい。
Tak Matsumoto - Take Five

UNITE #02 のチケット取れた\(^o^)/

2025-05-05 | B'z
 B’zがKアリーナ横浜にイエモンを迎えて行う対バン「UNITE #02」のライヴ・チケットに当選した。去年まではB’z関連のライヴチケットは十数連敗中だったこともあって、今年に入って3月のイナサラ神戸、そして今回のUNITE #02横浜と2連勝できたのが未だに信じられない。今の気持ちを表現すれば、“夢じゃない、あれもこれも~♪” である。昨日の夕方6時にネットで当選発表があったのだが、正直言ってどうせ当たるわけがないと半ば諦めの境地でぴあの抽選申込履歴一覧を見てみると、赤字で「当選」の2文字が目に飛び込んできてビックリ。まず “驚き” が最初に来て、次に “何かの間違いちゃうか?” という疑いの念が頭に浮かび、何度も何度も見返してようやく “ホンマに当たったんや!!!” という喜びがマグマのようにこみ上げてきた。因みにさっきチケ流のサイトを見たら 97,000円と98,000円というえげつない高値で取り引きされていてビックリした。
 そもそも今回のチケット争奪戦は、2万人収容のKアリーナ横浜での1回きりのライヴ参戦を狙って日本全国からB’zとイエモン両方のファンが殺到するという熾烈な戦いで、4月に行われたビーパ(←B’zファンクラブ B’z Partyの略称)の一次受付は第3希望まで全落ちでガッカリ。やっぱりアカンかったか... 残すは正会員に加えて準会員でも応募できる二次受付とチケぴのプレリザーブ抽選先行だけという超狭き門やから、今回のUNITE #02はちょっと無理かなぁと暗~い気持ちで過ごしていたのだが、4/21付の某B’zファンのブログに “イエモンファンクラブ:チケット受付開始” と書いてあったのを見て “これってひょっとしてイエモンファンクラブに入ってそっちから申し込むのもアリちゃうか...” と閃いたのだ。そこでダメ元でイエモンファンクラブのサイトを覗いてみたところ、そこにあったUNITE #02の紹介ページに “入会即申し込みエントリーできます” とあったのを見て “おぉこれは行けるかも!” と奮い立ち、勢い込んで会費を調べてみると、何と年会費コース7,700円の他に月会費コース550円というのがあるではないか! どうやら前者はガチのファン向けで、後者は私のようなライト・ユーザー向けのようだ。
 私は即、月会費コースで入会し、その場でUNITE #02の申し込みをポチッたところ、なぜかぴあの「THE YELLOW MONKEYファンクラブ先行」というページに飛んで、そこでチケット申し込み手続きをすることに。これって要するに会費1ヶ月分550円を支払って、ぴあでの抽選機会を1回買ったようなものだ。まぁ何もせずに無策で高倍率の戦いに突っ込んでいくよりは遥かにこっちの方がエエわいと自己満足に浸りながら5/3の発表日を待った。
 そして最初に書いた昨日の夕方の話へとつながるワケだが、いやぁ、ホンマにうれしいなぁ... Kアリーナ横浜は初めて行くので、とりあえずはアクセス方法やら何やらをネットで調べ中。あと、新幹線で行くのか、それとも夜行バスを使うか。余裕をかまして1泊するのか、それとも弾丸ツアーにするのかなど、これからじっくり考えなければ。それと、最近イエモンあんまり聴いてなかったので、1ヶ月半かけてじっくり予習しないとね。
 もちろん最大の楽しみであるB’zのセトリ予想も欠かせない。イエモン吉井さんの “今では絶滅危惧種になりつつあるロックンロール・ダイナソーの競演でお互いのロック魂を炸裂させたいと思います。” という熱~いメッセージにB’zのお二人がどう応えるのか... おそらくストレートアヘッドなロック寄りの選曲になると思われるので、私としては大いに楽しみだ。それと、先日発表された2曲の新曲、「恐るるなかれ灰は灰に」(ドラマ「イグナイト」の主題歌)と「The IIIRD Eye」(映画「ルパン3世~不死身の血族~」の主題歌)がどちらもめちゃくちゃカッコいいので(←最近は新曲がCDではなくネット配信という私が最も苦手とするフォーマットでのリリースなのでホンマに大変... それにしてもいつになったらちゃんとした音でフル・コーラス聴けるんや?)、ライヴで聴くのが待ちきれない。とまぁこんな感じであと1ヶ月半、ウキウキワクワクしながら過ごせそうだ。

稲葉浩志ソロ名演集

2025-04-27 | B'z
 前回はスティー・サラスの特集をしたので今回は稲葉さんのソロ作品の中から私の愛聴曲をいくつか集めてみた。B’zやイナサラのようなユニットとは又違った、ソロ・アーティスト稲葉浩志の魅力に溢れた屈指の名演たちだ。

①正面衝突(2004)
 稲葉浩志というヴォーカリストの真骨頂はノリの良いロックンロール曲においてこそ発揮されると信じている私にとって、ソロ第1作「マグマ」や第2作「志庵」がいわゆるひとつの “寸止め状態” に思えたのはそういうアッパーなキラー・チューンが見当たらなかったからなのだが、第3作「Peace Of Mind」に収められたこの「正面衝突」にはそれまでの作品には無かったエネルギーが満ち満ちており、“ついに来たか!”と大喜びしたものだ。その突き抜けたような感じは痛快無比で、まるで水を得た魚のように縦横無尽に疾走し、その圧倒的な歌唱力と表現力で聴く者をイナバ・ワールドにグイグイ引き込んでいくところに痺れてしまう。“正面衝突~♪”と“Show me the way~♪”の波状攻撃で強烈なインパクトを生むフックのカッコ良さは最強だ(^o^)丿
稲葉浩志 / 正面衝突


②マイミライ(2010)
 B’zにはアナログでいうところのシングルB面にあたる2ndビート曲や3rdビート曲がシングル表題曲を凌駕するほど魅力的なケースがしばしばある。稲ソロでもそれは同様で、2010年にアルバム「Hadou」の先行シングルとしてリリースされた「Okay」の3rdビート曲「マイミライ」が屈指の名曲名演なのだ。これは元々稲葉さんがプロデュースした宇浦冴香という女性歌手に提供した曲(←「結界師」というアニメ番組のエンディング・テーマ曲としても有名)をセルフカバーしたものだが、わずか2分50秒の楽曲の中にロッカー稲葉浩志の魅力が凝縮されている。この曲はライヴの定番曲になっており、曲の途中で “どーゆーこっちゃ!” と合いの手を入れる時の爽快感は筆舌に尽くしがたい。ギンギンに唸りを上げるハードなギターも、B’zでおなじみの稲葉さんの一人追っかけコーラスも、そのすべてが最高といえる素晴らしさで、アルバム未収録のこの曲をイナサラのライヴのセトリに入れようとリクエストしたスティーヴィー・サラスの慧眼はさすがだと思った。
@bgmshobu マイミライ【Koshi Inaba LIVE 2010 〜enII】 #稲葉浩志 #稲ソロ #enII #マイミライ #Bz #livegym #pleasure #松本孝弘 #おすすめ ♬ オリジナル楽曲 - Speedshobu


③羽(2016)
 「名探偵コナン」のために書かれたこの「羽」は「Okay」に続く5枚目のシングルで、風雲急を告げるようなイントロに続いて “乾いた冷たい風~♪” と稲葉さんのヴォーカルがスーッと入ってくるところがもう鳥肌もの。アップテンポで畳み掛けるように稲葉節が炸裂しまくり、ラウドネスの高崎晃が弾くカッコ良いギターソロを経て、一気呵成にエンディングまで疾走するという、どこを切っても文句のつけようのないスーパーウルトラ・キラー・チューンだ。尚、稲葉さんは2023年に THE FIRST TAKE という YouTube の企画で DURAN のエモーショナルなギター伴奏をバックにこの曲のアコースティック・ヴァージョンを披露しているのだが、これがまたオリジナル・ヴァージョンに勝るとも劣らないカッコ良さで、改めて稲葉浩志というヴォーカリストの凄みを実感させてもらった。それにしても4:39からの “君を忘れなぁぁぁぁ~い♪” のロングトーンは全盛期のアクセル・ローズをも凌ぐような凄まじさで、これが還暦を迎える男の喉なのかと心底驚かされた。ついでと言っちゃ何だが、この曲での稲葉さんの歌唱テクニックの凄さをボイストレーナーの人がわかりやすく解説した動画を見つけたので興味のある方はどーぞ。
稲葉浩志 / 羽
稲葉浩志 - 羽 feat. DURAN / THE FIRST TAKE

【稲葉浩志 - 羽】高音を超連発…レジェンドの風格。ボイストレーナーが解説&リアクション【THE FIRST TAKE】


④Stray Hearts(2024)
 昨年出た稲葉さんの最新アルバム「只者」はヴァラエティーに富んだ内容で、しかもそれぞれの楽曲のクオリティーも高いという愛聴盤なのだが、そんな中でも特に気に入っているのがこの「Stray Hearts」だ。ヴィンテージな味わいのディック・デイル風ギターが印象的な歌謡ロックで、全編を通して古き良き昭和の薫りが立ち込めているところが気に入っている。この曲も③と同じYouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」で見ることが出来るのだが、“一発撮りのパフォーマンスを鮮明に切り取る” が売りのこの企画にピッタリの圧倒的な歌唱は何度観てもため息が出るほど素晴らしい。“生歌がCD音源を超える瞬間” を聴き逃すべからずだ。尚、この曲も③とは別のボイストレーナーの人が歌唱テクニックを分析した興味深い動画を見つけたので貼っときます。
稲葉浩志 - Stray Hearts / THE FIRST TAKE

「稲葉浩志/Stray Hearts」テクニックを徹底解説。驚きのプレイスタイル


⑤Chateau Blanc(2024)
 アルバム「只者」からもう1曲、この「Chateau Blanc」(シャトー・ブラン...“白い城”の意)もめちゃくちゃ好きなナンバーだ。この曲もまたバリバリにカッコいい歌謡ロックで、その印象的なリフは一度ハマると耳について離れなくなる中毒性を秘めている。ここぞ!というタイミングで入ってくるパーカッシヴなピアノも絶妙なアクセントになっており、細部にまで施されたきめ細かい器楽アレンジがこの曲の完成度を高めている。この曲のビデオは稲葉さんと親交のある品川祐が監督をしており、稲葉さんのカッコ良さを存分に引き出した仕上がりに唸らされるが(←全盛期のジュリーを彷彿とさせる、スーパースターならではのオーラが凄まじい...)、間奏部分で歌詞のモチーフとなっている “カップルの喧嘩” に因んだ男女の格闘シーン(←2:51~ 女の子の後ろ回し蹴りにハイキック、そしてブチ切れた空手家みたいなパンチ連打がインパクト絶大!)を挟むというアイデアも秀逸で、何度も観たくなるような素晴らしい作品に仕上がっている。
稲葉浩志 / Chateau Blanc

スティーヴィー・サラス名演集

2025-04-20 | B'z
 B’z が6月に行う対バン・イベント“UNITE 02” の詳細が発表された。2021年に開催された第1回の時はGLAYとミスチルだったのでまぁエエかとスルーしたが、今回は発表された4組の中にイエモンの名前を見つけて大興奮! もちろん事前に色んな予測が飛び交ってはいたが、この両者の接点みたいなものは耳にしたことがなかったので、まさかイエモンが入っているとは思わなかったのだ。そもそも日本のロックバンドの中で唯一私がいくら金を払ってでも観てみたいと思える2組が対バンするというのだからこれはもうえらいこっちゃである。稲葉さんと吉井さんがお互いに相手の楽曲「BURN」を歌ったりしたら凄いやろなぁとか、夢はどんどん膨らんでいくのだが、ただ、会場となるKアリーナ横浜のキャパが2万人ということで(←最低でもドーム、出来れば国立競技場か日産スタジアムぐらいのキャパでやってくれ!)とんでもない競争率になることは火を見るよりも明らか。実際、今日の昼に先行受付の結果発表があったのだが、まぁそうなるよね... という感じであえなく落選。まだビーパの二次受付やチケぴのプレリザーブ抽選先行が残ってはいるが、正直あまり大きな期待は抱いていない。
B’z presents UNITE #02 TEASER 2

 そういうわけで未だに “UNITE” モードに切り替えが出来ず、相変わらずイナサラ・ロスの毎日を過ごしている。イナバサラスのアルバムは3枚しかないので稲葉さんやサラスのソロ・アルバムまで引っ張り出してきて聴いているのだが、せっかくなのでこの機会にスティーヴィー・サラスの名演を特集してみようと思いついた。

①Tell Your Story Walkin’(1994)
 スティーヴィー・サラスといえば何はさておきデビュー・アルバムの「Stevie Salas Colorcode」...という風潮が強いが、私的にはファンク色の強い 1st はあまり好みではなく、サラスがロックなギターを自由奔放に弾きまくっている 2nd アルバム「Back From The Living」の方が断然好きで、サラスでどれか1枚と言われれば迷うことなくこの 2nd を挙げたい。そんな「Back From The Living」の中でもベストと私が信じて疑わないのが1曲目に入っているこの「Tell Your Story Walkin’」だ。イントロのワウワウからギンギンに歪んだギター入ってくるあたりのカッコ良さはまさにサラスの真骨頂といえるもので、彼が次から次へと繰り出してくるへヴィーなグルーヴは鳥肌モノだ。
Tell Your Story Walkin'


②Head On Collision(2006)
 アルバム「Be What It Is」収録曲の中で圧倒的に素晴らしいのがこの「Head On Collision」だ。この曲は元々B’zの稲葉さんのソロ・アルバム「Peace Of Mind」(2004)に収められていた「正面衝突」という曲を二人で英語詞に書き換えて新たに録音した英語ヴァージョンで、稲葉さんもヴォーカルで参加しており、他の楽曲とは激しく一線を画す凄まじいまでのエネルギーの奔流で聴く者を圧倒する。この時点では10年後に二人で INABA/SALAS というユニットを結成してライヴ・ツアーまでやるなんてことは誰も予想していなかったと思うが、このセッションが二人の本格的なコラボレーションの始まりだったことを考えれば非常に重要な意味を持つ1曲だ。エッジの効いたアッパーなロック・チューンとしてのカッコ良さは唯一無比だ。
Head on Collision


③Block Rockin’(2009)
 サラスのアルバム「Set It On Blast!!」にはB’zの松本さんが1曲ゲスト参加しており、前作「Be What It Is」の稲葉さんに続いて2作連続でB’zメンバーとのコラボということで話題になったが、その楽曲というのがこの「Block Rockin’」で、サラスの自由奔放なプレイと松ちゃんの綿密なプレイの邂逅が化学変化を起こし、畳み掛けるようなノリが超絶気持ち良いイケイケのハードロック・ナンバーに仕上がっている。3番の歌詞(3:11~)にフジロックで出会った日本人ホステスを口説いた話 “I said I think it’s love and I mean it, baby.”(愛してる、本気だぜって言ったんだ)が出てくるのだが、その時の彼女の返し “Just stop it Stevie, you’re so SUKEBE!”(やめてよ、スティーヴィー、あなたってホントにスケベね!)のラインは何度聴いても大爆笑。こんな面白エピソードまで歌にしてしまうあたりにもスティーヴィーのユーモアのセンスが表れている。
Block Rocking


④Police On My Back(2010)
 この「Police On My Back」は1983年に「Electric Avunue」で大ヒットを飛ばしたエディ・グラント(←「Flashdance」と「Every Breath You Take」に抑えられての5週連続全米2位というめっちゃ不憫な曲として強く印象に残っている...)が書いた曲で、元々は彼が所属していたイギリスの異人種混成バンド、イコールズが1967年にリリースした “ゆるふわ” なソウル・ポップ・ソングがオリジナルなのだが、我々ロック・ファンにとってはクラッシュがこの曲を換骨奪胎してバリバリのロックンロールとしてカバーしたヴァージョン(←1980年にリリースした3枚組大作「Sandinista!」に収録)こそが決定版。サラスのこのヴァージョンもクラッシュへのリスペクトに溢れた切れ味鋭いアッパー・チューンになっている。ここでヴォーカルを担当しているのはまごうことなき稲葉浩志その人なのだが、2017年のイナバサラス・ツアーのアンコール・ナンバーとしてこの曲のイントロをサラスが弾き始めた時はアドレナリンが出まくって超ヤバかった。オリジナル詞の “Could you help me” の部分を敢えて “Tasukete!” と日本語にしたセンスもさすがの一言だ。
Police on My Back

The Clash - Police On My Back [[DJK VIDEO]]


⑤Girls Got Rhythm(2010)
 90年代以降の洋楽をほとんど聴いてない私がスティーヴィー・サラスを知ったのはもちろんイナバサラスからで、そこから時を遡る形でサラスの過去の作品を次々と聴いていったのだが、2010年リリースのアルバム「Jam Power」に収められていたAC/DCのカバー「Girls Got Rhythm」を聴いた時はイスから転げ落ちそうになった... 中間部が2020年にイナバサラスでリリースした名曲「Demolition Girl」と瓜二つではないか! 時系列を考えると当然こちらの方が10年早いので、この「Girls Got Rhythm」が「Demolition Girl」の原型というかプロトタイプというか、そういうことになるわけだが、おそらくこの器楽アレンジをサラスがことのほか気に入っていて、後にイナサラで再利用したということだろう。特に1:13~1:19、2:35~3:00(←例の Hey! という掛け声までそっくりwww)あたりはまんま同じで笑ってしまう。イナサラ・ファンなら必聴の1曲だ。
Girls Got Rhythm

INABA / SALAS “Demolition Girl”

ライブビューイング初体験 (≧▽≦)

2025-03-24 | B'z
 前回はイナバサラス神戸公演の感想を書いたが、とにかくめちゃくちゃ楽しかったのであの感動をもう一度!と思い、昨日ライブビューイングに行ってきた。TOHOシネマズ橿原まで映画を観に行くのはビートルズの「Eight Days A Week」以来9年ぶりだと思うが(←次回は県北部に住むファンのために郡山イオンでもやってくれ~)、結論から言ってしまうと、ちょうど1週間前に体験した生ライヴを補完するのに最適のイベントで、わざわざ橿原くんだりまで行った甲斐があったというものだ。
 急遽参戦を決めたこともあって、ファンクラブやチケぴの前売りは既に終了しており、チケットは劇場個々での一般販売で買うしかなく、ネット購入解禁の金曜夜0時ジャストに販売ページにアクセスしたところ、座席の後方7割ほどが既に前売りで完全に埋まっており、空いているのは前方席5列のみ。私はその中から通路に面したD列ド真ん中の席を確保、とりあえず前方が無人で視界を遮るものが何も無いのが良い。あとはスクリーンが近すぎないことを祈るのみだ。
 今回のライブビューイングは衛星回線を使って23日の La La Arena TOKYO-BAY公演を全国の映画館で同時中継するもので、基本的には映画館でライヴ映画を観るような感じ。私はライビュ初体験なので、普通の映画と同じように静かにスクリーンを観ているだけなのか、それとも手拍子とかするもんなのか、あるいは立ち上がって踊ったり手を振り上げたりするもんなのかが全くわからないが、通路に面しているおかげで座ったままで脚を延ばすことも立ち上がって踊ることもできるので問題ない。まぁ何事においても “初体験” というのはワクワクするものだ。
 当日は気温が20℃を超える陽気で、イナサラの半袖Tシャツの上からサマーパーカーを羽織って橿原へと向かう。ちょうど4時過ぎに着いたのだが久々すぎて駐車場への入り方がよくわからず、映画館から少し離れた場所に停めてしまって結局は入場時間ちょうどぐらいに会場入り。スクリーンが思っていたほどデカくなかったので(←ちょっと肩透かしを食った感じ...)D席なのに圧迫感がほとんどない。因みに興味本位で予約で埋まっている最後列に行ってみたところ、そっちの方がやや見やすそうではあったが、それほど大きな違いはない。
INABA / SALAS “the First of the Last Big Tours 2020” 中止公演プロモーション動画<for J-LODlive2>


 5時を過ぎてスクリーンにはララ・アリーナの会場が映し出されたのだが、アリーナの造りは私が体験した神戸ワールド記念ホールに似ていて何となく懐かしさすら覚える。ステージ上では例のオープニングのシルエットによるメンバー登場から「Burning Love」がスタート。神戸の時は踊って手を振り上げるのに全集中だったので、今回はその時に見逃した細かい部分を色々と見れて実に面白い。又、生で観た時はどうしても稲葉さんを中心に目で追っていたが、ライビュではカメラが捉えた各メンバーのスーパーテクニックを至近距離から存分に見れたのが大きな収穫だ。
 メンバー個々で一番目立っていたのは何と言ってもベースのアルマンドで、稲葉さんが仰る通り全身がリズムの塊のように強烈無比なスラッピングを聞かせてくれたのにはブッ飛んだ。この人は性格も超陽気らしく、メンバー紹介時にエア吹き矢(?)を稲葉さんに放ち、それを受けて “やられた~” とばかりに倒れる稲葉さんとの絡み(←2人ともめっちゃ楽しそう...)が実に微笑ましく、ホンマにバンド・メンバー同士の仲がエエねんなぁというのがヒシヒシと伝わってきた。
 ドラムのマットも超スゴ腕で、彼が叩き出す正確無比で重いビートがビシバシきまりまくり、アルマンドと組んで生み出す弾けるようなリズムはまさに圧巻の一言。この人もアルマンドと同じく陽気そのもので(←2人とも新幹線で騒ぎすぎて注意されるくらいやし...)ライヴが終わった後の退場時に「TROPHY」のサビのコーラスを歌いながらステージを降りるところなんか実に面白かった。
 メンバーの中で稲葉さんが「革ジャンが似合うイケメン!」と絶賛していたキーボードのサムのドアップをスクリーンで初めてみたが、噂通りの超イケメンで大いに納得。しかもメンバー紹介時に「前回のツアーから8年になります」と流暢な日本語で答えたのにはビックリ。日本語能力検定2級取得はダテやなかったんやと納得させられるくらい自然な日本語を話していた。
 そしてもう一人の主役であるスティーヴィー・サラスは1週間前のガラガラ声が嘘のように絶好調で、ワウペダルとカッティング・ギターを駆使して超絶無比なグルーヴを生み出している。ただ、調子に乗りすぎて「パンデミックの時は辛かったけど帰ってこれて嬉しい」と言う時に fuckin' pandemic と口走ってしまったのには大笑い。ライビュで放送禁止用語を衛星回線に乗せてしまうサラスと、それを直訳せずにサラッと意訳する稲葉さんの対比が面白かった。でもこれでこの日の映像は円盤化できんくなっちゃいましたな...(笑)
 音楽的なことを言うと、稲葉さんのソロ曲の中でも一二を争う名曲「正面衝突」の中間部にサラスのソロ曲「Do Your Own Thang」を挟み込む斬新なアレンジで聴かせてくれたところにこのイナバサラスというユニットの真価を見た思いがする。稲葉さんとサラスという2人の異なった音楽性が化学変化を起こして他では聞けない唯一無比の音楽を生み出しているのだ。グルーヴがめちゃくちゃ凄いのにオーバーファンクに陥ることがないのは一緒に歌えるくらいキャッチーでメロディアスなサビとアイデア溢れるアレンジが絶妙に効いているからだろう。それにしてもステージの半分以上を長袖シャツで頑張った稲葉さんもさすがに当日の暑さがかなり堪えたようで、いつもよりも汗の量がハンパなかったように見えた。
 今回のライビュで唯一残念だったのは、映画館の音響がプアーで音がモコモコしてこもっていたこと。これに関してはもっと凄いサウンドを期待していっただけに何じゃこりゃ?感が強く、正直ウチのアルテックの方が数段エエ音しとるわいとガッカリさせられた。まぁ映画館によって音響の当たり外れがあるのは仕方ないことだとは思うが、少なくともTOHOシネマズ橿原の音は大ハズレだった。それと、後ろの席のオバハン2人組がペチャクチャ喋っとったのもウザかった。腹が立ったので露骨に迷惑そうな仕草で席を横に移ったら静かになったが(笑)このあたりがライブビューイングの難しいところなのかもしれない。
 イナバサラスの今回の公演は観に行ったファンの満足度はハンパなしに高くてネット上でも大絶賛されている。しかしメンバーがみんな引っ張りだこでスケジュールを合わせるのが至難の業らしく、イナサラとしての今後の活動は稲葉さん曰く “神のみぞ知る” とのことだが、こんなに素晴らしいユニットがこれっきりだなんて絶対に勿体ない。神戸で稲葉さんが「又会いましょう!」と仰っていた言葉を信じて、この1週間で目と耳に焼き付けたライヴの思い出とそのうちリリースされるであろう今回のライヴ・ツアーのBlu-ray/DVDで渇きを癒しながら彼らとの再会を楽しみに待つとしよう。
【INABA/SALASライブ感想】ネタバレあり/ララアリーナTOKYO-BAY公演レポ!

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セトリに「Lightning」が入ってなくてガッカリしたのは私も同じ。ライヴ映えするカッコエエ曲やのに... あと、個人的には「MARIE」と「苦悩の果てのそれも答えのひとつ」も演ってほしかったけど、そんなん言い出したらキリがないかな...

【おまけ】FUCKIN’ PANDEMICと聞いて真っ先に思い出すのはこれ↓でしょ、やっぱり。
INABA / SALAS “IRODORI” session

INABA / SALAS “KYONETSU ~狂熱の子~” Session with...

イナバサラスの神戸ライヴ、最高に楽しかった\(^o^)/

2025-03-18 | B'z
 待ちに待ったイナサラ・ライヴの日曜日、朝目が覚めると外が妙に明るい。前日の極寒大雨、更に当日の雨予報が頭にあったので、冷たい雨が降りしきる中を神戸まで行く覚悟を決めていた私は狐につままれたような感じ。アメダスを見ると午後の神戸はヤバそうだが、とりあえず電車に乗ってしまえばこっちのものだ。物販で長時間並ぶのを想定して朝っぱらからユンケル投入し、予定通り10時すぎに自宅を出たが、電車が難波を過ぎて地上に出ると空は暗く、神戸に近づくほど雨が強くなってくる。ポートライナーに乗るのは初めてだが、ラッキーなことにイナサラTシャツを着たファンを見つけたので彼女らについていき、無事市民広場駅に到着。しかしここではぐれた私は改札口を出て左へ行くべき所を右へ行ってしまうという痛恨のミスを犯してしまい、途中で間違いに気づいて慌てて来た道を戻って何とか会場に辿り着くも、物販の列はホールをぐるっと3/4周して隣の建物の端まで続いており、最後尾に並んだ時は12時半を過ぎていた。後で知ったが、雨のためにグッズ販売開始時刻を2時間早めたらしい。
 こんなに長い列はポールのナゴヤドーム以来だが、悪いことに今回は雨が降ってるし、しかもめちゃくちゃ寒い。まぁこれは予想していたことなので、私は心頭を滅却してイヤホンでイナサラの音楽を聴きながらただひたすら時が過ぎるのを待った。そして並ぶこと約1時間、ようやくグッズ売り場に辿り着き、自分の番が回ってきたので売り子のお姉さんにグッズ一覧表を指さして「メモリアルプレートと...」と言おうとしたまさにその瞬間、横から別のお姉さんが「メモリアルプレート売り切れましたっ!」の無慈悲な一言と共に一覧表にSOLD OUT シールを貼っていったのだ。えっ、何それ? それってつまりさっきのタイムロスがなかったら余裕で買えてたってことやん... 当日の日付と会場名が入ったプレートが欲しかった私は自分の凡ミスを悔やんだが、済んでしまったことは仕方がない。とりあえずキャップとバッグとタオルを購入し、気を取り直してガチャガチャへと向かう。しかし悪いことは重なるもので、行ってみると既にガチャは終了していた(>_<)  まだ14時過ぎやっちゅーのにもう終わりかい? ということで楽しみにしていたB’zガチャ初トライは次回にお預けとなった。
      
 このようにグッズ購入は思い通りにはいかなかったが、まぁそんなもんは後からメルカリで買えばどうにでもなる。何よりも大事なのは “生イナサラ” を目一杯楽しむことなのだ。ライヴ本番に備えて英気を養おうと思ってとりあえず雨と寒さを凌ぐために一旦駅へと戻ろうと歩いていたその時、駐車場に停めてあった1台の車に目が留まった。B’zの痛車だ... それも筋金入りの... ナンバーはもちろん178(稲葉)である。それにしてもこれは凄い、いや、凄すぎる! オーナーのお兄さんは気さくな方で、「写真撮ってもいいですか?」と訊くとニコニコしながら「どうぞ、遠慮なく」と仰って下さった。凄いモンが見れてさっきのショックはすっかり消し飛んでしまった(←単純)のだが、それにしてもこれ↓、ホンマに凄いでしょ?
      
       
 駅に戻ってスマホを見るとラッキーなことにF1オーストラリアGPをストリーミングでやっていたのでそれを見て時間をつぶしながら開場時間を待つ。そうこうしているうちに15時半を過ぎたので再び会場に向かうが、やはり雨は強い。びしょ濡れになりながら入場ゲートに入るが、周りはみんな電子チケットとやらでスマホを用意していて、紙チケットの私は不安になったが、事前にやいやい言われていた本人確認もなく普通に入場できて一安心だ。
 座席は「スタンド Iブロック 12列」ということで、行ってみるとめちゃくちゃステージがよく見える席で大喜び\(^o^)/ 私は前が見づらいアリーナ席よりも視界を遮るものが何もないスタンド席の方が好きなのだ。ちょうど去年行ったクイーンの京セラドーム公演の時と似たような位置・アングルだが、会場の規模が全然違うのでステージまでの距離は今回の方が遥かに近く、今までテレビでしか見たことがなかった稲葉さんをこんな近距離から生で観れると思うともうそれだけでテンションが爆上がりしてしまう。このワクワクドキドキ感は priceless だ。
      
 席に着いたのは16時を回った頃だったが、外が寒いせいか席は既にかなり埋まっている。BGMにポリスの「Bring On The Night」やカーズの「Good Times Roll」といった70年代後半のニュー・ウェイヴ・ロック(←懐かしいな、この言葉)が流れていて耳に心地良い。瞬く間に時間が過ぎ、開演時刻の17時を少し回って場内の照明が暗くなり、白いスクリーン越しにメンバーがステージに歩いて登場してくるシルエットが浮かび上がると凄まじい歓声が上がる。
【ここから先はネタバレ注意です。尚、写真撮影厳禁のため、今回はデジカメ撮影なしで、とにかく歌って踊って腕振り上げまくってライヴを100%体感することにしました。】

 セットリストは「Chubby Groove」から5曲、「Maximum Huavo」から7曲、「Atomic Chihuahua」から6曲、そして稲葉さんのソロから2曲の全20曲で、アッパーなダンス・ナンバーとじっくり聴かせるスロー・ナンバーの配列など、実によく考えられてバランスのとれた構成になっている。最新作の中でも突き抜けたグルーヴで聴く者を圧倒するイケイケ・ナンバー「Burning Love」でライヴがスタートするや否や場内のヴォルテージは一気にMAXへ! 間髪を入れず「U」や「OVERDRIVE」といったアップテンポの曲で一気に畳み掛け、会場全体が大沸騰する感じで、ライヴの熱気がとにかくヤバい。私は「U」(←まだ2曲目!)で早くも長袖シャツを脱ぎ捨て半袖Tシャツ1枚になって踊り狂ってしまったが(笑)、B'zとはまた違ったノリ、グルーヴでグイグイ押してくるイナサラ独特のライヴ感が楽しすぎてたまらない(≧▽≦) 
 稲葉さんは絶好調そのもので声の伸びがハンパなかったし、若い頃より低音がハッキリ出てる感じで、より深みのあるヴォーカルを聞かせてくれた。しかもあのハスキーな歌声に加えて、とても還暦とは思えない腰の振りやステップが超絶カッコ良くて(←あの “やんちゃな膝小僧” はエルヴィスと稲葉さんだけの専売特許だ...)、男の自分でも惚れてしまいそうなくらい(笑)だから、そりゃあ女性ファンは悶絶必至でしょうな。更に「マイミライ」では台に腰かけて足をぶらぶらさせながら歌ったり、「Demolition Girl」PVで着てたようなチャラいOP衣装も後半のデニムonデニムもめちゃくちゃキマッてたりで、サングラスを外す瞬間とか、さりげなくへそを出す仕草とか、まさに “カリスマ降臨” という感じで、お世辞抜きで私がこれまでの人生で見てきた中で一番カッコいい人だと思う。
 若い頃の稲葉さんはテレビに出ても “喋りは苦手!” っていうのが画面越しに伝わってきたものだったが、年齢を重ねるにつれて喋りも上達し、ユーモアのセンス全開で我々ファンを楽しませてくれる。この日のライヴでもMCで「この会場は40周年だそうですよ。我々と同じくビンテージで...」と軽く笑いを取ったまではよかったものの、「えっと、ここ、神戸国際...」と言い間違えて客から「違ーう!」と言われ「え? 神戸... え?」と会場の名前をすっかりド忘れし、客席のあちこちから「神戸ワールド!」と言う声が飛び交うと、いつもの神妙なトーンで「あの... 喋るのひとりだけでお願いします」と返したのには会場中が大爆笑。挙句の果てに「神戸ワールド記念センター?」と盛大に間違えるというお茶目っぷりを発揮し、「ああ、分かりました」「言葉の言い間違いと愛情は別ですから」 「24時間のうち23時間は覚えてるんですけどね」(←ほんまかいな?)という言い訳で終わったのがめっちゃおもろかった。
 他にもライヴが終わった後、客席に向かってまるで豆まきみたいな感じでピックを投げまくってるサラスに向かって「節分じゃないんだから」とツッコミを入れたりとか、メンバー紹介時に「ベースのアルマンドとドラムのマットの2人は新幹線での移動中うるさいと叱られてました」といじったりとか、とにかく喋りの方も絶好調で、稲葉さんって歌が上手くてカッコ良いだけでなくて本当に人間的な魅力に溢れる人だなぁと改めて実感した。
 バンドの演奏も最高で、これまで体験してきた数々のロック・コンサートとはまた違った強烈なグルーヴが快感そのもの。稲葉さんもサラスも他のメンバーもめっちゃ弾けてて(←サラスあんまり喋ってへんのに最後声かすれてガラガラやったけど大丈夫かいな...)、鉄壁と言えるリズム隊が生み出す圧倒的なノリがオーディエンスを煽りまくり、ミラーボールに煌びやかな光線を照射してホール全体を幻想的に演出するステージ照明との相乗効果で、神戸ワールド記念センター(笑)がまるで巨大なダンスクラブと化したかのようだ。私も約2時間立ちっぱなしでずーっと揺れ続け、踊り続けたので筋肉痛がハンパないが、心地良い痛みと言うべきか、とにかく “グルーヴィー” ってこーゆーことなんやなと身体で体感できたし、めっちゃ陽気でファンキーなんやけど、「IRODORI」や「Everywhere」などのミディアム調のナンバーではどこか温かくて優しい感じもする、そんな感じの素敵なライヴだった。
      
 この2日間、月・火と連続で有給を取って(←仕事なんかアホらしゅーてやってられんわ!)、今も幸せ一杯の余韻に浸りながらこのライヴ・レポートを書いているが、良いライヴに行くと何ていうか得体のしれない生命力がわいてきて、確実に寿命が延びたかのような、そんな気になってくる。イナサラ・ライヴにこれから参加される方、期待しまくって下さい! 参加するか迷っている方、行かないと一生後悔すると思いますよ。私も出来ることなら何度でも観たい! 週末のライヴ・ビューイング行こうかな...
【INABA/SALAS】Tour2025 狂熱の神戸ワールド記念ホール公演

【INABA/SALAS】ライブを振り返ってみた!

Atomic Chihuahua / INABA/SALAS

2025-03-02 | B'z
 イナバサラスの新作「Atomic Chihuahua」が届いた。かなり前からアマゾンで予約しておいたにもかかわらず発売日前日になっても発送されないので一体どーなっとるんやと注文履歴から確認すると “一時的に在庫切れ。入荷時期は未定です。” とのこと。こっちは待ちに待った新作を1日でも早く聴きたくて予約したのに(←昔はこういうアーティストがいっぱいいたけど今では片手で足りるくらいしかいないのが悲しい...)在庫切れって何やねん? フラゲの楽しみを打ち砕かれた私はその場でアマゾンをキャンセルしてヨドバシで購入。なんとか発売日の26日に無事届いて事なきを得た。
 この「Atomic Chihuahua」は通常盤CD単体での販売以外にもBlu-ray付きを始めとしてDVD、ミニトートバッグ、アクリルキーホルダー、クリアファイルなど多種多様な組み合わせでリリースされており、私は迷うことなく Blu-ray 付きをチョイス。そういえばこのCDには “応募抽選券” というのが封入されており、そこに記載されているシリアルナンバーで応募すると “今回のツアーの各公演でリハーサル見学にご招待” という企画があって、早速申し込もうと思って応募サイトを見ると “1口の応募にシリアルナンバーが2つ必要となります。” と書いてある。“2つ必要” ってことはつまり2つ買うか、ライヴに行けない誰かから貰えってことやんね? 何かやり口が汚いっていうか、セコイいっていうか、ファンの足元を見るアコギな商売しとるなぁという感じ。こんなん、なんちゃら45の握手券商法と変わらんやん! そういえば昔、B’zの「ULTRA Treasure」(青盤ベスト)が出た時にライヴDVD付きと新曲CD付きの2種類の選択を迫られて不愉快な思いをしたのを思い出した。B’zは大好きやけど、彼らが所属しているヴァーミリオン・レコードってファンから金をむしり取ることしか考えてないゴミクソ会社やと思う。
 文句はそれくらいにして音楽の話に戻ろう。今回の新作でまず目を引くのはジャケットだ。イナバサラスのアルバムは 1stの「CHUBBY GROOVE」が “豚”、2ndの「Maximum Huavo」が “鶏” という家畜シリーズの流れだったので、私はてっきり3rdアルバムは “牛” でくると思っていたら、まさかのチワワ! 「原子チワワ」って一体どういう意味なのか是非とも訊いてみたいところだが、ひょっとしてフロイドの「原子心母」の牛さんに引っ掛けたジョークなのか... それにしても「ぽっちゃりグルーヴ」→「最大たまご」→「原子チワワ」って、この人達のセンスは私の感性の遥か斜め上を行っているようだ。
 まずは先行配信されMステでも演奏された②「Everywhere」だが、初めて聴いた時は「Aishi-Aisare」や「Demolition Girl」に比べて少々インパクトに欠けるかなと思ったけれど、何度も聴くうちにそのメロウな感じにすっかり魅了されてしまう究極のスルメ・チューンだった。曲想はポリスの「Every Breath You Take」とデフ・レパードの「Hysteria」を足して2で割ったような感じだが、この「Everywhere」も負けず劣らずの名旋律で、心に深~く沁み込んでくる。これってブリリアントな午後のまったりドライヴのお供にちょうど良い1曲ではないか。それにしても稲葉さんってホンマに歌上手いなぁ...
INABA / SALAS - EVERYWHERE【ミュージック・ステーション[SOUND ONLY]】


 イナバサラスの魅力は何と言っても B’zとも稲ソロとも違う独特のグルーヴにあると思うのだが、そういう点で一押しなのが③「Burning Love」と⑤「Lightning」だ。どちらの曲もライヴ映えしそうなバリバリのロック・ナンバーで、やっぱりイナサラはこうでなくっちゃと思ってしまう。“B’zのヴォーカリスト稲葉浩志” という枠から解き放たれた稲葉さんと、ファンキーなグルーヴを生み出すギター・プレイが売りのサラスの邂逅によって新たに生まれるケミストリーがとてもクールで心地良い。
 今回のツアーのタイトル「Never Goodbye Only Hello」の元となるフレーズが出てくる⑥「Only Hello part 1」と⑦「Only Hello part 2」は元々1つの楽曲だったものがどんどん発展してこのような形に落ち着いたらしいが、稲葉さんのヴォーカリストとしての資質の高さを存分に味わうことのできるナンバーだ。特に⑦「Only Hello part 2」で同じメロディーを繰り返し積み重ねながら大きなグルーヴを生み出していくところやそのサウンド・プロダクションが「Abbey Road」期のビートルズっぽくてめちゃくちゃ気に入っている。
INABA / SALAS "ONLY HELLO part1"


 このアルバムに関して敢えて難を言えば全7曲入りで25分しかないことぐらいか。1st豚さんも2nd鶏さんも12曲入り45分あったことを考えるとこの3rdチワワ君は “えっ、もう終わりなん?” という感じでどうしても物足りなく感じてしまう。おそらく2人のスケジュールの関係であまり時間が取れなかったのではないかと思うが、このユニットの大ファンである私としては出来ることならもっとじっくりと時間をかけてフル・アルバム分のマテリアルを仕上げてほしかった。まぁ新曲が7曲も聴けておまけにライヴにも行けることを考えれば、あんまり贅沢を言うとバチが当たりそうだが...
 ブルーレイの内容は “Nishi Meets Higashi Jam” というタイトルのモノクロ映像で、3月に行われるツアーのセットリストをあれこれ相談しながらスタジオでジャムを楽しむリラックスした2人の様子が45分にわたって収録されている。この映像を見ていると、あと2週間でライヴが見れるという期待感で胸が高鳴って、他のことなんか全然手につかない。B’z の歌にもあったが、この熱き鼓動の果てに何が待っているんだろうとワクワクドキドキな今日この頃だ。
INABA / SALAS “Nishi Meets Higashi Jam” DIGEST


【追記】アルバム・タイトル「Atomic Chihuahua」の “Atomic” とはこの場合「原子の」ではなくて「力強い」という意味を表すスラングで、スティーヴィーによるとチワワは “小っちゃいけれどもすごく獰猛というか、勢いがある動物” だからいいんじゃないかということだったそうです。こういうユーモアというか、遊び心もイナサラの魅力のひとつですな...