この時期は日が落ちるのが早いせいか時の経つのがとても速く感じるが、気が付けば今年も残すところあとわずかである。最近は仕事から帰ると例のビートルズのブルーレイやバビロン5のDVDシリーズ(←90年代の作品なのに16:9で制作されてたとは驚き!)を観ながらテレビの前で過ごすことが多かったが、ここにきてもう一つ私をテレビに釘付けにするDVDセットを手に入れた。それがこの「キャンディーズ メモリーズ FOR FREEDOM」である。
「キャンディーズ メモリーズ FOR FREEDOM」ダイジェスト!
恥ずかしながら私がこのDVDセットのことを知ったのは発売日のわずか数日前だった。やっぱり大好きなアーティストのリリース・インフォメーションには常日頃から目を光らせておくべきだったと反省しきりだが、オークションが忙しくなるとどうしても新作情報までフォローできなくなってしまうのだ。ラッキーなことにたまたまネットでこのお宝アイテム発売のことを知り、慌てて色々調べてみるとどうやらソニー・ミュージックの通販限定商品らしい。
早速HPを覗いてみると... なにぃ?「ファイナル・カーニバル」の完全版だとぉ...!? 「レッツゴーヤング」や「夜ヒット」etc歌番組出演時の映像を大放出だとぉ...!? 伝説の蔵前ライヴも初商品化だとぉ...!? これはエライコッチャである。オークションなんぞにうつつを抜かしている場合ではない。今を逃せばあっという間に完売してプレミアが付くこと必至である。私は大慌てで即注文したのだが、オーダーが殺到して生産が追い付かず、発送は11月20日頃になるとのこと。アマゾンでは早くも3万円を超える高値で取り引きされているようだが、少し我慢すれば定価で買えるのだ。ということで大人しく待つこと2週間、ちょうど3連休の初日にこの待ちに待った「キャンディーズ メモリーズ FOR FREEDOM」が届いた。
「キャンディーズ メモリーズ FOR FREEDOM」映像第3弾!
ディスク1はNHKの映像で「レッツゴーヤング」から14曲と「ひるのプレゼント」から12曲を収録。NHKの歌番組は歯が浮くようなクサい演出が嫌で滅多に見なかったが、キャンディーズが出る「レッツゴーヤング」だけは別で新聞の番組欄をチェックして欠かさず見るようにしていたので記憶に残っている映像も多い。レコードよりも少しテンポを上げた躍動感溢れる「年下の男の子」や逆に超スロー・テンポでしっとりと歌う「アン・ドゥ・トロワ」など、見どころ満載だ。「ひるのプレゼント」の方は初めて観る映像ばかりだったが、スタジオ・ライヴということで他の歌番組とは違い専属バックバンドのMMPを大きくフィーチャーしたライヴ感溢れるキャンディーズの歌が楽しめて言うことナシ(^o^)丿 森田公一のピアノに合わせて素晴らしい三声ハーモニーを聴かせる「あなたに夢中」を聴くだけでも彼女達が凡百のアイドル達とは激しく一線を画すスーパー・コーラス・グループであったことが分かるだろう。
キャンディーズ 年下の男の子 - 黄色衣装
わな キャンディーズ 1977
キャンディーズ デビュー曲 あなたに夢中
キャンディーズ危い土曜日
ディスク2はフジ系列の「夜のヒットスタジオ」、そして今や伝説と化した蔵前国技館の「キャンディーズ・カーニバルVol.2」の映像だ。まず「夜ヒット」の方だが、数ある歌番組の中で私が最もよく見ていたのがこの「夜のヒットスタジオ」だったので、ここに収められた映像はめっちゃ懐かしいものばかり(^.^) 中でも「やさしい悪魔」を初めてこの番組で見た時の衝撃は今でも忘れられない。アンルイスがデザインした衣装といい、カッコイイ振り付け(←デビルサインが最高ですな...)といい、吉田卓郎が作った楽曲の素晴らしさを究極にまで引き出した視覚効果は絶大で、この曲以降キャンディーズは私にとって他の歌手とは違う “別格” の存在になったのだ。
キャンディーズ やさしい悪魔
1976年に蔵前国技館で行われた「キャンディーズ10,000人カーニバルVol.2」に関してはアルバム「キャンディーズ・ライヴ」で全18曲を聴くことが出来るが映像作品は出ておらず、音だけで我慢するしかなかった。そんなファン垂涎の超お宝映像を収録したフィルム(←当時のフィルムコンサートで使用されたものらしい...)が偶然(!)渡辺プロで発見され、わずか6曲24分とはいえ拝めるのだ! 結果として「ファイナル・カーニバル」への伏線となったこの蔵前ライヴもファン必見の映像と言えるだろう。
キャンディーズ 蔵前2 春一番
ディスク3はTBS系で、お馴染みの「8時だョ!全員集合」、「歌のグランプリ」、そして「ザ・ベストテン」を収録。中でも彼女達がそのキャリアを通じて準レギュラー的に出演していた「8時だョ!全員集合」はデビュー曲「あなたに夢中」から「微笑みがえし」まで、シングル全17曲すべてを楽しめるのがいい。ついでに私が大好きだった “さぁラン、笑って!” の名シーンも貼っときます。やっぱり昭和の笑いはエエなぁ...(^o^)丿
ドリフ キャンディーズ特集
ドリフのコント キャンディーズ 沢田研二 志村けん
これらのDVD3枚だけでも大枚をはたく価値は十二分にあるのだが、このセットの目玉はディスク4と5に収録された「ファイナル・カーニバル」の完全版だ。2枚併せて何と全50曲、キャンディーズの3人がファンと共に完全燃焼した怒涛の3時間半にも及ぶコンサートを大画面の美麗映像でたっぷり堪能できるのだからこれ以上の幸せがあるだろうか? ブックレットの解説によると、2008年に TBSの倉庫からマスターテープが発見されたとのことだが、これはもう大袈裟ではなく世紀を揺るがす大発見ではないか! そしてその映像を7年かけて(!)レストアし、音声の方もモノラルながらソニーのスタジオで丁寧にリマスタリングしたというのだから凄い。ビートルズのブルーレイと同様に、このキャンディーズのDVDボックスも望みうる最新のテクノロジーを駆使して最高の音と映像にブラッシュアップされた20世紀の音楽遺産なのだ。
この2枚のDVDにはアイドルとしての人気とアーティストとしての音楽性を高い次元で両立させながら当時グループとしての絶頂期を迎えていたキャンディーズが最高の状態のままそのキャリアに幕を下ろす歴史的な瞬間が記録されているのだ。これ以上一体何を望めるというのだろう? この「キャンディーズ・メモリーズ FOR FREEDOM」を観終えた今はただ、ランちゃん、スーちゃん、ミキちゃんの3人に “夢をありがとう!” というしかない。それ以外に言葉が浮かばない。キャンディーズと同じ時代に生きることができた幸運をかみしめながら、この家宝とも言えるDVDセットを心ゆくまで楽しみたいと思う。
キャンディーズ ファイナルカーニバル 微笑みがえし
「キャンディーズ メモリーズ FOR FREEDOM」ダイジェスト!
恥ずかしながら私がこのDVDセットのことを知ったのは発売日のわずか数日前だった。やっぱり大好きなアーティストのリリース・インフォメーションには常日頃から目を光らせておくべきだったと反省しきりだが、オークションが忙しくなるとどうしても新作情報までフォローできなくなってしまうのだ。ラッキーなことにたまたまネットでこのお宝アイテム発売のことを知り、慌てて色々調べてみるとどうやらソニー・ミュージックの通販限定商品らしい。
早速HPを覗いてみると... なにぃ?「ファイナル・カーニバル」の完全版だとぉ...!? 「レッツゴーヤング」や「夜ヒット」etc歌番組出演時の映像を大放出だとぉ...!? 伝説の蔵前ライヴも初商品化だとぉ...!? これはエライコッチャである。オークションなんぞにうつつを抜かしている場合ではない。今を逃せばあっという間に完売してプレミアが付くこと必至である。私は大慌てで即注文したのだが、オーダーが殺到して生産が追い付かず、発送は11月20日頃になるとのこと。アマゾンでは早くも3万円を超える高値で取り引きされているようだが、少し我慢すれば定価で買えるのだ。ということで大人しく待つこと2週間、ちょうど3連休の初日にこの待ちに待った「キャンディーズ メモリーズ FOR FREEDOM」が届いた。
「キャンディーズ メモリーズ FOR FREEDOM」映像第3弾!
ディスク1はNHKの映像で「レッツゴーヤング」から14曲と「ひるのプレゼント」から12曲を収録。NHKの歌番組は歯が浮くようなクサい演出が嫌で滅多に見なかったが、キャンディーズが出る「レッツゴーヤング」だけは別で新聞の番組欄をチェックして欠かさず見るようにしていたので記憶に残っている映像も多い。レコードよりも少しテンポを上げた躍動感溢れる「年下の男の子」や逆に超スロー・テンポでしっとりと歌う「アン・ドゥ・トロワ」など、見どころ満載だ。「ひるのプレゼント」の方は初めて観る映像ばかりだったが、スタジオ・ライヴということで他の歌番組とは違い専属バックバンドのMMPを大きくフィーチャーしたライヴ感溢れるキャンディーズの歌が楽しめて言うことナシ(^o^)丿 森田公一のピアノに合わせて素晴らしい三声ハーモニーを聴かせる「あなたに夢中」を聴くだけでも彼女達が凡百のアイドル達とは激しく一線を画すスーパー・コーラス・グループであったことが分かるだろう。
キャンディーズ 年下の男の子 - 黄色衣装
わな キャンディーズ 1977
キャンディーズ デビュー曲 あなたに夢中
キャンディーズ危い土曜日
ディスク2はフジ系列の「夜のヒットスタジオ」、そして今や伝説と化した蔵前国技館の「キャンディーズ・カーニバルVol.2」の映像だ。まず「夜ヒット」の方だが、数ある歌番組の中で私が最もよく見ていたのがこの「夜のヒットスタジオ」だったので、ここに収められた映像はめっちゃ懐かしいものばかり(^.^) 中でも「やさしい悪魔」を初めてこの番組で見た時の衝撃は今でも忘れられない。アンルイスがデザインした衣装といい、カッコイイ振り付け(←デビルサインが最高ですな...)といい、吉田卓郎が作った楽曲の素晴らしさを究極にまで引き出した視覚効果は絶大で、この曲以降キャンディーズは私にとって他の歌手とは違う “別格” の存在になったのだ。
キャンディーズ やさしい悪魔
1976年に蔵前国技館で行われた「キャンディーズ10,000人カーニバルVol.2」に関してはアルバム「キャンディーズ・ライヴ」で全18曲を聴くことが出来るが映像作品は出ておらず、音だけで我慢するしかなかった。そんなファン垂涎の超お宝映像を収録したフィルム(←当時のフィルムコンサートで使用されたものらしい...)が偶然(!)渡辺プロで発見され、わずか6曲24分とはいえ拝めるのだ! 結果として「ファイナル・カーニバル」への伏線となったこの蔵前ライヴもファン必見の映像と言えるだろう。
キャンディーズ 蔵前2 春一番
ディスク3はTBS系で、お馴染みの「8時だョ!全員集合」、「歌のグランプリ」、そして「ザ・ベストテン」を収録。中でも彼女達がそのキャリアを通じて準レギュラー的に出演していた「8時だョ!全員集合」はデビュー曲「あなたに夢中」から「微笑みがえし」まで、シングル全17曲すべてを楽しめるのがいい。ついでに私が大好きだった “さぁラン、笑って!” の名シーンも貼っときます。やっぱり昭和の笑いはエエなぁ...(^o^)丿
ドリフ キャンディーズ特集
ドリフのコント キャンディーズ 沢田研二 志村けん
これらのDVD3枚だけでも大枚をはたく価値は十二分にあるのだが、このセットの目玉はディスク4と5に収録された「ファイナル・カーニバル」の完全版だ。2枚併せて何と全50曲、キャンディーズの3人がファンと共に完全燃焼した怒涛の3時間半にも及ぶコンサートを大画面の美麗映像でたっぷり堪能できるのだからこれ以上の幸せがあるだろうか? ブックレットの解説によると、2008年に TBSの倉庫からマスターテープが発見されたとのことだが、これはもう大袈裟ではなく世紀を揺るがす大発見ではないか! そしてその映像を7年かけて(!)レストアし、音声の方もモノラルながらソニーのスタジオで丁寧にリマスタリングしたというのだから凄い。ビートルズのブルーレイと同様に、このキャンディーズのDVDボックスも望みうる最新のテクノロジーを駆使して最高の音と映像にブラッシュアップされた20世紀の音楽遺産なのだ。
この2枚のDVDにはアイドルとしての人気とアーティストとしての音楽性を高い次元で両立させながら当時グループとしての絶頂期を迎えていたキャンディーズが最高の状態のままそのキャリアに幕を下ろす歴史的な瞬間が記録されているのだ。これ以上一体何を望めるというのだろう? この「キャンディーズ・メモリーズ FOR FREEDOM」を観終えた今はただ、ランちゃん、スーちゃん、ミキちゃんの3人に “夢をありがとう!” というしかない。それ以外に言葉が浮かばない。キャンディーズと同じ時代に生きることができた幸運をかみしめながら、この家宝とも言えるDVDセットを心ゆくまで楽しみたいと思う。
キャンディーズ ファイナルカーニバル 微笑みがえし