shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

Out There Japan Tour 2013 EV CD Box ~東京2nd & 3rd編~ / Paul McCartney (Pt. 4)

2014-03-30 | Paul McCartney
 前回の投稿から少し間が空いてしまったが、インフルエンザの熱も下がり5月のポール公演に向けてもうひと踏ん張りするぞー!と闘気も回復、今日は快気祝い代わりに Empress Valley CDボックス特集の最終回だ。

~11・19いくぜ東京編~
 このEV盤、東京2日目のサウンドチェックは奇声や手拍子はほぼ皆無に等しいのだが、ドーム特有の残響音の影響が他の日に比べてかなり強めに感じられてちょっと聴き辛いのが難点。因みに手持ちの同日ピカデリー盤と比べてみたところ、こちらはオーディエンス・ノイズは結構拾っているが(←コンサート本編の “EV=オーディエンス・ノイズが盛大、ピカデリー=オーディエンス・ノイズ極小” という図式とは全く正反対なのも不思議...)EV盤ほどの “過剰エコー感” はなく、聴きやすさでいくとピカデリー盤に軍配を上げたい。
 この日のコンサートの特徴としてはまず「リスン・トゥ・ホワット・ザ・マン・セッド」→「ジェット」、「アイヴ・ジャスト・シーン・ア・フェイス」→「シングス・ウィー・セッド・トゥデイ」、そして「ゲット・バック」→「アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア」へのセトリ変更が挙げられる。東京は3連続公演ということなので少し変化を持たせようというポールのサービス精神の表れなのかもしれない。
 更にポールの日本語MCも最終日のTV収録へ向けて着実に進化しているのにも注目だ。スカパー放送でポールのドヤ顔が見れた “カキマシター” 2連発はこの日が初披露。又、“スバラシイ” “イイネー” といった簡潔な形容詞を効果的に使ってオーディエンスを盛り上げているところ(←“チョー サイコー”にはクソワロタ...)にもポールのエンターテイナーぶりが窺える。特に “イクゼ トーキョー!” と叫んで「アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア」へとなだれ込む瞬間は何度聴いてもカッコイイ(≧▽≦)
 音質に関してはこの日も最高としか言いようのないレベルで前日のような目立った奇声もないのだが、その代わりに左チャンネルから聞こえる男性の甲高い歌声が耳障り(>_<)  特に「オブラディ・オブラダ」~「バンド・オン・ザ・ラン」と続くあたりから本格的にスイッチが入り、「ヘイ・ジュード」で自己陶酔モード全開に...(笑)  又、右チャンネルからは曲間のお喋りが頻繁に聞こえるのと(←こいつら、絶対に熱心なファンじゃないと思う...)、「レット・イット・ビー」や「イエスタデイ」といった超有名バラッドで観客の下手糞な歌声をマイクが拾ってしまっているのが残念。私的には大阪2日目や東京初日よりはまだマシだが、高い金を取って商品として出すのならもーちょっと何とかならんかったんか... と思う。
Tokyo 2nd SC

Tokyo 2nd Pt1

Tokyo 2nd Pt2


~11・21さらば東京編~
 さぁ、いよいよ6セット目の東京最終公演である。思えば、このボックス・セットに収録されたこれまでの5公演の中で煩わしいオーディエンス・ノイズに邪魔されずにEVのクリアーでダイナミックなサウンドを心ゆくまで楽しめたのは大阪初日盤だけだったが、この東京最終日はついに天運に恵まれたのか、テーパーの周りに奇声をあげるオネーチャンも吠えまくる兄チャンもいないという奇跡的な好条件の下でレコーディングされた決定的名録音盤!!! EVのポールはボックスではなくバラで、それも大阪初日か東京最終日かのどちらか決め打ちでいいと思う。まぁスカパーのSBD音源が複数レーベルからリリースされている今となってはEVのこの超強気な価格設定は非常にビミョーなものがあるかもしれないが、少なくとも雨後の竹の子のように色んなレーベルからリリースされたポールの2013日本公演オーディエンス録音盤の中では、私の知る限りこのEV東京最終日盤こそがベストと断言したい。
 それと、サウンドチェックに関しては確かにエコー感はあるものの、強烈な残響音で頭がクラクラした19日の録音よりは遥かに聴きやすい。そしてこの日のSCで私が何よりも嬉しかったのがオーディエンスのリクエストに応えて「ラム・オン」~「ビッグ・バーン・ベッド」をメドレーで演ってくれたこと。いや~、ハッキリ言ってこれはたまりませんわ(≧▽≦) 5月の再来日公演はセトリをかなり変更してくるとのことだが、できれば70年代初期の曲をいっぱい演ってほしいなぁ...
Tokyo 3rd SC

Tokyo 3rd Pt1

Tokyo 3rd Pt2
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スカパーのポール特番、サイコーでした (^o^)丿

2014-03-23 | Paul McCartney
 いやぁー、凄かったですねー、スカパー・ポール! 去年の12月にブラウン管テレビが壊れて今の液晶テレビへと買い替えを余儀なくされた時は目の前が真っ暗になったが、今になって思えばそれがなければこんな大画面・高画質でポール公演を観れなかったわけだからあの時壊れてくれてホンマに良かった(笑)と言えるし、それがきっかけで導入したブルーレイ・レコーダーの使い方がサッパリ分からず悶々としたり、スカパー・ダイレクトに何度も電話をかけてスカチャンでポールを見るための加入方法を確認したりといった努力も報われたわけで、特に今年に入ってからは大袈裟ではなく “3・22のためだけに生きてきた感” がある私としては、思い出の日本公演を高画質プロショットで堪能できて大満足(^o^)丿  しかもノーカットでフル収録というのだからスカパーさんに感謝感謝だ。
 それにしても12時間もテレビの前に座ってるなんて10年ほど前にスーパー・チャンネルでやった「スタートレックまるごと70時間」以来のハードな体験だったが、ポールに何の思い入れもないアシスタントのバカ女タレントが鬱陶しかった(←私としてはポール・マニアの藤田朋子さんを起用して欲しかったな...)以外は期待以上の内容で言うことナシ(^.^)  日本初放送の「イン・コンサート'91」や「サムシング・ニュー」も良かったし、93年日本公演や09年のNY公演をハイビジョン画質で録れたのも大ラッキーだったが、やはり何と言ってもメインの東京最終公演怒涛の165分が圧倒的に素晴らしかった。
 このアウト・ゼア・ジャパン・ツアーの映像はこれまでYouTubeやブートの隠し撮り動画で何十回何百回と見てきたが、当然ながら今回のプロショットによるオフィシャル映像の迫力はまさに圧巻の一言(≧▽≦)  もちろんラスベガスのアイハート・フェスやハリウッド・ブールヴァードでの路上ライヴの映像もかなりの高画質だったが、約3時間にわたる“アウト・ゼア・ツアー” のステージをこれだけの高画質でフル収録したのは快挙という他ないだろう。残念ながらウチのアンテナの受信状態がイマイチなのか、4Kカメラの凄さを実感するほどのスーパーウルトラ高画質ではなかったが、それでも今の私には十分すぎるほどの美しさだ(^.^)  昨日の今日なのでこれから観れば観るほど細かい新発見があると思うが、とりあえず本放送を観て気がついた点をいくつか挙げると...
 ①例の “カキマシター” の後のポールのドヤ顔は必見。
  「メイビー・アイム・アメイズド」を歌い始める時の “ツギノ ウタハ リンダノタメニ カキマシター” という日本語MCが上手く言えてよほど嬉しかったのか、得意満面でもう一度 “カキマシター” を繰り返した時のポールのドヤ顔と左手の握りこぶしにはクソワロタ(^o^)丿 ファンはポールのこういう茶目っ気たっぷりなことろが好きなんよね。
 ②「クイーニー・アイ」が終わった時にステージに向かってボールを投げたバカがいた。
  これにはホンマにビックリしたのだが、距離感がピッタリ合ってたのであともう少し右に逸れてたらポールかあるいは例のマジック・ピアノを直撃するところやった... ブライアンが憮然として拾っていたが、いくら歌詞の中にボールを投げて云々という行があるとはいえ、アレは絶対にあかんやろヽ(`Д´)ノ
 ③「ヘイ・ジュード」でピアノに貼ってある日本語カンペがハッキリと読み取れた。
  「リヴ・アンド・レット・ダイ」が終わって「ヘイ・ジュード」を歌い始めるシーンで、マジック・ピアノに貼り付けてあるカンペに “Wow → SUGOI NE”、 “I can't hear → KIKOE NAI”、 “OK → DIE JOE BOO” って書いてあるのが読み取れた。やっぱりハイビジョン放送って凄いなー(゜o゜)
 ④アンコールを待つ間、スタッフがモップでステージを丁寧に掃除しているシーンが見れた。
   自分が京セラドームに参戦した時はコーフンしていて全く気付かなかったのだが、モップ掛けしてたんやねー(゜o゜)  私は子供の頃プロレス中継で見た “三菱掃除機・風神でリング上をきれいにしております” のシーン(←覚えてる人いるかな?)を思い出してしまったが(笑)、アンコール前のこの “お掃除シーン” には思わず笑ってしまった。
 この他にもポールを始めとする各メンバーの表情とか使用楽器とか細かいところまでじっくり見れて実に興味深かった。これはホンマに永久保存版ですなー。でもちゃんと失敗せずにブルーレイに焼けるかどうかちょっと不安...(>_<)
 音の方はジャイルズ・マーティンがアビーロード・スタジオでトラックダウンしたもので、出来上がった音を映像に貼り付ける時に0コンマ何フレームまでビシッと合わせたとのこと。もちろん差し替え無しとのことなのでこれは凄いです(≧▽≦)  私の中ではEV盤のオーディエンス録音がリファレンスになっているので、ジャイルズ入魂のSBD音源との聴き比べという楽しみが出来た。早速CD-Rに落としてみよう。
 ネットの一部で噂になっていた今年5月の再来日の発表は無かったが、私にとってはあくまでも “あったらエエな...” 程度のオマケみたいなもの。テレビのヴォリュームを最大にしてリビングをドーム化し、画面にかぶりついてアリーナ最前列を疑似体験しながらあの思い出のポール日本公演の感動を再度味わえただけで私は大満足だ。スカパーさん、ホンマにありがとう!!! これからもずーっと入っとくから次回の来日公演もよろしゅー頼んまっせ(^o^)丿
ポール マッカートニー 東京ドーム 2013 13の1

ポール マッカートニー 東京ドーム 2013 13の2

ポール マッカートニー 東京ドーム 2013 13の3

ポール マッカートニー 東京ドーム 2013 13の4

ポール マッカートニー 東京ドーム 2013 13の5

ポール マッカートニー 東京ドーム 2013 13の6

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ポール マッカートニー 東京ドーム 2013 13の12

ポール マッカートニー 東京ドーム 2013 13の13
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Out There Japan Tour 2013 EV CD Box ~福岡&東京1st編~ / Paul McCartney (Pt. 3)

2014-03-20 | Paul McCartney
 スカパーのポール特番まであと2日を切り、いよいよ最高画質のプロショット映像+SBD音源で4ヶ月前のあの日の感動を再び味わえるということでウキウキワクワクな今日この頃、みなさん如何お過ごしですか? クラプトンやストーンズの来日フィーバーには目もくれず(←ギフトでライヴCD-Rはもらったけど...)ひたすら我が道をいくこのブログ(笑)、Empress Valley CDボックス特集の第3回は、福岡ヤフオクドームと東京ドーム初日の2公演でございます。

~11・15よかと福岡編~
 福岡公演のサウンドチェックは何と言ってもこの日にしか演らなかった「ユア・マザー・シュッド・ノウ」(←演奏後に “For you!” と言っているので多分その場で受けたリクエストに応えたものだろう...)が一番の聴き所。日本公演前に「NEW」からの新曲と入れ替わる形でセトリ落ちしてしまったナンバーだが、私の大好きな曲なのでサウンドチェックであってもとにかく聴けてよかったよかった(^.^)
 福岡のSCと言えば、「ジェット」のイントロが始まると聞こえよがしに “ちょっとガッカリだなぁ~” と叫んでみたり「ドント・レット・ザ・サン・キャッチ・ユー・クライング」のエンディング・パートで “ここ「コール・ミー・バック・アゲイン」に変わってもおかしくないよねぇ(←いや、おかしいやろ...笑)。そーゆーの演ってくれよなぁ!” とブツクサ言ってみたりで、その筋では一躍有名になった例の文句タレのオッサン(←LHのギフト盤やT&J盤ではめっちゃクリアに入っててクソワロタ...)の大声がどれくらいの音量で入っているかもマニアックな(笑)チェックポイントだが、このEV盤では「コール・ミー・バック・アゲイン」云々が微かに聞き取れる程度でそれ以外はほとんど聞こえない。ピカデリー盤はどーなんやろ?
 前日に大好きな相撲を観戦してご機嫌なポールは本編のコンサートでも大張り切りでイケイケ・モード。「オール・トゥゲザー・ナウ」では勢いあまって歌の入りのタイミングを間違えてしまい “Sail the ship♪” を2度繰り返す場面が微笑ましい。又、「エヴリバディ・アウト・ゼア」演奏後にサビのコーラスをオーディエンスに歌わせるコール&レスポンス・パートは大阪公演ではなかったものでここ福岡で初めて行われ、続く東京公演ではこれをより発展させた形へと進化していく。一見判で押したように同じようなライヴを行っているように見えて、実はこのように細かい試行錯誤を重ねながらステージを完成させていくところにポールの凄さを感じる。
 ローカル色の濃いMCは大阪に引き続きここ福岡でも聞きもので、“カエッテキタバイ!” “バッテン エイゴノ ホウガ ウマカヨ!”“モウ1キョク ドゲンネ?”(←間髪を入れずに “ヨカヨカ!” という反応が返ってくるところが楽しい...) なんかはオーディエンスにバカウケ。それと、大阪では “ヒーハー” だったが、ここ福岡では覚えたばかりの “サイコー!” を連発していた。
 音質の方はクリアで迫力満点のウルトラ・ハイ・クオリティ・サウンド。ただしオーディエンス・ノイズに関しては大阪2日目と同じように雄叫びを上げる連中が数人おってコレがかなり耳障り(>_<)  まぁ隠密録音なので文句を言う筋合いではないのだが、アホ丸出しでフォーフォー騒がれるとやっぱりイラッときてしまう。福岡公演はピカデリー盤の評判が群を抜いて良いので、そのうち手に入れて聴き比べてみたいと思う。
Fukuoka SC

Fukuoka Pt1

Fukuoka Pt2


~11・18おっす東京編~
 東京ドーム初日のサウンド・チェックは他の日と比べるとニュー・アルバムから「オン・マイ・ウェイ・トゥ・ワーク」が初披露となったこと以外はコレ!といった特徴のない地味な選曲で、やや物足りなさが残る感じは否めない。個人的にはアルバム「ラム」の曲でまだライヴで取り上げてないような曲とかを演ってくれたら最高なのだが... (´・ω・`)  サウンド面に関して言うと、東京ドームは設計が古い分だけ京セラドームやヤフオクドームよりはどうしても音響的に不利なせいか残響音もやや多めに感じられるが、こればっかりはしゃあないか。
 コンサート本編の内容は大阪福岡と基本的には同じなのだが、私が気付いた一番大きな違いは“震災の犠牲者に捧げる” 曲が「レット・イット・ビー」から「イエスタデイ」へと変わったこと。MCで “I’d like to dedicate this next song for the victims of the Fukushima earthquake, some of whom are here tonight.” と言っていることからもわかるように、この日は震災の犠牲者をコンサートに招待しており、SCの後で彼らと対面したことが影響しているのかもしれない。それと、福岡で覚えた「サイコー!」という日本語がかなりお気に入りのようで(←英語に psycho という語があるから覚えやすかったのかな?)この日も要所要所で使っている。 “モットキキタイ?” も連発だ(笑)
 このEVボックスは超高音質が売りなのだが、この東京初日盤も大阪2日目盤や福岡盤と同様にオーディエンス・ノイズまでも大きく拾ってしまっており、大音量で聴こうとすると耐え難い奇声がスピーカーから飛び出してきてウンザリさせられる。大阪や福岡では若い男が吼えまくっていたが、この東京初日盤で耳につくのは曲間曲中かまわずにハイトーンで炸裂する “キャアァァァ~ ポォルゥゥ~” という一人の女性の嬌声だ。この手の黄色い声はビートルズのライヴ盤で慣れているはずなのだが、この人のわめき方はちょっと異質というか、スピーカーに対峙して聴くのは結構キツい(>_<) さすがにコンサート後半になると疲れてきたのか少し大人しくなるが、この日の録音位置は行儀の悪い集団のお祭り騒ぎの真っ只中だったようで(笑)他にも周りのオーディエンスの奇声嬌声雄叫びの類をかなり拾ってしまっており、じっくりとポールの歌に浸りたいという方にはこの東京初日盤は絶対にオススメできない。
 メーカー・インフォによると、“この東京初日公演は他の5公演とは少々毛色の異なるサウンドで収録されています。即ちこのアイテムのスローガンを一言で表すならば「復権!オーディエンス録音!」。使用するマイクの指向性から最終のリマスター作業まで、この日のみ完全に別のコンセプトのもと音作りが為されており、「最上級のオーディエンス録音でしか伝えることが出来ない」臨場感溢れる至高のリアル・ライブ・ドキュメントを生み出すことに成功しています。” ということらしいが、私にはただの言い訳にしか聞こえない。そもそもこんな高価なボックスセットを買おうというファンはポールの歌と演奏を最高の音質で聴きたいがために大枚を叩くのであって、一体誰がこんなワーワーキャーキャーうるさい大騒ぎを聴きたいというのだろう? それを言うに事欠いて “臨場感溢れる至高のリアル・ライブ・ドキュメント” とはチャンチャラおかしい。消費者をナメるのもエエ加減にしてほしいものだヽ(`Д´)ノ
 とまぁこのようにボロクソなレビューになってしまったが、奇声さえなければ文句のつけようがない超高音質録音なだけにホンマに惜しいと思う。これがこの盤を聴いた私の正直な感想だ。
Tokyo 1st SC

Tokyo 1st Pt1

Tokyo 1st Pt2
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Out There Japan Tour 2013 EV CD Box ~大阪編~ / Paul McCartney (Pt. 2)

2014-03-15 | Paul McCartney
 Empress Valley CDボックス特集の第2回は、最初の2公演である大阪初日と2日目の京セラドームの模様を収めた2セットを取り上げます。

~11・11まいど大阪編~
 記念すべき日本ツアーの初日ということでポールの気合いの入りようもハンパなく、関西のファンの熱烈歓迎ぶりに気をよくしたのか “マイドー” “オオキニー” を連発しながら1曲目からガンガン飛ばす。オーディエンスも11年ぶりのポールということで大コーフン! ポールがステージに登場した時の “本物だ...(゜o゜)”(←当たり前やろ...笑) “ヤバイ~(≧▽≦)” といった素直な反応がCDにバッチリ入っているのが面白い。それと、例の“コンバン ニホンゴ ガンバリマス” に対してノーテンキそうなオネーチャンの “がんばれー” というレスポンスにも思わず頬が緩む。こういう罪のないオーディエンス・ノイズは私的には全然OKだ(^_^.)
 ポールのMCは6公演を通して大体同じなのだが、この日はまだ初日ということで「レット・ミー・ロール・イット」後のジミヘンへの言及も「ペイパーバック・ライター」でのオリジナル・ギター使用の話も、「レット・イット・ビー」や「イエスタデイ」を震災の被災者に捧げる云々の言葉も、メンバー紹介後の “But most of all, we wanna thank you!” もまだ無く、東京3公演での余裕すら感じさせるMCと比べるとまだ模索状態にあるところがファンとしては興味深い。逆に非英語圏でのコンサートでお馴染みの例のトランスレーター紹介の場面ではこの日のみ “The yellow bird flew over the green tree tops.” という文を訳させるなど時間を割いていたが、翌日からは “スクリーン下に訳が出るので見てね” と述べるにとどめ、サラッと流している。
 音の方は折り紙つきの高音質で、煩わしいオーディエンス・ノイズに悩まされることもなくクリアーでパワフルなサウンドを心ゆくまで楽しめるし、サウンドチェックの方もさすがにコンサート本編と同じと言うわけにはいかないまでも、残響音の感じは東京ドームよりはかなりマシだと思う。速攻プレス&単体発売でバカ売れしたLH盤やアナログチックな渋~い音が魅力のTom&Jerry録音盤、更に私は持っていないがネット上での評判は上々なピカデリー盤など、この日は優秀録音盤が目白押しと言えるが、このEV盤はそんな中でも頭一つ抜きん出た “ベスト・オブ・ザ・ベストな1枚” と言えるかもしれない。
Osaka 1st SC

Osaka 1st Pt 1

Osaka 1st Pt 2


~11・12ごっつ大阪編~
 この日のコンサートの内容に関しては既に詳細にレポートしたのでここでは書かないが、初日に比べて日本語のMCが上達したのと、長旅の疲れが取れたのかコンサート終盤までスタミナが持続し、余裕しゃくしゃくで元気に歌いまくっていたのが印象的。特にMCに関しては前日よりもかなり流暢に日本語を操っており、初日は日本語がイマイチ上手くいかずに “I'm trying hard to speak Japanese!”(これでも日本語しゃべろうと頑張ってるんだよー)と訴えていたのがこの日は口数も増え、“What do you think of my Japanese speaking?”(ボクの日本語どーよ?)と自身ありげにオーディエンスに語りかけている。一晩でこれだけの修正を入れてくるポールのプロフェッショナリズムに頭が下がる思いだ。ジャケットを脱ぐ時の “This is the big wardrobe change of the evening.” や “We have one guy here who saw the Beatles at Budokan! Hello again. I remember you.” といったジョークはオーディエンスに上手く伝わらなかったようだが(←これらのジョークは結局この日のみ...)、“モット キキタイ? ホナ イコカ...” とか、“オーキニ... ホナマタッ!” など、カタコトの大阪弁を駆使したローカル色豊かなMCが実に楽しい。それと、何故か “ヒーハー!” を連発(笑)しているのも面白い。これってひょっとしてブラマヨの影響か???
 この EV盤 CDボックスセットはどの日を取っても私がそれまで耳にしてきたオーディエンス録音ブートとは激しく一線を画する異次元のハイ・クオリティ・サウンドで、少なくとも音だけに限って言えばあのピカデリー盤をも凌ぐスーパー・ウルトラ高音質だと私は思うのだが、好事魔多しと言うべきか、このEV大阪2日目盤には致命的な欠陥がある。オーディエンス・ノイズがすべてを台無しにしているのだ。特に酷いのはテーパーの左隣にいたと思しき若い男で、断続的にフォーフォーと雄叫びをあげまくっており(←特に「サムシング」や「オブラディ・オブラダ」は酷いし、「ヘイ・ジュード」コーラスでの音痴ぶりには耳を塞ぎたくなる...)、超高感度マイクがご丁寧にその声をバッチリ拾ってしまい、ポールの歌声に気持ち良く浸っている時にこういった奇声が歌や演奏と同じぐらいの生々しさでアルテックの巨大スピーカーから飛び出してくると “もうエエわ、他の日を聴こ... (>_<)” となってしまう。又、他にもちょうど電車の中で騒いでいるアホな大学生みたいなのが何人か近くにおって、ギャーギャーわめいているのが鬱陶しくて仕方がない。初日盤のような程良いオーディエンス・ノイズならむしろ歓迎したいぐらいだが、2日目盤の騒音は私的には耐え難いレベルだ。
 サウンドチェックに関しては日本公演前にセトリ落ちした「ジュニアズ・ファーム」とこの時期としては珍しい「レッティング・ゴー」の2曲に注目。どちらもこの日にしか演らなかったことを考えても非常に貴重な音源だ。尚、本編とは違ってこちらのSCには行儀の悪いオーディエンスはいなかったようでストレス無く楽しむことが出来る。
 この大阪2日目というのは自分が参戦した日なので是が非でも良い音で楽しみたいと思い可能な限り全て買うようにしているのだが、大枚叩いたこのEV盤はこのようにアホバカ・オーディエンス・ノイズまみれやし、頼みの綱だったピカデリー盤はノーパソのスピーカーから出てくるような芯の無いペラペラスカスカ音やしで心底ガッカリ(>_<) EV盤のCDボックスセットはバラでも発売されているが、この大阪2日目盤を買おうと思っている人は寛容な心と忍耐力を要求されることをお忘れなく。因みにこの日に関しては今年に入ってからリリースされた Tom & Jerry盤がベストだと思う。
 ということで滅多にターンテーブルに乗ることのないこのEV大阪2日目盤だが(←このブログを書くために久々に聴いたが、この奇声だけはやっぱり無理...)、このCDで私が唯一好きな箇所があるとすれば、コンサート終了後に “夢が終わった... 夢が終わった... あぁぁ...” と放心状態と思しき女性の呟きが入っているところ。同じポール・ファンとしてその気持ち、痛いほど分かります... (≧▽≦)
Osaka 2nd SC

Osaka 2nd Pt 1

Osaka 2nd Pt 2
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Out There Japan Tour 2013 EV CD Box / Paul McCartney (Pt. 1)

2014-03-08 | Paul McCartney
 私は年に1度、自分へのご褒美として普段ならちょっと買えないような高価なレコードを買うことにしている。これまでもクリムゾンの1stやサム・クックのキーン盤、「ミコ・イン・ミューヨーク」のオリジ盤etcのレア盤をこの口実でゲットしてきたが、2013年の“ご褒美盤”は LPではなくCD、それも Empress Valley から年末にリリースされた怒涛の19枚組CDボックス「アウト・ゼア・ジャパン・ツアー2013」だった。
 最初にこのボックスセットのリリース情報をネットで見た時、19枚組というその凄まじいボリュームにまずビックリ(゜o゜) しかもメーカー・インフォは「ポール・マッカートニー狂想曲から未だ覚めやらぬ列島を震撼させる、とてつもないコレクターズ・アイテムの発売が決定! 名門エンプレス・バレイ・レーベルが制作総指揮を執り、来日公演のライブ録音において未開の地をひた走るXAVEL(ザヴェル・ジャパン)がサウンド面を共同プロデュースした最高傑作! 贅を尽くしたマニア垂涎の”豪華すぎる”装丁と、最先端の技術力を結集した ”驚愕としか形容しようがない” サウンドを誇る、文字通りの2013年来日ツアーの最終決定版タイトル! ポールのブート史上に燦然と輝く金字塔作品の登場」と鼻息も荒い。
 しかしその値段を見て私は愕然とした。何と38,000円である! “いくら何でも38,000円とはボッタクリにも程があるやろ... ファンの足元見おってからに!” と半ば呆れ半ば怒りを覚えたが、ネット上にアップされていた試聴音源を聴いてブッ飛んだ。コレがホンマにオーディエンス録音の音なのか??? と思わず ? を3つも付けてしまうぐらいの高音質。コレはめっちゃ欲しい。しかしファンの弱みにつけ込んだ超強気の価格設定には抵抗を感じる。私は悩んだ。買うか買わないか3日ほど逡巡した結果、一生の思い出の記念やし、買わんままで廃盤になって後で後悔するのイヤやし、年が明けたらしばらくは緊縮財政にして帳尻を合わせたらエエわ(←全然実行できてませんが...)と自分に言い聞かせ、[予約する]をポチッとクリックした。
 ブツが届いたのはクリスマスを目前に控えた12月20日... ちょうど連休前という絶妙なタイミングだ。これでクリスマスから正月にかけて超高音質でポール三昧できるわい(^o^)丿と私は有頂天になった。このボックスセットは各公演をコンサート本編2枚+サウンドチェック1枚からなる3枚組紙ジャケ盤が6セットに加え、ボックス・セット限定の特典として開演直前のスクリーン上映とともに使用されていたダンス・リミックス音源と東京2日目と最終日の「ブラックバード」「ヒア・トゥデイ」のサウンドボード音源を収録したボーナス・ディスクが付属している。私はまずこのボーナスCDをターンテーブルに乗せた。
 1曲目は「オープニング・フィルム・サウンドトラック」と題されたリミックス音源。以前ご紹介したDJリミックスとは微妙に違っており、会場で流れていたものを直に録音したもののようだ。曲は「オクトパス・ガーデン」~「レット・エム・イン」~「アンクル・アルバート/アドミラル・ハルセイ」~「ノー・モア・ロンリー・ナイト」~「ウィズ・ア・リトル・ラック」~「グッドナイト・トゥナイト」~「シリー・ラヴ・ソングス」~「テンポラリー・セクレタリー」~「ジ・エンド」で20分を超えるダンス・リミックス・メドレーになっているのだが、ポールの日本公演に参戦した人でコレを聴いてコーフンしない人はいないのではないか。とにかくポール・ファンを一瞬にして “あの日” へとタイムスリップさせてくれるこのトラック... コレはタマランちゃ!
Opening Film Soundtrack


 ②~⑤までは「ブラックバード」と「ヒア・トゥデイ」のサウンドボード音源をそれぞれ19日と21日の2日分収録。なぜこの2曲だけなのかは謎だが、ひょっとすると21日がスカパー放送用正式録音で19日の方はそれに備えたテスト録音としてそれぞれSBDレコーディングされていて、ステージがせり上がった時のどさくさ(笑)で卓録されたこの2曲分が関係者から流出したのかもしれない。まぁ真相は藪の中だが、とにかくこのSBD音源の生々しさには言葉を失う。ポールのアコギ・ピッキングの妙味を味わえる超お宝音源だ。 (つづく)
ブラックバード11・19
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surface 2 買いましたー (^o^)丿

2014-03-02 | その他
 スカパーのポールが観れることが決まって安心したのか、はたまた出費を最小限に抑えることができて気が大きくなったのか、先週タブレットなるものを衝動買いしてしまった。ケータイ嫌いでスマホすら持っていない私がいきなりタブレットなどというハイテク機器を買ったので仲良しの同僚たちはビックリしていたが、これにはちゃんとした理由がある。ウインドウズXPのサポートがこの4月に終了するということで、母親のボケ防止のために渡してあったノーパソを消費税が上がる前に買い替えようと思いつき、どーせならマウスが苦手なオカン(←この前なんかマウスの背中部分をパッドにグリグリ押し付けながら “何やコレ、全然動かへんで! 壊れとんのとちゃうか?” とわめいてた...)にはタッチパネルのタブレットの方がエエかもとネットで色々調べていたのだが、アンドロイドとかネクサスとかアプリとか、出てくる単語が意味不明で何のことやらサッパリわからず途方に暮れていた(>_<)
 そこでコンピューターに詳しい同僚に相談してみたところ、その場でアップルの iPad 2 とマイクロソフトの surface 2 をカバンから取り出して色々説明してくれたのだ。そもそもタブレットを2台も持ち歩いとるところからして凄いと思うが、彼の説明では多種多様なアプリが売りの iPad 2 よりもパソコンの延長線上にある surface 2 の方が私のニーズ、つまりインターネット閲覧専用機... にピッタリとのことだったので早速価格コムで最安ショップを調べその場で即決、ラッキーなことにヨドバシ.comで在庫最後の1台を首尾よくゲットできた。
 タブレットが届いてまだ1週間しか経ってないがインターネット関係は一通りマスターできたようで、色んなサイトをサクサク見れるようになり超快適... タブレットがこんな便利なモンやとは思わんかった(^o^)丿 通販やオークションのサイトではタッチパネルの方が縦にズラリと並んだCD一覧を見易いので、Kent や Lighthouse の HP で探している盤を見つけるのがめっちゃ楽になったのだ。ロック画面やスタート画面はデフォルトのマイクロソフト・オリジナルからポールの画像にカスタマイズしてテンションもアップ(←この1週間こんなことばかりやってました...)、とにかく届いた日の晩にはもうこのタブレットを使ってCDをオーダーできたし、母も大喜びで触りまくっているしで、この surface 2 は買って大正解だった。そんなこんなで母親に使い方を教えるつもりで色々触っているうちに今ではすっかり私の方がハマってしまっている(笑) コレを使うて今まで以上にCDやDVDをガンガン買いまくったるぞー\(^o^)/
 とまぁこのようにタブレット本体に関しては今のところ大満足なのだが、 “商品パッケージ” として考えると一つ重大な欠陥がある。これだけ色んな機能を備えているにもかかわらず、使い方をわかりやすく説明したマニュアルが付属していないのだ。去年買ったソニーのブラビアもそうだったが、今時の電化製品ってマニュアルが付いてないのが当たり前なのだろうか? 私は昭和の人間なので使い方を事細かに説明した参考書みたいなマニュアルが付いてないと困るのだ。結局、色々触りまくって試行錯誤を繰り返しながら何とかネットだけは見れるようになったので私的には結果オーライだが、SkyDrive やら何やらといった surface 2 の多種多様な機能をフルに使いこなしたい人にとってはさぞかし大変なことだろう。XPや7の時みたいに「surface 2 の裏ワザ100」みたいなド素人向けの解説本出してくれへんかなぁ...
【Surface 2】ハマる、ひろがる。Surface 2 新登場!